黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『フロイトの函』デヴィッド・マドセン(角川書店)

2006-11-08 | 読了本(小説、エッセイ等)
気がつくと、停電に見舞われた汽車の食堂車にいた“ぼく”。その暗闇の中で、何者かに淫らな行為を仕掛けられたものの危うく難を逃れる。そして灯りがついた時、その前に座っていたのはジークムント・フロイトと名乗る老紳士だった。精神科医であるという(同名の博士とは別人)彼と話す中で、自分が何一つ思い出せない記憶喪失だということに気づく“ぼく”。おまけに切符も見つからず、車掌・マルコヴィッツに逮捕されそうになったり……。自分が何者かを知る為の、博士の催眠術を受けることになった“ぼく”は、その夢の中で、何故かスカートを穿かされたり、連れて行かれた伯爵の館で13歳の美少女・アデルマに惑わされたりしつつ、夢の中へ夢の中へ……。

……夢の中で夢を見て、さらにまた夢の中という構造(マトリョーシカというよりもクラインの壺な気が/謎)。下ネタ全開なので、あまり広くオススメはできない感じかも(苦笑)。
妙な勢いはあるので、読みやすくはあるのですが……;

<06/11/8>