黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『親不幸通りラプソディー』北森鴻(実業之日本社)

2006-11-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
1985年、博多。高校生のお騒がせコンビ、鴨志田鉄樹(テッキ)と根岸球太(キュータ)。 美人局に引っかかり多額の金が必要になったキュータは、地元信金の裏金強奪の計画をテッキに持ちかける。以前、キュータの友人が警察の射撃訓練場で拾った弾丸を、現場に残し捜査を撹乱させようという計画だが、そのあまりにも無謀な計画にテッキに断られたキュータは、山沢組の下っ端で、組長のベンツを海に沈めてしまった為同じく金が必要だった、“狂犬”と評判の鈴木恭二(キョウジ)と組んで、その計画を実行してしまう。
首尾よく1億2000万円を手にした2人だったが、その金を狙う輩なども現れ、結局テッキも手を貸すことに。
さらに、落としてきた弾丸が三億円事件で犯人である警官・麻生のものであることがわかり、ますます話が複雑に……

『親不孝通りディテクティブ』の過去編。
若気の至りとかやんちゃでは片付けられないような過去ですね……ジェットコースターのような勢いで展開するめちゃめちゃっぷりが楽しいです(時々本当に高校生?とツッコミを入れたくなりますが/笑)。

<06/11/28>