黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『月夜烏草紙 5 』及川七生( 白泉社)

2005-08-12 | 読了本(漫画)
千鶴は、美しき妖怪・紫紅と若葉を友人に持つ女学生。
最近、家の中を千鶴に似た女の幽霊が徘徊している姿を弟・彬が目撃。
時を同じくして、千鶴の家に出入りする人達に『変なモノ』がついてくる様になった。その原因をめぐり、紫紅と喧嘩してしまった千鶴に、見合い話が持ち込まれるが……『夜半の客』、その後日譚と、ひとりの人間の男性を愛し、その生まれ変わりを待ち続ける妖怪の女性を描いた短編『仮初めの、』を収録。

自分の初恋の相手が、紫紅だということを思い出した時の千鶴の台詞が……(笑)。

<05/8/12>


『月館の殺人 上』佐々木倫子/ 綾辻行人(小学館)

2005-08-12 | 読了本(漫画)
亡くなった母の影響で、一度も電車に乗ったことのなかった女子高生・雁ヶ谷空海は、唯一の肉親である祖父に会う為、夜行列車『幻夜』に乗り込んだ。
だが乗り合わせた乗客たちは、鉄道マニアばかり。
そして、事件が起こり……。

随所に盛り込まれた、佐々木さんらしい小ネタがおかしいです♪
上巻での終わり方が、ええっ!……といった感じ(笑)。下巻が楽しみですv

<05/8/12>


『SPEED』金城一紀(角川書店)

2005-08-11 | 読了本(小説、エッセイ等)
家庭教師の女子大生・彩子が、突然飛び降り自殺。その死に疑いを抱いたお嬢様学校に通う女子高生・佳奈子は、彼女が信頼していたという学友の中川に会い、彼女が抱えていた悩みについて相談する。
ところがその帰り道、3人組の男達に襲われ、そこを救世主たち……舜臣たちゾンビーズの面々……に助けられる。
彼らの力を借り、その事件の背景を知った佳奈子は、彼女を死に追いやった人間達に一矢報いるべく、鍛錬を開始する……。

ゾンビーズ第3弾です。『FLY,DADDY,FLY』の女の子版…といった感じ。
彼らとの出逢いによって、佳奈子が人間として成長してゆく姿が清々しいお話でした。
……個人的に『スケキヨ』に大ウケ(笑)。

<05/8/11>

『オテル モル』栗田有起(集英社)

2005-08-10 | 読了本(小説、エッセイ等)
地下13階まである会員制ホテル『オテル・ド・モル・ドルモン・ビアン』……日没後のチェックインから、日の出のチェックアウトまで間、眠れぬ人々に質の良い眠りを提供するところ。
姪の美亜、その父で、双子の妹・沙衣の夫である西村とともに暮らす、本田希里は、自分にぴったりな募集要項に引かれ、そのホテルの面接を受けにいく。
そして、その『誘眠顔』を見込まれ、難なく合格。フロント係として働くことに……。

激的に変化のあるお話ではないけれど、茫洋としてどこか暖かな雰囲気がとても良いです。
こんなホテルがあったら是非泊まってみたい♪
私的イメージソングはkarakの『夢の引き潮でおやすみ』(笑)。

<05/8/10>

『風雲縛魔伝 6 出雲鬼社の巻』桑原水菜(集英社/コバルト文庫)

2005-08-09 | 読了本(小説、エッセイ等)
真田の女忍者、風音と葛葉は神剣『北斗』を再生する為鬼神探しの旅を続けている。四国・鬼仲島で<四の鬼>を捕縛した際、武御名方命になってしまった風音は、自らの変化に戸惑いを隠せない。
そんな二人の前に現れた謎の巫女・摩碕。風音の母の里・出雲から迎えに来た摩碕は残りの鬼神の居場所を知っているという。里には風音の父と名乗る神楽王がいて……。

予告を見て、きゃー久しぶりだわー、と思っていたのですが、前巻からもう9年も経ってたんですね(笑)。
しかも大分クライマックスな展開に……次巻は内容を忘れない程度に早く出てくれるとよいのですが(笑)。

<05/8/9>

『福音の少年』あさのあつこ(角川書店)

2005-08-08 | 読了本(小説、エッセイ等)
16歳の高校生・永見明帆は、同級生の北畠藍子と一応付き合っているが、彼女や世間に対して熱くなれず、どこか冷めた感情を抱えていた。
そんな彼が気になる存在は、藍子の幼馴染で彼女と同じアパートの隣りに住む少年、柏木陽。
そんなある日、母親と喧嘩した陽が、泊めて欲しいと明帆の家を訪れた。だがその夜半の火事で、陽のアパートが全焼……陽の両親、そして藍子やその家族が焼死した。そして火事の真相を調べ始めた彼らに近づく謎の存在。
一方、アパート跡で知り合ったフリーライター・秋庭から、藍子の知られざる姿を知らされ……。

おもしろかったのですが、ちょっとう~ん;と思ってしまったり。
ラストが不服、とかなわけではなく、藍子側の話と、明帆達の話は分けて、もうちょっと内容的に深く書かれてもよかったかなぁと……(特に藍子側)。
……ひとつ気になったのは、イマドキの若者は『オバン』なんて言葉、使うんでしょうか?(笑)
そしてアンケートの送り先の部署が、またしても謎(『アニメ・コミック事業部』って…/苦笑)。

<05/8/8>

『有栖川の朝』久世光彦(文藝春秋)

2005-08-08 | 読了本(小説、エッセイ等)
不動産屋の妾として、その生涯の大半を過ごしてきた70前の老女・穴太月(あのお つき)。
殿様面の大部屋俳優・安間安間(やすま やすま)と、美貌の持ち主だが酒乱で頭の悪い女性・魚住華を仲間に引き入れ、立てた計画は"偽華族の結婚披露宴"。
果たして彼らの起こした騒動の顛末は……。

実在の事件を材に採ったお話ですが、ちょっと不思議な展開(笑)でおもしろかったです。

<05/8/7,8>

『桃色トワイライト』三浦しをん(太田出版)

2005-08-07 | 読了本(小説、エッセイ等)
ゴミ置場で、カワイコちゃんと『アントワネット様vsデュ・バリー夫人の攻防』を実践し、いい男たちを眺めるだけで満足する『物陰カフェ』を発案する……etc
これって病?それとも愛?妄想ロマンティック街道爆進中の三浦しをんの爆笑エッセイ。

今回はオダジョーネタが多め(笑)。
ちなみにタイトルは、この中のエッセイで書かれている、少女漫画のタイトルの法則……それらしいんだけどよく考えてみると意味不明……に基づいている(笑)。

<05/8/7>

『損料屋喜八郎始末控え』山本一力(文藝春秋)

2005-08-06 | 読了本(小説、エッセイ等)
上司の不始末の責めを負って、同心の職を辞した喜八郎。その後損料屋として暮らしていたが、恩のある先代の遺言として頼まれていた札差・米屋の幕引きの手伝いをすることに。米屋が抱えた負債を減らし、商売をやめずに済むよう計画を巡らす喜八郎……『万両駕籠』、喜八郎たちに痛い目に合わされた伊勢屋は、彼等を騙そうと一芝居打つ『騙り御前』、江戸屋の女将・秀弥から板前の清次郎の様子がおかしいと相談された喜八郎は……『いわし祝言』、棄捐令により逆に逼迫した武士の生活。また、金策に切羽つまった笠倉屋はとんでもない計画を企て……『吹かずとも』の4編。

真面目に時代物です(……いやこの本の前に読んだのが、米村さんの『退屈姫君伝』なので/笑)。
私的にちょっと時代小説ブームに突入中(笑)。

<05/8/6>

『退屈姫君伝』米村圭伍(新潮社)

2005-08-05 | 読了本(小説、エッセイ等)
吹けば飛ぶような二万五千石の小藩・風見藩の藩主の正室として輿入れすることになった、磐内藩五十万石藩主の末娘・めだか姫。
天女の如き美貌ながら、いたずら大好き。
夫である藩主・直重が参勤交代で国元へ帰ってしまい、江戸上屋敷で退屈を持て余していためだかは、ある日屋敷を抜けだし江戸を探検、絡まれていたところを茶屋の少女・お仙(実はくの一)に助けられる。
そして、彼女が仕えるお庭番・倉地政之助から、風見藩と磐内藩の両藩の密約に関する探るように頼まれためだか。一方で、藩の六不思議の真相について探索したり。
ところがいつしか陰謀に巻き込まれ、両藩存亡の危機に!

ドタバタっぷりが楽しいです♪
お仙の兄探しがうやむや……というかすっかり忘れ去られてしまいましたが、これは別の話で出てくるのかなぁ?

<05/8/5>