黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『よしきた、ジーヴス』P・G・ウッドハウス(国書刊行会)

2005-08-17 | 読了本(小説、エッセイ等)
バーティーがダリア叔母さんや従姉妹のアンジェラらとのカンヌからの滞在から帰ってくると、ジーヴスから、彼の留守中にイモリ好きの友人、ガッシー・フィンク=ノトルが訪ねてきた旨を聞かされる……ある女性に思いを寄せているが、それを伝えられずに悩んでいるという(相談されたのはバーティーではなく、ジーヴス)。
その相手がカンヌで一緒だったアンジェラの友人、マデライン・バセットだと知ったバーティー。
おりしもブリンクレイ・コートのダリア叔母さんから、彼女が理事を務める、マーケット・スノッズベリー・グラマー・スクールの表彰式に出るように強要されたバーティーは、自分の代わりにガッシーを送り込む。
ところが、ささいな事柄からアンジェラとその婚約者タッピー・グロソップが仲違いしたことから、結局バーティーもブリンクレイ・コートに出かけることに……。
いつもならばジーヴスの出番…となるところ、バーティーが意地を張り、自分で諸問題……ガッシーとマゼライン、アンジェラとタッピーの仲を取り持ち、叔母さんの金銭問題をも片付けようとしたことから、かえって混乱はますます進み、叔母さん宅の至高のコック・アナトールまで辞表を出す事態に!

『比類なき~』は連作短編でしたが、今回は長編。
バーティーがしでかした失敗により、事態がどんどん悪化(笑)。そしてそれをあざやかに解決するジーヴスの手腕が見事です(笑)。

<05/8/16,17>