黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ハチミツとクローバー 8』羽海野チカ(集英社)

2005-08-21 | 読了本(漫画)
原田デザインで理花の手伝いを始めた山田。事務所で真山の理花に対する想いをあらためて目の当たりにして…。

竹本くんの話がひと段落。
亡き原田を想う理花、その理花を想う真山、その真山を想う山田、その山田を想う野宮……の、ぐるぐるした(笑)関係に動きが…。
青春スーツを着込みつつある野宮さんが、結構好きです(笑)。
……小ネタの、神獣がローレライシステムを発動させてるあたりにちょっとウケていたり(笑)。  

<05/8/21>

『モーダルな事象 桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活』奥泉光(文藝春秋)

2005-08-21 | 読了本(小説、エッセイ等)
大阪のしがない女子短大で、日本近代文学を教える助教授・桑潟幸一(通称:桑幸)。
以前『近代日本文学者総覧』の項目執筆に携わった際、彼が望んだ太宰の代わりに、割り当てられた無名作家たちの一人だった童話作家・溝口俊平。
それ故に、はからずも日本唯一の溝口俊平研究者となってしまった彼の元に、出版社・研修館書房の編集者・猿渡だと名乗る男が現われた……『久貝集』と題された、溝口の遺稿が見つかったというのだ。
彼より依頼され、雑誌『言霊』にその紹介文を書いたところ、思わぬ反響を呼び、大手出版社より『明星のちかい』として発売。一躍ベストセラーになり、桑潟自身も脚光を浴びる。
そんな中、猿渡が首なし死体として発見され、彼に預けていた溝口の遺稿も何者かに盗まれてしまう。
一方、『明星のちかい』の序文を書いたフリーライター兼ジャズシンガーの北川アキ(北川亜貴江)は、猿渡殺害事件に興味をひかれ、元夫で編集者の諸橋倫敦と共に、独自に捜査を開始する。

厚さ(全p546)の割にはサクサクと読めました。
桑潟サイドの幻想&SF小説風と、アキたちサイドのミステリー(ちょっと2時間ドラマ風/笑)で、どちらも楽しめる感じ。
作中にやたらと登場する『猫介』(出てくるのはもっぱら駄洒落のほうですが)……何故かわたしの脳内では『猫ひろし』に変換されてます(笑)。

<05/8/20,21>