黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『スノウ王女の秘密の鳥籠 ~よかったり悪かったりする魔女~』野梨原花南(集英社/コバルト文庫)

2005-08-24 | 読了本(小説、エッセイ等)
マダーが自分の性質を生かして始めた商売『ときめき庭師』は、大評判を呼んでいた。
ところが、気に入ったものを蒐集したがる困った性癖を持つ、スノウ王女に目をつけられ、仕事で出向いた離宮にそのまま囚われてしまい……。
しかもそこには、アダーの義兄で、彼と因縁浅からぬアストレアもいて……。

 過去の出来事から、人を愛することを拒否するアダー。そんな彼にいったマダーの言葉が印象的。
「愛は人を傷つけるものだ。人は人を傷つけるものだ。それが生きていくということだ」
そして、「一人だけで自己完結して馬鹿みたい」といっちゃうマダーがかっこいいです(笑)。
「お前何様なんだ」
「あなたの妻だよ」
……というあたりもとても好きです。

<05/8/24>