黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『福音の少年』あさのあつこ(角川書店)

2005-08-08 | 読了本(小説、エッセイ等)
16歳の高校生・永見明帆は、同級生の北畠藍子と一応付き合っているが、彼女や世間に対して熱くなれず、どこか冷めた感情を抱えていた。
そんな彼が気になる存在は、藍子の幼馴染で彼女と同じアパートの隣りに住む少年、柏木陽。
そんなある日、母親と喧嘩した陽が、泊めて欲しいと明帆の家を訪れた。だがその夜半の火事で、陽のアパートが全焼……陽の両親、そして藍子やその家族が焼死した。そして火事の真相を調べ始めた彼らに近づく謎の存在。
一方、アパート跡で知り合ったフリーライター・秋庭から、藍子の知られざる姿を知らされ……。

おもしろかったのですが、ちょっとう~ん;と思ってしまったり。
ラストが不服、とかなわけではなく、藍子側の話と、明帆達の話は分けて、もうちょっと内容的に深く書かれてもよかったかなぁと……(特に藍子側)。
……ひとつ気になったのは、イマドキの若者は『オバン』なんて言葉、使うんでしょうか?(笑)
そしてアンケートの送り先の部署が、またしても謎(『アニメ・コミック事業部』って…/苦笑)。

<05/8/8>

『有栖川の朝』久世光彦(文藝春秋)

2005-08-08 | 読了本(小説、エッセイ等)
不動産屋の妾として、その生涯の大半を過ごしてきた70前の老女・穴太月(あのお つき)。
殿様面の大部屋俳優・安間安間(やすま やすま)と、美貌の持ち主だが酒乱で頭の悪い女性・魚住華を仲間に引き入れ、立てた計画は"偽華族の結婚披露宴"。
果たして彼らの起こした騒動の顛末は……。

実在の事件を材に採ったお話ですが、ちょっと不思議な展開(笑)でおもしろかったです。

<05/8/7,8>