黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『おまけのこ』畠中恵(新潮社)

2005-08-20 | 読了本(小説、エッセイ等)
菓子司三春屋の息子・栄吉とひょんなことから仲違いしてしまった、長崎屋の若だんな・一太郎。そこへ狐者異(こわい)が現れ、飲むと一流の職人になれる、という天狗の薬を持っているという。栄吉の為に、その薬を手に入れたいと願った若だんなだったが、他にもその薬が欲しいという者達が現れ、争奪戦に……『こわい』、紅白粉問屋、一色屋の孫娘・お雛は江戸に二人といない程、厚化粧な娘。ある日、長崎屋に遊びにいった折、うっかり印籠を持ち帰ってしまうが、それは屏風のぞきのもので、それを取り返しにきた彼に、ひとつの相談を持ち掛ける……『畳紙』、ある日、長崎屋の離れに現れた影女。一太郎が、それを見た幼い日の冒険譚を語る『動く影』、吉原の禿・かえでを足抜けさせて、一緒に逃げる、と宣言した若だんな。その裏に隠された計画とは……『ありんすこく』、娘の婚礼に持たせたいと、真珠を注文した天城屋。それを櫛に仕立てる職人の八介が何者かに殴られた。そして、その時彼が持っていた真珠と共に、鳴家の一匹が迷子に……『おまけのこ』の5編。

『おまけのこ』で、ちゃんと自分の家の鳴家の見分けてる若だんなが素敵です(笑)。
……素朴な疑問なんですが、鳴家の声って普通の人にも聞こえてるんでしょうか?(……いや、悲鳴は聞こえてるみたいなので/笑)

<05/8/20>