黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

恵方ロール(和風豆栗ロール)@ベニヤ

2009-02-03 | スイーツ
 節分用ロールケーキ。(2種類あるうちの)“和風豆栗ロール”です。
 ロール生地に、生クリームと豆(しろいんげん)と栗が巻かれています。
 まるかぶりする為か、サイズは小さめ(タテ3~4cmヨコ5~6cmくらいで長さは16cmくらい)。
 ちゃんと東北東に向かって食べました(笑)。

 ガトーベニヤ:新潟(見附)

『わたしとトムおじさん』小路幸也(朝日新聞出版)

2009-02-03 | 読了本(小説、エッセイ等)
NYで暮らしていた少女、帆奈・ニールセン(父はイギリス人)は、両親の別居をきっかけに、祖父母の暮らす母の実家で暮らすことに。
そこは大正時代から続く蕎麦屋<八島庵>。現在は、広い森林公園の中に作られた観光施設<明治たてもの村>の中に移築され、営業中。
帆奈には、母の弟に当たる叔父・八島斗六(トムおじさん)がいる。彼は、ものを作るのが誰より上手だが、人と関わることが苦手で、元・ひきこもりだった……“はじめに、わたしとおじさんのこと”、
今から1年前。帆奈が6年生の頃。
たてもの村にある、旅館<松濤館>で再び営業を始めることになり、その修復工事を、棟梁の東宮たちと手がけることになったトム。
そのオープンに際し、松濤館の関係者……創立者で、元の持ち主であった松波玄馬の孫・裕一と妻の里美。そして現在の経営者である池谷喜一郎とその孫の妻・池谷由加里らが招待された。由加里は、高校時代、トムと同じ美術部員だった。
そんな中、村のお巡りさん役の牟田は、里美から夫が何かよからぬことを考えているらしいと相談を受けたという。
裕一の父・文夫は自殺していたのだが、それを喜一郎が松濤館を乗っ取った所為だと思い込み、彼を恨んでいるらしい……“八十年間の旅”、
帆奈が10歳。3年前、一人で日本にやってきたばかりの頃の話。
まだまだひきこもり気味だったトムに、師匠的存在である東宮は、そろそろ村の外でも仕事をさせようと思い、東北の山の中にある西洋館の修復作業に行くようにという。しかし一人では行けないという彼と一緒に行くと名乗り出た帆奈。
彼女は、転校したばかりの学校に馴染めず、自主的に休校中だったのだ。
かくして出かけた岩手の深山荘。持ち主のゴライアス氏曰く、そこには幽霊が出るという噂があって……“初めての旅”、
日本にきて3年。中学になった帆奈。
父の日本への転勤を機に、再び両親は同居することになったのだが、彼らの住む東京ではなく、そのままたてもの村に暮らすことを選んだ帆奈。
夏休みになり、帆奈のクラスメイトの少年・長田由一が、ホームスティすることに。彼はイタリア人のハーフだが、トム同様、人とのコミュニケーションが苦手な性格だった。
ところが夏休みを迎える前日の台風の日に、かつてのトムの友人だった内浦浩一も何かの事情を抱えた様子で現れ、さらにそんな彼を追って、妻の紗絵も現れて……“十年間の旅”を収録。

“わたし”こと帆奈と、トムおじさん(おじさんといってもまだ28歳なのですが…の日々のお話。
テイスト的には『東京バンドワゴン』系?
明治たてもの村という観光施設(テーマパーク?)がとても魅力的で、実在してたらちょっと行ってみたいなぁという気分になりました。
是非、続編希望♪

<09/2/3>