黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『喋々喃々』小川糸(ポプラ社)

2009-02-23 | 読了本(小説、エッセイ等)
東京の下町・谷中でアンティークきものの店“ひめまつ屋”を営む、栞。
周辺に住む、オリーブ少女のような老婦人・まどか、ゴシップ好きで栞の元にいらない靴を持ってやってくる・イメルダ夫人、彼女を可愛がってくれる老紳士・イッセイらに囲まれ、ささやかながら楽しい毎日を暮らしている。
そんな彼女の店に、初釜に着て行く着物が欲しいとやってきたのは、離れて住む父に似た声の男性・春一郎。
時が過ぎ、季節がうつろう中で、しだいに彼との心の関係を深めてゆく栞。しかし彼には妻子がいて……

アンティークのきもの屋さんをして暮らす栞の恋と、下町の四季。
描かれる衣食住の中から、情緒や風情が感じられるところは良いのですが、別の側面から見た場合の、彼の態度は如何なものかと、思わなくもなかったり……;

<09/2/23>