黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『屋上ミサイル』山下貴光(宝島社)

2009-02-26 | 読了本(小説、エッセイ等)
アメリカで大統領がテロ組織に拉致監禁されるという事件が発生。その影響により、日本にもミサイルが発射されるのではないかと戦々恐々としている世の中。
そんなある日、美術の課題のため、高校の校舎の屋上でスケッチをしようとやって来た2年の辻尾アカネは、そこでリーゼント頭の不良・国重嘉人、思いを寄せる陸上部・宮瀬春美への願掛けの為言葉を封印している沢木淳之介、ある理由から自殺願望を持つ平原啓太と出会う。
屋上への愛情が共通しているという、国重の強引な提案により“屋上部”が結成されることに。
その矢先、死体らしき男“金永徹”の写真を拾った国重、拳銃を拾った沢木。さらに平原が都市伝説として知られている“罰神様”の真相を確認したいといい出す中、アカネたちは次第に大きな事件に巻きこまれていき……

このミステリーがすごい!大賞第7回大賞受賞作。
世紀末的な世の中で、事件に巻き込まれる高校生たちのお話。
選評とかでも書かれてますが、ちょっと伊坂さんぽいテイスト。
個人的には『屋上部』という設定は魅力的だと思うので、そちらを突き詰めて欲しかったなぁと思ったり…。

<09/2/26>