黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

マカロンショコラ@メテオール

2009-02-18 | スイーツ
“しっとりしたマカロン生地で、チョコレートガナッシュをサンドしました”…と三越のHPには書かれていたのですが、あまりしっとりはしてないような…;しかもガナッシュでもない気がする…(笑)。
 かなりサクサクカリカリな食感。

 メテオール(ユーハイム):東京 ※新潟三越の催事で購入。

『珈琲屋の人々』池永陽(双葉社)

2009-02-18 | 読了本(小説、エッセイ等)
東京の下町の商店街で、父が始めた喫茶店・珈琲屋を営む宗田行介。そんな彼には、殺人を犯し服役していた過去がある。
バブル期、地上げ屋による商店街への立ち退き要求が激しかった折、自転車屋の娘・智子が何者かに暴行を受け、自殺に追いやられていた。そんな中、地上げ屋の男・青野が珈琲屋に現れ、自分が犯人であることを仄めかした事から、殺意を覚えたのだった。しかし8年の実刑を甘んじて受け、出所後はわずかな売上の中から、青野の妻・朱美と息子・和人に月々10万の金を運ぶ行介。
彼には当時、幼馴染で恋人になった蕎麦屋の娘・辻井冬子がいたが、彼が服役中に見合いで結婚。そんな彼女は、行介が刑期を終えるのと共に、最近実家へ出戻っていた。彼女は浮気をして離婚したのだという噂があり……『初恋』、
23歳に嫁いで25年間、2年前に店を閉じた丹羽クリーニング店で働いてきた元子。今は段ボール工場に働きに出ている夫・直道の浮気が判明。元子は、自分も同じように浮気をするべきか、それとも彼と離婚するべきかで悩み、冬子に相談するが……『シャツのぬくもり』、
商店街の和菓子屋・笹屋の高校2年生の娘・省子。彼女の家は、今資金繰りで苦しんでおり、両親は自殺するか自己破産するかで、話し込んでいる。弟も新聞配達のバイトをはじめる中、彼女は援助交際に手を染めようとしていた……『心を忘れた少女』、
趣味のカラオケ仲間に新たに加わった、一回り若い女性・志麻子が気になる秋元英治。彼の十八番は、杉良太郎の“すきま風”。しかしそんな彼には寝たきりの妻・悦子がいた。彼女と付き合うようになった英治は、次第に妻の存在がうとましく感じはじめ、寝ている彼女に向かい、恨み言をいう……『すきま風』、
自殺した智子と以前つきあっていた保彦。自分が殺すべき相手・青野を行介が殺したことから、9年たった今もわだかまりを抱えていた彼は、それらを振り払うために行介と闘いたいと申し出る……『9年前のけじめ』、
行介の幼馴染で、洋品店・アルルを営む島木はプレーボーイ。自分の店の若い店員・千果にも手を出している。そんな彼女には島木の他に恋人・司郎がいたが、彼女の計算高さを見抜かれ、別れを切り出される。そんな彼をつなぎ止める為、島木と別れて手切れ金を貰い、旅行資金に当てようと考えるが……『手切れ金』、
冬子の存在を知った朱美から、自分が結婚するまで結婚しないようにといわれた行介。
そんなある日、朱美に思いを寄せている男・小坂が店に現れた。彼女から行介と命がけの勝負をしたら、勝っても負けても結婚を考えても良いと言われたという……『再恋』の7編収録の連作短編集。

下町の喫茶店・珈琲屋に集まる人々の人間模様。
行介も冬子も、それぞれ背負っているものが重く、それ故にその言葉には含蓄があるような気がします。
個人的にはお茶の方が好きですが、この作品はやはり珈琲と共に味わうのが良いでしょうね~(どのお話も珈琲同様、ほろ苦テイストなので)。

<09/2/18>