黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『少年舞妓・千代菊がゆく! 二都物語』奈波はるか(集英社)

2006-04-08 | 読了本(小説、エッセイ等)
中学生舞妓の千代菊にとって、初めての東京出張。
初恋の相手である、高校生プロ棋士の紫堂がいる場所と思うだけでドキドキ。
会うことは叶わないけれど、せめてもと忙しい日程の合間を縫って、彼のいる日本棋院に出かける千代菊。
一方、仕事中偶然にも贔屓の客・楡崎に遭遇。一緒に都内観光を楽しむが、京都に戻ってからの楡崎の様子がおかしい。
これまで千代菊ひとすじだった彼が、吉乃屋に新しく仕込み見習いで入った少女・水城亜紀に心を移したようで……。

千代菊に強力なライバル登場!なお話でした。
いろんな意味で、千代菊の存在をおびやかしそうな亜紀ですが、どこまで絡んでくるのかが見物です(笑)。

<06/4/8>

『ストロベリーナイト』誉田哲也(光文社)

2006-04-08 | 読了本(小説、エッセイ等)
都立水元公園のすぐ近くで、青いビニールシートに包まれ、放置されていた死体。その腹部は無残に切開されていた。
被害者は事務機器リース会社に勤める金原太一。最近の変わった様子といえば、積極的に大手への新規開拓に動いていたことくらいだという。
警視庁捜査一課警部補・姫川玲子は、持ち前の直感から、公園の溜池の様子と知人である監察医・國奥から聞いていた“ネグレリアフォーレリ”という寄生アメーバの話を思い出し、被害者は溜池に沈められる予定だったものが、何らかの理由によりそれが実行できずに遺棄されたものだと推理。その寄生アメーバに感染し死亡した深沢康之という人物が事件へ関与していたのではないかと、そして金原以前の被害者が溜池内に沈められている可能性を示す。
やがて、その推測の通り発見された被害者・滑川の友人から“ストロベリーナイト”という言葉を聞き、調査を開始。その言葉の示すものとは?

各キャラクター的には、割と魅力的かと思うのですが、物語的にはちょっと先の展開が読めるかなぁとか思ったり。

<06/4/8>