黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『キノの旅 Ⅳ The beautiful world』時雨沢恵一(メディアワークス)

2006-04-17 | 読了本(小説、エッセイ等)
長い棒を持った人型の像。それは、22人の悪魔を倒した“天使”の像だという……『像のある国』、
モトラドに乗る旅人に、子供は自分も連れて行って欲しいと頼むが……『×××××』、
その国では、夫婦喧嘩を罰することも、また夫婦が離婚することもできない。虐待される妻は、キノに夫を殺して欲しいと頼むが……『二人の国』、
すべての住人が猫耳をつけている国。キノも勧められるが……『伝統』、
機械の発達により、仕事を一切しなくて良いという国。しかし、キノが見たのは、他の国の人たちと同じように、朝出勤する住人たちの姿だった……『仕事をしなくていい国』、
考え方の違いから2つに分裂している国。一方は海側で、鯨を獲り、もう一方は山側で象を獲る。互いに相手を残酷だと罵るが……『分かれている国』、
たまたま出会った男性に旅をやめるよう諭されるキノ。しかし……『ぶどう』、
投票によって、不要な人間を選ぶという国。実際は処分されることなどない、と語る宿屋の主人だが……『認めている国』、
22人の盗賊に搾取されている国にやってきたシズ。その盗賊を皆殺しにした彼に対して……『たかられた話』、
ひとつの橋だけが存在する国。そこに刻まれていた国の歴史とは……『橋の国』、
塔を建てる続ける国。自由がない、そこから出たいという男にキノは……『塔の国』。

一話の『像のある国』は、最初、??でしたが、九話の『たかられた話』の後日譚なんですね~(笑)。

<06/4/17>

† 新刊情報(06/04後半) †

2006-04-17 | 新刊情報
4/中
久世光彦『百間先生、月を踏む』朝日新聞社

4/19
北森鴻『ぶぶ漬け伝説の謎 裏京都ミステリー』光文社

4/20
西澤保彦『リドル・ロマンス 迷宮浪漫』集英社(文庫)

竹本健治『狂い咲く薔薇を君に 牧場智久の雑役』光文社

4/22
岸田るり子『出口のない部屋』東京創元社

4/25
川上弘美『夜の公園』中央公論新社

小川洋子『ミーナの行進』中央公論新社

4/26
小路幸也『東京バンドワゴン』集英社

小川洋子『おとぎ話の忘れ物』集英社

4/28
須賀しのぶ『ブラック・ベルベット 菫咲くころ君を想う』集英社(文庫:コバルト)