黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『曾根崎比丘尼 新・雨月物語』富樫倫太郎(徳間書店)

2006-04-14 | 読了本(小説、エッセイ等)
時は、九代将軍・家重の治世。淀川の下流で若い女の死体があがった。大坂西町奉行所はただの“土左衛門”として片付けようとしたが、十手持ちの梅吉は死体に奇妙な特徴を見出すが、面倒くさがる上役は、彼一人に役目を負わせ、下手人を捕まえるよう言い放つ。途方に暮れた梅吉が、偶然出会った知人の俳諧師・茶狸に相談していると、たまたま傍で聞いていた男・仙次郎が、下手人に心当たりがあるといい……『曾根崎比丘尼』、
俳諧に面白みがないといわれた茶狸は、人生の深淵を知る為、仙次郎を誘い“七墓巡り”に……しかもそれは極悪人の墓を巡る“裏七墓巡り”。そんな彼らが訪れたのは、嫁ぎ先の一家を皆殺しにしたという、佐夏木という女の墓で……『七墓巡り』、
生花を商う一家が惨殺されるという事件が発生。生き残ったのは、末娘・志乃のみ。彼女の証言では、人形の“さっちゃん”が殺したという……『菊美人』 の3編収録。

仙次郎こと、後の上田秋成が怪異に迫る物語集。
そこそこに面白くはあるのですが、いまひとつ何か足りない感じ;
う~ん、何だろう?

<06/4/14>