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CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】真面目にマリファナの話をしよう

2019-11-07 21:29:13 | 読書感想文とか読み物レビウー
真面目にマリファナの話をしよう  著:佐久間 裕美子

タイトルの通り、真面目にマリファナについて
取材、調査した内容をまとめた本でした

まるでアングラなそれではなく、
そもそも、なぜアングラ扱いになってしまっているのか、
マリファナとはなんなのかというところを
その歴史的経緯を主軸、様々書いていて、大変面白かった
現在は、カンナビスという医療用の名前で知られているんだそうで、
マリファナとか、リーフとか、ポットとか、ガンジャとか、
そういった俗称ではないものが、きちんと、臨床実験を経て、
なんらかの効能が認められるというところまで
きているんだというお話でありました

癌や、認知症、鬱病なんかに効能が認めらつつあるんだそうで、
医療薬としての役目に脚光が当たっているという
現状は、大変興味深いところでありました
なんとなし、モルヒネみたいな扱いかなと
勝手に思っていましたが、
実際に薬効があるというところまできているのだそうで、
そうなると、自然由来の薬品という立場になるから
まるで様相が違うなとも思ったところ

そんな情勢なので、様々な国や、アメリカの州で解禁されてきており、
その勢いのまま、ビジネスになると、栽培や流通についても
だんだんと整備が進んできたというのが
なかなか興味深いところでありました
日陰者扱いだった頃は、趣味家というか、どうしてもという人が、
なんとか自分たちで楽しもうと、こっそり栽培してきたという
栽培に関する知識の薄さが問題だったようだけども
今は、栽培技術も確立されつつあるとか
もう、産業としての下地ができてきている印象を受けた

もっとも、あくまでも医療への使い道という部分でのクローズアップというか
解放が主であるというのが重要なところで、
嗜好品としてのそれはどうなのか、それは、アルコールやタバコと
どれくらい違うんだろうかなんていうのには
あまり触れられていなかったので、常習性というところについては、
やっぱり危ないんじゃないかなとも思ったりするところ

歴史的には、これを麻薬としたほうが都合がよい勢力が、
一時期アメリカの偉い人たちに多かったというのが実際だと
そういう解説の本でありまして、
どこまで本当かわからないけども、
様々な利権やら、通俗的な倫理みたいなものに振り回されて、
マリファナ=悪という図式が確固たるものとして
支持され続けてきたという歴史が面白かった

この話が本当というか、もっと凄いスピードで進んでいるというならば、
近々、日本でも解禁というか、そういった話になるのかなと
おぼろげながらに感じたりしつつ、でも、日本人と大麻というのは
あまりあわないものなのかもなぁと、なんとなし感じたりしたのでありました

まぁ、その割には、結構捕まっている人がいるので
なんともいえんのだけども、
酔っ払いが増えるというのはよくないと考えれば
禁止のままでもよいのかと、考えたりもするのである