謎の香りはパン屋から 作:土屋うさぎ
このミス大賞受賞作と知らず読んだのだけども
ほのぼのと謎解きできる、よい小説でありました
パン屋に務める漫画家志望の女の子が
探偵よろしく、さまざまなことを解決するというか
推理する姿を披露していく物語で、
そんな気づけるものかと思うような謎解きだけども
面白く読めるのでありました
事件要素とは異なる、なんらかの疑問を解くみたいな感じで
隠された秘密とか、不可解な行動とか、そんなものを明らかにするといった感じで、
殺人事件とかに直結するものではない日常劇なのだけど
深刻な悩みなども隠れていたりしながら、無事解決していくので
とても安心して読めるのがよかった
最近、誉め言葉に安心して読めるを使い過ぎだな
キャラクタが漫画みたいな感じなのもよくて、
職人気質だけどパンへの愛情が重すぎる店主や、
ギャルっぽいけどちゃんと仕事をしたりしなかったりする先輩社員とか、
いかにもという、一種舞台装置めいた造詣だけど
全然違和感なくというか、そういう人たちによって運営されているパン屋なんだなと
なんとも納得できてしまう匙加減がよかった
それでいて、そのマニアックな行動が、ギャグとして高度に成立しているのも好きなところである
パンへの愛が哲学的に深まっていくというのが面白かった
好きすぎると哲学になるは、真理だわ
また、主人公も頭脳明晰といっていいような
凄い推理を披露するけど、パン屋の仕事は人並みで、
漫画家志望の方はかけだし、どちらかというと落第気味というのがバランスとれてて
安易にドジっ子が事件を解決というわけでもない、
ある秘密がここにも隠されていて面白かった
なるほどなぁと読み終わってから感心したのである
軽いタッチなので、がっつり真剣にミステリというのとは
だいぶ毛色が違うのではないかと思うけど、
これくらいライトなのは読みやすいし楽しいと思ったりするので
よい小説に巡り合ったように感じたのでありました
しょーもないことながら、トングをかちかちしてしまうのは
絶対するよなーと思うわけだけど、そのシーンが何回か出てきて
ひょっとすると、とんでもない伏線なのではないかと思っていたが
いや、ひょっとしてあの伏線に繋がっていたのか?などと
思ったりするのも大変楽しかったのである
さりげないヒントからの推理というのが
若干強引ではと思うのだが、物語が面白ければそれは気にならず
いい気分で読み終えたのである
巻末に大賞選考のコメントも載っていたのだけど、
他にも尖った作品がある中でバランスがとれていたという講評だったようで
それはそれで、世相というやつなのかしらねと思ったりしたのである
面白ければどれでもよいけど、面白いと思わされる事柄や、ミステリの方式みたいなのも
流行があるのかしらねと思うのであった
このミス大賞受賞作と知らず読んだのだけども
ほのぼのと謎解きできる、よい小説でありました
パン屋に務める漫画家志望の女の子が
探偵よろしく、さまざまなことを解決するというか
推理する姿を披露していく物語で、
そんな気づけるものかと思うような謎解きだけども
面白く読めるのでありました
事件要素とは異なる、なんらかの疑問を解くみたいな感じで
隠された秘密とか、不可解な行動とか、そんなものを明らかにするといった感じで、
殺人事件とかに直結するものではない日常劇なのだけど
深刻な悩みなども隠れていたりしながら、無事解決していくので
とても安心して読めるのがよかった
最近、誉め言葉に安心して読めるを使い過ぎだな
キャラクタが漫画みたいな感じなのもよくて、
職人気質だけどパンへの愛情が重すぎる店主や、
ギャルっぽいけどちゃんと仕事をしたりしなかったりする先輩社員とか、
いかにもという、一種舞台装置めいた造詣だけど
全然違和感なくというか、そういう人たちによって運営されているパン屋なんだなと
なんとも納得できてしまう匙加減がよかった
それでいて、そのマニアックな行動が、ギャグとして高度に成立しているのも好きなところである
パンへの愛が哲学的に深まっていくというのが面白かった
好きすぎると哲学になるは、真理だわ
また、主人公も頭脳明晰といっていいような
凄い推理を披露するけど、パン屋の仕事は人並みで、
漫画家志望の方はかけだし、どちらかというと落第気味というのがバランスとれてて
安易にドジっ子が事件を解決というわけでもない、
ある秘密がここにも隠されていて面白かった
なるほどなぁと読み終わってから感心したのである
軽いタッチなので、がっつり真剣にミステリというのとは
だいぶ毛色が違うのではないかと思うけど、
これくらいライトなのは読みやすいし楽しいと思ったりするので
よい小説に巡り合ったように感じたのでありました
しょーもないことながら、トングをかちかちしてしまうのは
絶対するよなーと思うわけだけど、そのシーンが何回か出てきて
ひょっとすると、とんでもない伏線なのではないかと思っていたが
いや、ひょっとしてあの伏線に繋がっていたのか?などと
思ったりするのも大変楽しかったのである
さりげないヒントからの推理というのが
若干強引ではと思うのだが、物語が面白ければそれは気にならず
いい気分で読み終えたのである
巻末に大賞選考のコメントも載っていたのだけど、
他にも尖った作品がある中でバランスがとれていたという講評だったようで
それはそれで、世相というやつなのかしらねと思ったりしたのである
面白ければどれでもよいけど、面白いと思わされる事柄や、ミステリの方式みたいなのも
流行があるのかしらねと思うのであった
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