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CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】坂の上の雲

2025-04-01 20:59:01 | ドラマ映画テレビ感想
二回目といってしまって相違ないと思うのだが、
連続ドラマとして再編集されたシリーズでした
やっぱりよくできたドラマだったなと感心して見入ってしまったんだが
なんか、記憶と違うシーンというか、いくつかシーンがなくなっていたように思うのだが
まぁ、そのあたりが再編集ということなんでありましょう
もしかすると、前回なかったシーンもあったのかもしれん

全体の感想は以前に書いたと信じて、
特に何をと書くつもりもないのだけど
今回改めて見て、強烈に印象的だったシーンとして
旅順戦をあげておこうと思う次第、
やはり、あの突撃の凄まじさが本当に見事だった
再編集で回の尺が短くなっていたからより際立ったとも思えるのだが
いつまでも、終わるとも知れぬ突撃と銃撃と戦死の数々、淡々ですらない、
ただただ暴力を映像という形にして、投げつけてきたような
凄まじい暴力装置の様が再現というか、演出されていて、本当にもう
息をのむとはこのことだなと思うばかりでありました

また、話しとしても旅順戦のあたりが本当に面白くて
乃木の苦悩もいいが、第三軍参報の体たらくともいえるし、必至ともいえる感じが
年齢を重ねたせいか、なんともぐっと堪えるものもあって
物凄くよいものを見たなと重く受け止めたのでありました
あの状態でというのは、あるいは、敵方もそうだったのではないかと
そこは描かれていなかったけども、戦場でよく言われそうな
こちらがキツい時は相手もキツいんだというそれのようでもあるけど、
あの有様はあまりにも酷い、そして、弾薬も人員も足らないという絶望状況が
本当にもう、最高によかった、辛すぎる

そこから比べると日本海海戦はちょっとした予定調和めいた内容で、
どちらも結末を知っていたにも関わらず
陸戦の方があまりにもドラマチックで、そして、
象徴的である「そこから旅順港が見えるか!」があるというのがまた、
凄くよかったシーンだと思えてならないのでありました
物語としての、一つの到達点という印象的なセリフと情景があるというのが
旅順戦のよかったというか、ドラマとして最高潮の部分でないかと思うのである

戦争シーンは相変わらずすさまじいものでありましたが、
改めてみると、女たちのありようというのも、当時の時勢を交えながら
今だと出てこないパターンの女像でもあるなと思ったりして、
最終回の淳さんの背中にすがるスエさんの姿というのが
物凄く時代ドラマという感じがして、いいシーンだなと目を見張ったのである
色っぽさというのもあるのだけど、そこに漂う悲壮というのが
本当、浮き上がってくるように見えるような印象で、素晴らしいと思えてならんのでありました

また、前にも思ったと信じているのだが、
やっぱり、りんさんが可哀そうすぎて、本当に淳さんどうかしてんじゃないかと
思うほどにりんさんの不憫が際立っていたと思うばかりである
この頃の菅野美穂という女優の良さも存分に出ていたわけで
素晴らしかったと思うばかり

そして、改めて見て、やっぱり、好古兄の周りというのが本当にいいなと
武人として、男として惚れるところの多いキャラクタであり、
その嫁さんがまた、松たか子であり、お姫様でありというのが
もう本当にいい造詣だとほれぼれとしたのでありました
単純明快であっただろうかと、後年の姿を見て思わなくもないが
まぁ、それはそれとして、その序盤からの存在感がすごくよかったのと、
子役が染谷翔太だったことを今更ながらに知ってというか、
見て気づいて衝撃だったのでありました
あんなちょっとしか出てなかったし、全然阿部寛と似てないのに
でもあの好青年がという感じだけは見事であったと
まぁ、出ている俳優さんがみんな若いなということも含めて
とても楽しく見終えたのでありました

やはり、名作であった