CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】雲霧仁左衛門2

2019-07-31 21:04:19 | ドラマ映画テレビ感想
とうとう終わってしまった
土曜時代劇枠で放映されていた雲霧のシーズン2
前作が終わって、すぐに始まったので
驚いたというか、楽しみが続いて仕方なかった
そんな土曜日を過ごしてきたのでありますが
ついに最終回でありました

原作の最後ってどうなっているのか、
時代劇コミック乱をたまに読んでいたくらいの
池波素人の自分には、ハードルが高いところでありますけども、
正直、とってつけたような終わりでなかろうかと感じたのでありました
終わりをつけないといけないから、遺恨ものになるのは仕方ないにしても、
この物語というか、世界観は、火盗改めと雲霧一党の知恵比べで、
盗賊働きがメインであってこそだなと思ったりしたのでありました
そういう意味で、最終話はあまり意味がなく、
そこにいたる失敗した越後屋の話が
抜群に面白くて、見入っていたのでありました

それぞれの働きがうまくいくようにも思えたところ、
火盗改め方も、様々に探索を繰り返して、
だんだんと近づいてくるというのが面白く、
六之助はともかく、熊吾郎だとか、按摩さんだとかが目をつけられていくあたりは
ぞくぞくしたというか、面白くて仕方なかったのでありました
そうかと思うと、別の賊との戦いがあって、
そこで、賊の中でも雲霧は違うというのが物語でかっこよく示されて
よく考えたら、どっちも賊だろうと
無粋なことなどいえるはずもない迫力があったと
感じ入った次第でありました
何せ面白かったからよいのだ

吉五郎さんの最後がかっこよすぎたのと、ここに至るまで
按摩さんの葛藤のあたりの人情話がよすぎて、
物凄く見入ったのでありました
結局そのあたりがあだとなって失敗してしまう
この流れが、いかにも雲霧といった感じがして
美学というのを露骨に描いているのに
個人的には、はまりすぎててしびれたというお話でありました

最終的に、仇討ちを果たしたわけだが
あのシーンが、結構やっつけじゃね?と思ったりしてしまって
一万両をどうやって運んだのかとか、一人でカチコミして勝ちすぎだろうとか
いやでも、時代劇というものはこれこそが時代劇という
見事な終わりだったのかもしれんなとか、
様々に感じてしまったのでありますが
最後に集団殺陣で終わるというのも、これはこれでよかったのかと
今となって思うのでありました
個人的には、火盗改めの安部式部との一騎打ちがステキでありましたので
ああいう感じの終わりで、悪党を懲らしめて欲しかったかなと
思ったりしたのであります

この殺陣シーンは、爆発はともかくとして、剣劇では非常に面白い仕様だったのでありまして、
さすがに雲霧というべきか、峰打ちでぼこぼこにしていくのが見事で、
ちゃんと斬るではなく、叩くというか、峰打ちで痛めつけるための剣筋に見えて
なんともうなってしまったのでありました
それでいて、実際に斬るシーンでは構えが変わって
大上段から真っ二つというのも、いかにもな感じで素敵すぎた
中井貴一さんは殺陣も本当にうまいなと感激である

大変満足したと
にやにやしているのでありますが、
今ちょっと調べたら、このシリーズ人気があると見えて、
4とか5とかシリーズがあるらしく
また、近々やってくれないかと願ったりしながら
それはそうと、澪つくし料理帖とかも続きないのかなと
見たいものが増えるばかりなのでありました
面白い時代劇はいい、とてもいいものだ