連戦連敗 作:深井 律夫
中国を舞台にした経済小説でした
久しぶりに推理小説以外で面白い小説に出会った
そう思えた一冊でありました
中国でのビジネスについて、その勘所を
実にうまく説明した小説で
まったく指南書だとか、解説書みたいな趣はないのに、
中国でどう過ごす、どう触れていくのがよいのかが
手に取るようにといえばいいのか、
キャラクタたちの行動から伝わってくるという
ステキな仕様に、満足しきりでありました
ただたんに、誠心誠意というものを実直に行うという
スタンダートな経済小説だから面白かったともいえるのだけども、
中国ビジネスにおける、信義とは何かが
なんとなしわかったようで面白いのであります
日中のプロジェクトがどうしてうまくいかないか、
そこには、お互いの信頼関係がないこと、
それがどうして構築されないかといえば、
日本側に驕りや、侮りがあるという話、
なるほどなと思えてしまうのでありますが、
日本人がそう思ってしまいがちなことを中国人がするという問題もあるが、
これがまた、鶏が先か卵が先かみたいな感じもあって、
結局は、信頼をしぬく、そして、相手の文化を知る努力が必要だと
人間付き合いに至極まっとうな教訓を得ると
まぁそういうお話にも読めたのであります
実際のところは、そんな説教臭い話なんぞほとんどなく、
中国の古典に照らしながら、そこへの信頼を示す
なによりも、仕事に手を抜かない、真摯に、直向に、誠実に勤める
この一事の大切さと、それが通じるという痛快さというか
気持ちよさがあふれていて、なかなか楽しいのでありました
とはいえ、流石中国というような
政治に絡んだずぶずぶとした部分も、しっかりと描かれているし
なかなか楽しく読めたのでありまして、
そういった腐敗をなんとかしようと
共産党が画策しているという話も出てきたりして
中国、共産党というものに、変な色眼鏡をつけて見ているのかもなと
自分自身を反省するのでありました
まぁ、とはいえ小説なんですけどね
と、そんな按配で、大変楽しく読み進めて
ビジネスの醍醐味というでもないが、
勝ちを得るための仕事を物語として堪能できて
面白い気分になれたのでありました
なかなかできないことだから、大事なのでありますなと
月並みなことを書いてしまう
中国を舞台にした経済小説でした
久しぶりに推理小説以外で面白い小説に出会った
そう思えた一冊でありました
中国でのビジネスについて、その勘所を
実にうまく説明した小説で
まったく指南書だとか、解説書みたいな趣はないのに、
中国でどう過ごす、どう触れていくのがよいのかが
手に取るようにといえばいいのか、
キャラクタたちの行動から伝わってくるという
ステキな仕様に、満足しきりでありました
ただたんに、誠心誠意というものを実直に行うという
スタンダートな経済小説だから面白かったともいえるのだけども、
中国ビジネスにおける、信義とは何かが
なんとなしわかったようで面白いのであります
日中のプロジェクトがどうしてうまくいかないか、
そこには、お互いの信頼関係がないこと、
それがどうして構築されないかといえば、
日本側に驕りや、侮りがあるという話、
なるほどなと思えてしまうのでありますが、
日本人がそう思ってしまいがちなことを中国人がするという問題もあるが、
これがまた、鶏が先か卵が先かみたいな感じもあって、
結局は、信頼をしぬく、そして、相手の文化を知る努力が必要だと
人間付き合いに至極まっとうな教訓を得ると
まぁそういうお話にも読めたのであります
実際のところは、そんな説教臭い話なんぞほとんどなく、
中国の古典に照らしながら、そこへの信頼を示す
なによりも、仕事に手を抜かない、真摯に、直向に、誠実に勤める
この一事の大切さと、それが通じるという痛快さというか
気持ちよさがあふれていて、なかなか楽しいのでありました
とはいえ、流石中国というような
政治に絡んだずぶずぶとした部分も、しっかりと描かれているし
なかなか楽しく読めたのでありまして、
そういった腐敗をなんとかしようと
共産党が画策しているという話も出てきたりして
中国、共産党というものに、変な色眼鏡をつけて見ているのかもなと
自分自身を反省するのでありました
まぁ、とはいえ小説なんですけどね
と、そんな按配で、大変楽しく読み進めて
ビジネスの醍醐味というでもないが、
勝ちを得るための仕事を物語として堪能できて
面白い気分になれたのでありました
なかなかできないことだから、大事なのでありますなと
月並みなことを書いてしまう