CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

柳生十兵衛七番勝負 祈りの剣

2007-05-18 08:44:31 | ドラマ映画テレビ感想
正直、レビウするほどでもねぇなぁと
だんだんがっかり感が勝ってきてしまった
NHK木曜時代劇柳生十兵衛七番勝負最後の闘いです

どこがいけないというのが
かなり難しい、たぶん、自分の趣味にあわない話が
ずっと続いているからなんでしょう
視聴者なんてのはわがままなものであります

さておき、それはそれとして随所で
突然光る演技が見られたりステキと思えるところが
まだまだ視聴を続ける近因なのでありますが
ご母堂りん様の演技に感服つかまつった

今週は始まってからしばらく
なんだ、どこの劇団の箱だ
思うほど、なんというのかな劇場型という表現が
まったく当たってないとわかりつつも
そう表現してしまう、芝居がかりすぎたお芝居
だが、その前ふりをあっという間に覆した
母者人の好演でありました

どれが、なにが、というでなく
あの言葉遣いと、どうだろう、視線の使い方なのかしら
雰囲気が尋常ではなかったように思われました
それに引っ張られた感じがして
妻るいと、バカ殿様も深みが増していたというか
仰々しくなっていたように思えたのが印象的
特にバカ殿様に関しては
あの、にやにやへらへらっぷりで、そのまま
凄みをきかせた低い声で迫る
あれがステキだった
怖っ
と思ったが、りん様は整然として
そのまま真正面から言葉と態度で切りかかった

それが柳生の剣であります

と、家を出たお前に言えた義理か
などと思わせることもなく、うおおお、とその場は平伏した次第
ステキだわ、りん様ステキだわ
感激しておったのでありました

で、一方十兵衛の方ですが
なんというのがいいか、ともかく面白くない
正雪が何しにあの忍者屋敷を使ったのか
使ったわりにあっさり追いつかれたところとか
ちょっと理解しがたい部分があったんだが
全部、彼がお茶目だったということで片付けておこうと思います

んでもって、毎回楽しみにしている殺陣でありますが
こっちも、ちゃんと凝ってるんだが
いかんせん今回は画面切り替わりが多すぎるように思われます
なんだろう、色々凝ったところを見せようとしているのか
その部分がストップモーションになったり
突然アップになって写されたり
めまぐるしくかわる画面はいいのだが、落ち着きがねぇなぁ
なんか、チャンバラしてるように見えねぇなぁと残念

それでも、一手目の薙ぎに対して
すばやく抜刀し、抜刀し切るかどうかの間際で
ちょうど鞘から剣先が抜けた刹那、その棟を左手の甲で受けて
盾を作ったところ
あれはかっこよかった、そして、すぐに戦闘態勢へと移り
じりじりといつもの片手剣の構えでさがる
ちょっと、下がりすぎというか、くるくるまわったりしすぎと
落ち着きないのが残念でありましたが
その片手剣のあと
敵が、十兵衛の足をすばやく払うあたりとかに
喧嘩なれした殺陣だと感じ入ったのでありました

というか、そこくらいしか見所がなかった
第一シーズンの居合いとの対決には劣るが
それでも、いい殺陣だ、かっこいいと信じたのでありました

そのあとは、またいつもの通り
最終的にずばっ、と切り抜けての終了
個人的にあれよりも
番組最後に、親父殿の亡霊を叩ききった姿
あれが先週の予告と同じく印象的でかっこよかったのでした
ステキ、虚空を切るという動作が
あんなにステキだなんて

型どおりに刀を奮うのは難しいんだろうなと思いつつ
その見事な時代劇剣術に惚れ惚れとしたのでありました
切り下げると同時に腰を落とすのでありますね
股を開くように、ずしり、落ちたように見せると
大振りも引き締まって見えるものだと感心したのでした

いつかやりたい(機会がねぇよ)

そんなところで、次週柳生の剣
ここで柳生らしい剣術を見せるのか
ただ活人剣という話になるのか、後者っぽいですが待ちましょう