ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




おこわ、大好き

 

お強=強飯(こわめし)。

強い(こわい)=かたい、ご飯、ということですね。

いわゆる、普通のお米よりかたいですから、こう呼ばれたようです。

このもち米の食感がたまらないのですよね・・・。

 

おこわ、っていわゆる「女房言葉」=室町時代から発祥した言葉の一つなんですね、

いわゆる「女房」、というのは、「平安時代から江戸時代頃までの貴族社会において、皇族や貴顕の人々に仕えた、奥向きの側仕えの女性」

という意味なのだそうですが、これも、現代で使われる意味あいとはかなり違っていて、面白いですね。

 

女房言葉、というのは、「宮中に仕えていた女房」さんたちの隠語なのだそうで、さすがに宮中ですから、言葉のあたまに「お」をつけてお話になっていたそうです。

 

ちょっと調べてみましたら、出てくる、出てくる。

僕たちは、いつも随分女房言葉を使っていたのですねえ。

 

    * おいた(いたずら)
    * おかか(鰹の削り節)

    「お」+「鰹節」の「か」を2回重ねたものか。

    * おかき(欠餅)

    当初は「鏡餅」を砕いて食べたことから。

    * おかず(御菜)

    惣菜は数々取り揃えるものであることから。

    * おから

    大豆から豆乳を絞った後の残りかす。

    * おこわ(強飯:こわめし)
    * おじや(雑炊)

    「じやじや」という煮える時の音からというが、語源不明。

    * おつけ(吸い物、味噌汁)、おみおつけ(味噌汁)

    「付け」は飯に付けて出すもののことを言う。本来は吸い物の意であったが、味噌汁のことを、味噌の女房言葉である「おみ」と合わせて「おみおつけ」というようになり、それが略されて特に京阪神で「おつけ」で味噌汁の意としても使われるようになったものである。

    * おでん(味噌田楽、煮込み田楽)

    おでんは本来は豆腐などを串に挿して味噌などを付けて焼く田楽の意であるが、焼かずに煮て調理する煮込み田楽が普及し、煮込み田楽の意で使われるようになった。

    * おなか(腹)
    * おなら(屁)

    「鳴らす」から来た語。

    * おにぎり・おむすび(握り飯)
    * おはぎ(牡丹餅)

    小豆の粒を萩の花に見立てた表現。

    * おはぐろ

    元は「歯黒め」と言った。

    * おひや(水)

    お冷。冷水のこと。

    * おひろい(歩行)
    * おまる(便器)

    「放る(まる、ほまる)」は排泄を意味する動詞(例:放屁)

    * おまわり、おめぐり(巡査)
    * おまん(饅頭)

 

いやあ、面白いですねえ。

おじや、の「じやじや煮える様子」ってが、いいですね。じやじや、じやじや。言ってみたくなります(笑)。

おでんの“でん”は、田楽だったとは。おでんでーん

おかか、おはぎ、の語源も、初めて知りました(これじゃないけど)。

 

そして、これらが全て、宮仕えの女性たち発祥の言葉だったとは。

今でも僕たちの生活に、こんなにも宮中言葉があったことに、驚きと、・・・そこはかとない、喜びを感じます。

 

いつまでも、大切にしたいですね、きれいな言葉。

 

そして、いつまでも、美味しく頂きたいですね、おこわ

 

・・・や、おはぎや、おじや、やおでん(笑)。

 

 

あと、あれもかな。

 

 

ほら、

 

お、

 

お、

 

お、

 

 

・・・おムライス

 

 

 

ちがうでしょーねえ(笑)。

 

 

ではー。



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