「早くやらなきゃなー。ようし、今日こそー。明日こそー」
などと毎日思いながら、ちょっと体調が万全でなかったことも手伝って、伸ばしのばしになってしまっておりました。
今日、夕方に電話が鳴って「ケンちゃん、例の写真なんだけど、カクカクシカジカなので、・・・来週頭くらいに頂けたりしますか?」って、今回のライブレポや雑誌関係へ広報担当の方から。
そうです、写真とは。
昨年の12月25日、26日の「ヴァウの総て All about VOW」の写真です。僕が、初めて(・・・一応、オフィシャルの)ステージカメラマンとして撮った、あのライブの写真です。
なにせ初めて事。
最初はやんわりと「いやー、僕なんかではー」と弱腰、逃げ腰、及び腰でお話していたのですが(・・・あと、へきるちゃんのリハーサルの進行次第では、ライブに間に合わないかも、というのもありましたので)、ライブの一週間ほど前に、
「川村くんのクルマのナンバー教えてください。カメラマンとして駐車スペース用意しますので」という厚見さんからのメールが。そして、「もしもリハーサルの都合で遅れても、それは全然いいからね。間に合えば、最後の10分でも、たとえ5分でも、撮れるだけ撮ってくれたらいいから。一応、名前入れておくからね」って。
そ、そこまで言われては、もはや、お引き受けするしかなかろーもん(笑)。
かくして、へきるちゃんチームには無理を言って「すみません!25日、26日はVOWの本番までに上げさせて下さい!」とお願いしてみたら、「なるほどねー。そういう事情なら、いーよ!」と快諾してもらってね(へきちゃんチームの皆さん、本当にどうもありがとうでした)。
というわけで、カメラも、いつものD5000に加えて、タイミング良く、ちょうど修理から戻ってきたD40も出動させることにして、初の二台体制で臨んだのです。オフィシャルサイトの方で、少し僕のカメラやレンズのこと書きましたので、調子に乗って書きますが、初日は、D5000にSIGMA18-50mm(F2.8通し)、D40には、NIKONのVR(手ブレ防止機能)付きの11倍ズーム、18-200mm f/3.5-5.6Gを装着してみることにしたのです。ライブは距離が限られてますから、どうしたってある程度遠くからズームで狙いたくなるに決まってますものね。実際に使ってみると、「もっと倍率の高いズームがあればいいのに」・・・と思ったくらいでした。300mmくらいあったら、かなり違ったことでしょう。ただし、300mmで明るいレンズなんて・・・怖いー(←超ビックリするほと高い(笑))。
で、D5000の方が感度がいいのだから(=ISOを上げても画質が保てる。ザラザラな写真にならない)、もしかしたら、レンズが逆の方がいいのかも、などと悩んだりもしましたが(←これがなぜだかは、カメラをされてる方にしかわからないかもですね(笑))、致し方なし。最悪、ホコリが入るリスクはあるけれど、途中で付け替えればいいや、と。
結果、何度も途中で付け替えることに(笑)。やっぱり、暗い場所ではD5000の方が有利でした。ま、そりゃあそうですよね。後継機種なんですものね。・・・いや、まてよ。後継が優れてるとは限らんですな。ハモンド、モーグ・・・古い機種の方がいいってこともある・・・。D40の方が、フォーカスポイントが少ないので、迷わない、操作が速い、というのはあります。でも、ISOに関しては、やっぱり400までが限界に感じます。800だと、どうしてもザラツキが気になってしまうです。
ともあれ、どうにか初日を終えて、「やっぱりステージは思ったよりも暗かったぜー」という初日の反省を踏まえ、二日目は、この二本に加えて、明るさなら右に出るものなしのSIGMAの30mm F1.4を。
ズームが出来ない単焦点ですけど、きっと役に立つに違いない。明るさは正義、のはず。画角的にどうしても遠かったら、足で寄ってしまおう。ええい、今日は二日目。最後のチャンス。かまうものかー。いけいけゴーゴー。
二台のカメラに三本のレンズ。まさかポケットに入るわけもないので、持ち歩いては、そこら中で付け替えながら使いましたが、こうなると・・・三台のカメラが欲しかったのは言うまでもなく。もしも今度こういうことがあったら、一台、誰かに借りていこう、と心に決めております。なんなら四台あってもいいですけどね(笑)。
というわけで、撮りも撮ったり。
途中で確認してる暇なんてほとんどありませんので(瞬間的に明るさを確認する程度)、あとはひたすらシャッターを切りまくる。初日の後、ステージで機材を撮っていたら、途中でD5000に入れていた8GBのメモリーは満杯に。D40の4GBのメモリーを差し替えましたが、結局両方ともほとんど一杯になってました。で、二日目は、もっと沢山で(笑)。枚数にして、3千枚をちょっと超えてました。
でもねー・・・そもそも暗いステージ。肉眼で色々とちゃんと見えてるのは、目が瞳孔で調節してくれてるからで、ライトが点いていたって、実は日光などにくらべると格段に暗いんです。カメラは機械ですから、その点正直で・・・。
そして、被写体は演奏しているミュージシャン。料理などとはワケが違います。
しかも、経験不足の僕が撮っているわけですから、ね。3千枚あっても、果たしてそのうち、“使える”写真はどの位あるというのでしょうか・・・(笑)。
で、今日の広報さんからの電話の「カクカクシカジカ」という部分は、もう一方入っていたカメラマン(いつも恭司さんのライブ関係の写真を撮ってるUさん)の分と合わせて、「来週頭に最終チェックをして、週の半ばには入稿したいんだよね」とのこと。
聞けば、よく知っている音楽雑誌の名前が出るわ出るわー。
・・・なんかね、ホームページとかでまたエージさんがレビューを書いてくださって、その添え物にする写真だと思ってたのに。
ちゃんと、メジャー雑誌のレビューに使われる可能性があったなんて。
き、きーてないよー(笑)。
「写真が使われたら、ちゃんとクレジットを載せてもらえるからねー」
とのこと。
うーむ。こりゃ大変だ。
ということで、今日はその夕方の電話から今まで、ずーーーーーーっと、写真とニラメッコ(笑)。そして、ブレブレや、ドアンダー(暗すぎ)や、白とびが酷い(明るすぎて像が飛んでしまってる)とかの、ダメダメなのをまず寄りわけて、で、もう一度あたまから全部見直しながら、今度は良さそうなのをピックアップして、ひたすら、
・・・レタッチ、してたんです。
レタッチってね、専用のソフトを使って、写真に補正を掛けたり、時にはもっと積極的に色々と効果を掛けていくことなんですけど、そのままでも見られるような写真でも、一度これをするとしないでは、大違いなんです。
ちょっとした補正やね、微妙な傾きの修正などで、グーンと良くなっちゃうんですね。あと、「あちゃー、だめだこりゃー」って思っちゃうようなダメダメ写真が、あら不思議。特殊なカラーフィルターなどを使うと、ビックリ素敵な一枚に蘇っちゃう、なんてこともよくあるんです。面白いですよー。
というわけで、今までで終わったのが、約半分・・・かな。いや、まだ、五分のニくらいかも(笑)。
どうにか、間に合わせなきゃー。
でも、写真見てるとね、あの日の感動が蘇ってきますよ。カメラに神経がとられてましたので、残念ながら音にはほとんど集中できなかったんですけれど、その分、こういう僕だけの楽しみもありましてー。
雑誌でボツになっても、きっとエージさんがまた素晴らしいライブレポートを書いてくださると思いますので、そちらでは皆さんに見ていただけるといいなぁ。
一枚か二枚くらいは、あるでしょう。三千枚も撮ったのだから。(笑)。
いや、わからんなー。
・・・せ、せめて、何枚かあってくれー(笑)。
ではー。