ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




5ヶ月近く前になりますが(この日)、レコーディングに参加させていただいた、あのロケンローな方々、「THE PRODIGAL SONS」さんのアルバム「非常ベルが鳴り止まない(視聴できます)」が遂に店頭に並んでおります

うーむ、実にですね、

 

ワルーくて、ヤバーい感じですね。

 

でもね、これがロックの匂いなんですよ。ちょっと誤解を恐れずに言ってしまえば、「本来の」ね

 

昔、ロックミュージシャンになるなんていうと、親に勘当されたような時代がありました。今は、逆に親がお金を出して学校でロックを学ばせたりして、おまけに、入学式にまでついてきちゃったり、なんて光景だって珍しくありません。

そして、ロックミュージシャン、イコール、不良、でした。普通の人は目を合わせないように、絡まれたりしなように、なんて。今は、礼儀正しく挨拶なんかしちゃったりして。「おはよーございまーす」なんてね。そもそも、ロックミュージシャンは、朝は寝てなくちゃいかんですよ。ダメですよ、本当に朝に起きておはよーなんて言っちゃ(笑)。

 

・・・とにかく、時代は変わりました。僕は、ちょうど過渡期に青春を過ごしましたので、あ、いえ、今でも青春真っ只中ですが、

ん?あれ?今、誰か笑いました?

・・・えー(笑)。

とにかく、往年のワルーいミュージシャンと、今風の良いミュージシャンの両方を、体感として、ギリギリ両方体験できた最後の世代かもしれません。

でもね、ほんと、ロックのワルい感じをね、ちゃんと持ち続けてる人って、ほんとかっこいいんです。もう、しっかり一本筋が通っててね。美学があるんですよね。何かをビシッと守り続けるってことは、それがどんな事であれ、必ず大変なことってあると思うんですよね。でも、守る。信じる。貫く。

 

こちら、フライヤー(宣伝用のチラシ)です。うーん、かっちょええです

中のブックレットの写真もね、皆さん超かっこよかった。見てて、ゾクゾクしました。

 

そして、そのブックレットには僕の名前と、使用楽器のところに「MP9000」の文字が、ちゃんと刻まれております。アルバムの最後の曲で、ピアノとオルガンをを弾いております。リーダーでギタリストの宗仁さんが、「最初からこの曲を最後にって決めててよ、そんで、絶対にピアノを入れたかったのよ。」っておっしゃってました。それを弾かせてもらえたなんてね、光栄なことですよ、ほんと

他の曲もかっこいいです。ほんと、かっこいい。一ミリもブレることなく、隅から隅までで完璧にロックでした。

 

13~4年位ほど前、ZIGGYさんのサポートをさせて頂いていた頃、、どこか地方の街での打ち上げの席で、「ぶっちゃけさー、今の日本で、ロックボーカルって言ったら、結局、森重とタスクしかいねーだろ」って、取材に来ていたとある雑誌の年配のカメラマンさんがベロベロに酔っぱらって言っていたのを覚えています(その席には、森重さんはいらっしゃいませんでした)。

長年日本のロックの世界で仕事をしてきた方がそう言うんだから・・・って、妙に納得したのと、翌日のライブで、足元のモニターから返ってくる森重さんの声を聞いて、「うん、ほんっとすげーよな」って改めて思って、その次のシャウトで鳥肌が立ったのを、今でもはっきり覚えています。

勿論、かっこいい後進の人たちは、あれから沢山出てきていると思います。でも、ずーっと昔から本物の人に、どんどん磨きがかかってきているというのは、そして、進化しちゃってるっていうのは、これは。僕が参加させて頂いたからっていうわけじゃなくて、本当に、ちょっとやそっとじゃ・・・太刀打ちできないだろうなって思います。でも、先輩は大きい方がいい。

 

見た目だけじゃなくて、ヤバい音です、ほんと。 

よろしかったら

 

ではー。



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