映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」

2014年11月04日 | 日記

   

     ハリウッドを代表するスターから、モナコ公国の公妃となったグレース・ケリー
     が、彼女の人知れぬ苦労と孤独、そしてモナコ公国存亡の危機に、彼女が下
     した決断を描いた物語ということで期待して見ました。

     「裏窓」「ダイヤルMを廻せ!」などのアルフレッド・ヒッチコック作品でも知られ、
     1954年の「喝采」ではアカデミー主演女優賞を受賞したグレース・ケリー(ニコー
     ル・キッドマン)は、人気絶頂だった56年にモナコ大公レーニエ3世(ティム・ロス)
     と結婚して女優業を退き、世界を驚かせます。

     それから6年、孤軍奮闘する彼女が腹を割って話せるのはタッカー神父(フラン
     ク・ランジェラ)だけという状況で、ヒッチコックの新作映画の誘いに心動かされ、
     女優復帰も考えていたのです。
     そんな時、フランスのシャルル・ド・ゴール大統領が過酷な課税をモナコに強要、
     夫レーニエ3世が窮地に立たされます。この危機を救うためド・ゴールを含む各
     国指導者を招いたパーティという舞台を作って、彼女は一世一代の大芝居に出
     ます・・・。

     監督は「エディット・ピアフ 愛の讃歌」のオリビエ・ダアンで、カルティエやディオ
     ールが衣装を提供、エルメス、シャネル、ランバンなども協力して話題になって
     いました。

     さて中身ですが、ヒッチコックとのくだりは中々面白いです。しかしグレース・ケ
     リー役のニコール・キッドマンも美しくお芝居も達者なのですが、あの気品と独
     特な美しさを持ったグレース・ケリーにはなり切れなかったことがまず第一の目
     論見違いです。

     次にモナコ大公レーニエ3世との結婚後の生活描写が薄く、逆に政治の駆け引
     きが前面に出過ぎしまい期待を裏切っていること、レーニエ3世役者もミスキャス
     トです。
     もう少し視点を変えて描いていれば、面白い作品になっただろうとの想いが強く
     残ります。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする