映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「クロワッサンで朝食を」

2013年08月24日 | 日記

   

     エストニア出身の新人監督イルマル・ラーグの長編映画初監督作品で、同監
     督の実母の話をベースにして描いた作品だそうです。
     しかも85歳になったフランスの大女優ジャンヌ・モローが主演とあれば、映画
     館に自然と足が向く私でした。

     故郷エストニアの田舎町で、長い介護生活をしていて母を看取ったアンヌ(ライ
     ネ・マギ)でした。そんな彼女のもとに、パリで暮らすエストニア出身の老婦人
     の世話をしないかという仕事が舞い込みます。
     アンヌにとっては憬れのパリでしたが、彼女を待ち受けていたのは、高級アパ
     ルトマンでひとり寂しく暮らす気難しい老女フリーダ(ジャンヌ・モロー)でした。

     そもそも家政婦など求めていないフリーダはアンナを冷たく追い返そうとします
     が、アンヌは辛抱強くフリーダに仕えようとします。
     朝食はクロワッサンだと叱られ、スーパーで買ってきたクロワッサンを出すと、
     そんなプラスチックみたいなものは食べられないと放り出す始末。
     それ以外でもフリーダの気難しさは続きます・・・。

     まず85歳と言う年齢を自分なりにちゃんと把握し、それでも女であることを忘
     れないという彼女の演技を、ひとしきり感激しながら見ました。この映画は一
     にも二にもそんなジャンヌ・モローの映画ですが、家政婦役のライネ・マギも
     素晴らしい演技を見せてくれるので充分に楽しめました。

     新人監督のイルマル・ラーグも二人の芝居とか、二人を取り囲む人物や展開
     を無難にこなしていると思います。
     居間に若き日のジャンヌ・モローの写真が飾ってあるなんて洒落ていますが、
     ラストをもっと丁寧に描いていれば傑作になった筈で、それが少しばかり残念
     です。とにかく楽しい気分が味わえますので、皆さん是非ご覧ください。

          
                ↑ 若いころのジャンヌ・モロー

     
コメント (4)
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