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1950年代はタイピストが花形職業だった時代の物語で、フランスはノルマン
ディーの小さな村に住む女の子が、タイプライター世界大会に挑戦する奮闘
ぶりを、当時のカルチャー&ファッション満載で描いた作品です。
故郷の田舎町を飛び出したローズ(デボラ・フランソワ)は、あこがれの秘書に
なりたいと都会の保険会社に仮採用されますが、なんと一週間でクビを言い
渡されてしまいます。
しかし社長のルイ(ロマン・デュリス)は、タイプライター早打ち大会で優勝した
ら本採用すると言うのです。
今まで一本指でタイプを打っていたローズは、ルイの指導のもと本格的なタ
イプ打ちの特訓を。そしてローズは地方大会で優勝、続いてフランス全国大
会でも優勝してしまいます。更にアメリカで開催される世界大会に出場する
ことになりますが・・・。
一見ハリウッド・スタイルのフランス映画です。物語は「マイ・フェア・レディ」
に似ていて、これからどうなるかの予測が付く内容だし展開ですが、深く考
えずに見るべきで、それでも自然に微笑ましくなる作品です。
主演のデボラ・フランソワは「子供たち」(2005)に出ていた少女ですが、成長
した彼女を存分に見せくれるのに反し、相手役のロマン・デュリスは一寸ばか
り物足りません。
監督のレジス・ロワンサルは長編映画の初監督です。少し甘い所もあります
がまず合格点でしょう。