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この作品の原作はグラフィックデザイナーであり、舞台美術家でもある妹尾
河童の自伝的小説で、原作は上下巻あわせて340万部を突破するベストセ
ラーです。監督は降旗康男が当たり、太平洋戦争下という時代に翻弄され
ながらも、勇気や信念を貫いて生きた家族の20年間を描き、実生活でも夫
婦の水谷豊と伊藤蘭が夫婦役で映画初共演を果たしています。
物語は昭和初期の神戸です。洋服の仕立て屋を営む父とともに外人居留
区を訪れることが楽しみな小学生・肇は、名前のイニシャルから「H(エッチ)」
と呼ばれ、曲がったことが嫌いなクリスチャンの母と妹と家族四人で幸せに
暮らしています。
だが戦争の影が色濃くなって行き、自由闊達に育った肇少年には不可解な
ことばかりです。そんな中、スパイと疑われた父が警察に連行されるし、その
夜は神戸大空襲・・・。
なんと言っても水谷豊と伊藤蘭夫婦役がホノボノとしていて素晴らしいし、子
供役の二人とともに独特の家族の味を上手く出していてます。
私も同じ年代者ですから、余計身につまされる思いで見たせいか、降旗監督
もケレン味のない演出で前半は共感しきりでしたが、戦争が終わったあたり
からは物語り展開がご都合主義に走ってしまい、踏み込みが足りなくていた
だけません。
小栗旬や早乙女太一の挿話は果たして必要だったのか、もっと家族の描写
に重点を置くべきでなかったのか、私的には残念に思います。
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原作は世界中のベストセラーを記録したマックス・ブルックスの原作です。
予告編もよく出来ていたし、しかもブラッド・ピットが自ら製作を担当している
作品なので、これまた期待して見ました。
ある日、ジェリー(ブラッド・ピット)と妻カリン(ミレイユ・イーノス)と娘が乗った
車が大渋滞にはまります。「これはいつもの渋滞とは違う」と感じた瞬間トレ
ーラーが車列をはじき飛ばしてクラッシュ、ただならぬ事態からジェリーは必
死で家族を守ります。
それがキッカケで、突如発生した謎のウィルスが瞬く間に世界中へと広がり、
各国の政府や軍隊が崩壊状態に陥るのでした。
そんな中で元国連捜査官として、伝染病の調査や紛争国での調停役を務め
た経験をもつジェリーは、旧知の仲の国連事務次官ティエリーに呼び出され、
ワクチン開発の情報収集のため各国をめぐる調査隊に同行するよう依頼され
ます。
ジェリーは妻と娘を安全な国連指揮艦の空母にかくまってもらうことを条件に
依頼を引き受けるか・・・。
監督は「007 慰めの報酬」「ネバーランド」のマーク・フォースターです。
まさか映画を見るまではゾンビものとは思いもしませんでした。見ながらそれ
が判って私はガックリです。
原作とは大違いだと世間では言っていますが、お話に新味がないし面白くも
ありません。
今までのゾンビものには大スターが出ていなかったのに、今回はブラビが出
ているだけのもので、ブラビには役を選んで欲しいと苦言を呈したい作品です。
奥さんは初監督で話題作「最愛の大地」を撮っているというのに、こんな映画
を撮っていたら、その内にアンジーから見放されますよと言いたいくらいです。