映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「最後のマイ・ウェイ」

2013年08月16日 | 日記

   

     フランク・シナトラが歌って世界的なヒットとなった「マイ・ウェイ」を作った
     ミュージシャンとして知られ、世界デビュー直前の39歳で事故により急逝
     したフランス人歌手、クロード・フランソワの生涯を映画化したものです。
     歌やダンスで観客を魅了し、生涯に6700万枚のレコードを売り上げ、世界
     で初めてのファンクラブを作ったり、実業家としても成功します。

     この作品はクロードのスターとしての華やかな面と、最後まで続いた父と
     の確執や、嫉妬深くて無類の女好きだった彼。そして傲慢で派手だった私
     生活が延々と描かれています。

     1939年、裕福な実業家の家に生まれたクロード(ジェレミー・レニエ)は、エ
     ジプトで恵まれた毎日を送っていました。
     ところが、第2次中東戦争によって父が事業に失敗し、一家はモナコへと移
     住。クロードは家計を支えるため、父の反対を押し切り、楽団の歌手として
     働きはじめるのでした・・・。

     この作品全体に60年代の後半の熱気というか、雰囲気がとても良く出てい
     ます。
     しかも当時の賑やかな舞台儀面や色恋沙汰、本人ばかりではなく母親まで
     が浪費する・・・このあたりの事情も克明に描かれていて興味深々で見ました。

     最初からテンポ良く展開して行くのですが、ここぞという所を深堀りしないで
     流すので、見ていて段々不満が昂じてきます。
     前述のように褒めたい場面も沢山あるのですが、特に女性に対する彼の考
     え方など、主人公への共感が湧かないまま映画が終わってしまいました。
     どんなに才能があっても、人物的に好きだと思われなかったら意味が薄いし、
     作品の魅力にまで影響すると思いますよね。

コメント
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