映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「愛しの座敷わらし」

2012年05月04日 | 日記

  

      この映画の原作は、直木賞候補にもなった萩原浩の同名小説です。原作者
      は「人間関係が希薄になってしまった日本人に、家族の絆の大切さを伝え
      たかった」と述べている作品です。

      東京ですれ違いながら暮らしていた一家が、田舎の家で座敷わらしと出会い、
      そのことによって、家族のそれぞれが自分を見つめ直し、ひいては家族の絆
      を再生していく姿を描いたホームドラマです。

      家でも会社でも居場所がない晃一(水谷豊)を中心に、夫の能天気さに少し不
      満の妻・史子(安田成美)、友人関係に悩む中3の梓美(橋本愛)、好奇心一杯
      の智也(濱田龍臣)、認知症の兆候がある晃一の母・澄子(草笛光子)は、それ
      ぞれが悩みと不満を抱えている5人家族です。

      その家族が晃一の転勤で岩手県の築100年以上の古民家に引越しすることに
      なります。
      慣れない土地に不便な家で、最初は不満だらけだへったバラバラ家族が、囲
      炉裏を囲む昔ながらの生活を営むうちに、田舎暮らしにも慣れてきますが、ある
      日、智也は着物姿の子どもに出会い、史子は物が消えるなど不可思議な現象
      に遭遇・・・。監督は「相棒シリーズ」の和泉聖治です。

      私の周辺で見た人の中に、お粗末な作り方でストーリーもご都合主義という人
      が結構いるのですが、私は家族の再生物語として微笑ましいし、突拍子も無い
      お風呂の映画よりこちらの方がずっと面白いと思っています。
      「相棒」の時と違って監督も主演の水谷も、更に共演者のいずれも特に上手い
      と思う前に、ぎこちない演技と演出を見い出します。でもそれが反って自然に普
      通に見えてくるから不思議な現象ではあります。それもが座敷わらしの成せる
      技かも知れませんね・・・。
                          (4/28 キャナルシティ 初日 9:30の回 12人)

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