経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月30日 会議の効率化は永遠の課題

2024-08-31 08:03:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月30日 会議の効率化は永遠の課題 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

  紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

8月30日(金)

 「うまい・やすい・はやい」という吉野家ですが、「健康・美容」思考を強めています。
 吉野家HDは「オーストリッチ(ダチョウ)事業を開始し、「オーストリッチ丼(ダチョウ丼)」を、限定販売ながらも発表しました。ダチョウは、栄養豊富で、既存の肉にたいして、タンパク質・鉄分・ビタミンが多く、カロリーや脂質は低いことが、取り上げた理由のようです。
 それだけではなく、ダチョウの成分を使ったスキンケア商品も発売すると言います。飲食事業に健康・美容を商品の柱にしようという試みです。新規事業参入は、成功すれば良いのですが、うまく行かないことが多いだけに今後の動向が気になります。

 「文章を書くことは、脳の活性化に繋がる」ということを聞いたことがあります。
 それを信じて、毎日複数回、つぶやきとしてSNSに書くことにしています。
 老いぼれコンサルタントが、心も頭も老いぼれないように願って・・・

コーヒー

■ 会議の効率化は永遠の課題

 日本の企業は、会議が多いですし、その会議に招集される人も多すぎるように思えます。半世紀にわたる経営コンサルタント歴から、クライアントさんに会議のアドバイスをすることも多々あります。
 結論から申し上げますと、会議で成果を上げることは結構難しいです。しかし、まず、マイナス要因を削除しますと、会議が効率化されてきて、次第に会議の質が高くなってきます。演説会議やダラダラ会議を続けていては、経営資源の浪費です。

 一昔前に「立って会議をする」ということが話題となり、今日でもそれを継続している企業があります。会議に対する「効率化」の意識の表れのひとつといえます。
 会議が効率的かどうかを測定する目安の一つが、招集者のリーダーシップのレベルです。
 会議開催前に、適切なタイミングで、適切なボリュームで適切な資料を配布するなどという基礎的なことは言うまでもありません。
 会議の招集者や、役職の高い人の独演会の会議をしばしば見かけます。特定の人ばかりがしゃべっている場合も、それに準じていて、「よくない会議」に属します。議題とは無関係であったり、議題から次第に本来の目的とは異なった方向の発言をしたりする人も困ります。
 それを注意したり、静止できたりしませんと、会議の質は高まりません。議長・座長・ファシリテーター(仕切り役)といわれる人がリーダーシップを発揮できる環境作りが必要です。また、それらの能力向上をはかり、質の高い会議の運営ができるように人材を育成する必要もあります。

 会議は、「会して議する」ための場です。
 会議の議題・テーマの周知徹底の必要性は解っている人が多いですが、その重要性の認識にはバラツキがあります。それが、出席者の会議前の準備状況に表れます。意見を戦わせて、方向性を決定し、実行策を構築し、進捗管理ができる会議の仕組みに対する共通認識が不可欠です。
 事前準備がキチンとできていますと、密度の高い会議となります。出席者間において、事前準備にバラツキがありますと出席者の議題・テーマやその内容に対する理解度にも、それが表出してしまいます。
 相手の理解度に対する発言者の測定能力が低いですと、話している内容が、情報・知識の提供に重点がおかれ、すでに理解されている初歩的なことに重点がおかれた発言になってしまいます。出席者は「また、そのことか」「その様なことは解った上での会議ではないですか」という思いが強くなり、会議に対するモラールが上がりません。役職の高い人に、この種の発言が多いのです。
 上述しましたが主催者が事前に情報提供をしておきますと、たとえ役職の高い人が、上述の独演会を始めたときに、「事前にその情報を提供していますので、ご出席の皆さんは理解していると思います」とやんわりと伝えれば、独演会の時間を短縮できるでしょう。

 上述のように、「会して議する場」です。会議は出席者のアイデアなど知恵を出したり、情報共有したりするだけではなく、議題・テーマに対する結論を出し、そのアクションプランを決め、関係者で実行し、成果を上げなければなりません。
 決定事項に対する共通認識ができなければ、同じ目的(議決事項の実現)に対して、共通行動がとれません。

 会議成功には、いろいろな要素が絡みますが、その一端を述べさせていただきました。

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

  この欄には、発信日の【今日は何の日】などをご紹介します。

   https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

■ 厳しい経営環境下で打つべき手は? 830

 バブルがはじけた頃は、日本の経営者の多くが自信喪失時代といっても良いほどで、日本式経営の見直しにも真剣に取り組みました。

 失われた20年を経験し、一時的な景気回復があったものの、アベノミクスはなかなか成果に結びつきませんでした。

 私は、アベノミクスが全面的に間違えているとは思いませんが、安倍首相の根底に、自信過剰というか、強引さというか、国民目線のなさが禍を引き起こしているように思えました。

 経世済民

 振り回されるのは、日本国民です。

 その中でも、中小企業の経営者は苦労をしています。

 その苦労も、収益がなかなか改善せず、社員の財布が豊にならず・・・

 かといって特段経営面での工夫をするのでもなく・・・

 もちろん、そうでない経営者も多数いますが、まだ工夫がたりない経営者が大半ではないでしょうか。

 独りでは限界があります。

 外部ブレインを使ってみては如何でしょうか。

 高額な費用???

 私のブログに、実態を含めてお届けしています。

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■【今日は何の日】

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  ■【今日は何の日】 8月31日 ■ 野菜の日 若い人に野菜不足が多い? ■ 天長節 大正天皇の誕生日

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

 明細リストからだけではなく、下記の総合URLからもご覧いただけます。
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17

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■バックナンバー
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■【今日は何の日】 8月31日 ■ 野菜の日 若い人に野菜不足が多い? ■ 天長節 大正天皇の誕生日

2024-08-31 00:03:00 | 【今日は何の日08月】

 

  【今日は何の日】 8月31日 ■ 野菜の日 若い人に野菜不足が多い? ■ 天長節 大正天皇の誕生日

 一年365日、毎日が何かの日です。

  季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。

  これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。

  独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。 詳細 ←クリック

今日は何の日インデックス】  日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます

 

■ 天長節 大正天皇の誕生日


 8月31日は、大正天皇の誕生日で1912(大正元)年と1913(大正2)年に「天長節」が実施されました。


【Yahoo百科事典】天長節


 天皇の誕生日を祝った祝日。その起源は中国の唐代、748年(天宝7)にさかのぼり、玄宗皇帝が老子の「天地長久」の語に基づいて創始した。天地とともに天子の寿命の限りないことを希(ねが)うという意味で、日本では775年(宝亀6)光仁(こうにん)天皇が詔(みことのり)して、自らの誕生日を祝したという記録がある。1868年(明治1)古代の例に倣って復活し、73年紀元節とともに国家の祝日となった。当日宮中では祭儀と宴会が行われた。第二次世界大戦後は「天皇誕生日」と改称された。

 

■ 野菜の日 若い人に野菜不足が多い?


 今日8月31日は、「や(8)さ(3)い(1)」の語呂合わせから「野菜の日」だそうです。

 最近の若い人は、ハンバーグなど肉類、柔らかいものばかりを食べて、咀嚼力がなくなったり、栄養価にアンバランスがあったりしているということをしばしば耳にします。野菜の日は、それらに対する啓蒙の意味があるのでしょう。

 

(ドアノブ)

 【経営者・管理職の皆様へお勧めブログ】 

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 ◇ 経営四字熟語

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【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】3-03 機略縦横 難しい経営理論は有益か? 臨機応変に、自在に適切な策略を巡らす

2024-08-31 00:03:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語・名言

  【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】3-03 機略縦横    難しい経営理論は有益か? 臨機応変に、自在に適切な策略を巡らす   


 
  四字熟語というのは、漢字四文字で構成された熟語であることはよく知られています。お恥ずかしいながら、その四字熟語というのは、すべてが中国の故事に基づくものとばかり思っていましたが、実はそうではないことを発見しました。
 経営コンサルタントという仕事をしていますが、その立場や経営という視点で四字熟語を”診る”と、今までとは異なった点で示唆を得られることが多のです。「目から鱗が落ちる」という言葉がありますが、四字熟語を講演や研修の場で用いたり、自分の仕事や日常会話に活かしたりするようにしましたら、他の人が私を尊敬といいますとオーバーですが、自分を見てくれる目が変わってきたように思えたことがあります。
 四字熟語の含蓄を、またそこから得られる意味合いを噛みしめますと、示唆が多いですので、企業経営に活かせるのではないかと考えるようにもなりました。これを「目鱗経営」と勝手に造語し、命名しました。
 以前にも四字熟語をご紹介していましたが、一般的な意味合いを中心にお話しました。このシリーズでは、四字熟語を経営の視点で診て、つぶやいてみます。以前の四字熟語ブログもよろしくお願いします。

  第3章 経営に戦略的企画力を
 日本の経営者・管理職は、非常によく勉強をしていますが、耳学問が進みすぎて、それらに振り回されすぎているように思えます。いろいろな経営理論を聞きかじり、そのメリットのみが強調されたお話を聞き、消化不良を起こしていることに気がついていません。そのために「知っているつもり」「やっているつもり」という”つもり”が積もっていて、自社にとって最適な方法が提案されても「陳腐な理論」「古い経営手法」というような位置づけでかたづけてしまっている企業が多いです。
 四字熟語の中には、【心 de 経営】の精神に則る、経営者・管理職の心の糧になる発想が多数見つかります。前章の思考法を用いながら、それを企業経営に活かすことが、“戦略的”な経営に繋がります。企業経営で欠けている【心 de 経営】をいかに読み解いて、戦略経営を行うかを感じ取ってください。
 3-03 機略縦横    難しい経営理論は有益か?
       ~ 臨機応変に、自在に適切な策略を巡らす ~


「機略縦横(きりゃくじゅうおう)」の「機略」という前半の「機」は、「機を見る」ということから「タイミングを計る」という意味です。「略」は、「計略」「戦略」などという熟語にも用いられますように「はかりごと」という意味で、「機略」は、「臨機応変な計略、策略」という意味です。
「縦横」は「たてとよこ」ということから、英語で言いますと「フレキシビリティ」という言葉に相当します。「自由自在(じゆうじざい)」とか「勝手気まま」、という意味にも使えます。
 少々脱線しますが、「城孤社鼠(じょうこしゃそ)」というのは、城に住んでいる狐、神社に巣くう鼠のように、あまり人間が手を出せないような安全地帯に身を置き、自由自在に振る舞うということから「権力者の陰に隠れて悪事をするもの」という意味です。中には、虎の威を借る狐のように権力者を背景に、勝手気ままなことをする上司もいます。

 機略縦横は「状況に応じて、臨機応変に、自在に適切な策略を巡らすこと」を意味します。「自由自在」は、「自分の思い通りに行動する」ことを指し、「縦横無尽(じゅうおうむじん)」「縦横自在(じゅうおうじざい)」「縦横無碍(じゅうおうむげ)」も同じような意味です。
 関連語として別項にありますように「臨機応変」とか「合従連衡」という言葉もあります。また、「機知縦横」という言葉もあります。「機知」「機智」は「その時その場合に応じて働く才知。人の意表に出る鋭い知恵。ウイット(広辞苑)」という意味で「機知に富む」というような使われ方をします。

 広辞苑第六版によりますと、「縦横」に関連する言葉として、四字熟語を含み、下記が紹介されています。
 【縦横家】 中国戦国時代、諸子百家の一つ
 【縦横無隅(じゅうおうむぐう)】四方八方
 【縦横無礙(じゅうおうむがい)】どの方面にも妨げになるもののないこと
 【縦横無尽(じゅうおうむじん)】どの方面にも限りがないこと
 【縦横沙汰(じゅうおうさた)】いろいろの取り沙汰

「機略縦横」の反対が「頑冥固陋(がんめいころう)」です。「頑冥」は、「頑固で、ものの道理をわきまえない」、「固陋」は「頑固で見識が狭い」という、両者同じような意味の言葉で、それを重ねて用いることで、意味を強調する四字熟語です。すなわち「頑迷固陋」とは「頑固で、ものの道理も解らず、ものごとを正確に捉えて判断する能力がない」という意味で用いられます。
 また同様に反意語として「四角四面(しかくしめん)」があります。もともとは「四つの角も四つの辺もみな同じ正方形、真四角」ということから来ています。「大変まじめ」なことから「まじめの度が過ぎてしまって融通が利かない」というニュアンスで用いられます。

 経営環境は、日々変化をしています。従いまして「経営のポイントは、時代を先読みして、臨機応変に対応する」ことではないかと考えています。その変化に対応しようと経営者・管理職は、情報収集に血眼になり、必死に考え、それを実行しようとします。その対応策の一環として、「一所懸命」に勉強をする経営者・管理職が多く見られます。難しい経営理論は、彼らの重要テーマの一つです。
 経営には、いろいろな理論がありますが、だからといってその理論をすべて採用すれば超優良企業、エクセレントカンパニーになれるというわけではありません。いろいろな理論を全て実行すれば完全な経営ができ、企業が成長するという経営におけます「王道」はないと言っても良いでしょう。残念ながら、世の中というのは「遺憾千万(いかんせんばん)」、「思い通りに行かず、残念なことが多く、心残りになりがち」です。
 情報が氾濫している昨今、いろいろな経営理論を、とっかえひっかえ試してみる企業がいますが、中途半端な取り組みに終わってしまいがちです。また「どの経営理論もダメだ」と頭から諦めてしまっている経営者も多いと思います。
 自分の会社にぴったりとマッチした経営理論でないと「隔靴掻痒(かっかそうよう)」、気持ちが悪いと言いますか、効果が今ひとつ出てきません。「靴を隔てて、痒きを掻く」と訓読みしますように、靴の上から痒いところを掻くのでは痒みはとれません。「隔靴掻痒」は、「歯がゆくじれったい」と言うことを表現するときに用います。同じような意味で「隔靴爬痒(かっかはよう)」と言います。「爬」は訓読みで「かく」と読み「掻」と同じ意味です。
 中には、「羮(なます)に懲(こ)りて膾(あつもの)を吹く」というような経営者も出て、「経営理論なんて、どれも理屈の世界であって、現実の世界にはそぐわない」と自分勝手な解釈をしてしまう人もいます。
 どのような理論でも、徹底して実行すれば何らかの成果が上がると信じています。徹底的に使いこなすことを充分にやりもしないで、「ダメだ」と決めつけることがうまくいかない原因となっていることが多いのです。

 経営理論というのは、大学の先生等の研究者や、実務経験豊かな人達が作り上げていることが多いのです。それぞれが立派な方達ですから、その人達が作り上げた考えに基づいた理論ですので、全てがダメだと言い切れるかどうかはわかりません。しかし、それなりの根拠のある理論として評価できるものが多いのではないでしょうか。
「理論」というものは、何かの基本となることです。基本を踏まえた上で、応用を行うのと、自己流で何かをなすのとでは、結果として大差が出ることがあります。
 ゴルフスィングの基本は、物理の力学に則って、クラブヘッドの最大スピードの時に、ボールに対して直角にクラブフェースを当てることが基本です。ところが、プロゴルファーの多くは、必ずしもこの理論に則ったフォームでゴルフをしているわけではありません。
 上述の理論をベースにして、自分独自の方法を編みだして、ゴルフを行っています。例えば、往年のプロゴルファーで、アーノルド・パーマーという人がいました。彼のスイングは、腰が回ってしまい、標準的なスィング理論から外れ、見た目にもあまり美しいフォームをしたスィングとはいえません。しかし、ずば抜けた成績を修めましたプロゴルファーのひとりです。彼のスィングは、おそらく基礎的な理論に則った上で、改良したスィングなのでしょう。
 このように、応用は、基礎理論の上にあってこそ、成功に繋がるのです。経営理論も、自己流ではなく、基礎理論を基に、自社にマッチしたやり方にカスタマイズできると成功の可能性が高くなります。
 スポーツ用品メーカーが、理論的に完璧で、高価なゴルフクラブを使っても、それが万人にマッチするわけではないように、経営理論もどの会社にも当てはまるとは限りません。採用しようとしている経営理論が、自社の現況にあった方法を選んでいるかどうかについても見直す必要があります。
 既製服のような経営理論は、なかなか自社の状況に合わないものです。自社の状況にカスタマイズして利用することも一つの方法です。ただし、カスタマイズを自分の都合の良いように解釈して行っては、生兵法はけがのもとになることを忘れないでください。自社の元凶をキチンと考慮に入れない中途半端な形で経営理論を取り入れ、中途半端な形でそれを実行に移すと失敗に帰したり、効果が出なかったりという結果になりがちです。
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