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戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本で最初にできた「経営士」資格付与と育成の経営コンサルタント団体

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】044 全業務を「見える」化して生産性向上 8704

2021-02-23 12:03:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】044 全業務を「見える」化して生産性向上 8704

 経営コンサルタントを40年余やってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。

 成功企業・元気な会社・頑張っている社長】は、皆様から寄せられたり、私が支援したり、見聞したりした企業の事例を紹介していますが、お陰様で、毎回拍手をいただいています。

 また、あなたのクライアント・顧問先やお知り合いの会社で、ここで紹介したい企業・団体等がありましたら、是非ご連絡ください。

 全業務を「見える」化して生産性向上 8704

 北海道北広島市の工業団地に年間数百件を超える見学者が訪れる金属加工会社・ワールド山内がある。1万9520平方メートルの敷地内にある4工場には板金や切削加工から溶接・組み立てまで100台を超える金属加工の機材がずらり。1日約4000点、高品質、短納期、低コストを合言葉に、月平均最大10万点もの製品を生み出す多品種少量生産で約300社の顧客の多様なニーズに対応する。同社は人手不足に悩む企業関係者の垂涎の的だ。

 6つの工程ラインはインターネットに接続され24時間稼動している。製品を何時何分に、誰が、どんな作業をして何分間で完成させたかという加工情報がリアルタイムで自動的に蓄積され、履歴として残る。人の動きも工場内に設置されたウェブカメラが録画して画像解析システムで作業者や作業に要した時間が分かる。

 工程だけではない。図面管理、見積もり、営業管理、製造手配、生産管理、品質管理、会計まで、同社ではすべてのシステムがネットワークでつながり、社員全員がタブレット端末やスマートフォンで確認できる。全業務が「見える」ので営業担当が顧客の前で見積もり受注、納期などを即座に決めることができるなど仕事のロスタイムが少ない。

 人が機械を使いこなすために、基準通りの手順を踏めば自動的に加工実績が取得できる機材の操作マニュアルも作った。だからパート従業員も機械を触れるし、いつ、誰が休んでも同じ品質のものができる。従業員の平均年齢は35歳。2割が女性だ。

 人手をシステムに置き換える取り組みを約20年前から進めてきた同社の山内雄矢社長は「いかに自動化し、記録を残し、利益を出すか。日本のものづくりが世界で戦おうと思ったら人件費では勝てない。設備と知恵です」と話す。「10年前の機械は消費電力も違う。入れ替えのサイクルが早いから減価償却の考えはありません」。設備は常に最新式を目指し、利益の8割を設備の拡充に回す。設備投資の累計は約60億円に上る。

 2018年3月期決算の売上高は19億円。「10年以内に50億の売り上げを目指す」と意気込む山内社長は「最終的には人でなくてはどうしてもできない感覚的なものだけ残し、あとはみんなロボットに換えていく」と言う。「時代の変化に対応できる会社でないと生き残れない。ものづくり企業は作ってナンボの世界です。時代とともに変わっていくお客さまの要求に柔軟に対応するのが一番大事。これからも最新設備を使いながら人間の知恵を入れ込み、感動を与える製品を生み出したい」ときっぱり。

 

  出典: e-中小企業ネットマガジン掲載承認規定に基づき作成

 

 
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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】043 高齢者・障害者の人たちへ『心の元気』届ける事業 8627

2021-02-22 12:03:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】043 高齢者・障害者の人たちへ『心の元気』届ける事業 8627

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■ 高齢者・障害者の人たちへ『心の元気』届ける事業 8627

 おしゃれをする気持ちが、生きる喜びへと繋がる瞬間がある。そこに年齢という概念は存在しない。老若男女、誰もが心の中に抱く気持ちなのだ。しかし、意思表示が不得手な障害者、おしゃれを忘れてしまった高齢者へは、介護する人たちのサポートが必要になる。だが、現実は生存に向けた格闘ともいえる日々。そこにおしゃれを楽しむ発想は生じにくい。仕方がないことであるが、それだけで終わらせない取り組みがある。

「シニアの方とハンディを持つ方へ『心の元気のおてつだい』を目指して起業した」というのは、心を支えるアイデアグッズの開発・販売を手掛けるポーラビット(東京都東大和市)の蓑毛(みのも)里枝子代表。子どもの頃から発明好きだったこともあり、身の回りのグッズなどを、ちょっとした工夫で使いやすくするのはお手のものだった。美術短期大学を卒業後、就職し家庭を持つ。子供が成長し、39歳で中学校の教員に。通信教育で小学校、特別支援学校の教員免許も取得したが、父親の介護のため職を離れた。

 介護を通し開発したのは、大人用よだれかけの「Bib-one」(ビブワン)。よだれかけを意味する「ビブ」とワンダフル、ワンタッチ、一人一人がかけがえのないオンリーワンの命である「ワン」を合わせ商品名にしたという。吸水力があり肌ざわりの良い今治産タオルを使用し、タオルの両端に特殊な留め具を装着する。面ファスナーが付いた留め具を首の後ろで合わせるだけ。タオルとはいえバンダナ風の柄でクール。留め具は実用新案に登録した発明品だ。「亡き父の介護では、首にタオルを巻いていただけ。何故、もっと早く気づかなかったのか悔みます」と蓑毛さんは語る。その想いから、高齢者にもおしゃれが必要なことを多くの人に伝えたい気持ちで2016年4月に起業した。

 開発のきっかけは、父親の病気を機に引きこもり状態になった母親のしぐさにあった。スカーフを上手く結べない姿を見て、ワンタッチで着脱できる「マグネット留め具付ワンタッチスカーフ」を作った。外に出たがらない母が、スカーフをすることで化粧をするようになり、服装も気にするようになった。おしゃれすることで明るく楽しそうに振る舞う母を見て、蓑毛さんも幸せな気持ちを感じられたという。その応用が大人用よだれかけを商品化することにつながった。「高齢者だけでなく障害者にも使える。もちろん健常者の人も気軽に使ってほしい」と今後の展開を語る。

 現在の活動拠点は、中小機構が運営する中小企業大学校東京校内に置かれた創業支援施設「BusiNest(ビジネスト)」のオフィススペース。本格的な販路開拓はこれからで、BusiNestのコーチなどの支援を受けながら戦略を立案中。だが、事業目的は、超高齢社会での社会貢献であり、より多くの人に『心の元気』を届けること。「そのためには独自展開よりも他企業との連携を模索していきたい」と話す。

 

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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】042 挑戦をカルチャーに、ITサービスで海外M&A支援 8620

2021-02-21 12:03:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】042 挑戦をカルチャーに、ITサービスで海外M&A支援 8620

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■ 挑戦をカルチャーに、ITサービスで海外M&A支援 8620

 丹野裕介氏は早稲田大学卒業後、リクルートに入社。組織・採用コンサルティング業務に従事した後、2012年に中小企業の海外進出支援コンサルティグ会社Tryfunds(トライファンズ、東京都港区)を起業した現在30歳の気鋭だ。「挑戦をカルチャーに」が企業ビジョンで「企業が課題に直面したとき、あきらめる前に『もっとやれる』と思えるお手伝いをしたい」と話す。


 同社は事業の戦略立案、市場調査、組織開発、財務アドバイス、資金調達、WEBサイトやアプリケーションなどIT導入、助成金活用まで30種以上のサービスメニューで総合的な支援を提供。始めにヒアリングで将来ビジョンや、経営課題を聞く。次に課題解決の特定に向けディスカッションし、事業遂行計画を提案。最終報告・振り返りまで見守る。事業の成功報酬を得るほか、顧客と共同で事業を運営して挑戦の成功までを支援するケースもある。取引実績は約400件という。

 

 海外58カ国ともネットワークを構築済みで、先頃世界中の事業の売り手と買い手をつなげるM&Aマッチングプラットフォーム「BIZIT M&A」も開設した。日本企業の海外進出は、計画段階で時間がかかりすぎて最適のタイミングを逃しがちだ。だが海外でのM&Aはハードルが低く、海外には自社の事業を売却したいという売り手が少なくない。中国や韓国の企業は意思決定が早く、日本企業に先んじてアジア圏内のM&Aに動いているという。「日本企業の海外進出を後押しできれば」と丹野社長。


 プラットフォームでは事業資産の概要を掲載するほか、資産売買のために必要な情報取得、売買の双方のコミュニケーション、書類管理などのサービスを提供。利用は会員制で登録は無料だが、コンプライアンスなど必要な審査を通過した者のみ案件検索などが利用できる。当初の画面上では売り手の企業名は伏せてあり、買い手は気になる売却案件があればシステム上の秘密保持契約に同意の上、情報開示をリクエストする。売り手は相手のプロフィールを確認して自社の情報開示をしてもいいと判断すれば自社の詳細データを買い手に送付して、双方は画面上で交渉する。売却成立後、トライファンズは買い手から手数料を徴収する。金融機関やアドバイザーなどの仲介者が介在することも可能だ。今後は月額の有料プランを用意し、サービスを拡充していく方針だ。


 同社のビジョンに賛同する出資者を得て、現在の資本金は1億5828万円(資本準備金含む)。非正規も含めると40人強の従業員を抱える丹野社長は、「意思ある挑戦が次の未来を創り出す」と前を向いている。

 

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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】041 日本の住宅内装をカラフルに変える 8613

2021-02-20 12:03:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】041 日本の住宅内装をカラフルに変える 8613

 経営コンサルタントを40年余やってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。

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■ 日本の住宅内装をカラフルに変える 8613

 造船業から撤退した日立造船、音響事業を切り離したパイオニア、カメラ事業を売却したコニカミノルタ…。事業再生の一環として、「祖業」(創業事業)から撤退して生き残りを図った企業群だ。これら大企業のスケールには及ばないが、祖業である内装工事業から撤退し、壁紙の販売事業に特化することで業績を反転させた中小企業が大阪にある。


 フィル(大阪市大正区)の濱本廣一社長は、15歳で内装工事の世界に入り、23歳で壁紙など内装を請け負う職人として独立した。27歳となった2000年に同社を設立し、壁紙の通販サイト「壁紙屋本舗」を開設。しばらくは、床や壁紙を張る工事仕事とネット通販の2本柱で会社を経営していた。ところが2008年のリーマンショックを契機に、内装工事業は赤字に転落。「過当競争による受注価格の下落により、忙しいのに儲からない」(濱本社長)状態に陥った。


 当時、濱本社長は「誰よりも早く、安く、きれいに白い壁紙を張るだけの人生で終わりたくない」と感じていた。日本の住宅内装の99%以上は白系の壁紙。「さまざまな色・デザインで出来た面白い壁紙を世に広めたい」と思い定めた濱本社長は、壁紙の販売に特化し、内装工事業から撤退することを従業員に告げた。職人たちは猛反発した。従業員の半数近くに当たる職人7~8人のほとんどが辞め、壁紙通販部門の従業員だけが残った。内装工事からの撤退に伴い、年間売上高7億円超の半分以上に当たる4億円超の売り上げがなくなった。


 それでもネット通販を強化するため、英語とフランス語、中国語と韓国語が分かる外国人をそれぞれ1人ずつ採用し、半年間、ネットを通じて海外の壁紙情報を徹底的に調べさせた。当初は、日本製壁紙を輸出するのが目的だった。ところが、調べれば調べるほど「日本製のクオリティーでは輸出できない」ことが分かった。そこで海外製壁紙の輸入販売に方針転換し、片っ端から海外の壁紙メーカーとコンタクトし、輸入代理店契約を次々と結んでいった。海外企業によると、これまでも日本企業に売り込んでいたが、「こんな派手な柄は日本人には受けない」と断られるケースが多かったという。


 2011年に開設した輸入壁紙専用の通販サイト「WALPA(ワルパ)」は、今では欧米を中心に約150ブランド・2万種類以上の壁紙を取り扱う。また、東京都・恵比寿、銀座、大阪市大正区の3カ所に展開する実店舗では、実物大のカラフルな壁紙に触ることができ、ワークショップを定期的に開いて壁紙の張り方も教えている。「特殊な糊を使い、誰でも簡単に張ったり、剥がしたりできる」と話す濱本社長。夢は「日本国民全員に壁紙を張らせたい」である。

 

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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】040 歯周病の予防も期待できる「歯のコーティング剤」 8606

2021-01-18 12:03:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】040 歯周病の予防も期待できる「歯のコーティング剤」 8606

【元気な企業紹介・成功企業の紹介】は、毎回拍手をいただいています。

 皆様から寄せられたり、私が支援したり見聞した企業で、元気な会社、成功している会社・お店等などを紹介します。貴社経営のご参考にして下さい。

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■ 歯周病の予防も期待できる「歯のコーティング剤」 8606

 歯にサッと塗るだけで、歯を白く美しくみせる―。「歯のコーティング剤」を世界で初めて開発・販売したのが、ハニックス(東京都千代田区)だ。歯科材料、歯科薬品などの販売を目的に、深山虎男氏が1947年に設立した個人商店を起源とする。1964年に厚生省(当時)の許可を取得し、化粧品として発売して以来、着実に成長を遂げてきた。現在の代表取締役は2005年に就任した浦井薫子氏。創業した父・深山氏から引き継いだ。人体に安全な商品であることの信頼性と口腔ケアの機運を高めようと、薬事効果の研究部門を強化するため20 12年にハニック・ホワイトラボを第二創業して代表取締役を兼任。工場を中小機構のインキュベーション施設「千葉大亥鼻イノベーションプラザ」(千葉市中央区)に構えた。

 日本大学松戸歯学部と進めていた共同研究は、虫歯菌の増殖抑制効果が期待できる天然樹脂ロジンを配合した歯牙塗布用組成物として特許を取得し結実している。昨年12月には、同社のコーティング剤に、さらに歯周病の予防効果があることを示す同大との共同研究結果を日本歯周病学会60周年記念京都大会で発表した。浦井社長は「当社のコーティング剤は、歯を白くする化粧品でありながら、虫歯と歯周病の両方の予防効果が期待できる世界でオンリーワンの口腔ケア商品」と研究開発の成果を誇る。共同研究は千葉大学薬学部や浦井社長の母校である東京薬科大学とも進行中。学会での成果発表を足がかりに、まったく新しい口腔ケア商品の開発に成功し、医科・歯科用に発売する。

 口腔ケア商品は、実は人命にとって大切なものである。東日本大震災では断水や歯ブラシの供給不足が災いして歯磨きができないことから、特に高齢者には誤嚥性肺炎を発症する恐れがあると聞き、被災地に歯の汚れを拭き取る「ペーパー歯みがき」を3万個送り届けた。同社のペーパー歯磨きは、口腔洗浄剤をメッシュ構造の丈夫な紙に染み込ませた独自商品。未開封なら8年間保存できるため、防災備蓄品としての需要がある。

 薬科大卒の浦井社長は薬剤師としてのキャリアが長く研究者気質だが、経営手腕も光っている。「当社の商品は高付加価値商品ですから、低価格化競争に向かいがちなインターネット通販への積極参入は得策ではないかもしれません」と市場を慎重に見極める。インターネットは主に話題喚起で活用するにとどめて、販売はドラッグストアチェーンと自社サイトを中心に全国展開。売上げは堅調に推移している。将来は口腔ケア分野で製薬事業への進出も検討しているという。

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【経営コンサルタントの育成と資格付与】
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 日本経営士協会は、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。
 
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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】039 伝統製法を守り販路拡大に挑む『東京麦茶』世界ブランドへ 8530-B220

2021-01-04 12:03:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】039 伝統製法を守り販路拡大に挑む『東京麦茶』世界ブランドへ 8530-B220

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■039 伝統製法を守り販路拡大に挑む『東京麦茶』世界ブランドへ 8530-B220

 

 本格的な暑さが到来する季節となった。

 夏の必需品といえば数多くあるが、その中で伝統的な飲料といえば『麦茶』が筆頭にあげられるだろう。

 平安時代から始まり江戸時代に普及した日本人の『ソフトドリンク』といっても過言ではない。

 大手飲料メーカーの戦略もあり、ここ数年、麦茶の需要は右肩上がり。

 その大半はペットボトルで占められているという。

 多忙な現代人にとって、家庭で煎じる麦茶は手間のかかる商品となってしまったのだろうか。


 だが、本物志向の需要は少なくない。

 それに応えるかのように昔ながらの製法を固く守り抜き、無農薬の大麦の味を最大限に引き出す麦茶で新たな需要を創りだそうとする取り組みが行われている。

 今年で創業78年という川原製粉所(東京都練馬区、川原渉社長)は、2017年11月に自社工場で生産する麦茶を『東京麦茶』の名称でブランド化し、新たに作ったロゴマークと合わせ商標登録を申請した。


 同社が使用する原料は、宮城県などの契約農家から仕入れる栽培時に農薬を使用しない大麦。

 これをレンガ造りの石釜で、石英の砂である珪砂と混ぜて焙煎する。

「職人たちが気温、湿度などを見極め、火加減を微妙に調節しながら熱していく。

 熟練さが求められる」と3代目の川原社長は創業時から変わらない焙煎法を説明する。

 焙煎された麦は炒りの状態にムラがでるように仕上げるのがコツ。

「これで麦の香ばしさが引き立つ」と秘訣を語る。


 生産効率を上げるため、多くのメーカーでは大麦に熱風をあて一気に焙煎する製法を採用しており、麦が均一に炒られている。

 ここに差別化が生じ、小規模事業者が販路を切り開く途ができる。

 川原社長は就任して2年。

 麦茶のほか、きな粉やお菓子の原材料などを問屋に収めるBtoBから消費者向け展開を志向してきた。

 その一環としてブランドを立ち上げ、補助金を活用してホームページを作り、ネットショッピングへの準備を始めている。


「一般消費者向けの展開はこれから。今は展示会などで反応をみている段階」と川原社長は言う。

 注文に応じて生産する体制から、販路をつくり販売に攻勢をかける展開へ。

 その取り組みは始まったばかりだが、他の食品業界や支援機関などとのコミュニケーションを積極化させ調査も怠らない。

「需要は国内だけでなく海外にもある」と海外展開も視野に入れている。

 東京で麦茶を生産する会社は2、3社しか残っていない。

 川原社長の展開は、昔ながらの味を新事業で守り抜くスタイルともいえる。

 

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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 038 動物実験をなくすため…人の皮膚構造を再現 8523-Ab16

2020-12-28 12:03:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 038 動物実験をなくすため…人の皮膚構造を再現 8523-Ab16

 経営コンサルタントを40年余やってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。

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■038 動物実験をなくすため…人の皮膚構造を再現 8523-Ab16


 医薬品や化粧品の開発において必要とされてきた、マウスやラットなどを用いた動物実験。

 ただ、2013年に欧州連合(EU)域内で化粧品開発に関する動物実験が全面的に禁止されたほか、製薬業界でも同様の動きが出ており、化粧品や医薬品の開発に向けた動物実験代替法の開発が世界的に強く求められている。

 これに対し、理化学研究所の認定ベンチャーであるオーガンテクノロジーズ(東京都港区)は、人の皮膚に近い構造を再現した人工皮膚モデル「Advanced Skin」(アドバンスドスキン)を製品化した。


 人間の皮膚は「表皮」と「真皮」の2層から成る。

 従来の人工皮膚モデルは、基底層、有棘層、顆粒層、角層の構造を持つ表皮4層のみを再現したものがほとんどで、主に安全性評価に用いられていた。

 Advanced Skinは表皮4層に、真皮2層を加えた合計6層というヒトの皮膚組織構造を再現する。

 単なる安全性評価だけではなく、従来の皮膚モデルでは難しかった機能性成分や薬用化粧品の皮膚への効果を評価できるようにした。

 杉村泰宏代表取締役は「例えばアトピー性皮膚炎の肌モデルを人工的につくり、アトピー対策製品を塗布すれば、その効果を客観的・科学的に評価できる」と説明する。


「実はAdvanced Skinは創業10年目にして初めての製品」と杉村さんは笑う。

 オーガンテクノロジーズは東京理科大学の辻孝教授(現・理化学研究所チームリーダー)が手がける臓器再生研究の実用化を目指して2008年に創業した。

 杉村さんはモルガンスタンレー証券などに勤めた後、人材コンサルタント会社を起業し、2015年に請われて同社の経営者になった。

 ところが就任した途端、資金繰りに苦しめられた。

「再生医療分野は事業化するまで10年以上かかることが当たり前の世界。

 共同研究費などは入るものの、売り上げが上がらない状況はきつかった」と振り返る。


 昨年10月にようやくAdvanced Skinを発売。

 化粧品・医薬品業界だけでなく、関連する機器・装置業界にも納入され、4月には2017年度中小企業優秀新技術・新製品賞の優秀賞を受賞した。

 杉村さんは「世の中に評価されたことで、研究者のモチベーションは大きく上がった」と話す。


 現在は毛穴や皮脂、汗の分泌による保湿やバリア機能を再現できないが、毛包や皮脂腺、汗腺などの皮膚付属器官を備えた次世代の人工皮膚モデルを開発中だ。

 さらに毛髪の再生でヒト向け臨床試験を2019年度に開始する構想を持つほか、現在の治療法の弱点をクリアする次世代の歯のインプラント治療法の開発も手がけている。

「再生医療ベンチャーを成功させるビジネスモデルの一つとして、再生医療はビジネスになるということを示したい」と杉村さん。

 その顔には、いわゆる「死の谷」(研究開発と事業化のギャップ)を越えた自信がみなぎっている。

 

 

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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】037 外壁改修工事の完成後を視覚化 8516-Ab09

2020-12-27 13:25:28 | 【経営】 成功企業・元気な会社

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】037 外壁改修工事の完成後を視覚化 8516-Ab09

 経営コンサルタントを40年余やってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。

 成功企業・元気な会社・頑張っている社長】は、皆様から寄せられたり、私が支援したり、見聞したりした企業の事例を紹介していますが、お陰様で、毎回拍手をいただいています。

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■037 外壁改修工事の完成後を視覚化 8516-Ab09


「色のサンプルを何度も見て決めたのに、イメージとだいぶ違う」「完成予想図の外壁は、こんな色ではなかった…」住宅の外壁改修工事にありがちな、こんなガッカリを解消する画期的なシミュレーター『カラーエクスプレス』が順調な伸びを示している。開発したのはインターローカス(横浜市)。

 理学博士で同社代表取締役の篠田淳一氏と、萩原一郎・東京工業大学教授(当時、現明治大学教授)の共同事業案が、科学技術振興機構のプレベンチャープロジェクトに採択されたことを機に2005年9月に設立されたベンチャー企業だ。

 現在は、中小機構が運営するインキュベーション施設「東工大横浜ベンチャープラザ」に入居している。


 住宅の外壁改修工事は、ペイントや外壁材のサンプル写真を参考に、施工後の外観を施主が想像して発注するケースがほとんど。

 イメージ通りの仕上がりになることはあまりなく、施主が不満を少々残すことが珍しくないようだ。

『カラーエクスプレス』は、住宅や店舗などの写真を使って外壁や屋根の塗装後のイメージを視覚的に捉えることができるシステム。

 施工後のカラーやサイディング(外壁材)のテクスチャー(質感)を自宅という実例で体感できる画期的なツールだ。

 カラーサンプルには業界の標準色となっている日本塗料工業会の色見本や大手塗料メーカーの実際の塗料を採用した。


 システムの初期バージョンはパソコンでしか使えなかったが、工事業者がタブレット端末で施主にシミュレートできるようにアプリケーションを開発。

 さらに施主自らシミュレートできるようにスマホ用のアプリケーションも追加した。

「これなら施主も手元で自宅外壁のイメージがつき、新たなカラーバリエーションを楽しめる」と篠田社長はバージョンアップに自信をのぞかせる。


 塗装工事業者やリフォーム業者向けに開発した『カラーエクスプレス』は、シミュレーションシステムにとどまらない。

 建設業界の重層構造を変革する可能性を秘めている。

 建設業界は元下間の重層構造で成り立っている。

 住宅建設などで外壁工事は建築本体工事を請け負った施工業者が下請け工事として外注するケースが多く、下請けとして受注した外壁工事から、利益を応分に確保するのは困難な事情にある。


「塗装やリフォーム業者が自力で顧客を獲得することで、下請け企業から元請け企業に脱却できるかもしれない。

 業界の活性化にもつながるのではないか」と語る篠田社長は、『カラーエクスプレス』が建設業界の下請け構造を改革する一助にもなりうると期待している。施主から施工業者に「カラーエクスプレスで完成後の外壁を見せてほしい」というリクエストが相次ぎ、外壁工事の必需品となることが理想だという。

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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】036  災害時に見直されるFM放送技術 8502-Aa19

2020-12-05 12:03:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】036  災害時に見直されるFM放送技術 8502-Aa19

 経営コンサルタントを40年余やってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。

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■ 災害時に見直されるFM放送技術 8502-Aa19


「最初に話を聞いた時は難しいと思った。何しろ着地点が見えない。

 並々ならぬ努力をしなければならないと覚悟した」。

 日本通信機(神奈川県大和市)の楡幸一社長は2014年6月、山口放送のニーズを受けたNHKアイテックから「FM同期放送」の開発を打診された。


 FM同期放送は、複数の送信局が同じ周波数で放送できる技術だ。

 AM放送は電波が広範囲に届く強みを持つ半面、難聴・雑音対策や海外放送局との混信が課題。

 一方で、ノイズや混信に強いFM放送は、AM放送に比べて電波の届く範囲が狭いのが弱点だ。

 範囲を広げようと複数の送信局が同一周波数を出力すると、電波が重なる等電界エリアでは局間の距離差による周波数差や遅延時間差などが発生し、音質が低下してしまう。

 このため、従来は局ごとに異なる周波数を利用せざるを得なかった。


 これに対し、日本通信機はテレビの地上デジタル放送技術で培ったデジタル信号処理技術の可能性に賭けた。

 変調器の信号をすべて高精度デジタル処理化した試作機を完成させた。

 高精度の基準信号により周波数差を1ヘルツ以下に抑え、音声信号もデジタルで変調する。

 全地球測位システム(GPS)による1秒パルスを基に、遅延時間差を1マイクロ秒以下に抑え、等電界エリアでも同一のタイミングを実現した。


 2015年4月から工場内で擬似的に干渉状態を作り出す実験を行い、山口放送などと協力してフィールド実験を始めた。

 ただ、フィールド実験は放送休止時間の毎週月曜日午前1時から5時までしかできない。電波測定車で受信電界や音声品質を観測し、「大雪や大雨の中で移動しながら実験するのは、非常に大変だった」という。

 打診から約2年後の2016年4月、山口放送の長門局-美祢局間で国内初の高精度デジタル同期放送を開始。

 中国放送、ラジオ福島、福井放送などでも、FM放送用の周波数を利用したAM番組の放送「ワイドFM」(FM補完放送)の導入が進んでいる。


 ラジオ放送は2011年3月の東日本大震災をはじめ、災害時の有効性が見直されている。

 複数局から同一周波数で出力できるFM同期放送は、周波数の有効利用に貢献し、災害対策として期待されるワイドFMの周波数割り当て逼迫問題の解消につながる。

 また、車で移動する際も再チューニングが不要で、聴取者の利便性は向上する。

 これらの点が評価され、本年4月中旬に表彰式のあった第30回「中小企業優秀新技術・新製品賞」では最高賞である中小企業庁長官賞を受賞した。

 苦労が実った瞬間だった。

 

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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 035 「はやい、安い、巧い」画像検査装置で人手不足に対応する 8418-Aa03

2020-11-28 12:03:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 035 「はやい、安い、巧い」画像検査装置で人手不足に対応する 8418-Aa03

 

 経営コンサルタントを40年余やってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。

 成功企業・元気な会社・頑張っている社長】は、皆様から寄せられたり、私が支援したり、見聞したりした企業の事例を紹介していますが、お陰様で、毎回拍手をいただいています。

 また、あなたのクライアント・顧問先やお知り合いの会社で、ここで紹介したい企業・団体等がありましたら、是非ご連絡ください。

■ 「はやい、安い、巧い」画像検査装置で人手不足に対応する 8418-Aa03


 運送、飲食をはじめとするサービス業の各方面で人手不足が恒常化し、深刻な社会問題となって久しい。

 一方、製造業でもサービス業と同様の悲鳴が現場のあちこちで上がっている。そんな製造現場の人手不足対策&業務効率化にうってつけの装置を開発したのがウイングビジョン(長野県松本市、河原盛人代表社員)だ。

 目視の検査を機械に置き換え、高精度の検査業務を可能にする。

「スキルレス画像検査装置」と称する同社製品は、誰でも使え“はやい”、“安い”、“巧い”と、どこかの牛丼チェーンのような3拍子が揃っている。


 同社は大手電機メーカーに勤めていた河原氏が2015年に起業した。同僚、知人とともに数人の陣容で立ち上がり、規模の拡大は追わない、などから合同会社の形態を採った。

 発足から3年。今、製品の量産化を志向し、株式公開に向けた中期計画を策定するといった具合に、成長拡大路線へと舵を切り、近く株式会社へ移行する。

 河原氏は「細々とやるか、資金調達して大きく伸ばすかの岐路を迎え、後者を選んだ」と路線変更の理由を語る。

 スキルレス××は、その名の通り「技術いらず」で、誰でもすぐに活用できる使い勝手のいい装置。

 事前研修が必要だったり、設定に時間がかかったりする既存・他社製品との差別化の大きなポイントが「スキルレス」というわけだ。独自技術「メッシュマッチング」のなせる業で、従来方式が対象物単位で検査するのに対し、全体画像の中で検査箇所をエリア指定し、細分化したメッシュごとにチェックする仕組み。

 河原氏は「人がいない、いい検査装置が見つからないといった生産現場の実情に対応するのが当社製品」と胸を張る。


 同装置の、スキルレスに勝るとも劣らないセールスポイントが「高速検査」で、従来装置では一日仕事だったのが30分で済む。

 また、手頃な価格も売り物で、早い&速い、安い、巧い-を実現した。ところで、同社では装置のハードは外注し、付加価値の高いソフトを自社開発している。

「従来型の装置とは視点が違うソフト主体の製品を継続的に進化させる」(河原氏)との方針のもと市場を開拓中。

 とくに、車載用や情報端末向け実装基板の検査業務に向いていると自動車・電機メーカーに働きかけ、導入実績を積み重ねている。


 「ボブディランと安部公房にはまり、大学は文学部に入った」と振り返る河原氏は、鉄工所や高級旅館さらにタクシードライバーを経て、電機メーカーに行き着く。

 メーカー時代は、生産技術を長年担当し、自動化システム、画像処理のソフト開発に従事した自称“奇妙奇天烈な純文系エンジニア”。

「年齢の高い、遅いスタートとなったが、その分、現場では何がニーズで、何が不足しているかを熟知しているつもり。

 臨機応変の経営を心がけていく」と、豊富な経験を拠り所に、50代シニア起業の範を示していく。

 

 

 

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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 034 社員の幸せ追求する寒天業者 8411-A926

2020-11-21 12:03:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 034 社員の幸せ追求する寒天業者 8411-A926

 

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■ 社員の幸せ追求する寒天業者 8411-A926


 東京ドーム2個分、3万坪の庭園は四季折々、鮮やかな色彩を放ち、シーズンオフがない。

 それぞれ寒天料理、南信州の地ビール、本格手打ち蕎麦が売り物の三つの食事処や、ミュージアム、健康パビリオン、多目的ホール、土産店…と多彩な施設も並ぶ。年間30万人が訪れる、このテーマパーク&癒しの空間を運営するのが伊那食品工業(長野県伊那市)で、本社周辺の敷地を「かんてんぱぱガーデン」と名付け無料開放している。

 同ガーデンに出向くと、いい会社、大切にしたい会社として知られる同社の“真骨頂”も垣間見られる。


 同社は1958年、寒天メーカーとして発足した。60年後の今、その国内シェア80%を誇り、各種ゲル化剤などでも実績を積み重ねている。

 実質的な創業者で、現在、会長を務める塚越寛氏の経営手腕が48期連続の増収増益を成し遂げた。優良企業としてつとに知られる同社は、一方で、塚越会長が定めた社是「いい会社をつくりましょう~たくましく そして やさしく」を有言実行する“社員が元気な企業”としても、その名が轟いている。


「経営の目的は社員の幸せが第一で、売り上げや利益は手段に過ぎない」。

 塚越会長は、経営の目的と手段をそう説明する。塚越英弘副社長(会長の長男)は手段や結果に拘泥しない同社の一端を「目標数字は掲げない。

 役員会や営業会議でも数字の資料はなく、自分たちが何をどうやるか、“あるべき姿”を話し合う」と明かす。


 同社スポークスマンとして、講演をはじめ各種の対外活動を引き受けている塚越副社長は、最近の働き方改革の趨勢には納得がいかない様子。

 ある講演で「人の一生の中で、一番長い『働いている時間』は、楽しい時間、自己実現や成長につながる時間であった方が幸せだ」と説き「ハッピーリタイアを志向する欧米人のベースには、聖書に出てくる、罰としての労働があるように思える。働き方改革や時短はその流れ」と持論を開陳。

 併せて、仕事を極力、本人任せにして自由度を高めることが自己実現や成長に直結すると解説した。


 同社ブランド「かんてんぱぱ」から名付けた「かんてんぱぱガーデン」はどこも清潔で手入れが行き届いている。

 社員が休日の朝などに自発的に掃除や剪定をしているからで、毎回来る人、全然来ない人、たまに来る人とさまざま。評価には全く結び付けていないということを、なぜやるのか…。

 その答えは「やる人にとっては当たり前になっているから。なぜ、当たり前になったかは、結局、自分のためになると感じ取ったからなのでは」(塚越副社長)。

 掃除にも仕事にも自発的、主体的に取り組む同社社員が、元気でないはずはない。

 

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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 033 空中映像を電子看板や非接触UI、『現実拡張』に生かす 8404ーA913

2020-11-15 09:05:46 | 【経営】 成功企業・元気な会社

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 033 空中映像を電子看板や非接触UI、『現実拡張』に生かす 8404ーA913

 

 

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■ 空中映像を電子看板や非接触UI、『現実拡張』に生かす 8404ーA913


「我々の視覚世界は『脳の創りもの』である」(渡辺正峰著『脳の意識 機械の意識』より)というように、視覚世界の奥は深い。

 その奥深いテーマを突き詰め、何もない空間に映像を浮かび上がらす技術を開発し新技術の実用化に邁進しているのがパリティ・イノベーションズ(京都府精華町、前川聡社長)。

 活用が見込める分野はアミューズメント、医療、家電、自動車、ホテル・レストラン、公共設備…と幅広い。

「仮想物体を現実世界に解き放ち、拡張現実(AR)ならぬ『現実拡張』を実現する」(前川社長)と、掲げるビジョンは壮大だ。


 同社はNICT(情報通信研究機構)の研究員だった前川氏が2010年12月に設立したNICT発ベンチャー。

 前川氏は研究員時代、画期的な光学素子「パリティミラー」を開発し、その応用による空中映像システムを学会や展示会で実演すると、どの会場でも驚きと称賛の声が上がる。たまたま、共同開発企業が一定水準の品質や大きさの試作品を作製したタイミングを捉え、起業に踏み切る。


 パリティミラーとは、ナノテクの粋を集めて開発・作製した微小な2面コーナーリフレクター(2枚が直角に組み合わされた鏡)を数十万のオーダーで組み込んだ装置。10cm角程度の大きさの同装置から、現実の物体のような存在感・臨場感のある空中映像が、光の集合体(実像)として生み出される。起業から7年余り。

 前川社長は「精度、コスト、量産化の各面で難題山積の状態が続き、ニワトリとタマゴのジレンマに陥ったが、ここへきて、ようやくそれらが解消しつつある。

 商品企画が進み、量産体制も見えてきた」と軌跡を語る。


 同社の商品企画の方向性は3つ。第一が空中映像をディスプレーとして活用する道で、宙に浮かぶ不思議な映像表現は、次世代デジタル・サイネージ(電子看板)として幅広く使われると見る。

 第二の道は、指位置センサーなどと一体化したタッチレスUI(ユーザー・インターフェース)。

 手が汚れない、手で汚さない、触らないボタン・スイッチとして、手術中の医療機器の操作などにうってつけとしている。

 第三が、ARやVR(仮想現実)に不可分のディスプレー、ゴーグルなしで、仮想物体を現実世界に解き放つ=実物体と空中映像を重ねて表示する「現実拡張」で、SF映画やアニメが描くような未開の市場を掘り起こす。


 前川社長は「自動車、家電、アミューズメントの各業界からの問い合わせが多く、実際に製品開発が進んでいる」と近況を説明。

 非接触スイッチの応用製品などを順次発売する運びであるという。

 NICTの技術に基づく競合他社が出てきたりしている状況だが「競合の存在は結果的には市場拡大につながり当社にもプラスになる」とどっしりと構え、「5年後の上場を目指し、10年後も人々に驚きを提供し続けたい」と先々を見据えている。

 

 

 

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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 032 猫用IoTトイレを開発、猫と飼い主の幸せづくりを事業化 8328-A912

2020-11-07 12:03:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 032 猫用IoTトイレを開発、猫と飼い主の幸せづくりを事業化 8328-A912

 

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■ 猫用IoTトイレを開発、猫と飼い主の幸せづくりを事業化 8328-A912

 

 猫が幸せになれば、人はもっと幸せになれる…と、猫と飼い主の幸せづくりを事業化したのがハチたま(神奈川県鎌倉市)の堀宏治社長だ。

 幸せづくりの「仕掛け」は、IoT(モノのインターネット)化した猫用トイレ「トレッタ」。

 重量センサーにより体重や尿量を検知するなどで、猫の「大敵」となっている泌尿器系疾患の早期発見を可能にする。

「猫を飼っている人たちにとって待望の商品だと確信している」と、トレッタの普及に自信満々の堀社長である。


 同社は堀社長が2015年3月に設立した。

 堀社長は大手情報サービス会社や外資系ヘルスケア企業に勤めたのち、病院向けコンサルティング会社をヘルスケア企業の同僚らと起業する。

 さらに、診療データベース会社の創業&事業売却を経て、東日本大震災でペットの問題が深刻化するのを目の当たりにしたのをきっかけに、ペットケアサロンを事業化。続いて、ペット企業の第2弾として「トレッタ」普及を図るハチたまを発足…。

 絵に描いたようなシリアル・アントレプレナー(連続起業家)の軌跡である。


「トレッタ」は、世界初と謳う3層式の猫トイレで、猫の体重、尿量、トイレの回数などをチェックしスマートフォンのアプリで簡単に記録できる。

 それにより、多くの猫が罹患するとされる泌尿器系疾患、とくに死因のトップとなる腎不全の早期発見、早期治療を実現する。

 猫は複数が飼われるケースが少なくないことに配慮し、カメラで個体識別を行えるようにする。トイレを清潔に保つ自動清掃機能も備える。

「飼い主500人にアンケートしたら96%が欲しいと言ってくれた。

 世界猫の日の、今年の8月8日に発売する」(堀社長)。


 同社では現在、鎌倉市と北九州市の2拠点で、獣医師も交えたチームがトレッタの開発・製造の追い込み中。

「うーちゃん」「ちゃま」の2匹の猫が最高技術責任者(CTO)ならぬチーフ・トイレット・オフィサー(CTO)として開発チームに加わってもいる。

 ビジネスモデルとしては、トレッタの販売(2万5000円)とアプリ使用料(月額300円)を収入源とし、立ち上げから4、5年で50万ユーザー獲得、といった青写真を描いている。


「犬と猫の推計飼育数で、猫が初めて犬を超える」(ペットフード協会が昨年12月発表)、「“ネコノミクス(猫がもたらす経済効果)”は年間2兆3000億円」(宮本勝浩関西大学名誉教授)。

 堀社長は昨今の猫ブームを追い風に「世界初の猫IoT保険を開発中。トレッタが集積する猫のヘルスケアデータを動物病院と共有することも考えている」と関連市場の開拓に意欲満々。

 ところで、ハチたまのハチは忠犬ハチ公由来で、堀社長自身「実は私は犬派」と打ち明ける。

 猫に続く犬のIoTビジネスも視界に入っているようだ。

 

 

 

 

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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 031 釣りを『科学』し、何万年もの歴史に新たな1ページを 8314-A905

2020-10-31 12:03:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 031 釣りを『科学』し、何万年もの歴史に新たな1ページを 8314-A905

 

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■ 釣りを『科学』し、何万年もの歴史に新たな1ページを 8314-A905


 趣味が高じて、趣味で起業する。たくさんありそうで、実はそう多くはないこのパターンを実践したのがスマートルアー(札幌市)の岡村雄樹社長だ。

 社名が示すように、岡村社長の趣味は釣り。各種センサーや通信チップ、バッテリーを内蔵したルアー(擬似餌)=スマートルアーを活用する斬新な取り組みを企画立案。

“魚のIoT(モノのインターネット)企業”のキャッチフレーズのもと「石器時代から何万年も続いている釣りの世界に革新をもたらす」(岡村社長)と意欲満々で船出した。


 同社は1年前の2017年3月に岡村社長が立ち上げた。岡村社長は全国紙記者を経て、MBA(経営学修士)を取得したキャリアの持ち主。

 IoTアイデアコンテストで、スマートルアーの原形を提案したところ、優秀賞を獲得したのが契機となり、アイデアを形にしようと、起業に踏み切る。

「もともと、大学では生物学をやっていて、水温や明るさなどの要因で魚の行動が大きく変わることへの理解はあった。

 4ヵ月間、ある条件下で釣果ゼロを経験し、科学的な知見を釣りに生かせないものかと考え始めたのが原点」(同)と振り返る。


 スマートルアーでは、魚の捕食行動に影響する要素を計測し、データを自動的にスマートフォンに転送する。

 計測するのは水温や明るさ、ルアーの動きなど。スマホアプリと連動し、釣り場のコンディションや釣果も自動的に保存、分析。いわゆるビッグデータ解析のような作業を行う。

 魚のIoT企業の所以で、類似システムは海外にもない。

 「ルアーはブランドが一番大事」(同)ということで、既存ルアー会社に低マージンでセンサーモジュールを納入し、センサーデータなどに基づく各種のデータサービスを主な収益源としていく考えだ。


「釣り市場でポジションを築くには少なくとも5年は必要だと見ている」。

 岡村社長はじっくりと腰を据え、スマートルアーの普及と、有用なデータの収集・分析に臨む構えだが、釣りから得られる知見は、養殖漁業や水産資源の管理に役立つとも捉えている。

「例えば、大型の肉食魚がどのような捕食行動を取るかが明らかになれば、養殖での餌のコスト低減につながる」(同)というわけで、先々、養殖漁業などへの本格参入も視野に入れている。


 中学生の頃は千葉県周辺でコイやブラックバスを釣り、北海道移住後はニジマスなどのトラウトフィッシングに没頭中。ホームページで岡村社長は自身の釣り歴をそう紹介している。

「小学生の頃から海釣りやルアー釣りを始め、現在は本場のアメリカでバスフィッシングを楽しむ」「小さい頃は川、今は主に札幌近郊でロックフィッシング」…。

 同社メンバーはいずれ劣らぬ釣り好きぞろい。好きこそ物の…で、好奇心と知的探求心にあふれるメンバー諸氏が、オンリーワンシステムにより釣りの歴史に新たな1頁ページを加えていく。

 

 

 

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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】036  災害時に見直されるFM放送技術 8502-Aa19

2020-10-19 14:53:27 | 【経営】 成功企業・元気な会社

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】  036 災害時に見直されるFM放送技術 8502-Aa19

 経営コンサルタントを40年余やってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。

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■ 災害時に見直されるFM放送技術 8502-Aa19


「最初に話を聞いた時は難しいと思った。何しろ着地点が見えない。

 並々ならぬ努力をしなければならないと覚悟した」。

 日本通信機(神奈川県大和市)の楡幸一社長は2014年6月、山口放送のニーズを受けたNHKアイテックから「FM同期放送」の開発を打診された。


 FM同期放送は、複数の送信局が同じ周波数で放送できる技術だ。

 AM放送は電波が広範囲に届く強みを持つ半面、難聴・雑音対策や海外放送局との混信が課題。

 一方で、ノイズや混信に強いFM放送は、AM放送に比べて電波の届く範囲が狭いのが弱点だ。

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 このため、従来は局ごとに異なる周波数を利用せざるを得なかった。


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 高精度の基準信号により周波数差を1ヘルツ以下に抑え、音声信号もデジタルで変調する。

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 ただ、フィールド実験は放送休止時間の毎週月曜日午前1時から5時までしかできない。電波測定車で受信電界や音声品質を観測し、「大雪や大雨の中で移動しながら実験するのは、非常に大変だった」という。

 打診から約2年後の2016年4月、山口放送の長門局-美祢局間で国内初の高精度デジタル同期放送を開始。

 中国放送、ラジオ福島、福井放送などでも、FM放送用の周波数を利用したAM番組の放送「ワイドFM」(FM補完放送)の導入が進んでいる。


 ラジオ放送は2011年3月の東日本大震災をはじめ、災害時の有効性が見直されている。

 複数局から同一周波数で出力できるFM同期放送は、周波数の有効利用に貢献し、災害対策として期待されるワイドFMの周波数割り当て逼迫問題の解消につながる。

 また、車で移動する際も再チューニングが不要で、聴取者の利便性は向上する。

 これらの点が評価され、本年4月中旬に表彰式のあった第30回「中小企業優秀新技術・新製品賞」では最高賞である中小企業庁長官賞を受賞した。

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