コンサルタントのためのコンサルタントが、長年の経験に基づき、経営やコンサルティングに関し、毎日複数のブログでお役立ち

戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本で最初にできた「経営士」資格付与と育成の経営コンサルタント団体

■【心 de 経営】 経営四字熟語019 ■ 愚者一得 (ぐしゃいっとく) 他者が愚か者に見えるとき・・・

2021-03-21 12:03:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語

■【心 de 経営】 経営四字熟語019 ■ 愚者一得 (ぐしゃいっとく) 他者が愚か者に見えるとき・・・

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■ 示唆の多い経営四字熟語

 四字熟語には、いろいろな示唆がありますので、経営やコンサルティングを学ぶという視点で連載をします。

 四字熟語というのは、漢字4文字で構成された熟語で、中国の故事などに基づくだけではなく、幅広い内容を持っています。
 読み方を変えますと、別なものが見えてきます。それを経営コンサルタント歴40年余の目で見ますと、経営やコンサルティングに直結する示唆の多いことに気がつきました。 単に、四字熟語の意味を知るだけではなく、経営士・コンサルタントの視点から感じ取ったことをご紹介します。

■ 愚者一得 (ぐしゃいっとく) 他者が愚か者に見えるとき・・・

「褌」は、「ふんどし」のことで「下帯」とも言います。「緊」は緊張というような熟語のい中で登場しますが、「差し迫る」「引き締める」という意味です。従って「緊褌」というのは「褌を引き締める」ということです。

「一番」は「ここ一番」などという言い方があるように、ここではそのものずばりです。すなわち「緊褌一番」は「気持ちを引き締めて、何かに挑戦する」というような時に使われます。

「ここ一番」というと「CoCo壱番」を連想する人も多いのではないでしょうか。CoCo壱番屋は、本社が愛知県にある株式会社壱番屋が運営する日本のカレー専門店チェーンの最大手です。しかし、ハウス食品の関連会社であることは意外と知られていません。

 フランチャイズ展開をしていますが、日本各地だけではなく海外展開にも積極的です。中国での成功例がテレビでも放映されたことをご記憶の方もいるでしょう。

 もちろん店名の「CoCo壱番」というのは「カレーならココ一番や!」から来ていることは容易に推測できます。

 その成功要因は、何でしょうか?

 カレーの辛さは、人により好みがちがいます。カレーの量やご飯の量も選択でき、トッピングも選べるため、カレーという単品でありながら30種類以上の定番メニューがあり、期間限定で特別メニューが提供されることもあります。

 カレーを連想させる、見つけやすい看板と店舗立地、入りやすい店舗レイアウトなども上記の特徴を側面支援しています。

 身近なお店にも、ちょっとした工夫を見つけることができ、それをヒントにしている人も多いのではないでしょうか。

 

■ バックナンバー

 これまでの経営四字熟語のバックナンバーをブログで見られるようにしました。

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi-kyokai/c/519a7840abf5dcf643227ecff6b01cef

 


■【心 de 経営】 経営四字熟語018 緊褌一番 (きんこんいちばん) カレーのCoCo壱番屋

2021-03-14 12:03:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語

■【心 de 経営】 経営四字熟語018 緊褌一番 (きんこんいちばん) カレーのCoCo壱番屋

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■ 示唆の多い経営四字熟語

 四字熟語には、いろいろな示唆がありますので、経営やコンサルティングを学ぶという視点で連載をします。

 四字熟語というのは、漢字4文字で構成された熟語で、中国の故事などに基づくだけではなく、幅広い内容を持っています。
 読み方を変えますと、別なものが見えてきます。それを経営コンサルタント歴40年余の目で見ますと、経営やコンサルティングに直結する示唆の多いことに気がつきました。 単に、四字熟語の意味を知るだけではなく、経営士・コンサルタントの視点から感じ取ったことをご紹介します。

■ 緊褌一番 (きんこんいちばん) カレーのCoCo壱番屋

「褌」は、「ふんどし」のことで「下帯」とも言います。「緊」は緊張というような熟語のい中で登場しますが、「差し迫る」「引き締める」という意味です。従って「緊褌」というのは「褌を引き締める」ということです。

「一番」は「ここ一番」などという言い方があるように、ここではそのものずばりです。すなわち「緊褌一番」は「気持ちを引き締めて、何かに挑戦する」というような時に使われます。

「ここ一番」というと「CoCo壱番」を連想する人も多いのではないでしょうか。CoCo壱番屋は、本社が愛知県にある株式会社壱番屋が運営する日本のカレー専門店チェーンの最大手です。しかし、ハウス食品の関連会社であることは意外と知られていません。

 フランチャイズ展開をしていますが、日本各地だけではなく海外展開にも積極的です。中国での成功例がテレビでも放映されたことをご記憶の方もいるでしょう。

 もちろん店名の「CoCo壱番」というのは「カレーならココ一番や!」から来ていることは容易に推測できます。

 その成功要因は、何でしょうか?

 カレーの辛さは、人により好みがちがいます。カレーの量やご飯の量も選択でき、トッピングも選べるため、カレーという単品でありながら30種類以上の定番メニューがあり、期間限定で特別メニューが提供されることもあります。

 カレーを連想させる、見つけやすい看板と店舗立地、入りやすい店舗レイアウトなども上記の特徴を側面支援しています。

 身近なお店にも、ちょっとした工夫を見つけることができ、それをヒントにしている人も多いのではないでしょうか。

 

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■【心 de 経営】 経営四字熟語016 ■ 矯角殺牛 全体最適を目指す

2021-02-28 12:03:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語

■【心 de 経営】 経営四字熟語016 ■ 矯角殺牛 全体最適を目指す

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■ 示唆の多い経営四字熟語

 四字熟語には、いろいろな示唆がありますので、経営やコンサルティングを学ぶという視点で連載をします。

 四字熟語というのは、漢字4文字で構成された熟語で、中国の故事などに基づくだけではなく、幅広い内容を持っています。
 読み方を変えますと、別なものが見えてきます。それを経営コンサルタント歴40年余の目で見ますと、経営やコンサルティングに直結する示唆の多いことに気がつきました。 単に、四字熟語の意味を知るだけではなく、経営士・コンサルタントの視点から感じ取ったことをご紹介します。

 

■ 矯角殺牛(きょうかくさつぎゅう) 全体最適を目指す

 玄中記に、牛の角の形がわずかばかりゆがんでいることが気になり、それを矯正しようとしたら牛が死んでしまったという故事が掲載されています。

 すなわち矯角殺牛というのは大勢にあまり関係しないような、わずかな欠点を正すために努力をしても、その結果、全体を損なってしまっては何もならないという意味です。

 これは、経営においてもいえます。

 われわれ経営コンサルタントは、企業に行って、いろいろな局面で気になることが多々あります。しかし、その企業にとって何が重要なのかという視点で見ないと矯角殺牛になることがあります。

 すなわち、われわれ経営コンサルタントは、「全体最適」ということを常に意識し、どこから手をつけなければならないのかを的確に判断しませんと、せっかくの努力がマイナスの効果に繋がってしまうことがあります。

 私が経営コンサルタントになりたての頃の話です。ある精密機械製造業の顧問先で、収益が良くないので何とかして欲しいという社長の意向に引きずられ、そこに重点を置いたコンサルティングをしました。

 その結果として、売上高は増加傾向になりましたが、利益率は一向に上がりません。その原因は、管理体制にありました。売上高が伸びたために、どの部門も忙しくなり、社員の負荷が増加してしまいました。

 管理不充分なことから、貴重の利益が水漏れしていたのです。

 お恥ずかしながら、経験の浅い私には、全体最適なコンサルティングではなかったことにすぐに気がつけなかったのです。売上が拡大することにより、かえって社員に迷惑をかけてしまうことになってしまいました。

 経営コンサルタントが、矯角殺牛、すなわち部分最適を全体最適と勘違いするような判断をしてはならないことを、自分の失敗を通じて学びました。

 

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■【心 de 経営】 経営四字熟語015 起死回生  手遅れになる前に企業の健康診断■ 

2021-01-03 12:03:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語

■【心 de 経営】 経営四字熟語015 起死回生  手遅れになる前に企業の健康診断■ 

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■ 示唆の多い経営四字熟語

 四字熟語には、いろいろな示唆がありますので、経営やコンサルティングを学ぶという視点で連載をします。

 四字熟語というのは、漢字4文字で構成された熟語で、中国の故事などに基づくだけではなく、幅広い内容を持っています。
 読み方を変えますと、別なものが見えてきます。それを経営コンサルタント歴40年余の目で見ますと、経営やコンサルティングに直結する示唆の多いことに気がつきました。 単に、四字熟語の意味を知るだけではなく、経営士・コンサルタントの視点から感じ取ったことをご紹介します。

 

■  起死回生 (きしかいせい)   手遅れになる前に企業の健康診断


 起死回生は、回生起死とも起死再生ともいい、いまにも死にそうな人を生き返らせることです。

  私たち、経営士・コンサルタントは、平素はあまり見向きもされないことが多いのですが、いざ、手形が落ちない、とか、大手企業からの契約を打ち切られそうだ、といった、切迫した事態に陥ったときに、駆け込み寺として利用されることがしばしばあります。

  しかし、手遅れのことが多いのです。

  病人でも企業でも、重大な局面に陥ってしまうと手の打ちようがないことがあります。人間ですと、早期診断、早期発見、早期治療ということの重要性が認識されて来ていますが、企業が健康診断を受けたり、コンサルティング依頼をしたりすることはほとんどありません。

  経営が安定しているときに、企業が健康診断を受けることをお薦めします。企業がうまくいっているからといって安心していますと、人間ドックにはいったときにガンが発見されるように、企業が病にかかっていることがしばしばあります。

  「手形が落ちない。絶体絶命!!」という状況になる前に手を打っていますと、大過なくその状況を回避することができることがしばしばあります。そのために、手前味噌になりますが、企業も「かかりつけ医」すなわち経営士・コンサルタントを顧問として持つべきなのです。

  また、われわれが人間ドックに入るように、年に1~2回は最低でも健康診断を受けましょう。企業の健康診断の方法はいろいろありますが、その代表的なのが「ビジネスドック」です。ビジネスドックは、プロの経営士・コンサルタントから受けるのが普通ですが、その手法を習得すると自分達だけでも実施することができます。

  企業の健康診断だけではなく、経営戦略を見直したり、問題解決をしたり、経営理念を再構築したりと、用途は広く、効果が大きいのが特徴です。幹部研修や管理職研修を受講すれば、その手法を社内で利用できるようになり、目的に応じてビジネスドックを実施できます。

  企業経営者・管理職とお話しているとしばしば「うちは顧問税理士がいるから経営士・コンサルタントのお世話にならなくても大丈夫です」ということを聞きます。税理士の先生の中には有能な先生もいますので、そのような顧問の先生がいる企業では経営士・コンサルタントは不要かも知れません。

  しかし、一口に経営士・コンサルタントといっても、専門分野がいろいろとあります。脳の病気の時に、内科の先生に手術をしてもらうよりは、脳外科の先生の手術を選ぶでしょう。士業も同じで、「餅は餅屋」なのです。

  「経営士・コンサルタントの顧問料は高い」と思い込んでいる人が多いですが、「投資対効果」を考えますと決して顧問料は高くはありません。「家庭医」「かかりつけ医」を持つように気軽に経営士・コンサルタントをビジネスブレインの一人として受け入れましょう。

 「起死回生」
 倒産しかけている、絶望的な絶体絶命の状態から立ち直ることは、奇跡に近いことを知っておくべきではないでしょうか。
 

 

 

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■【心 de 経営】 経営四字熟語014 ■ 韓信匍匐 仲間内の恥は将来のため 014

2020-09-13 12:03:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語

■【心 de 経営】 経営四字熟語014 ■ 韓信匍匐 仲間内の恥は将来のため 014

 

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■ 示唆の多い経営四字熟語

 四字熟語には、いろいろな示唆がありますので、経営やコンサルティングを学ぶという視点で連載をします。

 四字熟語というのは、漢字4文字で構成された熟語で、中国の故事などに基づくだけではなく、幅広い内容を持っています。
 読み方を変えますと、別なものが見えてきます。それを経営コンサルタント歴40年余の目で見ますと、経営やコンサルティングに直結する示唆の多いことに気がつきました。 単に、四字熟語の意味を知るだけではなく、経営士・コンサルタントの視点から感じ取ったことをご紹介します。

 

■ 韓信匍匐(かんしんほふく) 仲間内の恥は将来のため 014


 史記に、漢の名将として名高い韓信の話が掲載されています。若い頃に街中で無頼漢に絡まれ、股の下をくぐったことがあります。

 侮辱に良く耐えた韓信は、後に漢の劉邦に仕え、数々の戦いに勝利して、劉邦を助けた人です。このように大出世をした韓信の故事にちなんで韓信匍匐(かんしんほふく)という言葉が生まれました。

 このことから、韓信匍匐というのは「大きな目的を持つ人は、ひとときの恥を忍んで耐える」という教えです。「一時の恥を惜しむことは一生の恥である」と子供の頃に教えられました。

 ちなみに「匍匐膝行(ほふくしっこう)」という言葉があります。

 韓信匍匐とは全然意味が異なりますが、むかし中国では、「貴人の前で、腹ばうようにして膝で進退する(広辞苑)」という動作があります。それが、後に日本にも入ってきました。戦争用語に「匍匐前進」という言葉がありますが、同じ「匍匐」という言葉から来ていることは想像できます。

 特定非営利活動法人・日本経営士協会に「知修塾」という研修会があります。そこでは、知識の修得と共に、経営士・コンサルタントに不可欠な表現力養成をあわせて行っています。

 経験の浅い経営士・コンサルタントが、自分の研究をプレゼンテーション・ソフトを使って発表します。内容だけではなく講師としての話方やストーリー作りなどの善し悪しを出席者がコメントしあいます。

 仲間内の恥は、経営士・コンサルタントとしての飛躍の肥料となるユニークな研修です。

 

 

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■【心 de 経営】 経営四字熟語013 ■ 換骨奪胎(かんこつだったい) 「まねぶ」の心を活かす

2020-09-06 12:03:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語

■【心 de 経営】 経営四字熟語013 ■ 換骨奪胎(かんこつだったい) 「まねぶ」の心を活かす

 

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■ 示唆の多い経営四字熟語

 四字熟語には、いろいろな示唆がありますので、経営やコンサルティングを学ぶという視点で連載をします。

 四字熟語というのは、漢字4文字で構成された熟語で、中国の故事などに基づくだけではなく、幅広い内容を持っています。
 読み方を変えますと、別なものが見えてきます。それを経営コンサルタント歴40年余の目で見ますと、経営やコンサルティングに直結する示唆の多いことに気がつきました。 単に、四字熟語の意味を知るだけではなく、経営士・コンサルタントの視点から感じ取ったことをご紹介します。

 

■  換骨奪胎(かんこつだったい) 「まねぶ」の心を活かす 013


 「換骨奪胎」は、すぐれた詩文に書かれている内容や意図を正確に理解し、そこに見られる表現を取り入れたり、発想手法をそこから学び取ったりして、自分自身の言葉で、自分自身の作品として表現することを意味します。

 「換骨」は凡骨(平凡な骨)を取り去って、仙骨(優れた骨)に取り替えることです。「奪胎」は胎盤を奪い生まれ変わらせることです。このことから、上述の意味に用いられます。

 経営コンサルタント業に、はじめから優れている人は例外的でしょう。初めのうちは、先輩コンサルタントの言動に注意を払い、それを自分自身の言葉や動作として表現してみるうちに、いつの間にか自分のオリジナルなものに昇華できるようになります。

 「まねぶ」という言葉がありますが、「まねる+まなぶ」という言葉からの合成語です。だれがこのようなすばらしい表現をしたのか知りませんが、経営コンサルタントに取っては、まさに換骨奪胎に繋がります。

 まねるだけでは、いつまでもモノマネに過ぎませんが、それを自分の言葉に置き換えて、学びの姿勢で、重考(繰り返し思考する)するうちに、自分のものに昇華されてきます。やがて、オリジナルなこととは次元の異なる内容に変容することが多いです。

 一方で「パクリ」という言葉があります。表現されたものには、著作権がつきものです。他人の作品に少し手を加えただけで、あたかも自分が作り上げたような顔をするのはプロコンサルタントとしては大いに恥ずべきことです。

 その様なことをやっていたら、クライアント・顧問先にもいずれ感じ取られ、結局経営コンサルタントとしてやって行くことはできなくなるでしょう。

 

 

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◆【経営四字熟語】202 重考高盛 一見ムダも活かし方がある 繰り返し思考して、よりよい判断に繋げる 

2020-09-02 12:03:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語

◆【経営四字熟語】202 重考高盛 一見ムダも活かし方がある 繰り返し思考して、よりよい判断に繋げる 

 四字熟語というのは、漢字4文字で構成された熟語で、中国の故事などに基づくことが多々あります。
 ところが、それだけではないのです。
 四字熟語を「経営」という視点で見ますと、一般的な四字熟語とは異なる見え方をしてきます。
 それをネタにしてあなたが他の人に話すと、尊敬の眼差しで見られるでしょう。
 永年の経営コンサルタント歴の目で見ますと、経営に直結する示唆の多いことに気がつきました。
 独断と偏見で、それを皆様にご紹介したいと思います。
◆ 経営四字熟語 第2シリーズ
 
 四字熟語の中には、物事の発想や思考に関する熟語もあります。「理科系の人は理屈っぽい」とか「あの人に理屈でまくし立てられますと、太刀打ちできない」などという言葉をしばしば耳にします。
 たしかにビジネスの世界では、上手に説明ができなかったり、自分が主張していることが相手に正確に伝わらなかったりすることが多く、自分の非力さを痛感することが多いです。
 四字熟語の中に、思考に関して示唆ある熟語が想定以上に多くあります。その中には、相手の言っていることを正確に理解できるようになるための示唆を与えてくれるものがあります。どの様に発想したら、相手に自分の思いをわかっていただけるのかを感じ取らせてくれる四字熟語もあります。思考力のハウツー本としてではなく、四字熟語の中に、思考力を高めるヒントを見つけていただきたいと思います。
 
■ 重考高盛 一見ムダも活かし方がある 202

 

     ~ 繰り返し思考して、よりよい判断に繋げる ~

 

 私たちが何かをしようとしますと、何らかの情報を結合したり、重点順位をつけたり、選択したりをして、判断を行います。しかし、人間の判断というのは、その時の体調や気分などにも大きく左右されがちです。

 判断がぶれないようにするためには、論理的に事実を整理し、それを基にウェイトをかけて判断をするなど論理思考の手法を利用することが多いでしょう。そして沈思黙考して、自分の考えをまとめたり、目先だけの状況に左右された判断をしたりするのではなく、深謀遠慮を忘れてはなりません。

 ある会社で、取締役部長が常務取締役を捕まえて自分の提案をぶつけました。その常務取締役は「いいよ」と部長の提案を受け入れました。その会社における決裁ルートは、役員からの提案は、常務会に提出され、ケースによっては役員会に回されることがありますが、多くはそのまま常務会にて審議され、最終的に社長決裁となります。

 たまたま常務会メンバーの専務取締役が退任したこともあり、常務会は社長と常務取締役の2名で構成されています。部長は、常務取締役の了解を取れていることから、この案件を社長に直接に回しました。社長は、直接部長から提案書が届きましたので、なぜ常務会からの提案ではないないのか部長に状況説明を求めました。

 状況を把握した上で、例え常務取締役の了解を取れていても、決裁ルール通りの手順を踏むように、理由を添えて指示をしました。常務会が招集され、本件の審議をしているうちに、部長の提案内容に変更の必要性が出てきました。常務会では、一部変更で決定となりましたが、社長は念のため、部長から状況を再度確認した後で沈思黙考し、その結果、やはり部長案の原案の方が良いという結論に達しました。ふたたび、常務会を開催して、審議した結果、部長原案に決まり、最終的には、社長決裁も原案通りとなりました。

 一つのテーマでも、時間をおいてから異なった状況下で思考を繰り返していますと、同じ人間であっても考え方や判断方法が異なることがあります。上述の決裁方法では、時間がかかり、スピードの経営の時代にそぐわないという欠点はあります。一方、同じ内容のことを繰り返して検討することにより、異なった結論が出ることがあることを重視する必要もあります。重考をしている内に、ひらめきも出てくるでしょう。名案というのは、必ずしも「一朝一夕(いっちょういっせき)」には生まれません。「一朝」は「一日」、「一夕」は「一夜」という意味で、「一朝一夕」は「一日や一晩という短い時間や期間」を指します。

 いろいろな発想に繋がる可能性があることが「重考」のメリットです。時間がかかるという欠点はありますが、重要案件というのは、重考することにより、判断の正確性を高めることに繋げることも必要です。また、このように、同じテーマで考えを繰り返すうちに、その周辺情報も増え、異なった判断も蓄積され、四職や情報という経験だけではなく、判断方法の裾野も広がり、その結果、自分達の実力を高める、すなわち「重考高盛」が実現されるのです。換言しますと「重考高盛」とは、同じテーマを繰り返し思考することにより、思考法や判断力を高めることに繋がり、時間はかかるという欠点はありますものの、よりよい判断に繋げることができるということです。

 このように一見ムダと思える努力が、陰で別の効果を発揮していることがあります。その好例としてしばしば採り上げられるのが、自動車のステアリングの”あそび”です。蛇足ですが、ステアリングは、自動車の方向操作に使われることから、ハンドリング(操作)、すなわちハンドルという言葉が年長者を中心に使われています。ステアリングに”あそび”と言われる空回りの部分があるために、自動車をスムーズに走らせることができます。ステアリング効果を最小の力で出すためには、”あそび”がない方が良いのです。

 企業の中には、現有商品とは直接関係ない分野の研究をしているところがたくさんあります。例えばフィルムメーカーが、手持ち技術の応用として可能な化粧品の研究をしてきたことから、従来とは異なる化粧品という市場に商品投入をすることができたということは、よく知られています。一件ムダに見える研究が、電子技術の発展で急に市場が縮小した商品の穴埋め効果を発揮し、企業としての存続を強めることができることもあるのです。

 中小企業では、人的ゆとりが少ないために、最小限の人数で仕事をしているために、各社員に”あそび”がありません。そのために、研究開発部門を持てるような中小企業であっても、研究員を会社に貼り付けて、仕事をさせています。技術革新の早い昨今では、技術者が持っている技術も陳腐化してしまいます。それを補うために、各地で開催されています展示会で、情報収集しましたり、他社の商品を目の当たりにしたりする機会がありません。”あそび”を理解できる経営者であれば、技術者にその様な機会を与えられると思います。

 ムダをムダとして終わりにさせない企業が、生き残り、勝ち残れるのではないでしょうか。

 「重考高盛」と逆のことを表現しているのが「一刀両断(いっとうりょうだん)」です。「一刀」すなわち一太刀で、「両断」真っ二つに切るということで、「一刀両断」とは、ものごとをためらわず、ばっさりと切って、ずばりと処置するという意味です。ときには、グズグズと「優柔不断」にためらっていないで、思い切って決断することも重要です。

 「刀」に関連した四字熟語に「三尺秋水(さんじゃくしゅうすい)」があります。「三尺」は九十センチ程になりますか、刀の標準的な長さと言われています。「秋水」は、秋の早朝などにおけます冷たく澄んだ水のことですが、そのような秋の水のように冴え渡る刀が醸し出す光沢のある冷たさから、刀の切れ味を暗示するときに用いられます。時代劇が好きな方は、暁の決闘シーンなどを想像するのではないでしょうか。

 「優柔不断(ゆうじゅうふだん)」は、「優柔」が「ぐずぐずしている」様子を表し、「不断」は、「他に関連することと断ち切ることができない」ということから「ぐずぐずして、自分の意志を決めかねる」ことを指します。「意志薄弱(いしはくじゃく)」にも繋がります。「意志が弱くて決断したり、頑張る気持ちが弱い」ことということから、「一旦決心したことを、持続できなかったり、他人の意見に惑わされやすかったりする」という意味で用いられます。

 「首鼠両端(しゅそりょうたん)」も同じような意味です。「首鼠」は、「ネズミが穴から首を恐る恐る出して周囲の様子をうかがう」ということから、「グズグズと判断に迷い、選択肢の中から自分の意志でなかなか選べない」という決断力のないことをいいます。

 それに対して「勇猛果敢(ゆうもうかかん)」な人もいます。「勇気や決断力があり、他の人が尻込みするようなことにも思い切って取り組む」という意味です。

 

  四字熟語は、経営に大きな示唆を与えてくれます。
 経営コンサルタントの視点で、思いつくまま、感じるままに、皆様のご参考になればと時間を作っては追記して参ります。
 

 
 <続く
 
 

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■【心 de 経営】 経営四字熟語012 ■ 画竜点睛(がりょうてんせい) 気配り、思いやり、心づかい

2020-08-30 18:03:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語

■【心 de 経営】 経営四字熟語012 ■ 画竜点睛(がりょうてんせい) 気配り、思いやり、心づかい

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■ 示唆の多い経営四字熟語

 四字熟語には、いろいろな示唆がありますので、経営やコンサルティングを学ぶという視点で連載をします。

 四字熟語というのは、漢字4文字で構成された熟語で、中国の故事などに基づくだけではなく、幅広い内容を持っています。
 読み方を変えますと、別なものが見えてきます。それを経営コンサルタント歴40年余の目で見ますと、経営やコンサルティングに直結する示唆の多いことに気がつきました。 単に、四字熟語の意味を知るだけではなく、経営士・コンサルタントの視点から感じ取ったことをご紹介します。

 

■ 画竜点睛(がりょうてんせい) 気配り、思いやり、心づかい


 臥竜は、「がりょう」とだけではなく「がりゅう」とも読みます。間違えやすいのは「睛(せい)」というを「晴(はれ)」としてしまうことです。「睛」という字のへんだけではなく、作りも青ではなく、作りの下の部分が月ではないのです。

 「睛」とは瞳のことで、中国のある高僧が寺の壁に竜の絵を描いて、最後に残されたのが瞳でした。

 選挙にはつきものの、縁起物のだるまも、目を入れたものとそうでないもの、目の入れ方により印象が大変異なります。その高僧は、心を込めて瞳を入れたところ、竜が天に向かって飛んでいったというのです。

 すなわち、画竜点睛とは、ものごとの最も重要な部分であり、大切なところのことです。これをなす事が、ものごとを完成させることであり、最後の仕上げをすることに繋がるのです。

 先年、私の弟のような従弟が早逝してしまいました。通夜や葬儀の準備に追われている中で、香典の準備を始めました。

 不祝儀袋の表書きというのは多くの人が苦手としますが、この袋には試し書き用紙というのが入っていました。試し書き用紙のセンターが切り取られた状態で、そこに名前を書くとまっすぐに書けるようになっています。左側にはマス目がありますので、それをスケールにすると字の大きさも決めやすくなっています。

 不祝儀袋といっても、御霊前とか御仏前など、いろいろな用途に使えるように短冊状な用紙を入れ替えるだけで用途別に変更することができるものがります。そのままですと短冊が斜めにずれてしまいますが、短冊の裏のフィルムを取りますと、糊がついていて、それで固定することができます。

 お金を入れて水引に袋を差し込みますと、水引のひもがぷらぷらしがちです。水引の裏にやはりフィルムがあり、糊がついていました。それで水引を固定できるのです。

 これぞ、あっぱれ「日本人の心遣い!!!」

 ところが、貼り付けたはずの短冊がずり落ちてしまいました。糊が弱すぎるのです。

 画竜点睛を欠くとは、この様なことを指すのでしょうね。

 

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■【心 de 経営】 経営四字熟語011 ■ 瓜田李下 (かでんりか) ネオンのホテル街を相合い傘で 

2020-08-23 12:03:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語

■【心 de 経営】 経営四字熟語011 ■ 瓜田李下 (かでんりか)   ネオンのホテル街を相合い傘で 

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■ 示唆の多い経営四字熟語

 四字熟語には、いろいろな示唆がありますので、経営やコンサルティングを学ぶという視点で連載をします。

 四字熟語というのは、漢字4文字で構成された熟語で、中国の故事などに基づくだけではなく、幅広い内容を持っています。
 読み方を変えますと、別なものが見えてきます。それを経営コンサルタント歴40年余の目で見ますと、経営やコンサルティングに直結する示唆の多いことに気がつきました。 単に、四字熟語の意味を知るだけではなく、経営士・コンサルタントの視点から感じ取ったことをご紹介します。

■ 瓜田李下 (かでんりか)   ネオンのホテル街を相合い傘で 

 

 「瓜田(かでん)」の「瓜」は、畑になる瓜(うり)のことで、瓜畑で靴をはき直したり、靴紐を締め直したりしますと、あたかも瓜盗みをしているように見えるから止めた方が良いですよという戒めです。このことから「瓜田之靴(かでんのくつ)」という四字熟語もあります。

 「李下(りか)」の「李」は、スモモのことです。すなわち、スモモの木の下で冠を直すことは、スモモを盗んでいるようにも見えてしまいかねませんので止めた方が良いと教えてくれています。このことから「李下之冠(りかのかんむり)」という四字熟語があります。

 これらのことから「瓜田李下(かでんりか)」は、「人に疑われるような、紛らわしい行為はしないほうがよい」という戒めです。「瓜田に履(くつ)を納(い)れず、李下に冠を正さず」とも言います。

 経営者・管理職も経営士・コンサルタントも、部下やクライアント・顧問先から信頼されないと業務をスムーズに行うことが難しい立場です。

 小学校時代の担任が入院をしましたので、親しくしていたクラスメート数人で最寄り駅に集合することになりました。ところが、ドタキャンで私と女性一人の二人だけで見舞いに行く羽目になりました。

 彼女が以前にその病院に行ったことがあるといいますので、彼女の案内で歩き始めました。人通りが少ない道となったところで雨が降り出してきました。ところが私は傘を持っていませんで、少々降りが強いこともあり、彼女が見かねて傘に入るように勧めてくれました。

 昨今であればコンビニもあり、少し戻って買いに行けますが、傘を売っていそうな場所でもなく、躊躇をし、私は雨宿りをするから先に行くように促しました。女性は強いいますか、度胸が据わっているというのでしょうか、強引に私の手を引いて傘の下に引っ張り込みました。

 ところが彼女が道を間違えて、歓楽街に隣接するホテルのある地域に迷い込んでしまっていたのです。彼女は顔色一つ変えず、「確かこちらだと思ったのだけれど」とひとりごとを言いながら歩くのです。第三者が見ればどう見てもホテルを物色しているようにしか見えなかったのではないでしょうか。

 ドキドキするほど、純情であった頃の話です。

 

■ バックナンバー

 これまでの経営四字熟語のバックナンバーをブログで見られるようにしました。

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi-kyokai/c/519a7840abf5dcf643227ecff6b01cef

 


■【心 de 経営】 経営四字熟語010 ■ 合従連衡(がっしょうれんこう) 経営の高度化に立ち向かう

2020-08-16 12:03:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語

■【心 de 経営】 経営四字熟語010 ■ 合従連衡(がっしょうれんこう) 経営の高度化に立ち向かう

本

■ 示唆の多い経営四字熟語

 四字熟語には、いろいろな示唆がありますので、経営やコンサルティングを学ぶという視点で連載をします。

 四字熟語というのは、漢字4文字で構成された熟語で、中国の故事などに基づくだけではなく、幅広い内容を持っています。
 読み方を変えますと、別なものが見えてきます。それを経営コンサルタント歴40年余の目で見ますと、経営やコンサルティングに直結する示唆の多いことに気がつきました。 単に、四字熟語の意味を知るだけではなく、経営士・コンサルタントの視点から感じ取ったことをご紹介します。

■ 合従連衡(がっしょうれんこう) 経営の高度化に立ち向かう

 「従」という字は「縦」、「衡」は「横」という意味で、各々が「南北」と「東西」を表します。合従連衡というのは、南北に合流し、東西に連携を図ることの意です。このことから強敵に立ち向かうための戦略を指します。

 類語に「合従連横」という言葉がありますが、ほぼ同意と考えて良いようです。

 今日「野党が合従連衡」などと表現しますが、「巧みな謀を巡らした外交政策」という意味でしばしば使われています。もともとは、史記に掲載されている中国の戦国時代の戦略から来ています。

 南北に6カ国が連合したのですが、それを「合従」と呼びました。ところがその合従が破綻すると東西に6カ国が連合し、それを「連衡の策」と呼んだことからあわせて「合従連衡」となりました。

 今日、経営環境は非常に厳しさを増しています。そのために経営も高度化を余儀なくされてきたことから、一人の経営コンサルタントでは全ての問題に立ち向かうことが難しくなってきました。

 かつては、一人の経営コンサルタントで全てのコンサルティングをできるようになってはじめて一人前と言われました。ところがこのような間口の広いコンサルティングでは、企業が抱える問題を本格的な解決することが困難なのです。

 日本経営士協会では「共業・共用・共育」という言葉を掲げています。経営コンサルタント同士が切磋琢磨し(共育)、ノウハウを蓄積してそれを相互で利用し合い(共用)、さらにそれを利用してともにコンサルティング業務に取り組む(共業)というユニークな発想でいます。

 そのために同協会は「士業の異業種交流会」とも呼ばれます。同協会に相談をかけると最適なコンサルタント(チーム)を紹介してもらえます。一つの声かけで、複数の専門コンサルタントが難問解決に取り組んでくれます。「ワンストップ・コンサルティング」を提供をする日本最初の経営コンサルタント団体なのです。

 特定非営利活動法人・日本経営士協会 ←クリック

 

プロコンサルタントとして、活躍している人は、自分の専門性が高く、他の人が追いつけない何かを持っています。その様な人は、関連分野の裾野も広いのが一般的です。

 そして、次第に、専門分野が複数になり、クライアントにとってメリットあるコンサルティングができるようになってきます。クライアントがメリットを感じるようになりますと、別の警官を紹介してくれたりして、経営士・コンサルタントとしての地盤が強固になってくるのです。

 

 

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■【心 de 経営】 経営四字熟語009 下学上達(かがくじょうたつ) 経営コンサルタントの自己研鑽

2020-08-09 12:03:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語

■【心 de 経営】 経営四字熟語009 下学上達(かがくじょうたつ) 経営コンサルタントの自己研鑽

本

 四字熟語には、いろいろな示唆がありますので、経営やコンサルティングを学ぶという視点で連載をします。

 四字熟語というのは、漢字4文字で構成された熟語で、中国の故事などに基づくだけではなく、幅広い内容を持っています。
 読み方を変えますと、別なものが見えてきます。それを経営コンサルタント歴40年余の目で見ますと、経営やコンサルティングに直結する示唆の多いことに気がつきました。 単に、四字熟語の意味を知るだけではなく、経営士・コンサルタントの視点から感じ取ったことをご紹介します。

■ 示唆の多い経営四字熟語  No.009 

 

     ■■ 下学上達(かがくじょうたつ) ■■

 

■ 下学上達(かがくじょうたつ) 経営コンサルタントの自己研鑽


「下学上達」とは、身近に起こっている日常のことに注意を払い、そこからいろいろなことを学び取ることから始めて、それに関連づけて次第に深いところまで突っ込んで行き、自分の知識を深め、学問の奥義にまで到達できるように努力し続けるという意味です。

 日進月歩、分進秒歩といわれるほど今日では、技術進歩の速度が以前とは比較になりません。経営士・コンサルタントは、時代の先を読んでコンサルティングを行うのですから、変化に追いつけなければ脱落してしまいます。

 溢れる情報から必要なものを中心に抽出できる「アンテナ感度」の良さが求められます。のほほんとしていては、おいて行かれるばかりです。平素の地道な努力なしには実現できず、プロになりきれない中途半端なコンサルタントで終わってしまいかねません。

 下学上達には、「日常のことに注意を払い」とありますように、基礎の大切さもうたわれていると思います。はじめは浅くても良いですから、経営士・コンサルタントに必要な、広い基礎知識や技術を身につけましょう。

 基礎的な知識や情報、スキルが身についていますと、それだけでもアンテナ感度が高くなってきます。

 その中から自分が関心を持てる分野を伸ばして行きますと、はじめは一つの小山にすぎない程度の専門性であったのが、やがて、それが伸びてきて、いつしか自分の専門分野として柱に成長するでしょう。

 プロコンサルタントとして、活躍している人は、自分の専門性が高く、他の人が追いつけない何かを持っています。その様な人は、関連分野の裾野も広いのが一般的です。

 そして、次第に、専門分野が複数になり、クライアントにとってメリットあるコンサルティングができるようになってきます。クライアントがメリットを感じるようになりますと、別の警官を紹介してくれたりして、経営士・コンサルタントとしての地盤が強固になってくるのです。

 

 

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■【心 de 経営】 経営四字熟語008 槐門棘路 ■ 人の上に立つ重み  四字熟語には、いろいろな示唆があります

2020-07-26 12:03:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語

■【心 de 経営】 経営四字熟語008 槐門棘路 ■ 人の上に立つ重み

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 四字熟語には、いろいろな示唆がありますので、経営やコンサルティングを学ぶという視点で連載をします。

 四字熟語というのは、漢字4文字で構成された熟語で、中国の故事などに基づくだけではなく、幅広い内容を持っています。
 読み方を変えますと、別なものが見えてきます。それを経営コンサルタント歴40年余の目で見ますと、経営やコンサルティングに直結する示唆の多いことに気がつきました。 単に、四字熟語の意味を知るだけではなく、経営士・コンサルタントの視点から感じ取ったことをご紹介します。

■ 示唆の多い経営四字熟語  No.08

 

     ■■ 槐門棘路 (かいもんきょくろ) ■■

 

■ 人の上に立つ重み

 

 「槐」は「えんじゅ」といい、古名は「えにす」です。広辞苑には下記のように説明があります。

【広辞苑】
 (ヱニスの転)マメ科の落葉高木。中国原産。幹の高さ約10~15メートル。樹皮は淡黒褐色で割れ目がある。夏に黄白色の蝶形花をつけ、のち連珠状の莢(さや)を生ずる。街路樹に植え、材は建築・器具用。花の黄色色素はルチンで高血圧の薬。また乾燥して止血薬とし、果実は痔薬。黄藤。槐樹。「槐の花」の季語は夏。

 「槐門」は大臣の別称のことです。

 「棘」は、「刺(とげ)」と同じ意味で「いばら」を指します。これを「おどろ」とも読みます。

【広辞苑】「棘」 おどろ
 草木の乱れ茂ること。また、その場所。髪などの乱れたさま。

 「棘路」は音読みでは「きょくろ」で、「おどろ‐の‐みち【棘路】」と読みます。

【広辞苑】 棘路
(1)草木の乱れ茂っている道。
(2)公卿(くぎょう)の異称。「九棘」よりでた語

 「槐門棘路(かいもんきょくろ)」とは、大臣などを指す「三公」と「九卿(きゅうけい)」への道は、茨の道のごとく厳しいことから、「三公と九卿」という位や位の高い人を指します。このことから「国政などを預かる最高幹部のこと」です。

 「槐棘(かいきょく)」と略して言うこともあります。歴史的に見ますと、周代、朝廷に三槐を植えて三公の座位を示し、九棘を植えて九卿の座位を示したと言います。そのことから「三公九卿の位。公卿」を指すようになりました。

 2003年に、(特)日本経営士協会の停滞時期のボトムを迎えたのですが、当時の役員達は何ら手を打とうとせず、それに満足できない会員に、私は担ぎ出されて理事長に就任しました。

 その時に、「槐門棘路」という言葉は思い出しました。私はおばあちゃん子でしたから、祖母から色々と学びました。「稔るほど、頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」を教えられました。その時に「槐門棘路」という言葉を併せて覚えるように言われたのです。その時には詳しい意味はわかりませんでしたが、いろいろと教えてくれた祖母は、私が中学二年の時に急逝してしまいました。

 日本経営士協会の理事長という大役は、自分自身を見直す良い機会となりました。

 

写真: 広辞苑 「えんじゅ」の木



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■【心 de 経営】 経営四字熟語007 屋上架屋  ■ ムリ・ムダ・ムラ  四字熟語には、いろいろな示唆があります

2020-07-19 13:36:30 | 【心 de 経営】 経営四字熟語

■【心 de 経営】 経営四字熟語007 屋上架屋  ■ ムリ・ムダ・ムラ

本

 四字熟語には、いろいろな示唆がありますので、経営やコンサルティングを学ぶという視点で連載をします。

 四字熟語というのは、漢字4文字で構成された熟語で、中国の故事などに基づくだけではなく、幅広い内容を持っています。
 読み方を変えますと、別なものが見えてきます。それを経営コンサルタント歴40年余の目で見ますと、経営やコンサルティングに直結する示唆の多いことに気がつきました。 単に、四字熟語の意味を知るだけではなく、経営士・コンサルタントの視点から感じ取ったことをご紹介します。

■ 示唆の多い経営四字熟語  No.07

 

     ■■ 屋上架屋 (おくじょうかおく) ■■

 

■ ムリ・ムダ・ムラ

 

 「架」は、音読みで「か」ですが、訓読みすると「かける」とか「かかる」となります。「架橋」というと橋を架けることです。

 音読みからも「架」の意味はすぐにわかりますね。「かける」という意味の他に「棚」という意味もあります。

「屋上架屋」というのは、「屋根の上に屋根を架ける」ということから重複して、ムダのあること、無意味なことを繰り返す、という意味となります。

 われわれ経営士・コンサルタントが、製造現場を見るときに「ムリ・ムダ・ムラ」という「3ム」を基本として企業を診ることが多いのです。

 ムダの例として、包装のオーバースペックがあります。お菓子を例にみてみましょう。個別包装をして、その上に中袋を入れ、外箱をつけるということがあまりにもあたり前になってしまっています。一度に全部を食べきれないことがありますので、個別包装されていると大変便利です。個別包装は、日本のように湿気の多い島国では、湿気や酸化防止の役割も果たしていますので、それなりの役割があります。また、店頭に並んでいるときに、外見的には量がたくさんあるようにも見えます。

 欧米でクッキーを買ったことのある人はご存知でしょうが、個別包装をされていることはほとんどあまりありません。中袋に入れて、外箱や外袋で店頭に並べられています。酷い場合には、中袋も省略されていて、外袋に直接入れられていることがあるほどです。しかし、それでも充分に役割を果たしていればそれでもよい場合が多いでしょう。

 東日本大震災で茨城県の農家を支援しようと、東京で茨城野菜の産地直売をある人がしました。泥のついたまま、大きさもばらついたまま、形もそのまま、という販売方法を採りましたが、大変な人気であったというニュース放映がありました。

 省けるところは、その気になってみればたくさん見つかるはずです。企業内から「ムダ」をなくしただけでも利益率を改善することができるかも知れません。原価が下がって、売価に反映させたり、宣伝広告をしたりして売上高を伸ばすことができるかも知れません。

 身の回りでムダを見つけますと、省エネになったりして、計画停電という不便を囲わなくても済むでしょう。「もったいない」という言葉が海外でも使われるようになったと聞いています。むしろ日本人の方がもったいないことをしていることが多いのかも知れませんね。

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■【心 de 経営】 経営四字熟語006 岡目八目 ■ コンサルティングの必要性  四字熟語には、いろいろな示唆があります

2020-07-12 12:03:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語

■【心 de 経営】 経営四字熟語006 岡目八目 ■ コンサルティングの必要性

本

 四字熟語には、いろいろな示唆がありますので、経営やコンサルティングを学ぶという視点で連載をします。

 四字熟語というのは、漢字4文字で構成された熟語で、中国の故事などに基づくだけではなく、幅広い内容を持っています。
 読み方を変えますと、別なものが見えてきます。それを経営コンサルタント歴40年余の目で見ますと、経営やコンサルティングに直結する示唆の多いことに気がつきました。 単に、四字熟語の意味を知るだけではなく、経営士・コンサルタントの視点から感じ取ったことをご紹介します。

■ 示唆の多い経営四字熟語  No.06

 

     ■■ 岡目八目 (おかめはちもく) ■■

 

■ コンサルティングの必要性

「岡目八目」という四字熟語は知っている人も多いでしょう。碁や将棋を打っている人は、自分が関心を持っている局面に意識が集中しすぎてしまい、他の部分に注意が届かないことがしばしばあります。

 しかし、それを後ろや脇から覗いている人は、比較的客観的に見ていることもあり、良い手が見えたり、危機を察知したりすることができます。自分で気がついたことを当事者に伝えたいのでむずむずしてしまいます。

 これは、状況を俯瞰的(ふかんてき)に観ている結果とも言えます。俯瞰的に観ると言うことは、鳥瞰図的に観るとも言われます。鳥が大空から下界を見下ろすように全体を把握するものの見方で、論理思考の分野でもしばしば使わる言葉です。

「岡目八目」というのは、「当事者よりも、回りで観ている人達の方が、直接の利害に関係しないこともあり、ものごとの全体の流れ、時にはものごとの真相を理解することができる」という意味です。

 経営者は、「おれの会社のことは、おれが一番よく知っている」と思い込みがちですが、実はそうでもないのです。われわれが企業を訪問すると、第三者的な冷徹な目で企業を診ることもあり、経営者が気がついていない、あるいは気がついていてもその重大性に気がついていないことなどに目が行きます。ここに、経営士・コンサルタントの存在価値・必要性があるのです。

 皆さんは「新幹線理論」をご存知でしょうか。何か難しい技術的な理論のようですがそうではないのです。私事になりますが、息子が小さい頃、速い新幹線に乗りたいとういうので乗せました。上りの新幹線と交叉したときに「ああいう速い新幹線に乗りたい」と言い出しました。自分から見ると自分の新幹線は止まっているように思えたのかもしれません。すれ違う列車の方が速く走っているように見えたのでしょう。

 その渦中にいると、自分が高速で移動していることを忘れてしまうのです。自社の状況は、自分が一番よくわかっているつもりでも、あまりにも身近で見えなくなっていることが多いのです。

 客観的な目で見るとなんでもないようなことを見落としていたり、あまりにも当たり前になってしまっていて、自分たちがやっていることが第三者から見るとおかしなことをしているということが多々あるのです。

 経営者は経営コンサルタントに冷徹な第三者からの目で見てほしいと望んでいるのです。

 経営者の中には、社員の言うことには耳を貸さないという人もいます。そのような時には、私達経営コンサルタントは、社員の代弁をし、経営者をいさめることも必要です。しばしば、その企業の問題点の元凶が経営者にあるので、経営者を変革させることが最も重要なテーマであることもあります。

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■【心 de 経営】 経営四字熟語005 郢書燕説 ■ 謙虚さを忘れない  四字熟語には、いろいろな示唆があります

2020-07-05 12:03:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語

■【心 de 経営】 経営四字熟語005 郢書燕説 ■ 謙虚さを忘れない

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 四字熟語には、いろいろな示唆がありますので、経営やコンサルティングを学ぶという視点で連載をします。

 四字熟語というのは、漢字4文字で構成された熟語で、中国の故事などに基づくだけではなく、幅広い内容を持っています。
 読み方を変えますと、別なものが見えてきます。それを経営コンサルタント歴40年余の目で見ますと、経営やコンサルティングに直結する示唆の多いことに気がつきました。 単に、四字熟語の意味を知るだけではなく、経営士・コンサルタントの視点から感じ取ったことをご紹介します。

■ 示唆の多い経営四字熟語  No.05

 

     ■■ 郢書燕説(えいしょえんぜつ) ■■

 

■ 謙虚さを忘れない

 郢書燕説とは、道理や理屈にかなわないことをこじつけてもっともらしく説明するという意味です。

 この言葉の語源は、楚の国の首都である郢の役人がディクテーション(口実筆記)をしているときに、暗くなってきたので「燭を上げよ(明かりをつけなさい)」というと、筆記者がそのままの言葉を手紙に書いてしまいました。

 それを受け取った燕の国の大臣が「燭を上げよ」という言葉は「賢人を登用せよ」とう意味にとらえて、国内の賢い人達を積極的に登用しました。すると、燕の国が以前にも増して益々栄えたという故事があり、この言葉が今日残っています。

 もともとの故事には悪いニュアンスはなく、むしろ良い結果を生んだのですが、間違えて書かれた「燭を上げよ」を「賢人を登用せよ」というように強引なこじつけをしたことから、今日では余りよい意味には使われません。

 私事になりますが、IT関連企業とのつきあいが長いせいか、IT業界には、郢書燕説を物人が多いように思えます。そのたびに注意をしますが、自説が正しいと信じ込んで言っている場合には、それが誤りであったり、適切な言動ではなかったりすることを気づかせることに苦労します。

 ところが、往々にして自説が郢書燕説であることに気がついていながら、強引にそれを強調していることが多いのも驚きです。

 経営コンサルタントや経営者・管理職の中にも郢書燕説を平気でぶっている人がいますので、利用される経営者・管理職の皆様は、エセコンサルタントに注意しましょう。企業が良くなるどころか、かえって悪くなってしまうかもしれません。


 信頼できる経営コンサルタント選びができる経営者・管理職こそが、生き残れる時代になって来たのかもしれません。

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