■【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】7-04 泰山北斗 ニッチ市場で力を発揮 ~ ある分野で最も仰ぎ見られ、尊敬される人 ~

四字熟語というのは、漢字四文字で構成された熟語であることはよく知られています。お恥ずかしいながら、その四字熟語というのは、すべてが中国の故事に基づくものとばかり思っていましたが、実はそうではないことを発見しました。
経営コンサルタントという仕事をしていますが、その立場や経営という視点で四字熟語を”診る”と、今までとは異なった点で示唆を得られることが多のです。「目から鱗が落ちる」という言葉がありますが、四字熟語を講演や研修の場で用いたり、自分の仕事や日常会話に活かしたりするようにしましたら、他の人が私を尊敬といいますとオーバーですが、自分を見てくれる目が変わってきたように思えたことがあります。
四字熟語の含蓄を、またそこから得られる意味合いを噛みしめますと、示唆が多いですので、企業経営に活かせるのではないかと考えるようにもなりました。これを「目鱗経営」と勝手に造語し、命名しました。
以前にも四字熟語をご紹介していましたが、一般的な意味合いを中心にお話しました。このシリーズでは、四字熟語を経営の視点で診て、つぶやいてみます。以前の四字熟語ブログもよろしくお願いします。
■ 第7章 自育共育でプロフェッショナルに
世の中の変化、とりわけICT(IT)分野では「秒進分歩」といわれるほど技術革新のスピードが速くなっています。ビジネスの世界では、時代の変化に取り残されることは、死を意味するほどで、ビジネス関係者は必死で努力をしています。
自己研鑽という言葉がありますが、一人の力には限界があります。毎日どこかで開催されているといいましても過言ではないほど、セミナーが各処で開催されていますので、足繁く通っている人もいるでしょう。同じような志を持った仲間達が、例えば「朝会」と称して勉強しているところもあります。仲間とグループを作り、勉強会を開いているかもしれません。
「共育」は「教育」の誤変換ではなく、「共に育み合う」時代になってきているのです。自育共育のあり方を四字熟語から感じ取っていきましょう。
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■7-04 泰山北斗 ニッチ市場で力を発揮
~ ある分野で最も仰ぎ見られ、尊敬される人 ~
泰山(たいざん)は、中国にある山ですが、Wikipediaでは下記のように記述されています。
泰山は、中華人民共和国山東省泰安市にある山。高さは1,545m(最高峰は玉皇頂と呼ばれる)。
封禅の儀式が行われる山として名高い。 道教の聖地である五つの山(=五岳)のひとつ。五岳独尊とも言われ、五岳でもっとも尊いとされる。 ユネスコの世界遺産(複合遺産)に登録されている。
泰山山頂までは現在、一般道が中腹まであり、またそこからはロープーウェイが走っており、容易に登れるようになっている。但し、泰山の標高は1500mに過ぎないが、山麓の地表の高度は0mに近いため麓から歩いて登るときには3時間は掛かるだろう。
泰山は、北京からそう遠くないところに位置することもあり、行かれた方も多いのではないでしょうか。延々と続く石段の風景はテレビでもおなじみです。
北斗は、北斗七星のことで、Wikipediaでは、下記のように紹介されています。
北斗七星(ほくとしちせい Big Dipper)は、おおぐま座の腰から尻尾を構成する7つの明るい恒星で象られる星座のこと。北斗、北斗星、七つの星、七曜の星とも呼ばれる。柄杓の形をしているため、それを意味する「斗」の名が付けられている。日本では四三の星、七剣星とも呼ばれた。δ星メグレズ(3.3等)を除く6星は全て2等星であり、全天で60個しかない2等星の10分の1がここに集中していることになる。このため春の星空で目立ちやすく、世界各地で様々な星座神話が作られている。
泰山も北斗もいずれも天高くに位置する仰ぎ見る存在です。このことから「泰山北斗(たいざんほくと)」とは、「ある分野で最も仰ぎ見られ、尊敬される人」のことを言います。
経営コンサルタントというのは、日本では2万人とも6万人いるとも言われています。アメリカなどに比べると数は少ないのですが、需要面で考えますと、クライアントを見つけ、仕事にありつくことは結構大変です。経営コンサルタントの半数以上が年収1,000万円に届かないという厳しい業界です。
かつては、経営コンサルタントは「ゼネラル・コンサルタント」たるべきと言われて来ました。中小企業の経営は、規模は小さくても、経営の全部門にまたがるため、大企業と何ら変わりありません。企業の全般についてエキスパートでなければ経営コンサルタントは務まらないと考えられていました。その結果、デパート的に、どのような仕事でもこなせないと仕事にありつけなかったのです。
しかるに、現代では経営環境が技術革新などと共に変化し、時間的なファクターが重要になって来ています。そのために、中小企業といえどもそれぞれの分野で専門的な知識や経験がないと企業経営をやって行けなくなっています。その環境下で、経営コンサルタントも生半可な知識や技法だけは、その役割が務まらなくなってきました。
すなわち、現代のコンサルティングは専門家集団による対応が中小企業でも求められてきたのです。経営コンサルタントとして、生き残って行く為には「専門性」を高める必要がります。専門分野を何処にするかは、切り口をどのように持つかで色々な専門分野の設定ができます。
切り口次第で、他の経営コンサルタントとの差異化(差別化)を図ることができ、その結果、仕事が先方から飛び込んでくるようになれば素晴らしいですね。
企業経営も自社の特質を明確にしないとユーザーニーズにマッチしなくなります。中小企業の戦略は間口を拡げすぎてもいけません。戦略の一環としてニッチ市場を模索する場合、どのような切り口でニッチを見つけるか、自社が持つコアコンピタンス(自社の強み)やコンピテンシー(強みの蓄積活用)の活かし方を見つけることがポイントです。
何処にニッチ市場があるのかを見つけるのは、ただ漠然と考えていては見つかりません。ニッチ市場を見つけるのはある面では「ひらめき」が重要です。ひらめきは、いつの間にか自然と発生するのではないのです。平素の努力の継続と蓄積が必要です。
例えば、市場や製品を色々な角度からセグメントして分解したり、異なったセグメント同士を逆に結合したりと、平素からの思考が重要です。この手法に慣れないうちは「オズボーンの発想法」を利用すると次第にセグメント化思考ができるようになります。
「オズボーンのチェックリスト法」とも言われ、もともとは商品の改良を検討するときのヒントを九つの切り口から検討しようというものです。例えば、Aと言う商品・サービスのライフサイクルを延ばすために、改良を加えようと試みるとします。Aを他の用途に転用したり、現機能を他に応用できないかという視点で検討したりします。あるいは仕様を変更したり、大きさを大きくするとか、逆に小さくしたらどうだろうか、というように進めたりします。他の部品を代用したり、部品の位置を変えたり、向きを逆転させたり、他と結合してしまったりしてはどうか、というように思考を進めるのです。
思考の積み重ねの中から湯川秀樹博士のノーベル賞受賞のようなひらめきが生まれるのです。
世の中の変化、とりわけICT(IT)分野では「秒進分歩」といわれるほど技術革新のスピードが速くなっています。ビジネスの世界では、時代の変化に取り残されることは、死を意味するほどで、ビジネス関係者は必死で努力をしています。
自己研鑽という言葉がありますが、一人の力には限界があります。毎日どこかで開催されているといいましても過言ではないほど、セミナーが各処で開催されていますので、足繁く通っている人もいるでしょう。同じような志を持った仲間達が、例えば「朝会」と称して勉強しているところもあります。仲間とグループを作り、勉強会を開いているかもしれません。
「共育」は「教育」の誤変換ではなく、「共に育み合う」時代になってきているのです。自育共育のあり方を四字熟語から感じ取っていきましょう。
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■7-04 泰山北斗 ニッチ市場で力を発揮
~ ある分野で最も仰ぎ見られ、尊敬される人 ~
泰山(たいざん)は、中国にある山ですが、Wikipediaでは下記のように記述されています。
泰山は、中華人民共和国山東省泰安市にある山。高さは1,545m(最高峰は玉皇頂と呼ばれる)。
封禅の儀式が行われる山として名高い。 道教の聖地である五つの山(=五岳)のひとつ。五岳独尊とも言われ、五岳でもっとも尊いとされる。 ユネスコの世界遺産(複合遺産)に登録されている。
泰山山頂までは現在、一般道が中腹まであり、またそこからはロープーウェイが走っており、容易に登れるようになっている。但し、泰山の標高は1500mに過ぎないが、山麓の地表の高度は0mに近いため麓から歩いて登るときには3時間は掛かるだろう。
泰山は、北京からそう遠くないところに位置することもあり、行かれた方も多いのではないでしょうか。延々と続く石段の風景はテレビでもおなじみです。
北斗は、北斗七星のことで、Wikipediaでは、下記のように紹介されています。
北斗七星(ほくとしちせい Big Dipper)は、おおぐま座の腰から尻尾を構成する7つの明るい恒星で象られる星座のこと。北斗、北斗星、七つの星、七曜の星とも呼ばれる。柄杓の形をしているため、それを意味する「斗」の名が付けられている。日本では四三の星、七剣星とも呼ばれた。δ星メグレズ(3.3等)を除く6星は全て2等星であり、全天で60個しかない2等星の10分の1がここに集中していることになる。このため春の星空で目立ちやすく、世界各地で様々な星座神話が作られている。
泰山も北斗もいずれも天高くに位置する仰ぎ見る存在です。このことから「泰山北斗(たいざんほくと)」とは、「ある分野で最も仰ぎ見られ、尊敬される人」のことを言います。
経営コンサルタントというのは、日本では2万人とも6万人いるとも言われています。アメリカなどに比べると数は少ないのですが、需要面で考えますと、クライアントを見つけ、仕事にありつくことは結構大変です。経営コンサルタントの半数以上が年収1,000万円に届かないという厳しい業界です。
かつては、経営コンサルタントは「ゼネラル・コンサルタント」たるべきと言われて来ました。中小企業の経営は、規模は小さくても、経営の全部門にまたがるため、大企業と何ら変わりありません。企業の全般についてエキスパートでなければ経営コンサルタントは務まらないと考えられていました。その結果、デパート的に、どのような仕事でもこなせないと仕事にありつけなかったのです。
しかるに、現代では経営環境が技術革新などと共に変化し、時間的なファクターが重要になって来ています。そのために、中小企業といえどもそれぞれの分野で専門的な知識や経験がないと企業経営をやって行けなくなっています。その環境下で、経営コンサルタントも生半可な知識や技法だけは、その役割が務まらなくなってきました。
すなわち、現代のコンサルティングは専門家集団による対応が中小企業でも求められてきたのです。経営コンサルタントとして、生き残って行く為には「専門性」を高める必要がります。専門分野を何処にするかは、切り口をどのように持つかで色々な専門分野の設定ができます。
切り口次第で、他の経営コンサルタントとの差異化(差別化)を図ることができ、その結果、仕事が先方から飛び込んでくるようになれば素晴らしいですね。
企業経営も自社の特質を明確にしないとユーザーニーズにマッチしなくなります。中小企業の戦略は間口を拡げすぎてもいけません。戦略の一環としてニッチ市場を模索する場合、どのような切り口でニッチを見つけるか、自社が持つコアコンピタンス(自社の強み)やコンピテンシー(強みの蓄積活用)の活かし方を見つけることがポイントです。
何処にニッチ市場があるのかを見つけるのは、ただ漠然と考えていては見つかりません。ニッチ市場を見つけるのはある面では「ひらめき」が重要です。ひらめきは、いつの間にか自然と発生するのではないのです。平素の努力の継続と蓄積が必要です。
例えば、市場や製品を色々な角度からセグメントして分解したり、異なったセグメント同士を逆に結合したりと、平素からの思考が重要です。この手法に慣れないうちは「オズボーンの発想法」を利用すると次第にセグメント化思考ができるようになります。
「オズボーンのチェックリスト法」とも言われ、もともとは商品の改良を検討するときのヒントを九つの切り口から検討しようというものです。例えば、Aと言う商品・サービスのライフサイクルを延ばすために、改良を加えようと試みるとします。Aを他の用途に転用したり、現機能を他に応用できないかという視点で検討したりします。あるいは仕様を変更したり、大きさを大きくするとか、逆に小さくしたらどうだろうか、というように進めたりします。他の部品を代用したり、部品の位置を変えたり、向きを逆転させたり、他と結合してしまったりしてはどうか、というように思考を進めるのです。
思考の積み重ねの中から湯川秀樹博士のノーベル賞受賞のようなひらめきが生まれるのです。
オズボーンのチェックリスト法
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