経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

【日本庭園を知って楽しむ】 2-5 平安時代の庭園 今日の日本庭園の原点

2024-08-05 17:03:00 | 【カシャリ!一人旅】 日本庭園を知る


  【日本庭園を知って楽しむ】 2-5 平安時代の庭園 今日の日本庭園の原点   


 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

■■2 日本庭園の歴史

 何ごとも、歴史や生い立ちを知りますと、そのものの本質のようなものが見えてくることが多いです。
 庭園も、変化の歴史を知ることにより、知識に幅が出ることもあり、奥深さを見出すことがあります。
 「面白みがない」という思いの方もいらっしゃると思いますが、上述のような理由で、私自身のために記述しておきます。

■ 2-5 平安時代の庭園 今日の日本庭園の原点
 既述の通り、日本庭園が庭園らしくなるのは平安時代に入ってからのようです。
 平安時代の日本庭園は、浄土式庭園と呼ばれる形式が主流でした。この庭園形式は、仏教の浄土思想に影響を受け、極楽浄土の世界を再現しようとしたものです。主に寺院建築物の前に園池が広がるという形をとっていました。
 浄土式庭園は、自然風景式庭園に分類され、寝殿造り形庭園、書院造り庭園とともに、日本庭園の三大形式の一つとする学者も多いようです。
 浄土式庭園は、庭園の中心に園池を設け、その周囲に石組みや橋、中島などを配置し、極楽浄土を表現しています。また、庭園の周囲には、樹木や草花を植え、四季折々の自然の美しさを表現するようになりました。(重森完途氏・コトバンクを参照して作成)


 重森完途氏による平安時代の庭園概況文を要約しますと、以下のようになります。


 景観を主体に庭をつくり、舟遊びの面を強調し、さらに滝を落とし、流れとしての遣り水(やりみず)を整備して、優美な眺めをみせた庭園ができあがるのは平安期に入ってからです。
 平安期の庭園は、作庭家が各地の名所や風情ある場所を参考にしながら、作家独自の心象風景をわかりやすく、具象的に表現したものが多かったようです。すなわち寝殿造り庭園では、全体の意匠、つまり地割りは同じようにみえても、洲浜や洲崎の形、築山や野筋の規模・形、あるいは滝の規模、水の落とし方、池泉護岸の石組みの形、三尊石組みの規模、植栽の配置、島の大きさと数、干潟線(汀(みぎわ))の意匠など、さまざまに変化させて作庭したのです。
 これら大和絵に描かれた日本の四季絵、名所絵、あるいは月々の行事を描いた月次(つきなみ)絵が作庭の参考にされ、新しい庭園の意匠として採用されるようになりました。
 今日では、平安期にできた池泉の多くは荒廃してしまい、現存しているのは少ないです。現存するものに、京都の大沢池庭、渉成(しょうせい)園、平等院鳳凰(ほうおう)堂池庭、勧修寺(かじゅうじ)池庭、積翠園(しゃくすいえん)池庭、岩手県の毛越寺(もうつうじ)池庭、静岡県の摩訶耶寺(まかやじ)池庭などがあり、いずれも舟遊式の池庭です。

■ 日本を代表する庭園        
      都道府県別 

 






ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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■【経営コンサルタントはかくありたい】1804 激流時代には完璧情報収集主義を排除 053

2024-08-05 12:03:00 | 【専門業】 経営コンサルタント成功法

■【経営コンサルタントはかくありたい】1804 激流時代には完璧情報収集主義を排除 053

  経営コンサルタント歴40年余、人生の半分を経営コンサルタント業界の、お世話になってきました。

  その恩返しとして、日本最古の経営コンサルタント団体「日本経営士協会」で、会長職を含むなど、役員を長年やらせていただきました。

  若手コンサルタントの育成をライフワークとして、生涯現役の活動を行っています。

  その結果、 「コンサルタントのコンサルタント」と言われるようにもなりました。

  この経験を通して、これから経営コンサルタントを目指す人だけではなく、すでにプロとしてご活躍の先生方に、少しでもお役に立てればと考えて、徒然に書いたものをご紹介します。

 


■1804 激流時代には完璧情報収集主義を排除 053

 スピード経営が叫ばれて久しい昨今ですが、なぜ、スピード経営の必要性が叫ばれてきているのでしょうか。
 「経営は環境対応業」とある人が言ったということを聞いています。「言い得て妙」と捉えて、私のコンサルティングにも活かしています。ただし、それが全てではありません。
 経営環境は、既述の通り、時々刻々と変化して来ています。その変化を①一時的な変化(【一時的流行】)と、②現在の流れ(【現流】)と、③将来まで継続する変化(【潮流】)との3種に分類します。
 「変化」に見える大半が、①の一時的流行であって、「変化」ではないのです。一方で、「現流」といわれたり、「潮流」と言われたりする変化も含まれる、玉石混淆寺大なのです。
 このような時代に、「情報を充分に収集してから判断しないと誤った判断をしかねない」という「完璧主義」にとらわれすぎますと、その一部は腐りかけた陳腐な情報への変化していることに気がつかないでいます。とりわけ苦労して収集した情報ほど、それに固執しがちです。
 すなわち、情報収集において、完璧主義を貫きすぎますと、いくら時間があっても充分ではなく、「まだ知らないことがたくさんある」という脅迫感のようなものに襲われて、判断や意思決定を先延ばしにしがちです。いつ、機会損失に遭遇するのかわかりません。
 情報収集や条件整備は、「現段階では、これがベスト」という決断ができることが重要です。そして、その状況の下でだせる、最善策は何かを見極めて、行動に移していくことです。「拙速巧遅」という言葉の意味がありますが、この言葉の意義を重考(繰り返し考える)してみる必要があります。

【コンサルタントとしての対応】
 対応策は、いろいろあります。

 私がこれまで、講演会やSNS、著書・論文などでお伝えしてきましたことを参考に、ご判断ください。

 また、今後、このシリーズや他のシリーズでもお届けする内容もヒントになると思います。

■【経営コンサルタントはかくありたい】 バックナンバー ←←クリック

  独断と偏見ではありますが、長年の経験から、経営コンサルタント業界に携わったり、経営コンサルタント業にご興味のある方のために、思いつくまま、徒然に書き記してまいります。

 


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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月4日 2-7 層考展案 階層化展開で思考レベルが向上する 思考を階層化して、展開する

2024-08-05 08:03:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月4日 経営四字熟語2-7 層考展案 階層化展開で思考レベルが向上する 思考を階層化して、展開する 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。 

 日本から、春と秋が消えてしまい、「二季」になってしまいました。すなわち、夏と冬です。
 ところがアパレル業界では、これではビジネスになりません。この業界のある人と話をしていて、私が冗談半分で「五季」で考えたらどうですかと提案しました。

◆第2章 思考力を高めてビジネス全快
*
 四字熟語の中には、物事の発想や思考に関する熟語もあります。「理科系の人は理屈っぽい」とか「あの人に理屈でまくし立てられますと、太刀打ちできない」などという言葉をしばしば耳にします。
 たしかにビジネスの世界では、上手に説明ができなかったり、自分が主張していることが相手に正確に伝わらなかったりすることが多く、自分の非力さを痛感することが多いです。
 四字熟語の中に、思考に関して示唆ある熟語が想定以上に多くあります。その中には、相手の言っていることを正確に理解できるようになるための示唆を与えてくれるものがあります。どの様に発想したら、相手に自分の思いをわかっていただけるのかを感じ取らせてくれる四字熟語もあります。思考力のハウツー本としてではなく、四字熟語の中に、思考力を高めるヒントを見つけていただきたいと思います。

2-07 層考展案 階層化展開で思考レベルが向上する
       ~ 思考を階層化して、展開する ~


 論理思考の一環で、思考の質を高める方法として別項にて記述されています「俯瞰細観」と同様に重要な思考法を示唆するのが「層考展案(そうこうてんあん)」です。「層考」とは、思考を「層」すなわち「階層」で行うことです。「展案」とは、「案」すなわち「アイディア」が「展開する」ということで、「層考展案」とは、「思考を階層化すること」です。
 例えば、「収益が上がらない」という企業で、その課題について検討しようとしますと、多くの企業では、思いつきで二~三の理由を挙げて、それでお茶を濁している場合が多いです。中には、「その理由をブレインストーミングで追求しよう」と取り組み始める企業もあるでしょう。後者の場合には、KJ法でブレインストーミングの結果を整理しますと、整理された事象を前にして作業しますので、全体を俯瞰することができて検討しやすくなります。
 このときに・・・

【 注 】

 少々長い文章ですので、「老いぼれコンサルタントの日記」では冒頭部分だけを紹介しています。

 お手数でも、続きは、下記URLよりお読みくださるようお願いします。

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/68d01c7db356df83268ce9047be59f10

 四字熟語 総合URL

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/61712c48d4d523d0935f3067fbc1e8fa

■【今日は何の日】

 ここでは、発行日当日の【今日は何の日】をご紹介しています。

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

■ 「はしの日」は、隅っこに小さくなって過ごす? 804
 「は(8)し(4)」から、何の日であるかは想像できるのではないでしょうか。
 先日、日本語の表音の乱れについて記述しましたところ、私と同じように、標準語のアクセントがおかしくなっていることが気になるというコメント(コメントは特定の人に制限しています)を戴きました。
 8月4日は、「箸の日」であり「橋の日」でもあります。
 箸と橋を区別して発音できますでしょうか。

  箸  / \
     は し
  橋  _ /

 私独自の表記法ですので、正しく伝わるかどうかわかりませんが、少なくてもNHKのニュースのアナウンサーには、標準語で話してほしいものです。
  http://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/872f24953ff4fd022ba7b7ab6add19e5

* 

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

 

>> もっと見る


■バックナンバー
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a8e7a72e1eada198f474d86d7aaf43db


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■【今日は何の日】 8月5日 ■ ハンコの日 ■ ハコの日 ハンコも箱も日本の伝統を引き継ぐ

2024-08-05 00:03:00 | 【今日は何の日08月】

■【今日は何の日】 8月5日 ■ ハンコの日 ■ ハコの日

 一年365日、毎日が何かの日です。

  季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。

  これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。

  独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。 詳細 ←クリック

今日は何の日インデックス】  日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます

■ ハコの日

 8月5日は「ハコの日」「ハンコの日」です。いずれも「8」の「は」、「5」の「ご」とか「こ」という音から8月5日が選ばれました。東京紙器工業組合が1991(平成3)年に制定しました。

 箱というと「添え物」「脇役」という、あってもなくても良いように思われがちですが、商品を引き立たせるためには非常に重要です。例えば高級な化粧品が、バスケットに無造作に入れられて店頭に置いてあったらどうでしょうか?

 デザイン性が高くても、箱として印刷したり、型抜きをしたり、組み立てたりが大変では、コスト高に繋がってしまいます。そこで組合では「ハコの日」紙器・段ボール箱コンテストを実施しています。
 
 第18回受賞作品が、同上サイトで紹介されています。
 
 因みに、当ブログで2011年に連載した「経営コンサルタント竹根好助の先見思考経営」の作者、千平紗門氏のシリーズのひとつ「機を見て機を活かす」には、箱を自動的に作る「製函機」が登場します。

■ ハンコの日
 
 8月5日は「8」の「は」、「5」の「ご」とか「こ」という音から「ハコの日」であるとともに「ハンコの日」です。
 
 印章(ハンコ)の材料といえば、年配の人は水晶と答えるほどポピュラーでした。印章の重要性をPRするために、山梨県甲府市にあるモテギ株式会社が制定しました。

■ 【今日は何の日】その他

◇ 山形花笠祭(~7日)
◇ 芦ノ湖湖上祭
◇ 桑名石取祭
◇ 久留米祭

(ドアノブ)

趣味・旅行のブログ

 


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