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戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本で最初にできた「経営士」資格付与と育成の経営コンサルタント団体

■■【心de経営】 采根譚07 前集 五十六 口頭の禅、眼前の花 実践編36

2020-02-18 12:03:00 | 【心 de 経営】 菜根譚

■■【心de経営】 采根譚07  前集 五十六 口頭の禅、眼前の花 実践編36


 【心de経営】は、「経営は心deするもの」という意味になります。それとともにフランス語の前置詞であります「de(英語のof)」を活かしますと、「経営の心」すなわち、経営管理として、あるいは経営コンサルタントとして、企業経営をどの様にすべきか、経営の真髄を、筆者の体験を通じて、毎月第二火曜日12時に発信いたします。

【筆者紹介】 特定非営利活動法人日本経営士協会理事長 藤原 久子 氏

 北海道札幌市出身、平成元年7月に財務の記帳代行業務並びに経理事務員の人材派遣業の会社を設立し代表取締役として現在に至っています。
 平素、自社において、従業員満足・顧客満足・地域貢献企業を目指し、ワーク・ライフ・バランスを重視した経営に心がけています。
 一方、自社における経験をもとに、経営コンサルタントとしての専門知識を活用しながら、客観的に現状を認識し、問題発見・解決策の提案や業務改善案、経営戦略への提言など、企業の様々な問題の共有を図りながらアドバイスをしています。

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 『采根譚』の著者は洪自誠といわれ、日本に江戸時代中期に伝えられ、以来知識人の隠れた教養書として、明治以降も多くの人々に愛読されてきました。『采根譚』の書名は宋代の学者(思想家)汪信民の「人よく菜根を咬みえば、則ち百事なすべし」によると言われています。「菜根」すなわち、野菜の根は硬く筋が多いが、これをよく咬みうる者のみが、物の真の味を味わうことが出来る、ということを意味しています。
 
 また「菜根」は貧しい生活、暮らしをいうことから、貧苦に十分耐え得るもののみが人生百般の事業を達成できることも意味しています。『采根譚』が日本に紹介されたのは江戸時代中期、加賀前田藩の儒者、林瑜(はやしゆ)が紹介したのが初めとされています。いらいおびただしい数の復刻本が出版され、中国よりも、日本で広く愛読されてきました。実業・ビジネスの世界で活躍されている多くの人々に、心の指南書として親しまれてきました。時が移り人が変わっても、変わる事のない哲理を今に活かそうとしているからだと思っています。
 
 この『采根譚』は前集、後集合わせて357編からなり前集の222編は現実を生きる処世の智恵を説き、後集134編は心豊かな閉居の楽しみを語ったものが多いとされています。
 
 それでは、解説者・井原隆一氏のプロフィールをご紹介します。1910年埼玉県生まれ。14歳で埼玉銀行(現りそな銀行)に入行。18歳で夜間中学を卒業。父親の死亡に伴い20歳で莫大な借金を背負いながらも独力で完済。その間、並はずれた向学心から、独学で法律、経済、経営、哲学、歴史を修めた苦学力行の人。
 
 最年少で課長に抜擢され、日本ではじめてコンピュータオンライン化するなど、その先見性が広く注目され銀行の筆頭専務にまで上りつめました。60歳になって大赤字と労働紛争で危機に陥った会社の助っ人となり、40社に分社するなど、独自の再建策を打ち出し、数々の企業再建の名人として知られたといわれています。
 

         参考文献 采根譚 (解説:井原隆一)  プレジデント社
 

■■ 采 根 譚 (解説:井原隆一)  :  前集 五十六 ■■ 
 
     口 頭 の 禅、 眼 前 の 花
 

【読み下し文】
 
  口頭の禅、眼前の花
 
 
【解説に出てくるキーワード】
 
 学問を講じても、高遠な理屈を説くだけで自ら実践することを尊重しなければ、口先だけの禅でしかない。また、事業を興しても利益だけを考えて、後々の為に人徳を育てておくことを考えなければ、目先だけの花となるに違いない。 

【コメント】
 

 スティーブ・ジョブス、マイケル・ジョーダン等、世界の成功者には「禅」愛好家が多いことで知られています。ものごと一点に全てを集中する力、これこそ禅の極意というそうです。

 ジョブズ氏の言葉に禅を学んだものにしかわからない感覚があって、「捉えにくいものの声が聞こえるようになる」「直観が花開く」という言い方をしております。このことからも数々の革新的なアイデアは禅が影響していると言っても過言では無いとまで語っております。実際、アップル本社には坐禅部屋があるそうです。

 わかっているようで、一番知らない自分と向き合う、自分は、何かの意味があってこの世に生かされていると自覚することによって自分の人生を生きて行く事に最大限の努力を払うことができるのです。

 また、あらゆる場面で過去の業績より、未来に挑戦する心の方が価値ある。つまり、いかなる場所、いかなる状況に於いても挑戦者となり、後世のために役立つように尽力することが、大切であります。事業に成功した人は常に慈しみの心で徳行を重ね、人に優しく、自分に厳しくありたいと申しております。

 さて(特)日本経営士協会に於いてコンサルタントとして求められる資質には、対人関係構築力、思考能力、体力&精神力、そして最も重視されるのが、プロフェッショナル・マインドでしょう。

 短時間で広い経験を積むことが出来る様プロジェクトに参画し、様々な業種の様々な業務の体験を重ねて、プロジェクトの管理機能や予算管理機能も含め、サポートできるチームでありたいです。

 

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■■【心de経営】 采根譚08 前集 八十 未だ就らざるの功を図る 実践編37

2020-02-11 12:03:00 | 【心 de 経営】 菜根譚

■■【心de経営】 采根譚08  前集 八十 未だ就らざるの功を図る 実践編37


 【心de経営】は、「経営は心deするもの」という意味になります。それとともにフランス語の前置詞であります「de(英語のof)」を活かしますと、「経営の心」すなわち、経営管理として、あるいは経営コンサルタントとして、企業経営をどの様にすべきか、経営の真髄を、筆者の体験を通じて、毎月第二火曜日12時に発信いたします。

【筆者紹介】 特定非営利活動法人日本経営士協会理事長 藤原 久子 氏

 北海道札幌市出身、平成元年7月に財務の記帳代行業務並びに経理事務員の人材派遣業の会社を設立し代表取締役として現在に至っています。
 平素、自社において、従業員満足・顧客満足・地域貢献企業を目指し、ワーク・ライフ・バランスを重視した経営に心がけています。
 一方、自社における経験をもとに、経営コンサルタントとしての専門知識を活用しながら、客観的に現状を認識し、問題発見・解決策の提案や業務改善案、経営戦略への提言など、企業の様々な問題の共有を図りながらアドバイスをしています。

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 『采根譚』の著者は洪自誠といわれ、日本に江戸時代中期に伝えられ、以来知識人の隠れた教養書として、明治以降も多くの人々に愛読されてきました。『采根譚』の書名は宋代の学者(思想家)汪信民の「人よく菜根を咬みえば、則ち百事なすべし」によると言われています。「菜根」すなわち、野菜の根は硬く筋が多いが、これをよく咬みうる者のみが、物の真の味を味わうことが出来る、ということを意味しています。
 
 また「菜根」は貧しい生活、暮らしをいうことから、貧苦に十分耐え得るもののみが人生百般の事業を達成できることも意味しています。『采根譚』が日本に紹介されたのは江戸時代中期、加賀前田藩の儒者、林瑜(はやしゆ)が紹介したのが初めとされています。いらいおびただしい数の復刻本が出版され、中国よりも、日本で広く愛読されてきました。実業・ビジネスの世界で活躍されている多くの人々に、心の指南書として親しまれてきました。時が移り人が変わっても、変わる事のない哲理を今に活かそうとしているからだと思っています。
 
 この『采根譚』は前集、後集合わせて357編からなり前集の222編は現実を生きる処世の智恵を説き、後集134編は心豊かな閉居の楽しみを語ったものが多いとされています。
 
 それでは、解説者・井原隆一氏のプロフィールをご紹介します。1910年埼玉県生まれ。14歳で埼玉銀行(現りそな銀行)に入行。18歳で夜間中学を卒業。父親の死亡に伴い20歳で莫大な借金を背負いながらも独力で完済。その間、並はずれた向学心から、独学で法律、経済、経営、哲学、歴史を修めた苦学力行の人。
 
 最年少で課長に抜擢され、日本ではじめてコンピュータオンライン化するなど、その先見性が広く注目され銀行の筆頭専務にまで上りつめました。60歳になって大赤字と労働紛争で危機に陥った会社の助っ人となり、40社に分社するなど、独自の再建策を打ち出し、数々の企業再建の名人として知られたといわれています。
 

         参考文献 采根譚 (解説:井原隆一)  プレジデント社
 

■■ 采 根 譚 (解説:井原隆一)  :  前集 八十 ■■ 
 
     未 だ 就 ら ざ る の 功 を 図 る
 

【読み下し文】
 
 
 未(いま)だ就(な)らざるの功(こう)を図(はか)るは、己(すで)に成るの業を保つに如(し)かず。既往の失を悔(く)ゆるは、将来の非を防ぐに如かず。

 見通しの立たないことを悩み焦るよりも、既に完成し軌道に乗っている仕事の保持、発展に努力した方がよい。過去の失敗を悔いているよりも、将来の失敗を防ぐようにすべきである。

 
 
【解説に出てくるキーワード】
 

 「一利を興すは一害を除くにしかず。一事を生ずるは一事を減ずるにしかず」元の名宰相・耶律楚材の箴言、一つの利益のあることを始めるよりも、一つの害のあることを取り除く方がよい。一つの事を新たに始めるよりも、無駄な一つのことを止めた方がよい、ということです。

 人から受ける恩恵は控えめにして、人のためになる徳行は進んで行うこと、世渡りの秘訣は自ら一歩を譲る精神で寛大な心がけを持つこと、がよいとされています。他人のためにすることが、実は自分の為に成るのです。

   参考文献 采根譚 (解説:井原隆一)  プレジデント社


【コメント】
 

 事業は現業を推進し、未来のリスクを予防するため、今を重視し、誤りの再現に心を配りながら、前に進むことが、肝要であると説いているのです。

 人間は有のままで品格を備えているのが、最高の境地であると考えますし、幸福は、こちらから求めてえられるものではなく、ただ、楽しみ、喜ぶ心を養うことに徹し、人間としての智慧は輝きを増すよう生涯において品格を保つことを心がける様努めたいと願っているのです。

 上に立つ人の意識は高くなければならないし、心遣いも注意深くなければなりませんが、細かすぎては駄目ですし、偏り過ぎても駄目です。

 志は高く現実的で思い込み過ぎず、偏らずというのが、人生の王道であると思います。つまり目的を明確にして目標を淡々と熟しながら何事にも臨機応変に成すべきであるという事になります。

 バランス感覚が必要ですし、経営コンサルタントとしてクライアントに如何に対応すべきかを課題となります。

 熟考すれば一つとて同じケースの無い案件の複雑さに対応してゆく事が求められます。現場の多くの事例に真摯に立ち向かってこそ多くの体験から学ぶ事も多く何よりの喜びであります。

 絶え間ない努力はやがて結果に結びついて成長してゆく事になるのです。そこで常に謙虚な精神を持ち続け未来に向かって前進してゆきたいものです。

 輝かしい新春を迎え本年も会員の皆々様にとりまして、幸多い一年であります様祈念しております。

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■■【心de経営】 采根譚09 前集 八十二 竹は声を留めず 実践編38

2020-02-04 12:03:00 | 【心 de 経営】 菜根譚

■■【心de経営】 采根譚09  前集 八十二 竹は声を留めず 実践編38


 【心de経営】は、「経営は心deするもの」という意味になります。それとともにフランス語の前置詞であります「de(英語のof)」を活かしますと、「経営の心」すなわち、経営管理として、あるいは経営コンサルタントとして、企業経営をどの様にすべきか、経営の真髄を、筆者の体験を通じて、毎月第二火曜日12時に発信いたします。

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 『采根譚』の著者は洪自誠といわれ、日本に江戸時代中期に伝えられ、以来知識人の隠れた教養書として、明治以降も多くの人々に愛読されてきました。『采根譚』の書名は宋代の学者(思想家)汪信民の「人よく菜根を咬みえば、則ち百事なすべし」によると言われています。「菜根」すなわち、野菜の根は硬く筋が多いが、これをよく咬みうる者のみが、物の真の味を味わうことが出来る、ということを意味しています。
 
 また「菜根」は貧しい生活、暮らしをいうことから、貧苦に十分耐え得るもののみが人生百般の事業を達成できることも意味しています。『采根譚』が日本に紹介されたのは江戸時代中期、加賀前田藩の儒者、林瑜(はやしゆ)が紹介したのが初めとされています。いらいおびただしい数の復刻本が出版され、中国よりも、日本で広く愛読されてきました。実業・ビジネスの世界で活躍されている多くの人々に、心の指南書として親しまれてきました。時が移り人が変わっても、変わる事のない哲理を今に活かそうとしているからだと思っています。
 
 この『采根譚』は前集、後集合わせて357編からなり前集の222編は現実を生きる処世の智恵を説き、後集134編は心豊かな閉居の楽しみを語ったものが多いとされています。
 
 それでは、解説者・井原隆一氏のプロフィールをご紹介します。1910年埼玉県生まれ。14歳で埼玉銀行(現りそな銀行)に入行。18歳で夜間中学を卒業。父親の死亡に伴い20歳で莫大な借金を背負いながらも独力で完済。その間、並はずれた向学心から、独学で法律、経済、経営、哲学、歴史を修めた苦学力行の人。
 
 最年少で課長に抜擢され、日本ではじめてコンピュータオンライン化するなど、その先見性が広く注目され銀行の筆頭専務にまで上りつめました。60歳になって大赤字と労働紛争で危機に陥った会社の助っ人となり、40社に分社するなど、独自の再建策を打ち出し、数々の企業再建の名人として知られたといわれています。
 

         参考文献 采根譚 (解説:井原隆一)  プレジデント社

■■ 采 根 譚 (解説:井原隆一)  :  前集 八十二 ■■ 
 
      竹は声を留めず
 

【読み下し文】
 
 
 風、疎竹(そちく)に来たる、風過ぎて竹は声を留めず。雁(かり)、寒潭(かんたん)を度(わた)る、雁去って潭は影を留めず。故に君子は事来たりて心
始めて現われ、事去って心隋(したが)って空し。
 風がまばらな竹やぶに吹くと、竹の葉は鳴るが、風が止んでしまうと元の静けさに戻る。雁が度ると淵はその影を映すが、飛び去ってしまうと影はない。

 君子の心も同じく、事が現われればそれに対応し、事がされば元の静けさ無の境地になる。
 
 
【解説に出てくるキーワード】
 

「当たり前を、破れ」井原さんによれば、この言葉には二つの意味があるという。

 一つは、常識を破って時代の変化に対応せよ、ということ。

 もう一つは、消極性や劣等感に捉われた当たり前は勇気をもって破るべし、という。

   参考文献 采根譚 (解説:井原隆一)  プレジデント社


【コメント】

 まばらな竹藪に吹く風、冷たい澄んだ淵の上を飛ぶ雁、普段は何もしないでぼんやりしているようだが、事が起こると素早く反応するという柔軟性を持って何事にも対処しなければならない。

 経営コンサルタトに求められる要素も同様で、社会人として又経営人としの資質を磨くと共に、「夢・希望」を持って、果敢に挑戦することの勇気が求められると考えます。

 采根譚の解説者である井原隆一氏によれば、「当たり前を破れ」という言葉にも二つ意味があるというのです。

 一つは常識を破って時代の変化に対応せよ、二つ目は消極性や劣等感に捉われた当り前は勇気を持って破るべし、当協会の今井会長の言葉にも同様の教えがあったと思います。私は会長の多くの教えから心を律する機会を得、感謝しております。

 一方で、グローバルな視点で物事を捉えてみる事にいたしましょう。

 たとえば環太平洋パートナーシップ( TPP : Trans- Pacific Partnership )の協定の合意は、海外との事業展開を行う上で必要不可欠です。

 日本貿易振興機構( JETRO )横浜主催のセミナ-では、今後ますます拡大が見込まれる経済連携協定( EPA )の利用を検討し、将来のTPP活用に向けて理解を深め、ビジネス戦略に活用するように促しています。実は我が国は15か国とEPAを締結しています。

 また平成27年2月4日には環太平洋パートナーシップ協定への署名が行われ、世界経済のGDPの4割を占める経済圏において、関税率の引き下げに加えて幅広い分野で新ルールが構築されて来ました。

 そこでビジネス戦略としての活躍の場を世界にむけて発信してゆかねばならないのです。

  内外を問わず、経験から得たバランス感覚と、中立的なアドバイスを大切にし、随所に改善策、社会貢献を念頭におきながら、企業と専門家という枠を超えて困難に立ち向かう精神で常に上を目指している企業家・事業家に適切なコンサルティングが出来ます様にと願っております。

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■■【心de経営】 采根譚10 前集 八十五 間中に放過せざる 実践編37

2019-12-19 12:03:00 | 【心 de 経営】 菜根譚

■■【心de経営】 采根譚10  前集 八十五 間中に放過せざる 実践編37


【心de経営】は、「経営は心deするもの」という意味になります。それとともにフランス語の前置詞であります「de(英語のof)」を活かしますと、「経営の心」すなわち、経営管理として、あるいは経営コンサルタントとして、企業経営をどの様にすべきか、経営の真髄を、筆者の体験を通じて、毎月第二火曜日12時に発信いたします。

【筆者紹介】 特定非営利活動法人日本経営士協会理事長 藤原 久子 氏

 北海道札幌市出身、平成元年7月に財務の記帳代行業務並びに経理事務員の人材派遣業の会社を設立し代表取締役として現在に至っています。
 平素、自社において、従業員満足・顧客満足・地域貢献企業を目指し、ワーク・ライフ・バランスを重視した経営に心がけています。
 一方、自社における経験をもとに、経営コンサルタントとしての専門知識を活用しながら、客観的に現状を認識し、問題発見・解決策の提案や業務改善案、経営戦略への提言など、企業の様々な問題の共有を図りながらアドバイスをしています。

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 また「菜根」は貧しい生活、暮らしをいうことから、貧苦に十分耐え得るもののみが人生百般の事業を達成できることも意味しています。『采根譚』が日本に紹介されたのは江戸時代中期、加賀前田藩の儒者、林瑜(はやしゆ)が紹介したのが初めとされています。いらいおびただしい数の復刻本が出版され、中国よりも、日本で広く愛読されてきました。実業・ビジネスの世界で活躍されている多くの人々に、心の指南書として親しまれてきました。時が移り人が変わっても、変わる事のない哲理を今に活かそうとしているからだと思っています。
 
 この『采根譚』は前集、後集合わせて357編からなり前集の222編は現実を生きる処世の智恵を説き、後集134編は心豊かな閉居の楽しみを語ったものが多いとされています。
 
 それでは、解説者・井原隆一氏のプロフィールをご紹介します。1910年埼玉県生まれ。14歳で埼玉銀行(現りそな銀行)に入行。18歳で夜間中学を卒業。父親の死亡に伴い20歳で莫大な借金を背負いながらも独力で完済。その間、並はずれた向学心から、独学で法律、経済、経営、哲学、歴史を修めた苦学力行の人。
 
 最年少で課長に抜擢され、日本ではじめてコンピュータオンライン化するなど、その先見性が広く注目され銀行の筆頭専務にまで上りつめました。60歳になって大赤字と労働紛争で危機に陥った会社の助っ人となり、40社に分社するなど、独自の再建策を打ち出し、数々の企業再建の名人として知られたといわれています。
 

         参考文献 采根譚 (解説:井原隆一)  プレジデント社
 

■■ 采 根 譚 (解説:井原隆一)  :  前集 八十五 ■■ 
 
     間中 (かんちゅう)に放過 (ほうか)せざる
 

【読み下し文】
 
 

 間中(かんちゅう)に放過(ほうか)せざれば、忙処(ぼうしょ)に受用(じゅよう)あり。

 静中(せいちゅう)に落空(らっくう)せざれば、動処(どうしょ)受用(じゅよう)あり。

 暗中(あんちゅう)に欺隠(ぎいん)せざれば、明処(めいしょ)に受用(じゅよう)あり。

 

 暇な時でも時間を無駄にしないようにしていれば、多忙になった時それが役に立つ。

 静かに休んでいる時でも心を緩めないようにすれば、活動するときに役立つ。

  人目につかないところでも良心に叛かないようにすれば、人前に出た時に役立つ。

 
 
【解説に出てくるキーワード
 

 石坂泰三(いしざか たいぞう)のプロフィルを掲げ、生き方を感じ取るよう促している。東京帝国大学卒。旧逓信省に入省後、第一生命社長に就任。東芝の取締役。1956年経団連第二代会長に就任。日本商工会議所会頭の藤山愛一郎とともに、当時の鳩山一郎首相に退陣を求め、経団連会長が「財界総理」と呼ばれるきっかけを作った。アラビア石油会長なども務めた。人格の修養を目指しながら学問を学んで得た教養の心髄を体得する様心得たいものである。

   参考文献 采根譚 (解説:井原隆一)  プレジデント社


【コメント】
 

 人の品性は包容力の大きさにあるとするなら、認識を深めていくことだという。

 自らの心に打ち勝つ、そして心をコントロールしてゆくことによって妨害に打ち勝ち人格を磨き、努力していればいつかどこかで何かの役にたつ、人生で成功する秘訣は、チャンスが来た時に準備が出来ているかどうかであって準備ができていれば必ずチャンスはまわってくるという。


 また壁にぶっかったら別の道を見つけて進むもよし。

 見渡せば、それまで気付かなかったいろいろな道が見つかる。

 迷い道には発見があり、回り道に出会いがある。

 多くの経験に加え学びながら視野を広げたり、資格をとったりして、次のチャンスに備える準備を怠らない事が結果に繋がるという事になります。


 なにごとも継続することによって、日頃研鑚したものが、やがて花開く事になります。

 諦めず人間本来の輝きを持っている人が真に立派な人物であり、穏やかな春風が冷たい氷を解かす様に、自然と改心してゆくことで人格の向上を図る事に繋がります。

 常に前向きの精神で尽力し続け、寛大で温かい心がすべてのものを成長させると信じます。

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