経営コンサルタントへの道

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【経営コンサルタントのひとり言】 「拙速巧遅」ズボラ人間と完璧主義者とどちらが良いのか

2024-04-23 00:39:03 | 経営コンサルタントからのメッセージ

  【経営コンサルタントのひとり言】 「拙速巧遅」ズボラ人間と完璧主義者とどちらが良いのか 

 

 

 「そんなこと、常識だろう」と言ったり、言われたりしたことはありませんか?

 コンサルタントなど士業・経営の専門家だけではなく、ビジネスパーソンの皆さんの「あたり前」とはなんでしょうか?

 「常識」とか「あたり前」と思っていることが、じつは、必ずしも適切な判断に繋がるとは限りません。

 こんな、日常茶飯事のことに疑問を持つことの積み重ねが、思考力を高めたり、相手のことを思いやったりと、人間性を高めることに繋がるような気がします。

 経営士・コンサルタントを1970年代からやってきた経験から、思ったこと、考えたことを独断と偏見でもって述べてみたいと思います。

 

「拙速巧遅」ズボラ人間と完璧主義者とどちらが良いのか

 ある中小企業の開発部長は、東北大学出身の聡明な人であり、人間も信頼に足る人です。ところが、神様は、万人に平等なようで、彼にも欠点というか、問題点があります。
 彼が新たなプロジェクトを始めるときに、資料・情報の収集や調査にたっぷりと時間をかけます。また、事前テストをいろいろとやったり、試作品を何度も作ったりします。完璧主義者といえるように、何ごともキチンとやる人なのです。そのために、社内での人望は厚い方です。
 一方、機械設計担当課長は、どちらかというとずぼらな人で、こちらも開発スケジュールに無頓着です。なにかを先送りすることが多く、部下からは「いいかげんな人」、「ズボラ課長」とみられています。
 技術者上がりの同社の社長は、てきぱきと仕事をする人で、どちらかといいますと、気が短い人です。そのために、開発スケジュールに無頓着な二人にイライラすることが多いのです。

 上述の部長さんが、事前の準備ばかりに時間をかけるのは「失敗したくない」という気持ちが強いのではないでしょうか。完璧主義者で、プライドの高い人に多く、失敗したことを他の人に知られたくないという気持ちが強いのです。
 このような人というのは、スケジュール通りの成し遂げるという意識の低い人が多いのです。それは、「大切なこと」を問題視せず、先送りしているにすぎないという意識もないのではないでしょうか。「事前作業に時間をかける」ことにより自己満足されていては、企業は成り立ちません。とりわけ、部長という立場にいる人ですから問題は大きいです。
 逆に、先送りするのを日常茶飯事にしている課長の評価は一般的には好ましくありません。ところが、近年、「ズボラ人間」が見直されるべきだという考えが出てきています。
 アメリカのベストセラーになった本のひとつに『SECOND BRAIN 時間に追われない「知的生産術」』(ティアゴ・フォーテ著)がその契機です。氏は、完璧主義者は、物事を先延ばしにしがちで、生産性を下げている」と言っています。

 「拙速巧遅」という四字熟語があります。拙速が良いのか、功遅が良いのかは、状況による判断で決まります。
 タイムリミットがある場合には、その状態で最善の策を打つことが求められます。一方、時間的にも資金など他の要因もゆとりがある場合には、良い結果をだすことに重点をおくべきです。
 ケース・バイ・ケースという言葉がありますように、状況をキチンと把握して、判断することが求められます。

 

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■■【経営コンサルタントのトンボの目】 軟式文化論

2024-03-26 12:03:00 | 経営コンサルタントからのメッセージ

■■【経営コンサルタントのトンボの目 軟式文化論 15c01

 故山本修先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。
 日本経営士協会では、専務理事・関西支部長等を歴任され、その貢献度は多大です。その功績に敬意を表して、10年ほど前に、先生が当ブログに投稿してくださったコンテンツを再掲いたします。内容的に、当節にそぐわぬこともあるかもしれませんが、そこから何かを感じ取って下さると幸です。

◆  軟式文化論  ◆

   ~ 年齢性別超え広がるスポーツの選択肢 ~

 

■ ゴム製ボールの普及

 

 ゴム製ボールの普及は、子供が新しいスポーツに参加する可能性を開いた。同じように、女性が新時代のスポーツに親しむ機会を作ったのも、このゴムのボールであった。

 ゴム製ボールを中心にスポーツ用具を手掛ける、「健康ボール」で知られたメーカーである「ナガセケンコー」(東京都墨田区)の工場を訪ね、この会社が開設する「軟式野球資料室」を見学すると、室内には、同社が供給する数多くの軟式のボールが飾られている。野球のほか、ソフトボール、ソフトテニス、ソフトバレー、小学生向けのサッカーボールなど、種目は実に幅広く有る。

 

■ 日本女子オリムピック大会の開催

 

 軟式野球に関する展示の中に、古い写真を引き伸ばしたパネルがあった。和歌山高等女学校の野球選手達の晴れ姿である。

 1924年(大正13年)6月、大阪市立運動場と大阪府立市岡高等女学校の2会場で「日本女子オリムピック大会」が挙行された。体力向上のために女性も競技スポーツを、との考えから生まれた大会である。

 当時の市立運動場は、大阪市港区、現在の八幡公園のあたりにあったと言われる。第2会場の市岡高女は、今は大阪府立港高校である。

 3府13県から女子選手1800人を集めて競わせる試みが、今から90年以上も前に実現していたのである。世間の関心も高く、両会場に詰めかけた観客は5万人だったと伝えられる。

 「オリムピック」という呼称はおおげさだろうか。だが、女性アスリートの草分けである、陸上の人見絹枝選手も、この「日本女子オリムピック」を足がかりに、1928年のアムステルダムオリンピックに出場、その後も数々の国際大会で活躍したことは良く知られている。

 記念すべき初年度の大会、軟式野球の部門で優勝したのが和歌山高女ナインだった。その、誇らしげな彼女たちの凛とした笑顔の写真が、ナガセケンコー資料室を華やいだ雰囲気にしている。

 準優勝も、同じく和歌山の粉河高女であった。粉河高女は軟式庭球でも準優勝であった。(筆者は、この時の粉河高女の記念写真を粉河の知人の家で目にしたことがある)野球もテニスも、和歌山勢の活躍が目立つ大会だったと言われる。

 ところが、野球は女性にふさわしい競技に非ずとの批判が強まり、女子野球の人気は下火となり、軟式庭球とは対照的な経緯をたどることとなる。

 ひるがえって現在、私達は年齢や性別に関係なく、自分の体力や技量にあった種目を選んで楽しむことが可能である。そのような選択肢の広がりを実現させることに、子供から大人まで、幅広く使える軟式のゴムボールが大きく貢献しているのは、皆様ご存知のとおりです。

  参考文献 産経新聞掲載

  関西大学社会学部教授 永井良和著

 

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■■【経営コンサルタントのトンボの目】 音楽で職場環境の改善 集中力アップ・コミュ二ケーション促進 15b03

2024-03-24 12:03:00 | 経営コンサルタントからのメッセージ

■■【経営コンサルタントのトンボの目】 音楽で職場環境の改善 集中力アップ・コミュ二ケーション促進 15b03

 故山本修先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。
 日本経営士協会では、専務理事・関西支部長等を歴任され、その貢献度は多大です。その功績に敬意を表して、10年ほど前に、先生が当ブログに投稿してくださったコンテンツを再掲いたします。内容的に、当節にそぐわぬこともあるかもしれませんが、そこから何かを感じ取って下さると幸です。

◆ 音楽で職場環境の改善  ◆

 ~ 集中力アップ・コミュ二ケーション促進 ~

 

 職場で音楽を流す企業が増えていると言われる。社員のリラックスや、集中力のアップ、また社員同士のコミュニケーション促進などさまざまな効果があり、自治体や学校などでも導入され、じわじわと広まっている。

 サービスを提供している有線放送大手のUSEN(東京都港区)は、「音楽を通じて職場環境の改善につなげていきたい」と話している。

 門真市役所1階の市民課の窓口で7月下旬、リゾート気分に浸れるBGMのチャンネル「麗しのハワイアン・リゾート・サウンド」から音楽が流れた。市民に少しでも心地よく待ち時間を過ごしてもらおうと、平成25年10月からUSENの音楽配信サービス「Sound Design for OFFICE(サウンド・デザイン・フォア・オフイス)」を導入。「麗しの・・・」を含め、気分をリラックスさせる4チャンネルの曲を流している。

 USENは、職場環境を快適に過ごすことを目的に25年2月からこの配信サービスを開始した。86チャンネルがあり、クラシックやハワイアンなどを流している。


■ この背景には何があるのか

 背景には、メンタルヘルス対策の充実を目的に、労働安全衛生法が改正され、従業員50人以上の事業所で社員へのストレスチェックなどが義務付けられるようになったことがある。

 配信サービスには企業などからの問い合わせが急増し、これまでに3か月間で約3千件の問い合わせが来ることもあったと言われる。 全国各地の企業にとりいれられ、建設業の「大和リース」(大阪市中央区)や情報サービス業の「日本ハムビジネスエキスパート」(大阪市北区)など、府内の会社でも活用されている。

 先述の門真市役所ではサービス開始後に約1ヵ月間、「市民にアンケート」を実施したところ、回答した合計258人のうち約40%が良かったと答えたと言う。その理由としては「音楽がとても良く心が安らいだ」「音楽が素晴らしい」などを挙げた。また職員からも「プレッシャーが和らいだ」「導入前と比べて(市民からの)クレームが減ったような気がする」等の声があったという。

■ 企業、自治体、学校にも広がるサービス

 門真市役所の成功を受け、新潟県の自治体も今年から導入を開始。このほか他県の市役所からもUSENに問い合わせがあり、導入を検討中という。 また企業や自治体だけでなく、大阪樟蔭女子大学(東大阪市)が学生会館で導入するなど、学校でも採用されている。

 USEN広報部(清水さやかさん)は、「音楽があることで、職場内で質問がし易くなり、気持ちを伝えやすくなるなどの利点がある」「オフィスで、音楽のある環境が当たり前な世の中になれば」と話している。

                         産経新聞 夕刊掲載記事より


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■■【経営コンサルタントのトンボの目】 はきもの音風景 ~ 個性失われた足音 15a06

2024-03-10 12:03:00 | 経営コンサルタントからのメッセージ

■■【経営コンサルタントのトンボの目 はきもの音風景 ~ 個性失われた足音 15a06

 故山本修先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。
 日本経営士協会では、専務理事・関西支部長等を歴任され、その貢献度は多大です。その功績に敬意を表して、10年ほど前に、先生が当ブログに投稿してくださったコンテンツを再掲いたします。内容的に、当節にそぐわぬこともあるかもしれませんが、そこから何かを感じ取って下さると幸です。

 

◆ はきもの音風景  ◆ ~ 個性失われた足音 ~

 

■ 履物による足音の変化

 正月の初詣。神社の境内では様々な音が聞こえてくる。鈴の音、柏手の響き、賽銭箱に硬貨が落ちる音、人々のさざめき、玉砂利を踏みしめる音等。正月は和服の人も多く、何時もは聴くことの少ない音も耳に入る。石畳を下駄で歩くとカランコロンと軽やかな音がする。草履がけの小走りには、スタスタという描写が相応しい。

 雪駄には、かかとの部分に裏金が打ってあり、チャラチャラと鳴る。粋な人が履いていればよいが、似つかわしくない若者がこの音を立てると評判を落とす。軽薄でやすっぽいことをチャラチャラという音で表現することとは、無関係ではないと言われる。


 日常の履物と足音

 日常の生活を顧みると、現在では殆どの人が靴をはく。革靴の底は堅いので、舗装された道を歩くとコツコツという音がする。

 女性の履物も、パンプスやブーツのかかとが床に当たるとツカツカという印象の高い音が出る。とりわけ女性が夏に好むミュールというサンダルの靴底は甲高い音を立て、うるさく感じる。


 最近の靴底の変化

 最近の若い女性の足元を見ると、分厚いコルク底が流行の様である。南半球からもたらされた「ボアブーツ」も目立つ。底はゴムや樹脂で大きな音がしない。騒がしく感じた女性の足音も、いくらか静かになってきた感がある。 

 男性の履物でも、スニーカーやタウンシューズなどが広がったせいか、足音が小さくなってきている。サラリーマンでは相変わらず革靴が定番ではあるが、近年は樹脂製の底が増えてきている。これは、雨の日の街路や磨き上げられたフロアで転倒するのを防ぐためであると言われる。


 履物の変遷と路面の変遷

 履物の変遷は、私たちが土の上を歩く機会を無くしたことと連動する。舗装された路面が前提となって、それに合う足音の小さい画一的なものとなってきたとも言えるのである。

 以前には履物の種類によって足音には違いが有ったし、同じ履物でも、歩く人の体格や、癖が音の高さやリズムの差を生んでいた。それが段々と画一的なものに置き換わる・・・。家で待つ者が、足音を聞いて親しい人の帰りを知る。そういった能力も、いずれは昔語りになるのであろうか。

 夜道を歩く時の足音は自分の存在を周りに知らす役目があったが、現在では、夜遅く一人で夜道を歩く時に、足音の無い人の気配に背筋の寒くなる思いをしたことのある人は筆者だけではないと思われるが、いかがでしょうか。

               参考文献 産経新聞掲載 永井良和著

 


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■■【経営コンサルタントのトンボの目】「迷惑行為」異例の啓発ポスター ~ 電車内での化粧 15901

2024-02-09 10:57:56 | 経営コンサルタントからのメッセージ

■■【経営コンサルタントのトンボの目「迷惑行為」異例の啓発ポスター ~ 電車内での化粧 ~ 15901

 故山本修先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。
 日本経営士協会では、専務理事・関西支部長等を歴任され、その貢献度は多大です。その功績に敬意を表して、10年ほど前に、先生が当ブログに投稿してくださったコンテンツを再掲いたします。内容的に、当節にそぐわぬこともあるかもしれませんが、そこから何かを感じ取って下さると幸です。

 

◆  「迷惑行為」異例の啓発ポスター  ◆
     ~ 電車内での化粧 ~

 電車内での女性の化粧。むかしは殆ど目にしなかったが、現在では堂々と行われるようになった。そんな中、大阪市営地下鉄・大国町駅が、乗客にやめてほしい行為として、駅構内に啓発ポスターの掲示を始めた。

 市交通局はスマートフォンを歩きながら操作する「歩きスマホ」や車内での通話、更に一般的な迷惑行為については啓発してきたが、「電車内での化粧」を取り上げるのは初めてで、全国的にも珍しい。何故異例の措置に出たのだろうか。

 

■ JRや私鉄には「なし」

 啓発ポスターは大国町駅の上り下りホーム計6カ所に掲示。乗客アンケートの結果を受けて「やめてほしいこと」として多い順に1~5位を記しているが、ここに4位の「電車内での化粧」が入っている。 このほか、1位「歩きスマホ」、2位「社内での通話」、3位「荷物での座席の占有」、5位「社内での飲食」となっている。

 電車内での化粧についての啓発ポスターは、JR西日本や阪急電鉄、近鉄、京阪電鉄、南海電鉄などには無い。

 

■ アンケート結果による啓発

 アンケートは、昨年11月22日から28日の7日間にわたり、市営地下鉄四つ橋線の乗務員が、業務終了後に同線の西梅田駅と住之江公園駅で実施。乗客を対象に「社内マナーで迷惑に感じる行動」を9つの選択肢の中から選ぶ形で行われた。複数回答で回答件数は2314件に達した。

 アンケート結果によると、4位の「車内での化粧」は264件で約11.4%を占めている。ほかは1位「歩きスマホ」約17.3%、2位「車内での通話」約15.9%、3位「荷物での座席の占有」約11.8%、5位「車内での飲食」約10.3%、6位「大声での会話」約9.7%、7位「ヘッドホンの音漏れ」約9.4%、8位「優先座席の使い方」約9.3%、9位「床への座り込み」約4.8%となっている。

 アンケートの結果については、今年3月から4月に約1ヶ月間、市営地下鉄四つ橋線の全11駅に掲示していたが、同線と御堂筋線が通る大国町駅は4月から独自判断で、アンケートをもとに1~5位を記した啓発ポスターをつくり、掲示した。

 掲示を決断したのは、大国町駅の坂野明駅長である。駅に電車内での化粧や、飲食、歩きスマホ、車内での通話などについての苦情が多く寄せられ、啓発が必要と考えたからである。  坂野駅長によると、車内での化粧については年配の人からは、「見苦しい」との声があり、横に座った男性からは、「においが、いやだ」という声があったと言う。

 

■ 実は前年度は1位だった

 この四ツ橋線のアンケートは平成25年度も実施されており、実はこのとき、「車内での化粧」がトップだった。アンケートは23年度から開始し今回で4回目。選択肢から複数回答する方式は変わりないが、自由記入欄があり、1、2回目に「車内での化粧]を挙げる意見が多くあった為3回目の選択肢に初めて盛り込んだところ、いきなりトップに躍り出たのであるという。


              参考文献 産経新聞7月4日掲載 張英壽著


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■■【経営コンサルタントのトンボの目】 関西街角文化論  ~ においと街 ~

2024-01-27 00:02:00 | 経営コンサルタントからのメッセージ

■■【経営コンサルタントのトンボの目 関西街角文化論  ~ においと街 ~ 15804

 故山本修先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。
 日本経営士協会では、専務理事・関西支部長等を歴任され、その貢献度は多大です。その功績に敬意を表して、10年ほど前に、先生が当ブログに投稿してくださったコンテンツを再掲いたします。内容的に、当節にそぐわぬこともあるかもしれませんが、そこから何かを感じ取って下さると幸です。

◆  関西街角文化論  ◆  ~ においと街 ~

 この頃は、「におい」に誘われて店に入るという機会も体験もかつてほどなくなった。今時、食欲をそそられるのは、駅の立ち食い蕎麦屋からもれ出るだしの香りや、食事どきにカレーやラーメン、中華料理をつくる厨房の排気口から噴出する「におい」くらいであろう。

 少し前までは、大阪の近鉄電車鶴橋駅のホームでは、夕方になると焼き肉店から吐き出される煙と「におい」がたちこめた。その「におい」に辛抱たまらず、改札の外へ出て、そのままビールで焼肉という流れも良く聞いたし、自分でも体験したものである。

 だがこの頃は排煙装置の性能が向上したせいか、「名物」の煙が印象に残らないこともある。駅周辺の焼肉店は、客寄せの「看板」を手放してしまったとも言える感じである。


■ におい消えた店先・近づく「無臭社会」

 むかしは、家の近所の商店街や市場には、味噌を商う店や漬物を売る店が必ずあった。品物は桶に入っていたので店先はその「におい」で満たされていた。八百屋からは野菜の青臭い「におい」がしたし、魚屋の店先は魚臭いものと決まっていた。

 しかし、スーパーマーケットやコンビニエンスストアが増えるにつれ、完全密封の包装が標準となり、街から「におい」が失われていった。気が付くと、「味噌臭い」「魚臭い」「漬物臭い」と言うようなことばを使う場面も機会も無くなっていることに我ながら唖然とすることもある。

 それぞれの文化に特有の調味料や食材への抵抗感を示す「ことば」は、以前は他の文化を受け入れない姿勢を表した。たとえば、「バタくさい」という表現がそうであり、乳製品が苦手ということは西欧人を好きになれないに通じていた。

 けれどもグローバル化は、他の社会の食材や料理を身近なものにした。ニンニクをふんだんに使う料理をはじめ、アジア各地の食材や、スパイスにも慣れてきた。香草だけは勘弁してほしいと言う人はまだいるようであるが。 グローバル化によって、食や「におい」の多様性が認められたことは喜ばしいことである。  しかし、食べ物の「におい」なら許容されても、いったんそれが人体に入ると口臭や体臭の原因として忌避される。ニンニクの香ばしい「におい」はおいしさを予感させるのに、ニンニク臭がするオジサンはまちがいなく嫌われてしまう。 

 脱臭、消臭のための清涼剤が必需品となった。衣類や部屋に噴霧するスプレーも良く使われている。冷蔵庫やエアコンなど家電製品でも脱臭機能の無いものをみつけるこのほうが困難な昨今である。  電子メディアが作りだす「におい」のない世界。その無臭世界に、現実の社会の方が歩み寄っているような錯覚に陥る昨今であると感じるのは、筆者だけであろうか。

 

参考文献 産経新聞夕刊掲載
関西大学社会学部教授 永井良和著


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■■【経営コンサルタントのトンボの目】 全国難読&珍読駅名5 難読&珍読駅名で巡る都道府県の旅 15707

2024-01-07 13:21:27 | 経営コンサルタントからのメッセージ

■■【経営コンサルタントのトンボの目 全国難読&珍読駅名5 難読&珍読駅名で巡る都道府県の旅 15707

 故山本修先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。
 日本経営士協会では、専務理事・関西支部長等を歴任され、その貢献度は多大です。その功績に敬意を表して、10年ほど前に、先生が当ブログに投稿してくださったコンテンツを再掲いたします。内容的に、当節にそぐわぬこともあるかもしれませんが、そこから何かを感じ取って下さると幸いです。

◆  全国「難読&珍読駅名」 その5  ◆

   ~ 難読&珍読駅名で巡る都道府県の旅 ~

 「難読・珍読駅名の旅」、全国都道府県の「駅名と由来」について紹介してきたが、最後は高知県から沖縄県までの駅名とその由来について紹介していこう。

◆「宿 毛」:すくも   (高知県)土佐くろしお鉄道宿毛線・・・宿毛市

 諸説あるうち、葦や茅などが枯れた原野「スクモ」に由来すると言う説が有力である。

 四国の最南端駅である。

◆「挿頭丘」:かざしがおか(香川県)高松琴平電気鉄道琴平線・・・綾川町

 近隣にそびえる挿頭山(かざしやま)から。
 高松市のベッドタウンとして発展している。

◆「厳 木」:きゅうらぎ (佐賀県)唐津線・・・唐津市

 神聖な木「清ら木(きよらぎ)」を祀ったとされる。
「東京日和」のロケ地として有名。

◆「雑餉隈」:ざっしょのくま(福岡県)西日本鉄道天神大牟田線・・・福岡市

 律令時代、雑役に従事した役人の住居があったことが由来。
周辺には「第2の中州」と言われる歓楽街もある。

◆「大三東」:おおみさき (長崎県)島原鉄道島原鉄道線・・・島原市

 明治時代に、大野村・三之沢村・東空閑(ひがしこが)村が合併。
 頭文字を合わせた同村名が由来である。

◆「光 岡」:てるおか  (大分県)久大本線・・・日田市

「豊後の小京都」と言われる日田市近郷にある。
 日当たりのよい丘(岡)が語源とみられる。

◆「八景水谷」:はけのみや(熊本県)熊本電気鉄道菊池線・・・熊本市

 近隣にある同名の水源地にちなむ。
 水源地からの眺めが素晴らしかった為その名がついた。

◆「折生迫」:おりゅうざこ(宮崎県)日南線・・・宮崎市

 江戸時代から続く村名から。
 古くは「折草迫」とも表記された。

◆「生 見」:ぬくみ   (鹿児島県)指宿枕崎線・・・鹿児島市

 温泉にちなむ「ぬくみ(温水)」が由来との説がある。

◆「美栄橋」:みえばし  (沖縄県)沖縄都市モノレール線・・・那覇市

 見栄は「新しい」の方言。
 モノレール下を流れる久茂地川にかかる橋の名前である。

                        参考文献 週刊ポストより


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■■【経営コンサルタントのトンボの目】 全国難読&珍読駅名4 難読&珍読駅名で巡る都道府県の旅 15602

2023-12-18 10:20:23 | 経営コンサルタントからのメッセージ

■■【経営コンサルタントのトンボの目 全国難読&珍読駅名4 難読&珍読駅名で巡る都道府県の旅 15602

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◆  全国「難読&珍読駅名」 その4  ◆

   ~ 難読&珍読駅名で巡る都道府県の旅 ~

  「難読・珍読駅名の旅」、今回は、大阪府から愛媛県までの駅名とその由来についてご紹介していこう。

◆「私 市」:きさいち

 (大阪府)京阪電気鉄道交野線・・・交野市(かたのし)
 后(きさい、皇后)の私有地内を「私部内(きさいべのうち)」と言い私市になったとされている。

◆「養 父」:やぶ

 (兵庫県)山陰本線・・・養父市(やぶし)
 「ようふ」と誤読され易い。 竹などが密生している地を意味する藪に別の字をあてたとされる。

◆「用 瀬」:もちがせ

 (鳥取県)因美線・・・鳥取市
 2つの川の合流地点に位置し、瀬が満ちる「満ヶ瀬(みちがせ)」が由来。伝統行事の流しびなが有名である。

◆「万能倉」:まなぐら

 (広島県)福塩線・・・福山市
 山陽道の宿場があった穀倉地帯で農作物を保管する倉庫があったことが語源とされる。

◆「温泉津」:ゆのつ

 (島根県)山陰本線・・・大田市
 「温泉が湧く港」に由来。  温泉地は「石見銀山遺跡とその文化的景観」の一部として世界遺産に登録されている。

◆「埴 生」:はぶ

 (山口県)山陽本線・・・山陽小野田市
 「はにゅう」と誤読され易い。 焼き物の原料・埴(はに)を産する地だったことが由来。

◆「府 中」:こう

 (徳島県)徳島線・・・徳島市
 「ふちゅう」と読むと「不忠」に通ずるとして、役所を指す「国府(こう)」と同じ読みを当てたと言われる。

◆「松 前」:まさき

 (愛媛県)伊予鉄道郡中線・・・松前町(まさきちょう)
 松前(まつまえ)と呼ばれることが多い、瀬戸内海に面する港町であり海岸に松林があったことからこの名前となった。
 過去には北海道に同じ字の松前(まつまえ)駅も存在したと言われる。

                        参考文献 週刊ポストより

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【経営コンサルタントのトンボの目】 全国難読&珍読駅名3 難読&珍読駅名で巡る都道府県の旅 15505

2023-12-08 12:03:00 | 経営コンサルタントからのメッセージ

■■【経営コンサルタントのトンボの目 全国難読&珍読駅名3 難読&珍読駅名で巡る都道府県の旅 15505

 故山本修先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。
 日本経営士協会では、専務理事・関西支部長等を歴任され、その貢献度は多大です。その功績に敬意を表して、10年ほど前に、先生が当ブログに投稿してくださったコンテンツを再掲いたします。内容的に、当節にそぐわぬこともあるかもしれませんが、そこから何かを感じ取って下さると幸いです。

◆  全国「難読&珍読駅名」 その3  ◆

   ~ 難読&珍読駅名で巡る都道府県の旅 ~

  先々月から始まった「難読・珍読駅名の旅」第二回目は、北海道から県別に南に向かって筆者の独断と偏見で選んだ駅名とその由来をご紹介していこう。

 「難読・珍読駅名の旅」第3回目は、愛知県から奈良県までの駅名と、その由来について御紹介していこう。

 

◆「味 鋺」:あじま   (愛知県)名古屋鉄道小牧線・・・名古屋市

 祭神「味間見命(うましまみのみこと)」をアジマと読んでこの字をあてた近くの味鋺神社に由来していると言われる。

 

◆「坂 祝」:さかほぎ  (岐阜県)高山本線・・・坂祝町

 サカホキ(坂歩危)が語源で、木曽川河岸の岸や崖や山が崩れる崩壊地を意味している語とみられる。

 

◆「河 曲」:かわの   (三重県)関西本線・・・鈴鹿市

 鈴鹿川の蛇行に由来。かつては河曲(かわわ)郡があった。国鉄伊勢線開通までは鈴鹿駅と称された。

 

◆「六十谷」:むそた   (和歌山県)阪和線・・・和歌山市

 古くは「墓所谷(むしょたに)」と呼ばれ、縁起の悪いという理由から六十谷となったという説がある。

 

◆「姨 捨」:おばすて  (長野県)篠ノ井線・・・千曲市

  「姨捨伝説」発祥に地に由来。ホームから千曲川流域を見下ろす眺望は「日本三大車窓」として有名である。

 

◆「膳 所」:ぜぜ    (滋賀県)東海道本線・・・大津市

 滋賀県最古の駅。琵琶湖の魚を朝廷へ献上した場所(御膳所=おものどころ)がルーツとされる。

 

◆「栗 田」:くんだ   (京都府)北近畿タンゴ鉄道宮津線・・・宮津市

 中世の荘園である「栗田荘」に由来する旧村名「栗田村」にちなむ。「くりだ」が音便化した。

 

◆「京 終」:きょうばて (奈良県)桜井線・・・奈良市

 平城京の南の外れに位置し、[京が果てる所」→「京果」→「京終」になったと言われる。

                                 

                        参考文献 週刊ポストより

 


■■ 経営コンサルタントの独り言 クリック

 

 経営コンサルタントの視点から、経営や人生のヒントになりそうなことやブログの中から選りすぐった文章を掲載しています。

 


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■【きょうのおすすめ】 経営コンサルタントに関するQ&A

2023-11-11 00:03:00 | 経営コンサルタントからのメッセージ

■■【きょうのおすすめ】 経営コンサルタントに関するQ&A



 経営コンサルタントになるには、資格取得をするには、どのようなことを勉強すべきか、学生が経営コンサルタントを目指すには、いろいろな疑問がおありでしょう。


 書店に行きますと、中小企業診断士資格取得関連の書籍はたくさんありますが、以外と経営コンサルタント独立起業の書籍というのはないのです。あっても「中小企業診断士資格」を前提とした書籍ばかりです。


  経営コンサルタントに中小企業診断士資格は必要なのか?


  開業までにどのような準備をしたら良いのか?


  開業費用はどのくらい準備すれば良いのか?


  開業するのにどのような手続が必要なのか?


  コンサルティング・フィーはいくらに設定するのか?


 


 解らないことがたくさんあります。でも、それをどのように解決したら良いのか、その方法が解らない人が大半です。


 経営コンサルタント歴40年余、「コンサルタントのためのコンサルタント」と呼ばれるプロコンサルタントがQ&A形式で回答しています。


 



 サイト  http://www.glomaconj.com/consultant/faq/index.htm


 


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■【きょうのおすすめ】 経営コンサルタントに関するQ&A

2023-11-11 00:03:00 | 経営コンサルタントからのメッセージ

■■【きょうのおすすめ】 経営コンサルタントに関するQ&A



 経営コンサルタントになるには、資格取得をするには、どのようなことを勉強すべきか、学生が経営コンサルタントを目指すには、いろいろな疑問がおありでしょう。


 書店に行きますと、中小企業診断士資格取得関連の書籍はたくさんありますが、以外と経営コンサルタント独立起業の書籍というのはないのです。あっても「中小企業診断士資格」を前提とした書籍ばかりです。


  経営コンサルタントに中小企業診断士資格は必要なのか?


  開業までにどのような準備をしたら良いのか?


  開業費用はどのくらい準備すれば良いのか?


  開業するのにどのような手続が必要なのか?


  コンサルティング・フィーはいくらに設定するのか?


 


 解らないことがたくさんあります。でも、それをどのように解決したら良いのか、その方法が解らない人が大半です。


 経営コンサルタント歴40年余、「コンサルタントのためのコンサルタント」と呼ばれるプロコンサルタントがQ&A形式で回答しています。


 



 サイト  http://www.glomaconj.com/consultant/faq/index.htm


 


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■■【経営コンサルタントのトンボの目】 全国難読&珍読駅名 難読&珍読駅名で巡る都道府県の旅

2023-11-05 07:04:18 | 経営コンサルタントからのメッセージ

■■【経営コンサルタントのトンボの目 全国難読&珍読駅名 難読&珍読駅名で巡る都道府県の旅

 故山本修先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。
 日本経営士協会では、専務理事・関西支部長等を歴任され、その貢献度は多大です。その功績に敬意を表して、10年ほど前に、先生が当ブログに投稿してくださったコンテンツを再掲いたします。内容的に、当節にそぐわぬこともあるかもしれませんが、そこから何かを感じ取って下さると幸です。

◆  全国「難読&珍読駅名 2」  ◆
   ~ 難読&珍読駅名で巡る都道府県の旅 ~


  先月から始まった「難読・珍読駅名の旅」第二回目は、北海道から県別に南に
向かって筆者の独断と偏見で選んだ駅名とその由来をご紹介していこう。

◆「大楽毛」:おたのしけ (北海道)根室本線・・釧路市

 釧路市街近郊の太平洋に面する駅。オタノシケは、アイヌ語で「砂浜の中央」のことを指す。

◆「大 蛇」:おおじゃ  (青森県)八戸線・・階上町

 近くの沼の大蛇伝説、あるいはアイヌ語のオオチャ(深い岸辺)に由来するとの説がある。

◆「鵜住居」:うのすまい (岩手県)山田線・・釜石市

 「鵜の生息地」説、アイヌ語のウシ・オマ・イ(入江のあるところ)説など、津波で駅舎消失。

◆「土深井」:どぶかい  (秋田県)花輪線・・鹿角市

 かつて鉱山があった山中の沢に溝貝(どぶがい)がいたことが由来との説がある。

◆「左 沢」:あてらざわ (山形県)左沢線・・大江町

 領主が最上川の左岸を「あちらの沢」と呼んだのが由来、かつては「右沢(こちらざわ)」という地名もあったという。

◆「愛 子」:あやし   (宮城県)仙山線・・仙台市

 駅近くの子安地蔵「子愛(こあやし)観音」が由来とする説が有力である。

◆「桑 折」:こおり   (福島県)東北本線・・桑折町

 語源は「郡(こおり)」で「郡司」がいた役所があったことに由来している。近隣は養蚕が盛んで桑畑が多かった。

◆「大谷向」:だいやむこう(栃木県)東武鉄道鬼怒川線・・日光市

 今市宿(下野国の宿場町)から見て、鬼怒川支流の大谷川の向こう側にあることからが由来。

◆「中舟生」:なかふにゅう(茨城県)水郡線・・常陸大宮市

 江戸時代にあった「船生村」に由来する。ちなみに福島・栃木・茨城には「舟生」「船生」の姓が多く有る。 

◆「南蛇井」:なんじゃい (群馬県)上信電鉄上信線・・高岡市

 かつて那射(なさ)郷と呼ばれた地域。その中で傾斜地を表すナサイ(那射井)が語源とされる。


                 参考文献 週刊ポストより


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■■【経営コンサルタントのトンボの目】 全国難読&珍読駅名 難読&珍読駅名で巡る都道府県の旅

2023-11-02 07:18:20 | 経営コンサルタントからのメッセージ

■■【経営コンサルタントのトンボの目 全国難読&珍読駅名 難読&珍読駅名で巡る都道府県の旅 15303

 故山本修先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。
 日本経営士協会では、専務理事・関西支部長等を歴任され、その貢献度は多大です。その功績に敬意を表して、10年ほど前に、先生が当ブログに投稿してくださったコンテンツを再掲いたします。内容的に、当節にそぐわぬこともあるかもしれませんが、そこから何かを感じ取って下さると幸です。

  全国「難読&珍読駅名」  ◆

        ~ 難読&珍読駅名で巡る都道府県の旅 ~

 JR、私鉄、地下鉄、モノレールなど、日本には1万近くの駅があり、それらの駅名は地域の歴史・地理・文化に根ざして付けられている。旅行や出張などで初めての地を訪れた際、駅名が掲げられた看板を見て「これ、何て読むんだろう?」と首を傾けたことがある人は少なくないであろう。

 そんな難読・珍読駅名にも、それぞれのルーツがある。全国から探した「読めない駅名」とそのルーツを訪ねて日本全国の旅に出てみよう。


◆ 「難読駅名ベスト10」

 初回の今回は全国の「読み方が難しい駅名」「読み間違えてしまう駅名」を集めた「難読・誤読駅名の事典」(東京堂出版刊)の著者であり、地理研究者ある浅井氏が選んだ「難読駅名ベスト10」を紹介しよう。

 知らない漢字を使っているわけでもないのに、読み方が難しい駅名ばかりである。

1位=「特牛」:こっとい 山陰本線・・下関市

 「とくうし」「とくぎゅう」と誤読されやすい。大きな牡牛を「コトイ」と呼ぶことから。


2位=「及位」:のぞき 奥羽本線・・真室川町 

 修験者が「高い地位に及ぶ」ために「高所で宙吊りになり崖の横穴を覗く」修行をしたから。

 

3位=「朝来」:あっそ 紀勢本線・・上富田町

 兵庫県北部に位置する朝来(あさご)からの移民が開拓した土地に由来する説が有力である。

 

4位=「晩生内」:おそきない 札沼線・・浦臼町

 近くを流れる川がアイヌ語でオ・ショキ・ナイ(川尻が高くなっている川)と呼ばれていた。

 

5位=「上枝」:ほずえ 高山本線・・高山市

 川上郷と三枝郷の2集落の合成地で、旧村名であった。(読み方は穂の先を意味する穂末)

 

6位=「麻植塚」:おえづか 徳島線・・吉野川市

 同地に住んだ豪族が麻を植えたことが由来。麻や麻の皮で作った糸は古くは「お」と発音。

 

7位=「調川」:つきのかわ 松浦鉄道西九州線・・松浦市

 朝廷に献上する「貢物」の生産地だったことが由来。

 

8位=「笑内」:おかしない 秋田内陸縦貫鉄道・・秋田市阿仁

 付近を阿仁川が流れる。アイヌ語の川尻に仮小屋のあるオカシナイが由来。

 

9位=「安足間」:あんたろま 石北本線・・愛別町

 大雪山近くの山間に位置し、アイヌ語の淵のある場所(アンタル・オマ・プ)を由来とする。

 

10位=「飯山満」:はさま 東葉高速鉄道東葉高速線・・船橋市

 人名のような駅名。ハザマ(挟間)に由来し「山に飯が満ちる」という願いが込められる。

 

          参考文献 週刊ポストより


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■■【経営コンサルタントのトンボの目】 関西街角文化論 普段の姿を見せる「町ぐるみ博物館」 15203

2023-10-28 07:43:46 | 経営コンサルタントからのメッセージ

■■【経営コンサルタントのトンボの目 関西街角文化論 普段の姿を見せる「町ぐるみ博物館」 15203

 故山本修先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。
 日本経営士協会では、専務理事・関西支部長等を歴任され、その貢献度は多大です。その功績に敬意を表して、10年ほど前に、先生が当ブログに投稿してくださったコンテンツを再掲いたします。内容的に、当節にそぐわぬこともあるかもしれませんが、そこから何かを感じ取って下さると幸です。

◆  関西街角文化論  ◆

        ~ 普段の姿を見せる「町ぐるみ博物館」 ~

 大きな建築物をつくることによって社会が潤うという幻想。それによって潤う人もいるのだろうが、恩恵にあずかる範囲は限られる。

 立派な博物館や美術館、または劇場が出来ても、収蔵品が乏しかったり、公演が続けられなかったりすると客は来ない。採算度外視というわけにはいかず、税金の投入も許されない。やがて施設は閉鎖される。 

 バブル経済崩壊後、このような悪循環があらわになった。しかしながら、同じ時期に着実な活動を続けてきた地域もある。例えば大阪市平野区の「平野・町ぐるみ博物館」である。

 この記事を見た筆者は、以前にも来たことのあるこの町を、師走の一日をかけて歩いてきた。


■ 「町ぐるみ博物館」とは

 かつて平野郷と呼ばれた地域には、古くからの町並みや付き合いを大切に暮らす人々がいる。住民の手元に残ったものや、集められたものを、商店や住宅で見学出来る様にしてミニ博物館を開く。

 訪問した人達と町の人達とが言葉を交わすことで地域の良さが再確認される。駄菓子や新聞、刀、だんじりのほか、音や幽霊など、ユニークなテーマをかかげるところもある。これらミニ博物館の集合が「町ぐるみ博物館」と名付けられたのである。

 1993年にスタートし、もう20年以上が過ぎる。なかには閉館してしまったところもあるが、今も地域内のあちらこちらで手作りの施設が運営されている。無理をせず、活動を長く続けることが重視されているようである。

 自治体の博物館・美術館が年度毎の帳尻合わせに苦しんでいるのとも違うし、民間企業のショールームが自社商品の宣伝に明け暮れているのとも対照的な姿である。

 「まちなかミュージアム」。「まちぐるみ博物館」。ほかにも呼び方はいろいろあるが、平野のような事例は全国に広がっている。

 関西では2010年に20館ではじまった奈良市の「ならまち まちかど博物館」が有名で、現在では、観光客の散策コースに組み入れられて定着し、多くの外国人観光客でにぎわっている。


■ 町の「すべてを」展示する意義は何か

 観光客の期待に合う「部分」だけを取り出し、強調するような展示の仕方から距離を置く点だ。観光客の期待に合わせれば、来訪者は増えるかもしれない。だがしかし、客に合わせることは、そこに暮らす人々を窮屈にする。よそ行きの一張羅と厚化粧は、長くはもたない。

 公共事業で建設される大規模施設に頼らない、訪問者に普段の姿を見てもらい、同時に自分達も、あらためて町のよさを知る。

 町にある「場所」を生かして、訪問者を楽しませる試み。地味だけれども、気骨のある取り組みだと思われる。

 

参考資料 産経新聞夕刊掲載 関西大学社会学部教授 永井良和著



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■■【経営コンサルタントのトンボの目】 右か左か ~ エスカレーターどちら側に立つか

2023-10-27 07:25:57 | 経営コンサルタントからのメッセージ

■■【経営コンサルタントのトンボの目 右か左か ~ エスカレーターどちら側に立つか 5106

 故山本修先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。また「日本経営士協会 専務理事・関西支部長」として活躍されてこられた方です。

 その功績に感謝し、氏がかつて当ブログに投稿してくださった原稿を再掲してお届けしています。

 10年ほど前にお届けした内容ですから、時代の現状にそぐわぬ内容もあるかもしれませんが、何かを感じ取って下さると幸です。

 

■ 右か左か ~ エスカレーターどちら側に立つか

 読者の皆さんは、エスカレーターを使う場合、どちら側に立ちますか。

 関西では右に立って、手すりにつかまり、左側をあけるのが主流であり、特に大阪はこの傾向が強い。東京などでは逆に、左に寄って立ち、急ぐ人の為に右側をあける。

◆ 人間の行動ルールは地域によって異なる

 ルールと言っても明文化されていない、暗黙の了解事項であるゆえに、地域毎の違いは、トラブルが起きない限り意識されにくいものである。

  右に寄って立つ関西方式になじんだ人が、東京でエスカレーターを使うと、意識せずにルールを破ってしまうことになり、公共空間での非常識な振る舞いと誤解され、冷たい視線を浴びせられたり言葉で注意を受けたりすることもある。

 筆者も年に1~2度東京に行くが、無意識のうちにいつもの癖で関西ルールになっており、何となく視線を感じることがあり、あわてて東京ルールに変更したりすることもある。

 このエスカレーター問題は、マスメディアが好んで取り上げる素材である。

 何故関西人は右に立つのか、その起源を探れば、阪急電車の呼びかけを始まりとする説や、大阪万博のときにルールを定着させようとした試みの名残だとする説にたどり着くと言う。 世界に目を向けると、他の社会でも右に寄る方が優勢であり、関西のローカル文化こそが、実のところ世界標準なのだと言うことが指摘される。

 関西と関東の文化を比較し、国際的な視野で見直すことは、テレビの視聴者や新聞読者の興味を引く。そして、マスメディアの取材は概ねこのあたりで終わっていることが多い。

 

◆ 最近の関西ルールの縮小

 近年、この関西ルールにほころびが見え始めている。京都駅や新大阪駅を利用する人はお気づきであろうが、東京や山陽方面からの列車が到着した直後では左に寄る人達が多くなり、関西ルールが守られていない状態が出現する。

 特に京都駅では、左に寄って乗る人が目立つ。利用客がまばらなうちは、前の人が右に立てばそれにならう。しかし、多くの客が左に寄ると、右には立ちづらくなる。結果的に、京都駅では関西ルールが通用しない例外になりつつある。

 京都では以前、地下鉄で右をあけるよう指示していたこともある。だが、最近の流れを見ると、やはり京都を目指す観光客、特に外国人観光客の増加こそが大きな要因だと解釈したい。

 一方の新大阪駅ではどうか。新幹線ホームでは、ときどき東京ルールが優勢になり、そのまま乗り換えの流れについていくと、地下鉄のホームに着くまで東京ルールに従うことがある。電車が梅田駅に到着する頃には、再び関西ルールが支配するような状況に戻る。

 しかしながら、少しずつではあるが東京ルールが多くなってきているように思うのは筆者だけであろうか。

     参考資料 産経新聞より

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