リスペクトコラムです。
先日、ホームグロウンに関するニュースが流れました。この制度はJクラブにおいて、どれだけ育成組織が機能しているかを示す指標ですが、地元岡山は規定未達でJ1で唯一名前が挙がっていて、ある意味格好悪いことになりました。昨季までならギリギリなグループの中に埋もれて目立たなかったのですが、J1ではそうはいかない。岡山もJ1に居たいなら、格好だけでも規定を満たす手だてを考えないと。来季J2に戻るのならいいですが。
【Jリーグ25年60クラブのホームグロウン選手数公開 未達クラブは14、J1で岡山は唯一届かず】
「Jリーグは22日、東京都内のオフィスで理事会を開き、ホームグロウン(HG)制度における25年シーズンの各クラブにおけるHG選手人数を発表した。25年の基準人数はJ1は4名、J2とJ3は2名以上をトップチームに登録する必要がある。
今回公開された数は、第1登録ウインドー終了の3月26日時点のもので、最多はFC東京の15人で、続いて鹿島と広島が13人、柏12人、大宮と川崎Fが11人、東京Vと松本が9人という順だった。
一方で規定人数未達は14クラブで次の通り。
J1=岡山(2)
J2=いわき(0)、水戸(1)、藤枝(0)
J3=八戸(0)、福島(0)、栃木C(0)、群馬(1)、相模原(0)、岐阜(1)、FC大阪(0)、奈良(1)、高知(0)、宮崎(0)
HG選手登録が規定数に満たない場合、翌年のプロA選手「25名枠」からHG選手の不足人数分を減ずる罰則があったが、26年2月1日からプロ契約のA・B・C区分が撤廃されるため今回は罰則がない。
なおHG選手の定義は「12歳の誕生日を迎える年度から21歳の誕生日を迎える年度までの期間において、特定のJクラブの第1種、第2種、第3種又は第4種チームに登録された期間(以下、本条において「育成期間」という。)の合計日数が990日(Jリーグの3シーズンに相当する期間)以上である選手を、本条において当該Jクラブのホームグロウン選手という」と明示されている。」
今回、岡山は規定に満たなかったので、来季のプロA選手から2名を減ずる罰則が適用されていたのですが、来季カラプロ契約の区分が撤廃されるので罰則が出ないそうです。岡山にとってはたまたまラッキーだったのか、それともそれを見越していたのか不明ですが、育成機能を考える上で避けて通れない部分。格好だけでもいいからなにか手だてを打つべきではないでしょうか。Jリーグの情報もリスペクトしておきましょう。
【2025シーズンのホームグロウン選手人数について】
「ホームグロウン制度における2025シーズンのホームグロウン選手人数について下記の通りお知らせいたします。本制度は、各クラブが選手育成にコミットし、アカデミーの現場を変えていくことを目的に導入したもので、Jクラブはホームグロウン選手を規程の人数以上、トップチームに登録する必要があります。」
「<参考:ホームグロウン制度について>
■規程人数
・Jクラブは、当該シーズンの初回の登録ウインドーの終了日において、ホームグロウン選手(以下、HG選手)を規定の人数以上、トップチームに登録していなければならない。
・HG選手の登録数は、開幕時の登録ウインドー終了時にカウントする。
■HG選手の定義:「プロサッカー選手の契約、登録および移籍に関する規則」 1-6-2①で規定
12歳の誕生日を迎える年度から21歳の誕生日を迎える年度までの期間において、特定のJクラブの第1種、第2種、第3種又は第4種チームに登録された期間(以下、本条において「育成期間」という。)の合計日数が990日(Jリーグの3シーズンに相当する期間)以上である選手を、本条において当該Jクラブのホームグロウン選手という。」
出典:Jリーグ公式HP
【各クラブのホームグロウン選手人数】※J2、J3は3人以上
▽J1
鹿島:13、浦和:7、柏:12、FC東京:15、東京V:9、町田:4、川崎F:11、横浜FM:9、横浜FC:4、湘南:8、新潟:7、清水:7、名古屋:5、京都:8、G大阪:8、C大阪:7、神戸:6、岡山:2、広島:13、福岡:5
▽J2(3以上)
札幌:8、仙台:4、山形:4、大宮:11、千葉:5、甲府:7、磐田:6、徳島:3、愛媛:3、鳥栖:7、長崎:5、熊本:4、大分:7
▽J3(3以上)
栃木SC:3、松本:9、長野:3、沼津:8、北九州:4
それにしても山雅さんはすごいですね。J3でありながら9人で全60クラブの中で7番目の多さ。やはり松本さんはJ3にいてはいけない。J1にふさわしいクラブなので、早く戻ってこないとと思ってしまう。
地元岡山の現在のホームグロウン2選手は誰なのかな。太田選手、千田選手なのかな。
いくらユースチームがプレミアリーグに残留したり、大会でいい成績を修めても、トップチームに供給できなければ機能が整っているとは言えないのではないでしょうか。J1に少しでも居続けたいために補強を優先するのか、真にJ1にふさわしいクラブを目指すために、ホームグロウン選手を登録していくのか、悩ましいところですね。当ブログでは育成に強いJ1柏を長く観てきたので、どうしても比較してしまう。地元岡山、新スタジアムを急いだり、経営数値を追求するのもいいですが、こういう部分もJ1にふさわしいクラブになるために必要なのではないでしょうか。
Jクラブ育成(セカンドチーム等)関連⑪:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20241018
〃 ⑩:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230423
〃 ⑨:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190918
〃 ⑧:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20161202
〃 ⑦:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160211
〃 ⑥:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151216
〃 ⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151119
〃 ④:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151112
〃 ③:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151007
〃 ②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150911
〃 ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121124
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