関西で地域・社会貢献 京都サンガ８

　事例紹介レポです。
　J's GOALを観ていたら、面白い事例を見つけました。最近、関西のクラブではよくＪ２京都を取り上げますが、やはりこのチームは面白いというか、付加価値が高いですね。ある意味泥臭い活動ですが、企業チームを感じさせないところがまたいいですね。こういうリサイクル活動は、以前にＪ１鹿島で事例を観た事があります。京都さんは「使用済てんぷら油＆小型家電回収キャンペーン」だそうです。以下、抜粋して紹介。
　　　　　　　
　Ｊ２京都では、ホームゲームの全試合で使用済てんぷら油と小型家電の回収を実施中。今シーズンも10/21終了時点で、てんぷら油は約188リットル、小型家電は約287台を回収することができたそうです。
　てんぷら油は、スポンサーの㈱レボインターナショナルで、バイオディーゼル燃料「C-FUEL」としてリサイクルされ、ユースチームのバス等の燃料として使用され、小型家電からは、金、銀、銅、パラジウムなどの貴金属やレアメタル（希少金属）の回収を推進。
　11月11日（日）のホーム戦では、キャンペーン回収への協力特典として、先着200名に、「サンガオフィシャルステッカー」を進呈。当日はてんぷら油・小型家電の回収と併せて、子ども向けのクイズ大会や、啓発活動、エコ診断、カーボンオフセットマッチに関するアンケートなど、環境に配慮した取組みのＰＲを実施。こちらのクラブでは、環境にやさしい取組の輪をもっと広げていきたいと考えているそうです。
Ｊ２京都公式ＨＰ該当ページ：http://www.sanga-fc.jp/news/event_detail/19035/

　公式ＨＰを観てみると、「サポート活動」という事で、「DO YOU KYOTO？キャンペーン」「オレンジリボン京都」「ピンクリボン運動」「日本骨髄バンク」「京都人権啓発活動ネットワーク」を支援しています。しっかりトップページにバナーが貼られています。Ｊクラブの公式ページも、いつ、トップページを観ても商業主義しか感じられないところもありますが、こちらやＪ２鳥取のように社会貢献性に溢れたところは、感動の密度が増しますね。

　「京都」といえば、京都議定書のおひざ元。当然のごとく環境問題に敏感になってきますね。５月には「カーボン・オフセットマッチ」を開催。京都独自の地産地消型ＣＯ２クレジット「DO YOU KYOTO？クレジット」制度として、平成23 年度に約160 トンのＣＯ２削減を認証。今回この「DO YOU KYOTO？クレジット」を活用。またあわせてゲーム当日、スタジアム周辺において，環境にやさしい取組みをPRするエコイベント「DO YOU KYOTO? サンガプロジェクトキャンペーン」を実施されています。
【カーボン・オフセットの対象とクレジット量】
京都サンガF.C.がDO YOU KYOTO？クレジットを購入し，次のＣＯ２排出量（見込み量：約2.7 トン）をカーボン・オフセットする。
①会場の電気使用に伴うＣＯ２排出量0.3 トン
②選手の移動に伴うＣＯ２排出量0.04 トン
③観客の移動に伴うＣＯ２排出量1.8 トン
④会場から出るごみの焼却に伴うＣＯ２排出量0.5 トン
【活用するクレジット】
京都市が認証した次のDO YOU KYOTO？クレジットでカーボン・オフセットする。
①伏見大手筋商店街振興組合の構成員店舗によるＣＯ２削減量1.4 トン分
②西京極大門ハイツ管理組合法人の構成員及び共用設備のＣＯ２削減量1.3 トン分

　「カーボン・オフセット」という難しい専門用語が出ました。正直全くわかりません（笑）。調べてみました。
　人間の経済活動や生活などを通して「ある場所」で排出されたＣＯ２等の温室効果ガスを、植林・森林保護・クリーンエネルギー事業などによって「他の場所」で直接的、間接的に吸収しようとする考え方や活動の総称。発生したＣＯ２の量を何らかの方法で相殺しし、ＣＯ２の排出を実質ゼロに近づけようという発想がこれら活動の根底には存在しているようです。
　これからも、公共財の立派な管理人として、こちらの運営会社には頑張っていただきたいと思います。
Ｊ２京都公式ＨＰ該当ページ：http://www.sanga-fc.jp/news/event_detail/17105

　昨日、ビックリするニュースが飛び込みました。Ｊ１神戸の西野監督解任です。「カリスマの存在」カテゴリ的には、「憎っくき西野ガンバ」というイメージが強く、今度は神戸が立ちはだかるのかと思っていましたが、攻撃サッカーが浸透せず、９戦勝ち無しという事で解任に至ったようです。さあ、来期はどうされるのかな。