事例紹介コラムです。
またしても川崎さんです。やはり、優れたクラブというのはどういう角度から見ても、付加価値が高いんだなと実感しました。「川崎は特別でしょ」という声を以前に聞いた事がありますが、果たしてそうでしょうか。価値観だと思います。売上・利益本位なのか、ファン・サポーターそして地域本位なのか。それらとの距離感をどう考えているのかであって、少ない予算でも、少ないスタッフでも全然できると思います。
ネットの中で、「川崎のツイッターすごいよ」という情報を得ました。川崎さんは、SNSについて最近フェイスブックをスタートさせて、ツイッタ―やLINEなどすべて揃った事で、どういう運営をされているのか興味がありました。以下、順番に紹介。
【ツイッタ―】
川崎さんの公式ツイッタ―は、「ふろん太」「カブレラ」「川崎フロンターレ スタッフ」「川崎フロンターレ スクール・普及コーチ」の4種類。2つのマスコットは同じような内容です。スクール・普及コーチはまさにアカデミーでの生の声が聞こえます。以前に、閲覧数が少ないからとメインのSNSと合体させた事例をどこかで見た事がありますが、閲覧数を気にせず、読者目線で運営されている立派なSNSだと思います。
そして、注目すべきは「川崎フロンターレ スタッフ」です。先週のアウェー柏戦で、アウェーツアーでの出発から帰着までの実況、現地応援サポからの現地グルメ情報など、素晴らしい内容です。以下、少し紹介してみましょう。
・川崎フロンターレスタッフ @frontale_staff · 24時間24時間前
JTBアウェイツアーは武蔵小杉到着。途中渋滞もなく予定より早く着きました。
・【スカパー!プレゼンツパブリックビューイング】間もなく柏戦キックオフ!!iTSCOM STUDIO&HALL 二子玉川ライズからも声援を送ります!
・[柏戦応援現地サポより]「待機列に並んでます!虫がいっぱいいて、待ってる間も息子さん楽しんでます♪バッタGET!トンボがたくさん飛んでます。」 → お子さん、たくましい…‼︎【広報】#frontale
・[柏戦応援現地サポより]「14:30現在の入場待機列です。木陰に入って涼むスペースも限られているので各自暑さ対策をしっかりと!」 → 写真から暑さが伝わってきます…試合まで時間があるので、皆さん要注意です。【広報】#frontale
・[柏戦応援現地サポより]「スタジアム着きました(^^)やっぱりサッカー専用スタジアムは迫力あります!」 → ピッチとの距離が近いですよね。【広報】#frontale
・[柏戦応援現地サポより]「アウェイ自由席 いっぱいです。」 → 現地組の皆さん、ありがとうございます!【広報】#frontale
・[柏戦応援現地サポより]「柏といえばホワイト餃子。開店前からフロンターレサポーターがたくさん並んでました。」 → すごい食べ応えがありそう!【広報】#frontale
・[柏戦応援現地サポより]「柏に向けて出発します。」 → 見覚えのある頭頂部がチラッとしてますね(笑)現地で会いましょう!【広報】#frontale
・[柏戦応援現地サポより]「開門までの暇潰しとして柏の葉ららぽーとに来ました♪ここで涼んでからスタジアムに向かいます‼」 → 有意義なプランですね‼︎【広報】#frontale
・[柏戦応援現地サポより]「柏サッカー場へ行く前に我孫子駅構内にある弥生軒で腹ごしらえ。ここの名物は、このから揚げそば。なんとこのボリュームで480円!」 → 安いし、ボリュームがすごい‼︎【広報】#frontale
・[柏戦応援現地サポより]「柏戦に来ました。あ・つ・い!暑い日はカレー!ってことで待ってます。現地に売店1つしかないようなので、飲み物は事前に準備を!」 → このお店、おしゃれ。飲み物は買って行きましょー!【広報】#frontale
・[柏戦応援現地サポより]「日立柏サッカー場付近の住宅街にある写真の標識はJリーグ試合開催時に適用。こんな標識は初めて見ました。」 → よく見つけましたね! 中々レアな気がします。【広報】#frontale
・[柏戦応援現地サポより]「柏駅に隣接してる『とんQ』さんで、やまと豚のロースカツ頂きました。凄く柔らかくて美味しかった。これで今日は勝てそうな気がします!」 → おいしそう‼︎ さりげなく「F」の帽子も。【広報】#frontale
川崎フロンターレ スタッフ公式ツイッタ―:https://twitter.com/frontale_staff
J1川崎公式ツイッタ―ページ:http://www.frontale.co.jp/twitter/
現地サポさんに書き込みだけで終わるのではなく、すべてきちんと「→○○○○【広報】#frontale」と返信されているのが素晴らしい。よそでは一方的なSNSが見られる中、双方向の楽しそうなSNSでほのぼの感満点です。たぶん、フロントスタッフさんからは「他の業務で忙しいのに、面倒くさいなぁ」という声は皆無で、楽しみながらされている姿が想像できますね。まさにファン・サポーター本位の対応だと思います。
試合情報の合間に、旧川崎球場であり、指定管理人をされている富士通スタジアム川崎での、スポーツ文化情報(異競技交流)の情報がどんどん入り込んできて、誠に賑やかなツイッタ―です。富士通スタジアム川崎はまた紹介しますが、グラウンドゴルフやラクロス、フットサル情報が入ってきて、内容の濃さを感じます。時々グッズ情報も入ってきますが、全然違和感ありません。これが商業宣伝ばかりだったら、違和感ですぐに違う画面に切り替えるところですが。センスのいいスタッフツイッタ―だと思います。この記事を書こうと思って、観てみたらすでに新しいつぶやきで埋まっていて、前節の情報はかなり前に行っていました。素晴らしいツイッタ―だと思います。
そして、毎日更新されている「フロンターレ日記」の7月15日の記事に「今更ですが、facebook始めました。」という記事が登場しました。そうなのです。今まで公式フェイスブックのみ運営されていなかったのです。記事を読むと、開設に至るフロントスタッフさんの気持ちがよく出ていました。抜粋して紹介。
【フェイスブック】
以前からずっとやろうか悩みながら、運用開始にまで至らなかったfacebook。開設に至った1番の要因は「ボルシア・ドルトムントとのプレシーズンマッチ」。日本ではfacebook以外にもTwitterやInstagram等、まだまだ様々なSNSが根強く利用されていますが、ドイツではもっぱら利用されるのは「facebook」ということが分かり、フロンターレの情報をドイツの皆さんに届きやすいのはfacebookではないか。ということから、トントン拍子に運用スタートに至ったとか。いざ始めようとした時に、いつも考えるのが「どんな情報」を「どう出すか」…。
他にも様々なSNSを運営しているので、どうにかfacebookだけの色を出したいと考えて相談した結果、facebookでは、写真をメインに時期限定や試合の詳細情報等を一緒に掲載と試しているのが現在の形とか。
他のSNSであるInstagramは、facebookとの連携が出来るので、いい写真がInstagramページに出てきたら、それを引っ張ってくることでfacebookユーザーにもカブレラの存在やInstagramをフロンターレのマスコットがやっていることをアピール。
実際に使ってみて驚いた事が、動画をダイレクトにfacebookの画面上で見られるように投稿したところ、同じものをYoutubeに載せたよりも再生回数がすごく多いという事実。他のSNS同様に、1人でも多くの人にフロンターレに触れる機会を作りたいと考えて新たな媒体にトライしてみた形で運営。
フロンターレ日記該当記事:http://www.frontale.co.jp/diary/2015/0715.html
J1川崎公式フェイスブックページ:https://www.facebook.com/kawasakifrontaleofficial
【LINE】
若い世代を中心に世界的に普及しているSNSですが、当ブログ的には「会員限定サービス」という捉え方で、世界中誰でも閲覧できる上2つのSNSとは一線を引いております。商業活動上で「○○限定」が望ましいという価値観があるのかもしれませんが、スポーツも文化もオープンであるべきであり、線引きをすればするほど、広がりが減ると個人的に思っています。
そんな中で、川崎さんの「会員限定」のSNSである、公式LINEのページを観てみると・・・やはり、ファン・サポーターとの距離感が近いこだわりを目にできました。さすがです。流せばいい、早ければいいだけではない事がよくわかりました。以下、抜粋して紹介。
配信情報: 選手・ふろん太からのメッセージ、お得な情報を配信。(週に1~2回程度の頻度を予定)
こだわり: 送信メッセージにの対して、個別に対応・返信できない代わりに、選手・スタッフからのメッセージを数パターン用意し、自動返信でランダムに送信。「ぜひ、お友だちになって、メッセージを送ってください!!」との事。
フロンターレ日記該当ページ:http://www.frontale.co.jp/info/2013/0701_16.html
【その他のSNS】
Instagramは写真や動画を撮影してシェアする事で、コミュニケーションを楽しめる無料のスマートフォンアプリ。投稿した写真は、FacebookやTwitter、Tumblrなどでもシェア可能。
YouTubeでは、「川崎フロンターレチャンネル」として、動画専門のチャンネルとして運営。755は「芸能人とも話せる新世代トークアプリ」という事で、「ふろん太とカブレラのつぶやき部屋」として運営。確かに両マスコットとお話できるようですね。
うーむ、昔流行った「チャット」が進化したものなのか、こういう分野は詳しくないため、よくわかりません。どなたか教えてください。
J1川崎公式Instagramページ:https://instagram.com/frontale_kabu/
J1川崎公式YouTubeページ:https://www.youtube.com/user/frontalechannel/
J1川崎公式755ページ:http://7gogo.jp/lp/6OPDISnXWchWkVIvojdMdG==
という感じでした。当ブログでも以前の記事でSNS事情についての全クラブ調査を行っております。特に最も信頼性が高く、普及率も高く、世界で通用するフェイスブックについて、実施していないところはなぜなのか摩訶不思議です。「すでに他のSNSをやっているから」というのは、上の川崎さんの事例を観れば一目瞭然。現状ではファン・サポーター向けに義務化しているのではないでしょうか。SNSも種類が多く、今ややっている・いないというレベルから、どう使い分けができているかというのが評価基準になっていると個人的に思っています。読者の皆さんの地元クラブのSNS事情はいかがでしょうか。
J1川崎関連:57|56|55|54|53|52|51|50|49|48|47|46|45|44|43|42|41|40|39|38|37|36|35|34|33|32|31|30|29|28|27|26|25|24|23|22|21|⑳|⑲|⑱|⑰|⑯|⑮|⑭|⑬|⑫|⑪|⑩|⑨|⑧|⑦|⑥|⑤|④|③|②|①