J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

Jリーグファミリーの資格38

2013-03-18 00:09:08 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 いろいろと各Jクラブの公式HPを観ていたら、また「違い過ぎる」事例を発見しました。J2横浜FCですが、「ホームタウンプロジェクト」という事業をされています。よく目にする「普及コーチによる訪問スクール」くらいなのかなと思って観たらビックリ。とても立派な社会・地域貢献事業をいっぱいされていました。しかも質が高い。こちらのクラブでは、公益法人を設立させて活動している事例記事を先日紹介しましたが、他にもいっぱいありました。公式HPの中の「クラブ」というカテゴリの中に出てきます。以下、抜粋して紹介。
    
【ホームタウンプロジェクト】
 去年の2月から毎月活動報告をされています。イメージアップに貢献できていますね。
<サッカー普及活動>
・「はまっ子ふれあいスクール」「放課後キッズクラブ」
 2001年から横浜市と協力し、ホームタウンコーチが横浜市立小学校の放課後事業に巡回訪問。
・キックターゲット
・ヨコハマぽるとカップ
 2007年に大阪で提唱された精神障がい者フットサルを、2008年から横浜FCとヨコハマぽるとカップ実行委員会が共同で実施。
<地域振興事業>
 横浜熱闘俱楽部、横浜市役所、保土ヶ谷区・神奈川区、保土ヶ谷法人会と連携し、地域振興に繋がる連携や地域住民が健やかに暮らせる環境づくり、スポーツを通じたコミュニティづくりにつながる活動、まちづくりを行っています。
<子ども達との交流>
 三浦カズ選手など所属選手が学校訪問を行う独自活動「夢で逢えたら授業」、ホームゲームへの区民招待で子ども達を招待する「小学生招待」、JFA事業で当ブログでもよく紹介した学校訪問事業で、元選手のアカデミーコーチが「ユメセン」を実施。
<サポーター・市民との交流>
 地域イベントへの参加、ファン・サポーターが選手とふれあえる「新春もちつき大会」、ホーム試合での選手サイン会・写真撮影会、フリ丸の地域参加。
   

【震災復興支援活動】
 2011年に「東日本大震災復興支援活動as one活動」という名称の独自活動としてスタート。最近では、去年の9月23日に福島復興支援試合として、J2リーグの公式試合(徳島戦)を福島にて開催。
 当ブログ的に、次の事業に注目しました。もし、Jクラブ関係で観られている方がおられたら参考にして下さい。
【サポートタウン】
 クラブハウスのある保土ケ谷区、ニッパツ三ツ沢球技場のある神奈川区を中心に、心意気を共にする地元商店街と協力して地域の活性化に取り組まれています。こちらの紹介記事によると「横浜FCが遊びに行きます!」として各商店街を回り、サイン会、商店街への挨拶、記念写真撮影、ポスターのお届け等のファンサービスをされていますね。
・参加商店街(8つ)
 六角橋商店街、洪福寺松原商店街、戸塚東口商店街、希望ヶ丘商店街、和田町商店街、上星川商店会、横浜西口五番街、西谷商栄会
 商店街の連携は、連合商店会連合会などのような統括組織から話を進めていく方法もありますが、こちらはたぶん関係を一つ一つ作っていったのでしょうね。スタジアム近くの一つの商店街に気を使って広げない例もあるようですが、先進事例のJクラブを観ていると「違い」を個人的に感じますね。
【足長ドリームシート】
 企業や個人が購入したシーズンシートで、神奈川県内の小学校や養護施設の子供たちをホームゲームに招待する制度。
・2013ドリームシート購入者(本日現在・当ブログによるカウント)  企業:78 /団体等:7 / 個人:12
 不特定多数の子ども達を招待する制度も、単純に来場者数にカウントできるからいいのかもしれませんが、こちらのように「ぜひ協力したい」という気持ちを持つ対象を個人にも広げ、公式HPにそのまま名前が掲載され、障がい者施設にも門戸を広げているこちらの活動もいいと当ブログでは思います。
【環境活動】
 こちらのクラブでは、2008年にJリーグクラブで初めて、ISO14001の認証を取得されています。この世界的資格は取るのが難しいだけでなく、毎年更新していくのもコストもかかり大変な制度です。このISOはJクラブでは他にJ1川崎が取得しておられます。
<基本方針>(主な内容)
 地域の利害関係者やサポーターだけでなく、メディアを通じた社会全体の環境保全に対する関心の高まりに対応し、牽引役となる事で、社会的責任を果たす。良好な環境を保持していくために社内で目標を立てた環境マネジメントシステムを継続して、維持及び改善していく。
<ECOパートナーDAYの開催>
・三ツ沢公園内をゴミ拾い
 選手、スタッフ、サポーター等でゴミ拾いを実施。
・不用衣類、古布回収
 試合開催時に実施。回収した物は震災被災地へ配送。
・神奈川県「私のマイアジェンダ登録受付~節電バージョン」
・カーボンオフセット
 通常は来場者数×1kgのCO2のカーボンオフセット、対象試合勝利時は2kgで実施。
<クラブハウスへLED照明設置>
 大震災以降、節電を実施するとともにクラブハウス内証明をLED証明(一部を除く)に切り替え。
<ふれあい地域清掃>
 三ツ沢せせらぎ緑道を、小学生とともに監督、フリ丸とともに清掃活動を実施。
<エコパートナーとの取組>
・太陽油脂㈱
 選手の洗濯物は天然由来の粉石鹸、シャンプーやリンスも化学物質がない天然油脂を使用した商品を使用。選手からも好評。
・武松商事㈱
 自社養豚場による循環型リサイクルで育てた特製武松豚を使用した豚汁を、新春もちつき大会で活用。
<横浜市環境創造局主催による「横浜環境活動賞」>
 「クールアースデー・マッチ」でカーボンオフセット・古紙古布リサイクルの実施や、サッカー教室で訪問した年間約80校の小学校でのECO意識向上のリーフレット配布などが評価され、横浜市環境創造局の「横浜環境活動賞」にて、企業の部として「実践賞」を受賞。
<クールアースデー>
 チーム・マイナス6%の特別協力の下、「クールアース・デーマッチ」を開催。詳細は環境省チーム・マイナス6%HPにて活動報告として掲載。

 いやぁ、こちらのクラブは年々社会・地域貢献活動のボリュームが増しているように感じます。特にビックリしたのが、ISOを取得されている事。Jリーグで初めて取得されたとか。他はJ1川崎くらいしか聞いていません。これは環境問題を考えるという事で、「100年続くクラブ」という長期的展望がなければできない事だと思うし、こちらのクラブも100年続くと思います。ISOは資格更新でかかる経費は安くないという事で、事業費の優先順位を考えると、特にJ2クラブではしんどい事だと思います。
 当ブログで以前に出てきた「試合に勝つ事が一番のファンサービス」という表現がありますが、こちらのクラブの事例を見ると、そう簡単に言い切っていいのかと個人的に感じました。試合結果しか興味がないファンサポーターを作りだしていき、ピークを過ぎていくとみんな離れていく。馴染みがないから「勝ち負けに関係なく応援する」という部分が出てこない。「夢で逢えたら授業」を見ると、公共財として(特に選手による)地域・社会貢献活動がJクラブとしていかに大事な事かも改めてよくわかりました。
J2横浜C公式HP環境活動報告ページ:http://www.yokohamafc.com/club/ecology/report/
横浜FC関連⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130221
  〃     ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110612
  〃     ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100314
  〃     ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090324
  〃     ⑥:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070410
  〃     ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20061130
  〃     ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20061124
  〃     ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060530 
  〃     ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060311 
  〃     ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051202

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする