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関西で地域・社会貢献 京都サンガ14

2021-12-11 00:56:19 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 今季、J1昇格決めたもう1つのJ2クラブは京都さんです。J1昇格おめでとうございます。京都さんのJ1時代も覚えていますが、もう12年前になるんですね。京都さんのイメージは、2大スポンサーに支えられて、資金力はあるが結果が伴わず、千葉さんとともにJ2暮らしが長い老舗クラブ。2020年度の営業収益でJ2平均で約14億円で、京都さんは21億円(地元岡山は13.6億円)と、大宮さん、千葉さん、新潟さんに次いで4位という事業規模。確か以前はもっと数字がシーズンがあったような気がしますが、ずっとこの規模だったので、いつJ1に上がれてもおかしくない状態でした。
 今回のJ1昇格劇でネット情報を探してみたところ、クラブがこう変わったからという情報は見られず、監督部分の事ばかりでした。やはり、監督という存在の大きさがよくわかりました。
   
【京都サンガ12年ぶりJ1昇格、サポータと心一つ】
〔曺貴裁監督(52) J1昇格の裏に厚い信頼〕
「低迷が続き、今季も『序盤はつまらないミスで失点するチームだった』(松田天馬主将)。そうした中で、『どんな状況でも勝ち点3を奪いに行く精神力』を植え付けることを徹底し、チームは4~6月に15戦負けなしを記録した。湘南の監督時代には、パワーハラスメント行為により公認S級ライセンスを1年間停止される苦い経験も持つ。それでも、故郷の京都でサンガを率いた今季の活躍の背景には、選手からの厚い信頼があった。
『チームに合わせるのではなく自分の良さを出せ」『挑戦するミスには何も文句はいわない』と選手を鼓舞し続けた。『昇格の要因は曺さん。選手の意識が根本から変わった』とゴールキーパーの清水圭介選手は感謝を口にする。」
引用:産経WEST
   
 やはり、昇格請負人の監督が就任するとこうなるんだという典型的な例だと思います。地元岡山も来季は本気らしいという情報を耳にしましたが、この監督部分が重要だと思います。J1監督経験者では足らず、昇格請負人クラスでないと、プレーオフ(来季はありそう)出場止まりかと。「精神力を植え付ける」というキーワードがありますが、こういうハートの部分をてこ入れし、意識改革できるのが名将かなと。
 曺監督は湘南時代に、何度もJ1昇格を果たしたまさに昇格請負人。しばらく湘南の監督を続けられると思っていたのに昨季だったか、パワハラ騒動でチームを追われてしまい、どうされているのか気になっていました。その後故郷にある京都さんの監督に就かれ、1年目で結果を出され、さすがと感心しました。清水選手の「昇格の要因は曺さん。選手の意識が根本から変わった」というコメントも納得できます。
   
【12年ぶりJ1昇格の京都 昨季現役引退の安藤淳アンバサダーが見たチョウ改革とは】
「京都が12年ぶりのJ1昇格を果たした。今季就任したチョウ貴裁監督の下で、なぜ京都は昇格を果たすことができたのか。京都で計8年間にわたりプレーし、昨季限りで指定難病の脊髄空洞症などのため、現役を引退、今季はクラブアンバサダーとしてチームを内外から見続けてきた安藤淳氏(37)に、チームの成長や変化の過程を聞いた。
 今年1年、チームはチョウ監督が目指すサッカーを、選手たちが信じてひたむきにトライしてきました。芯の強さをチームに感じます。シーズンの始めは、監督が提示するチームの原則、概念、チーム内で良しとされているプレーが、細かく明確にされていきました。その上で、シーズン前にすごくいい春季キャンプができたことは大きかった。最初1、2か月の過ごし方が強烈でした。自分たちがこういうプレーをすれば、まだまだ伸びしろがある、と選手たちは感じることができていました。
 キャンプでは、監督の求めるサッカーにどんどんチャレンジして、ミスもたくさん繰り返していました。でもその期間が、チームのベースになりました。もちろん、どんなミスでもしていいわけではない。規律はありますし、わがままとは違います。ただ、このミスは許されるんだ、トライをしていったら強くなれるんだ、と選手たちは感じたはずです。特に若い選手、川崎、福岡、麻田らがのびのびできているのは、そういう背景があると思います。
 目指すべき方向に、選手が一体となって向かっていけた理由は、やはりチョウ監督の言葉の力が大きかったと感じます。魅力的だったり、ひっかかるワードは選手の耳や脳に残ると思うのですが、監督はすごくそういった言葉を考えられている。経験、頭の回転の速さに加えて、すごく選手のために準備されている。次の日、何を伝えられるか。計算されて、最高の準備をしている。ただミーティングでざっくり話すのではなく、用意していたことをいきなりやめて、違うことを始めることもあるんです。選手に今必要なことを、すぐに頭を切り替えて伝えられるのは、選手のことを常に考えているからこそできることなのかなと。
 印象に残っているのは、初めて選手たちの前で話されたときのこと。チョウ監督は「サンガを明らかに変えたい。世界に誇れるクラブにしたい」とおっしゃいました。昇格させたい、とか、優勝したい、ではなく。そこまで大きなことを言う監督は、今までいませんでした。選手のために率先して、変わるためにまず自分が大きなことを言う、という姿勢を感じました。
 その後も、監督が何事も自分が最初に行動する、というのを見てきました。ミーティングでは、まず自分が監督として何ができたか、できなかったのか、というのを話される。その上で、選手の脳に残るワードで、チームとしてやるべきことを伝えていく。言葉での伝え方がうまいことに加えて、熱意が行動として出る部分も大きかったですね。練習のオーガナイズでは、一つのコートをつくるにも、だらだらじゃなく、練習を意味ある、しまったものにするためにスタッフ全員がテキパキ動く。そういう部分にも、チョウ監督含め、コーチングスタッフの熱意が行動として現れていました。(クラブアンバサダー・安藤淳)」
引用:スポーツ報知

 京都さんは、サンガスタジアムが完成するタイミングでJ1に近づきましたが、またしても新スタジアムができるクラブは結果的に低迷(下位カテゴリに降格等)するというジンクスが実現してしまいました。資金力があっても、もう一歩足らなかった。そのあと1ピースが「監督」だった訳です。その1ピースが揃った今季は見事にJ1昇格を達成したという事ですね。
 この安藤アンバサダーの説明はすごくわかりやすいですね。曺監督の戦術イメージは、湘南時代のゴールに迫る時は何人ものFWが一斉に襲いかかるスタイル。あの時は観ている方もわくわくする、魅力的なサッカーでした。「サンガを明らかに変えたい。世界に誇れるクラブにしたい」という監督のコメントも頼もしいですね。1年でJ2に戻って来る事なく、来季はJ1を席巻するのではないでしょうか。
J2京都関連⑮:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20200214
   〃   ⑭:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190728
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   〃   ②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060401
   〃   ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060330

 

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