J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化等「岡山からJリーグ百年構想を」。情報リスペクトブログ。

ラグビーの日本へ44

2023-09-30 00:44:12 | スポーツ文化・その他

 TV留守録観戦レポです。
 朝の4時開始でしたので、今日は10時間遅れの留守録観戦です。ラグビーW杯グループリーグプールD第3戦のサモア戦です。先週末と勘違いしていました。なので10日空いたのでゆっくり休めたと思います。一方のサモアは約1週間休みが短く、そういう面で有利です。サモアの世界ランクは12位(日本は13位)。2019年W杯の対戦時は38-19で勝ってます。先発では負傷の流選手に替わってスクラムハーフに斎藤選手の名前が見えます。レメキ選手は初先発。サモアは歌いながら選手入場してきました。試合開始前に、サモアの戦闘舞踊シヴァタウがありました。
   
 キックオフ。会場のトゥールーズは昔のサッカーフランスW杯での会場で馴染みがあります。早速サモアはファウルかショットを選択。距離もあり、ギリギリ届かず無得点。モールとは塊になって押し込んでいくプレーと解説がありました。わかりやすい。サモアのFWはフィジカル強いですが、フィジカルでは日本は負けていません。タックルで具選手出血。日本がずっと攻め続けています。サモアにジャッカルされました。敵陣深く切り込み、そしてレメキ選手でトライを挙げました。TMOもOK。5-0から7-0。松田選手、今のところコンバージョンキック成功100%です。
 サモアのタウマテイネ選手は日本のアニメナルトに憧れて金髪にし、タットゥーを入れているそうです。またサモアにジャッカルされました。サモア上手いな。ペナルティキックを決められて7-3。逆にペナルティキックを決めて10-3。松田選手、12本中12本決める。
   
 サモアのペナルティが増えてきており、日本のチャンスが広がる。今大会から外国籍選手の代表入り条件が改正になっています。他国代表での最後の出場から3年経てば代表入りできるとか。サモアに何人か南半球の強豪国から入っています。左サイド大外にいたリーチ選手からトライを奪う。15-3から17-3。シンビンで相手が1人10分退場で数的有利に。規律も守って反則をしない事というキーワードがこの試合何度も出ています。そこが今後も勝利へのキーワードか。
 高いタックルの堀江選手にTMOバンカーシステム(8分以内にイエローかレッドかを判定)で一時退場。これで一時退場が1人ずつになりました。ラインアウトモールから、そのまま密集のままトライされました。17-8。ダブルタックルを何度もやりますが、合宿でしっかり練習してきたようです。
   
 後半キックオフ。17-8でリードで迎えました。サモアはフィジカルが強いです。4年前も戦った相手ですが、後半はサモアはスタミナが落ちるだろうと解説。日本は1人、FWが少ない中での戦い。またフェアキャッチという意味不明なキーワードが出てきました。自陣22mラインより後で「マーク」と言いキックを捕ることでプレーを止められるそうですが、やはりわかりません。続いて50:22キックって。説明省略! とにかくラインアウトになりました。
 おっと、姫野選手のジャッカル決めました。よく見えなかったですが。ニッポンコールが聞こえてきました。TMOです。サモアの高いタックルで、1人10分退場になりました。アドバンテージが出るというのがやはりわからない。
 相手ゴール直前でラインアウトからモールで押し込んで3つ目のトライ。22-8。松田選手、今大会初めてコンバージョンを外してしまう。
   
 さっきのイエローがレッドに変わり、サモアは1人減になりました。日本はスクラムでサモアに勝つ。ペナルティキックをゲット。今度は決めて25-8。またジャッカル成功。松島選手がサイドを抜けてランニングになるが惜しい。再び松島選手が抜けて独走。そのままトライを決めてボーナスポイント。と思ったらTMOでファウル。ノーゴール。
 まだまだサモアはフィジカルが強く、必死に攻めてきます。そして元豪州代表の選手にトライを奪われてしまう。25-13から25-15。今日はレメキ選手が大活躍。またしても相手ゴール前でのラインアウトからモール。でもインターセプトされる。サモア相手にスクラムで勝っています。
 ここでペナルティをゲットしてショットを選択。決めて28-15。自陣ゴール前でのラインアウトから迫られ、またしても元豪州代表の選手にトライを奪われる。28-20から28-22。ちょっと迫ってきました。ここでサモアコールが起こっています。ここでペナルティ献上。そしてここでノーサイド。勝ちました。ホーン鳴らないな。
    
 李選手はW杯初出場。レメキ選手はこの試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれました。次の第4戦アルゼンチン戦で勝てば無条件で2大会連続突破が決まります。ネットで言われている日本の課題はラスト20分の失速だそうです。確かにこの試合でも追い上げられました。次戦は日曜日の20時からという事で、今度は観やすいですね。
   
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Jリーグをつかおう! Jリーグ社会連携(シャレン)32

2023-09-29 00:01:32 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 Jリーグシャレンの担当理事が替わり、辻井理事になってからシャレン事業は気候アクションに大きく舵を取りました。ただ、当ブログは根本的に、地域の草の根である社会連携活動と、地球単位のグローバルな気候アクションのつながりがどうしてもイメージできません。環境省との絡み、過去の経歴を見させていただいても、辻井理事の強い想いが先行しているのではないかと思っています。こんな中で、メインスポンサーのNTTと気候アクションの1つの事業が出てきました。

TH!NK THE BALL PROJECT

TH!NK THE BALL PROJECT

TH!NK THE BALLプロジェクトは、 JリーグとNTTグループがはじめる、気候アクションプロジェクト。ファン・サポーターや市民が気候アクションに参加しやすく継続しやすい仕組...

 

 

【NTTグループとの協働プロジェクト「TH!NK THE BALL PROJECT」】
「NTTグループの持つテクノロジーを用いて、ファン・サポーターや市民が気候アクションに参加しやすく継続しやすいシステムをつくり、Jクラブと各地域に展開することで、人々の環境に関する日常の行動変容を促し、地域活性化を実現するものです。まずはファン・サポーターが気候アクションに参加しやすくなるシステムの開発・提供をめざし、9月からファン・サポーター参加型トライアルを開始いたします。」
2.背景
 Jリーグは、1993年の開幕後、Jクラブの本拠地であるホームタウンを中心に地域と一体となってホームタウン活動を行っており、2018年からは地域の企業や行政といったステークホルダーの皆さまと連携したシャレン!(社会連携)活動を行うことで、地域課題の解決に取り組んできました。また、近年地球規模で影響を及ぼしている気候変動問題に対して真剣に取り組むべく、2023年1月より「社会連携グループ』と『気候アクショングループ』の2つのグループから成る「サステナビリティ部」を新設いたしました。
 一方、NTTグループは、所有するアセットを活用した不動産事業やエネルギー事業、各地の企業や自治体等と協業した街づくり事業、地域社会・地域経済への貢献を目的とした農業事業やeスポーツ事業などにより、全国各地で地方創生や地域活性化に取り組んでまいりました。また「まちは住民・市民がつくるもの』という考えから、誰もがまちづくりに参加しやすくなるアプリ『みんなのスマートシティ(以下:みんスマ®)』(注1・※2)の開発を進めてまいりました。
 こうした背景を踏まえ、JリーグとNTTは双方の強みを持ちより、気候変動への対応をきっかけとした地域活性化をめざし『TH!NK THE BALL PROJECT』を開始することとしました。

3. 検討内容
① システムの開発・提供
 ファン・サポーターが、環境配慮につながる行動をとってアプリで記録すると、自分の応援するクラブの活動量として集計され、クラブからお礼の品がもらえるシステムを開発し、スマホアプリとして提供いたします。開発はJリーグとNTTグループがお互いのアセットも組み合わせながら共同で進めておりますが、特にユーザーインターフェース(スマホアプリ)はNTTデータが所有する市民参加型まちづくりアプリ『みんスマ』を活用します。」

 

NTTグループとの協働プロジェクト「TH!NK THE BALL PROJECT」開始:Jリーグ.jp

Jリーグは、Jリーグオフィシャルテクノロジーパートナーであり、この度Jリーグ気候アクションパートナーとなったNTTグループと協働で「TH!NK THE BALL PROJECT™」(※1)...

Jリーグ.jp(日本プロサッカーリーグ)

 

  

3 Steps アプリでできること
 Step1 行動したらアプリで記録。 step2 応援するクラブの成果になる。 step3 クラブからお礼がもらえる。
〔アプリの使い方〕
01 試合日に行動して記録
 一覧から興味のあるアクションを見つけたら試合日にスタジアム等で行動・参加してアプリで専用QRコードを読み込めば記録完了。活動量とポイントがたまります。
02 日常的に行動して記録・報告
 一覧から興味のあるアクションを見つけたら行動して、アプリで撮影・報告すれば完了。活動量とポイントがたまります。
03 クラブからのお礼と交換
 一覧からほしいリワード(お礼)を見つけたら必要なポイントをためて交換しましょう。
   
 早速アプリから登録してみました。行動は速いですよ。やっぱ実践しないとネタになりませんから。登録後、「気候アクションを通じて応援したいクラブを選んでください。」というのが出てきました。表示されたのは3クラブ(J1横浜、J2仙台、J3北九州)のみ。地元の岡山を選択したかったが、無いものはしょうがない(こういうものは一番最後になるイメージ昔から強し)。一番馴染みのある仙台さんを選択。
 いろいろ環境対策の質問に答えて、判定結果は「環境レベル2級」でした。次に目標アクションが来ます。試合日、平日、毎日で、試合日を設定すると、「セルフチェックと目標設定ができました! 100p獲得しました!」と表示。あとは読者の皆さんでお試しください。

 昔、Jリーグでクラファンをやっていた事がありますが、全くゼロに近い数字であえなく敗退した事例を思い出しました。まぁそこまでは行かないでしょうが、イメージ的には「ソナエル」かな。明治安田生命で以前にやっていた「健活」だったか、どれも似たような実施頻度になっており、こういう社会貢献的な取り組みはなかなか数字が増えません。まぁしょうがないのですが。
 辻井理事に替わってから、何となく「Jリーグシャレン」のメディア露出度が減って来た気がします。この流れで本当にいいのでしょうか。シャレンといえば、最近献血活動をいくつかのクラブ(岡山はまだ調整中か)で見かけますね。
シャレン(Jリーグの社会連携)関連: /  /  /  /  /  /  / /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  / 
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Bリーグについて86

2023-09-28 00:01:36 | バスケ(Bリーグ・代表等)

 リスペクトコラムです。
 遅くなりました。Bリーグの将来構想「B.革新」のリスペクト記事です。今後何回かに分けてお届けしようと思います。第1部は「リーグ概要」、第2部は「米国型リーグか欧州型リーグか」、第3部は「米国型リーグ」、第4部は「欧州型リーグ」というところです。まずは第1部「リーグ概要」その2です。前回に続いて、ネット情報からリスペクトしたいと思います。まずはスポーツ報知の報道から。

新名称は「Bリーグ・プレミア」 NBAに次ぐリーグへサラリーキャップ導入、ドラフト実施検討など発表…2026年に大革新 : スポーツ報知

新名称は「Bリーグ・プレミア」 NBAに次ぐリーグへサラリーキャップ導入、ドラフト実施検討など発表…2026年に大革新 : スポーツ報知

 プロバスケットボール男子のBリーグは27日、都内で会見し、2026年から新たにスタートする新リーグ構想「B.革新」の詳細を発表した。島田慎二チェアマンは、「N...

スポーツ報知

 

【新名称は「Bリーグ・プレミア」 NBAに次ぐリーグへサラリーキャップ導入、ドラフト実施など発表…2026年に大革新】
「Bリーグは(7月)27日、都内で会見し、2026年から新たにスタートする新リーグ構想『B.革新』の詳細を発表した。島田慎二チェアマンは、『NBAに次ぐ世界2位のリーグへ』と目標を掲げ、2026年から大革新を実行する。
 まず、ディビジョン名が変更となり、現在のB1に値するトップカテゴリーは『Bリーグ・プレミア』(Bプレミア)、新B2は『Bリーグ・ワン』(Bワン)、新B3は『Bリーグ・ネクスト』(Bネクスト)となる。」
「この日は新たに2026年からドラフトの実施、戦力均衡やクラブの健全な経営を目的としサラリーキャップを導入、ファイナルを3戦先勝方式でホーム&アウェー制を検討するなども発表された。また将来的な目標として、2030年には日本人、帰化選手、外国籍選手を問わずBリーグから輩出されるNBA選手5人なども掲げた。」

 

【公式】新リーグ・新ロゴ | 「B.革新」特設サイト | B.LEAGUE(Bリーグ)

日本で“もっと”メジャーになり、世界に伍するリーグになるため、ロゴとディビション名も一新します。B.LEAGUEは世界一型破りなライブスポーツエンタメへ。国内プロスポーツ...

「B.革新」特設サイト

 

 この発表はもうお馴染みですね。この情報の中では、2030年にBリーグからNBA選手を5人出すという目標が出ていますが、やはりあくまでNBAありきに見えます。渡邊選手や八村選手はアメリカの大学からNBAに入団できましたが、日本のトップリーグからNBAに入団したのは田臥選手だけですかね。しかし、今の高校生世代の日本人有望選手は、Bリーグ経由ではなく、アメリカの大学に入学する流れが強くなっていると思います。冨永選手もそうですね。さて、あと7年でアメリカの大学に入学させずにBリーグからNBAへ輩出する選手が何人出るのかとは思います。

「ドラフト制度」や「オンザコートフリー」導入へ…アグレッシブな“新Bリーグ”の制度設計が公開 | バスケットボールキング

「ドラフト制度」や「オンザコートフリー」導入へ…アグレッシブな“新Bリーグ”の制度設計が公開 | バスケットボールキング

 7月27日、Bリーグは「将来構想に関する記者会見」を実施。2026年に始動する“新Bリーグ”が予定している制度設計がその概要とともに発表された。  会見に登壇···

バスケットボールキング

 

【ドラフト制度」や「オンザコートフリー」導入へ…アグレッシブな“新Bリーグ”の制度設計が公開」】
「(BプレミアからBネクストまでの)各カテゴリーの数は上から『18』『30』『10』程度を想定しているとのこと。
 各カテゴリーの役割のイメージも設けられており、Bプレミアは競技力・エンターテイメントにおいて世界水準であり、高いレベルでの個の精進を目指すカテゴリー。Bワンは地域に根差して世界と戦う準備をするカテゴリー。Bネクストはクラブ経営の基盤を築いてプロ水準を目指すカテゴリーであるとのこと。Bネクストについては、各クラブの成長を促すことで2030年ごろにはBワンと統合を予定しているようだ。」
「競技成績による昇降格の廃止し、ライセンス基準を満たしたクラブがその都度参入する形をとり、同時にそのライセンス基準を引き上げることついてはこれまでも説明されてきたが、今回より詳細な制度設計が公開されることとなった。」
「その革新、改革を起こすにあたってのビジョンとして、『DiverCivic』と『無限の可能性』という2つのキーワードを打ち出した。
『DiverCivic』に込められたのは地元と固い絆を結ぶ地方創生の意思、そして『無限の可能性』に込められたのはすべてのチーム、選手に栄光のチャンスをもたらす意思。後者を実現するために、『全試合接戦』を目指してリーグとして“戦力拮抗策”を積極的に打ち出していくという。
 そして具体的に示されたのが『サラリーキャップの導入』『登録・ロスター・オンザコートの改変』『育成補償金や柔軟なレンタル制度による選手流動生向上』『ドラフト制度導入」『平日試合を増やすカーディング』『ポストシーズンの規模拡大』という6つの改革となる。」

 とてもわかりやすいですね。各ディビジョンのチーム数は18、30、10か。前にチェアマンに答えていただいた、40年後のBリーグはBプレミアが30チームになって欲しいと言われていましたが、その頃にBネクストと一緒になったBワンは28チームか。さすがにその時はBプレミアがフルハウスになるでしょうが、その時に昇格ができなくなったBワンクラブはどういうモチベーションを持つのだろか。というか、その頃は新しいチェアマンの元で、また次の将来構想を思い描いておられるのでしょうけど。あと、他の6つの変革をリスペクトしてみましょうか。
①アグレッシブな制度設計
 「サラリーキャップ」とは、前述の戦力拮抗を図り、クラブの健全経営のために所属選手全員の年俸の総額を定めるというもの。「各クラブの外国籍選手のレベルをそろえること」も目的の一つにあり、同時に「クラブのスカウティング能力や交渉力の上昇」も期待されている。
②「登録・ロスター・オンザコートの改変」
 Bプレミアにおいては外国籍選手のオンザコートフリーを検討しており、BワンとBネクストについては「2-1-1-2」と各クォーター毎に出場人数を制限する方針とのこと。これにより下位カテゴリーで日本人選手の出場機会を確保し、選手の成長環境を作る方針。
③「選手流動性」を向上するために柔軟なレンタル制度
 NBAにおける2way契約に着想を得たもの。Bリーグでは「ダブルチーム選手」と呼称し、基本的にはBプレミアに所属する選手が下記カテゴリーでプレーする機会を得るもので、報酬については所属元のBプレミアクラブが全額負担。一方であくまで選手の契約元はBプレミアになるため、Bプレミアが臨んだタイミングで選手を呼び戻すことが可能。
 育成補償金は、選手移籍の際に育成元クラブにお金が支払われる制度で、これはBプレミア以外のクラブに所属する選手がBプレミアに移籍する場合のみ発生するもの。
④「ドラフト制度」
 Bプレミアのみを対象で、2026年からの導入を検討。基本的には学生を対象とする想定で、Bプレミアに属するクラブの練習環境や最低年俸を問題なく支払える経営状態などはしっかりとチェックされる様子。また、現状の特別指定選手制度やユース育成枠と相反する点は課題であり、順次解決していくとのこと。
⑤「カーディング」
 露出拡大やアリーナ運営、選手コンディション、アウェー観戦のしやすさを鑑みて、週末試合と平日試合をバランスよく開催する方針。また、FIBA WINDOWの前には直前強化合宿等の日本代表活動を優先しつつ、リーグ戦を同時開催するようだ。なお、代表招集選手については代表活動を優先しなければならず、原則としてリーグ戦出場を認めない方針。
⑥「ポストシーズン」
 Bプレミアのファイナルにホーム&アウェー方式を導入し、3戦先勝方式にすることが検討。さらにBワンについてはプレーオフの希望を拡大し、16クラブが参加するものになりそう。
 ②ですが、Jリーグも外国人枠の増加が図られてきましたね。Bワン以下は外国人選手出場数を制限して、日本人選手の出場を確保するそうですが、ひょっとしてBプレミアを観たら、両チームとも外国人選手で溢れて、もはや日本のリーグじゃなくなっていると思われませんでしょうか。一番上の1部リーグで1人でも多くの有望日本人選手が出場して初めてプレーレベルが上がるのではないかと思います。
 ③ですが、Jリーグのレンタル移籍制度に似ていますね。Bプレミアの若手選手がレンタルでBワンでプレーしてくれるのは大歓迎なのではないでしょうか。
 ⑤ですが、代表招集選手については代表活動を優先され、原則としてリーグ戦出場を認めないそうですが、これはJリーグもそうですが、代表選手を多く抱えるクラブは代表戦時期には戦力ダウンするというリスクを背負う事になります。Jリーグではルヴァン杯にしてリーグ戦は休止していますが。
 ⑥ですが、Bワンについてはプレーオフに16チームが参加できるとありますが、30チームくらいに落ち着くと言われていたので、上半分の上位チームがプレーオフに進む事になるか。

 この動画を観ると、島田チェアマンが自ら更にわかりやすく解説されています。ちょっと思ったのが、どの資料を見ても、エクスパンションリーグの解説が薄い印象があります。なので、当ブログでは昇降格が無くなるビジネスモデルというのはどういうものなのか、リスペクトしていきたいと思います。次回は米国型リーグと欧州型リーグの内容について掘り下げてみたいと思っています。
「B.革新」関連第1部「リーグ概要」①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230925
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育成・下部組織について61

2023-09-27 00:01:33 | サッカー(J3以下・外国・他カテゴリ)

 リスペクトコラムです。
 最近、FOOT×BRAINからのリスペクト記事がまた増えてきました。今年サッカー女子W杯があり、開催前の心配をよそに部類の強さを発揮して、世界を驚かせたなでしこジャパン。そのW杯の後にFOOT×BRAINで、女子サッカーの特集がありました。この日のブレインは、元なでしこジャパン(2011W杯優勝、準決勝で2得点)メンバーで、WEリーグ新潟所属の川澄奈穂美さんでした。2014-23シーズンをアメリカでプレーし、日本人初の100試合以上に出場した存在。そんな川澄さんと、なでしこジャパンの強化につながる、アメリカの女子サッカー事情でした。
   
【FOOT×BRAIN×女子W杯ベスト8×原石の育成】
 海外組は23人中9選手(熊谷・清水・南・長谷川・杉田・林・長野・遠藤・浜野)。女子サッカー界に新たな育成の波が。そのキーワードは「アメリカ」。アメリカ代表はW杯ベスト16だったが、過去2大会で2連覇した元女王。リーグ戦観客動員数(2021-22)はアメリカが世界1位で約5,000人。
     
〔アメリカ留学×高校生世代〕
〔アメリカの大学サッカー〕
 アメリカには世界が注目。W杯に出場した国のうち、実に18か国の選手が所属。なぜ世界中からそこまで集まるのか。その要因の1つが大学サッカー。現在フロリダ州立大4年でプレーする、U-17日本代表経験がある岩井蘭選手。
岩井(岩):アメリカのサッカーのシステムとして、(高卒で)クラブチームという選択肢は無い。大学で競争して競り上がった人達がプロになるという育成としての4年間がハッキリしている。アメリカでは大学を経由してプロになるのが主流になっている。そこで生まれた独自の育成システムが、女子サッカーを活性化させている。大体、代表選手になる人他達は、ドラフトの門をくぐって、そこで生活をスタートさせるのが大体のアメリカのクラブへの道すじになる。

 その育成システムとは「大卒ドラフト」。大学に所属していれば国籍を問わず、クラブが指名・契約できる制度。その結果、大学リーグとは思えない驚きの現象が生まれている。

岩:自分達がいるチーム(大学)から3~4人、次のW杯のメンバーに選ばれている。U-23のアメリカ代表だったり、スウェーデン、ポルトガル、イングランドなど、ほとんどの選手が自分の国で代表選手をやっている選手が集まってきている。毎日が刺激的であり、こんな環境で世界中の選手達とプレーできて、アメリカに来て良かったと感じる日が多い。

 実際今回のW杯では、各国の代表にアメリカの大学に所属する20人が選出。そのレベルの高さからアメリカの大学サッカーはまさに世界のスター育成機関になっている。
   
〔世界の若きスター×アメリカ留学〕
 若くして世界のプレーヤーと戦えるアメリカへのサッカー留学。実は今その波が日本にも押し寄せている。神奈川県のとある施設に、全国から10代を中心とした若く才能あふれる世代が集結。そこに名門サンタクララ大学(2021年全米サッカー選手権優勝)の監督が登場。はるばる日本人選手をスカウトしに来日。この日のトライアウトに参加したのは高校のサッカー部や、WEリーグ日テレベレーザの下部組織など約30名の選手。それだけの選手がアメリカへのサッカー留学を希望する理由は、「フィジカルの強さ」「ジムなどの施設も整っている」「サッカーも勉強もできる。セカンドキャリアを考えたらアメリカの方が良い」など。
 
 ミーティング後、選手達はウォーミングアップを行い、トライアウトへ参加。即席チームで実戦形式のトライアウト。チームを作り、3試合ずつ行うゲーム形式でのテスト。そこでのプレーが評価となる。ではアメリカのチームは日本人選手をスカウトして求めるものは、「スキルが高く、ボールの扱いが上手い選手を探している。ボールを丁寧に扱う選手は大学で重宝される。そして日本人選手のサッカーへの情熱が素晴らしい」と。
     
 スカウトの目に留まったのは日体大3年生/元日テレ・メニーナの原田えな選手。テクニック、スタミナ、判断力の高さを見せつけた。トライアウトが終了し、監督は「直接連絡を取りたいと思った選手は3人。1人は事前に知っていたが、興味深い選手がさらに2人見つかった。我々は守備力ではなく、攻撃力を勝負としている。攻撃こそ最高の防御と考えている。日本人選手は戦術理解度が高いので、我々の哲学の実現の手助けをしてくれる」とコメント。
 「アメリカ代表にならない日本人を育成するメリットは?」という問いに「私たちはメキシコ、アメリカ、カナダの代表を輩出している。各国の代表で活躍できるように、持ち味を活かして育成している。国など関係なく、日本人選手の育成の手助けをしたい」と回答。国境を超えた充実した育成が、日本の女子サッカーを更に強くするかもしれない。
    
 1972年に、男女の育成格差を無くすための制度「タイトルナイン」が成立。男子同様に充実した設備や奨学金制度が女子サッカー選手にも適用され、練習環境が整った。そのため最近ではWEリーグから欧州へ行く選手も増えたが、アメリカの大学を経由してステップアップするケース(黒崎優香選手)も。アメリカの大学が世界のトップを目指す選択肢の一つになっている。

 という内容でした。W杯選手で海外組は23人中9選手という事ですが、男子A代表と比べたら全然少ない。個人的には欧州へ行くが多いので、もっとアメリカに行って欲しい。なでしこジャパンの黄金時代、澤さんや宮間さんが行ったのはアメリカだからと思っています。今回の情報ではWEリーグを経由せず、高校卒業後そのまま大学サッカーに行っている事例がありますが、これってバスケと同じ構図になってきています。これが不思議と男子ではそういう傾向はほとんど聞かない。
 女子サッカーはアメリカの大学、そのままプロクラブにドラフトで入団するのが、世界のトレンドとして認知され、世界のスター育成機関になっているとありました。今、強くなるためにはそうするしかないのかな。「サッカーも勉強もできる。セカンドキャリアを考えたらアメリカの方が良い」という声も面白い。
 「タイトルナイン」という制度が出ました。番組で川澄さんが「アメリカはまず環境を整えてから強くする」というコメントがありましたが、ドイツでも「ゴールデンプラン」という国の施策がありました。やはり何か環境改善で国策が要るのかもしれません。日本でもここ最近、スポーツ庁を中心に政策を取られていますが、先進国をリスペクトした新しい政策が必要なのかもしれません。
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勝利の白星188

2023-09-26 00:01:34 | ファジアーノ岡山

 生観戦レポです。写真は一部石原診断士さんにお世話になりました。
 昨日Cスタで開催されたファジのホーム磐田戦の観戦に行ってきました。この試合から昼時間に移行という事で13時開始でした。昼食時間に合わせたい時間設定なのかもしれませんがが、やはりまだまだ暑かったですね。今回は特に目玉的な出演者はいなかったのですが、いつものようにまずはファジステージに直行。NHKの中継があり、解説者の宮澤ミシェル氏のトークショーをやっていました。場馴れしてるのか、実は現役時代はフランス人の外国籍だったとか、ノリノリで面白いトーク内容でした。
   
 その後は芝生広場にもあった高校生ブースを見て回る。そのままスタジアム前広場の高校生ブースを見て回りましたが、半分以上が終了していました(苦笑)。まぁそれはそれで盛況という事で良かったのでは。
 そして、倉敷ブースに足を運ぶ。「2023倉敷「夢」ポスター」の応募作品の展示で倉敷市長賞からいくつか表彰作品がならんでいました。採用されたのは真備の小学生だったようですね。かつての夢チケットから今は夢ポスター。倉敷市さん、これからも継続事業として続けていってください。昨季までと比べて何となく、イベント内での倉敷色が少しだけ増えた印象。もっともっとよそのように市町村デーとして地域色を深めて欲しいとは思います。
   
 イベント情報です。
 まずは県内高校生無料デー。倉敷サンクスマッチ。観光課ブースでは特産品が当たる、Instagramフォローでのガチャガチャや抽選会をやっていたようですがすでに終了。岡山県警ブースの横には、倉敷市消防団倉敷方面隊ブースがあり、消防車が展示されていました。また、JFEプラントエンジデーという事でしたが、オリジナルシートクッションとミネラルウォーターを高校生に配布していました。
     
 そして、試合開始前の高校生ダンスパフォーマンス。Rhythmic Toy Worldと一緒にやっていました。パフォーマンス後も高校生達が選手入場まで残って、盛り上げてくれたのは良かった。出演した高校ダンス部は12校(倉敷翠松高、興陽高、理大附属高、清心女子高、岡山城東高、倉敷中央高、山陽学園高、西大寺高、岡山芳泉高、高梁高、おかやま山陽高、総社高)でした。振付はIPUダンス部とか。いいコラボですね。
   
 他にも試合開始前にピッチで、就実高吹奏楽部の演奏、スタジアム前広場で岡山学芸館高の高校生アーチストのルナトラさんのライブペインティング、ファジステージで山陽学園高校Musicコース・ミュージカル専攻生によるダンスパフォーマンスが行われたようです。
  
 
   
 続いて高校の出展ブース。芝生広場では総社高、高梁城南高、倉敷鷲羽高、興陽高、岡山学芸館高のブース(ワークショップ等)がありました。スタジアム前広場では、倉敷高、岡山高、西大寺高、岡山南高のブース(開発商品販売)がありました。あと、倉敷の日という事で、大原美術館「紙製のサンバイザー」ワークショップもありました。
   
 Fゲートから入場。今日はFSSのどの顔なじみメンバーさんのレーンから入ろうかと見てみるが、あれっ何か誰もいないやと。代わりに若者のバイトさん達が立っていました。運営のJ1仕様が更に浸透かと思っていたら、メンバーさんの話で、たまたまトライアル的にそうなり、いつもの皆さんはこの日はメインに配置された様子。Eゲートはコロナ禍時期からそうだし、Fゲートもそのうちそうなってしまうかもしれませんね。
   
 いつものバックスタンド中央付近に着席。すでに松ちゃん君とシマカズ氏が座っていましたが、この日も席詰めの声掛けが行われており、そんな感じで観戦。でも暑かった・・・ 帽子が無かったら日焼けしていたかもしれません。磐田サポも大勢来られていましたね。「アウェー席があれくらい埋まるのも珍しい」と横から聞こえる。試合前に高校生ダンスパフォーマンスと、JFAリスペクトフェアプレーデイズに伴う「差別・暴力根絶宣言」選手(新婚さん)の セレモニーがありました。ビッグフラッグも2枚目が登場。我々の席の頭上に来ました。久しぶりでした。
    
 試合の方ですが、前節体調不良だった選手は全員復帰。でも、最初はちょっとスタミナが心配でした。序盤、磐田が押せ押せに来ました。とにかくプレーが速い。前半7分にそんな速いパスワークで早くも失点してしまう。岡山のDFがついていけてなかったですね。岡山はその後もミスが続き、ピンチを招き、ずっと攻められっぱなしでした。磐田はやはりパスワークが上手い。サポの声量も大きい。磐田にインターセプトされるシーンも多い。それでも前半37分、相手ゴールに迫り、ワンツーで鈴木選手かゴールを決めて同点。ここから流れが変わりました。
   
 後半は岡山の流れでしたね。末吉選手の足がやたら速かった。交代したルカオ選手のプレー1つ1つに、なぜかあちこちの客席で盛り上がっている。ルカオ選手は今季それほど結果を出せていませんが、背が高い分目立つのかな。その後磐田さんはゴールまで迫るが、最後の精度がイマイチだったかな。後半31分にCKから、柳の打点が高いヘッドが決まって勝ち越し。そのままの流れで勝利できました。残り10分であの遠藤選手も出てきました。短い時間でしたが、CKなど随所でプレーを観れました。あと何季J2でプレーが観られるのか。

 ネットの戦評です。【ハイライト:ファジアーノチャンネル
「山は序盤から主導権を握られ、ショートカウンターから得点を許してしまう。それでも、見事なパスワークから同点に追い付き、前半を終える。迎えた後半、ホームチームはチアゴアウベスを中心に攻勢を強め、反撃を開始。厚みのある攻撃を繰り広げると、セットプレーから柳が頭で合わせ、逆転に成功する。その後は、粘り強い守備を披露し、終了間際のピンチも防いで試合終了。」

 

Jリーグ - J2 第36節 ファジアーノ岡山 vs. ジュビロ磐田 - 試合経過 - スポーツナビ

J2 第36節 ファジアーノ岡山 vs. ジュビロ磐田の試合経過。スポーツ総合サイト、スポーツナビ(スポナビ)のJリーグページです。最新のニュース、速報、日程、見どころ、結果、...

スポーツナビ

 

 今朝の山陽新聞朝刊の「ファジ鮮やか逆転」というタイトルの記事の戦評です。
「(柳選手は)12戦ぶりの今季4得点目に加え、守備のビッグプレーでもチームを救う。1点リードの後半ロスタイム。GK堀田の横を抜けてきたシュートを先回りし、ゴールラインぎりぎりでクリア。」
「チームの成熟度も見逃せない。高橋、坂本、鈴木のパス交換で守備網を破った同点弾は培った連携のたまもの。リーグ前半を中心に安易な失点を糧に守りは粘り強くなり、ルカオ、ムーク、木村を後半に投入して出力を上げるゲームプランも板についてきた。」
 
 勝ちましたね。順位は暫定7位(群馬さんが2試合少ないため)まで上がり、プレーオフ圏内の6位と1ゲーム差になりました。順位表を眺めると、首位の町田さん以外はすべて元J1勢で岡山も上下に挟まれていますね。次節勝てば、最良で暫定5位まで上がる可能性がありますが、負ければ最悪で11位まで落ちる可能性もあります。とにかくプレーオフ圏内に入るか入らないかの辺りはかなり混戦です。
 いつの間にか千葉さんが5位まで上がっていました。次の相手はその千葉さん。今節は仙台さんに3-1で快勝しており、おっと現在6連勝中だ。負けた山形戦を挟んでその前は3勝2分けか。最近勢いありますね。岡山は4連勝まででしたが、千葉さんの方が連勝している。だから5位なのか。やはり連勝しないといけませんね。
   
【J OKAYAMA MOM(マンオブザマッチ)】 
1位:柳選手   2位: 選手

Daiki氏: 鈴木選手。攻守にわたり、後半途中に交代するまで、大車輪の活躍でした。
issan: 柳選手。決勝点のヘッドもそうですが、相手の決定機を阻止した守備が勝利を決定しました。
メグミさん: 柳選手。キャプテンとして気持ち溢れるプレー。決勝ゴールはビューティフル。
suspect氏: 柳選手。攻守に奮闘。試合を決める決勝点。ATのゴール前クリア。
石原診断士: 柳選手。後半は1ゴール&1セーブ、前半も2度は相手枠内シュートを弾いていたはず。
うろたんK氏: 柳選手。決勝ゴールと、ATでは失点を防いで大きく勝利に貢献。
oketsu氏: 柳選手。攻守でチームを救い、シュート弾き出したのは素晴らしかったこと。
シマカズ氏: 柳選手。勝ち越しゴールとスーパーセーブともに見事でした。
松ちゃん君: 柳選手。逆転の決勝ゴールと同点弾をナイスなカバーリングで防いだので。
#がんばろう日本

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Bリーグについて85

2023-09-25 00:01:41 | バスケ(Bリーグ・代表等)

 リスペクトコラムです。
 遅くなりました。B.革新のリスペクト記事です。今後何回かに分けてお届けしようと思います。第1部は「リーグ概要」、第2部は「米国型リーグか欧州型リーグか」、第3部は「米国型リーグ」、第4部は「欧州型リーグ」というところです。まずは第1部「リーグ概要」その1です。少し前に立て続けにニュース番組で特集されていました。そのうち、WBSは島田チェアマンが出たかった番組とか。まずはわかりやすく入りたいので、放送メディアから行ってみたいと思います。
   
【日本バスケ・・・各地で進む"大変革”:9/1:報道ステーション】
 Bリーグが掲げる「改革」に向けて試合を行う次世代型アリーナの建設が全国11カ所で急ピッチで進められている。リーグ発足から10年となる2026年、Bリーグは革新(B.革新)と銘打った大改革を行う。2部リーグ制から3部制に変わり、各チームは所属リーグごとに集客数と収益、それを可能するアリーナの確保が参入基準として設けられた。

「Bリーグ プレミア」参入基準
▶1試合の平均入場者数 4000人以上 ▶1シーズンの売上高 12億円以上 ▶5000席以上のアリーナを確保

 目指すはBリーグをNBAに次ぐ世界2位のリーグへ成長させること。
島田慎二チェアマン(島)「クラブの事業力が世界2位のリーグになることを目指します。そうすることで、世界中からレベルの高い選手が集まる。Bリーグの選手もNBAを見据えることができると考えています。(Bリーグ公式HPから)」

 1990年代、スタープレーヤーを国際大会に送り込んだNBA。世界ブランド戦略のインパクトは絶大で、10年も経つと海外選手のNBA挑戦が相次ぎ、多くのムーブメントを生んだ。日本人初のNBAプレーヤー(田臥選手)が誕生したのもこのタイミング。ただ、その後2人の日本人NBA選手(八村、渡邊選手)が生まれるも、どちらもアメリカの大学を経てという経路。日本のプロリーグからNBAへ行った選手は未だ一人もいないのが現状。世界トップレベルの選手を輩出するためには、Bリーグをもう一つ上の高みに押し上げなければいけない。そのためにはクラブチームそのもののランクアップが不可欠。これがBリーグの改革。そして、この改革で一番重要なのが、地域に根差したアリーナ。

島:「『アリーナはやっぱり凄いな』と地域の皆さんに感じてもらう。アリーナのある世界観を普及させることで、もっとバスケットボール界が高いレベルにいける。クラブの収益機会は拡大し、選手や地域への貢献に投資ができる。その成長のサイクルをこの先10年、20年と続けていくためには、夢のアリーナが不可欠だと考えています。」
   
 ちょっとツッコミどころもあります。「2部リーグ制から3部制に変わる」という点。正しくは3部制から3部制なのでディビジョン数自体は変わらないと思います。ただ、現在は運営組織が別法人であるB3リーグが、BネクストとしてたぶんBリーグ運営になると思われます。
 あと、アメリカの大学からNBAという流れがありますが、これは米国型プロスポーツの典型的な育成システムになっており、女子サッカー(後日リスペクト)もそういう傾向にあります。アメリカの大学を経てNBA選手から、BリーグからNBAという流れを生みたいとも思われます。
   
【「Bリーグ」で進行する"大改革” 各地に新アリーナ 経済効果は!?:9/15:ワールドビジネスサテライト(WBS)】 
 現在リーグのトップクラブが集まるB1はBプレミアに変更。これまでB1への昇格・降格は試合の成績で決まってきましたが、Bプレミアではそれを廃止。代わりに条件となるのは経営力。

島:「(狙いは)スポーツといってもビジネスなので、まずは経営力を高め、しっかりした経営の中でチーム・選手に投資していく本来のあるべき姿に変えたい。今は昇降格制度を採用しているので、上がりたい、落ちたくないという事で、当然チームは選手に投資をし、そのポジションをキープし、上を目指す事がモチベーションになり、ファンも応援し、地元企業も応援してここまで成長してきた。
 一方でチームが勝つ事に投資が先行してしまうと、公式ルールがビジネスサイドであったり、地域密着を図り、ファンのサポートに報いるようなアクション・投資をしたいが、そっちになかなか向かない。勝敗に翻弄されるようなチームが増えてきてしまうと、経営の継続性も難しいのではないかとタイミングに差し掛かった。まずは経営を強くして、チームも強くする。最終的にチームを強くしていくという事で、競技を大事にするという事で何も変わらない。アプローチの仕方が変わると考えてもらえばいい。」

アナウンサー:「現在のB1は24クラブで構成されるが、Bプレミアは最大18クラブに少し抑えられる。それに合わせてアリーナの建設も全国各地で進んでいる。こうしたリーグ改革で地域活性化の効果はどうか」
島:「まずは18クラブは2026年の初年度で仕切るが、エキスパンションリーグとして、経営が到達すれば何クラブでも上に上がれるようにしている。アリーナを増やしていく事によって、当然ファンの観戦体験も上がるので、多くのファンが訪れるようになるし、観戦したいという事で地方から地方へ人が移動する事によって、経済効果にも資する事が地域活性化の狙い。(アリーナは)バスケだけでなく、コンサートやイベントの誘致で、バスケをやっていなくても地元を盛り上げられる。そこがアリーナの魅力。また、自然災害での避難場所としても貢献できる。」
 
 どちらの番組でも、好事例として取り上げられたのが、B1群馬オープンハウスアリーナ太田でした。ここでもメディア側へのツッコミどころがありますね。新B1(Bプレミア)は18クラブに抑えられるのではなく、18クラブからスタートするのです。両番組で全国で多くのアリーナの建設があると紹介されています。11か所ですが、神戸以外はどこもB1クラブの本拠地ですね。もう一度整理してみましょう。
・沖縄県沖縄市 :2021年完成   ・佐賀県佐賀市 :2023年1月完成  ・群馬県太田市 :2023年4月完成
・千葉県船橋市 :2024年春予定  ・長崎県長崎市 :2024年秋予定
・兵庫県神戸市 :2025年4月予定 ・東京都江東区 :2025年秋予定   ・愛知県名古屋市:2025年予定 
・愛知県安城市 :2026年予定   ・愛知県名古屋市:2026年予定    ・神奈川県川崎市:2028年予定

 是非は置いておいて、エキスパンションリーグとしてクラブ数が増えていきます。簡単に受け取れば、アリーナを各地域に作り、アリーナで地域活性化を図るという目論見のようですが、詳しい読者の方とよく話が出ます。実はこれは「ハコモノ」の推進ありきにならないようにと。簡単に言えば、ハコモノができればプレミアリーグに入れてあげましょう。ただし、ハコモノを今後維持していかないといけませんよ。だから経営力を高めてくださいとクラブ(行政も)に要求しているという流れになるように思えます。
 個人的な懸念は「負の遺産」化。都市圏のアリーナはいいですが、地方都市の5千人のアリーナを今後上手く稼働できればいいのですが。日韓W杯の時に作られた宮城スタジアムのようにならない事を祈ります。もっとも稼働させるために、参入条件を設けて経営力を高めるように指導しているのでしょうが。心配しすぎなのかもしれません。次回はネットメディアからリスペクトしていきます。
#がんばろう日本

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日本代表のこと・・・566

2023-09-24 00:01:01 | サッカー(日本代表、W杯等)

 留守録観戦レポです。
 なでしこジャパンの強化試合アルゼンチン戦です。パリ五輪予選前の唯一の強化試合だそうで、国内壮行試合ですね。会場は北九州スタジアム。一度行ってみたい場所。スタメン出ました。猶本選手出てますね。GKは平尾選手。W杯3-4-3、今日は4-3-3に変えてきて、熊谷主将がワンボランチの位置に入っています。FIFAランクではアルゼンチンは31位(日本は8位)とかなり格下なので、大勝して当たり前です。4時間遅れの観戦書き込みですが、実はさっきインスタで8-0という結果を見てしまい、トーンダウンしています。まぁ、大味の試合なので生観戦で見ても余り変わりはなかったかもしれませんが。結果を知っているので、今回はシンプルに行きます。
   
 キックオフ。前半2分に相手DFのトラップミスを奪い、田中選手がシュートを打ち込む。相手のDF、足元大丈夫?というプレーでした。日本ゴォール!!! 田中ゴール! 1ー0。早かったですねー 今後の日程が出ました。
パリ五輪アジア2次予選:10/26:インド戦、10/29:ウズベキスタン戦、11/1:ベトナム戦、11/27-12/7:海外遠征。最終予選で2024年の2/24と2/28がH&Aでの一発勝負になるとか。アジアからは2チームしか行けないとか、それは厳しい。過去もなでしこジャパンがリオ五輪に出れなかったのを思い出す。この最終予選が一発勝負って珍しいですね。もう日にちが取れなかったのかな。今のなでしこなら大丈夫でしょうけど。
 前半10分、ここで後から押されてPKを獲得。日本ゴォール!!! 長谷川ゴール! 2ー0。黄色いヘアバンドがよく似合っています。とにかく相手のプレスが緩いのか、よく裏に抜けれます。
   
 遠藤選手、ピンクの髪でいい味出していますね。まるでバスケの川真田選手みたい。猶本選手は29歳にしてW杯初出場だったのですね。今日も結果を出して欲しい。田中選手は体を少し絞ったと解説(岩淵さん)。日本は外から外から攻撃を仕掛けていきます。地元福岡県での開催もあるのか猶本選手、積極的にシュートを打ってきます。W杯では引く場面が多かったですが、この試合では前に出ています。今日のアルゼンチンは仮想韓国になるとか。
 W杯ではセットプレーの得点が無かったので、今日はセットプレーから得点して欲しいと解説(岩淵さん)。
   
 前半25分、遠藤選手からのサイドからのクロスをCB高橋選手がヘッドで決める。日本ゴォール!!! 高橋ゴール! 3ー0。パフォーマンスがラブJの「せっ!せっ!せいや!」に見えました。アルゼンチンは防戦一方になってきました。高橋選手はムードメーカーで盛り上げ役だそうです。アルゼンチンのGKは40歳で一度引退した後に現役復帰したとか。人材がいないのかな。前半39分、縦パスから抜け出した長谷川選手が決めました。日本ゴォール!!! 長谷川ゴール! 4ー0。長谷川選手は昨季にイングランドでベストイレブンに選ばれたそうです。その後も、すっかり固めたアルゼンチンのブロックをこじ開けようとしています。何か日本がずっと攻めています。W杯得点王の宮沢選手の得点はまだですね。前半終了。

 後半スタート。ここで田中、猶本選手に替わって植木、杉田選手(北九州市出身)投入。アルゼンチンは3人替えです。日本選手で海外クラブ所属は23人なあ12人と表示が出ました。男子と比べたらまだ少ないし、個人的にはアメリカに行って欲しいですね。ヨーロッパばっかりなんだよなぁ。なでしこジャパンの黄金時代は、澤さん、宮間さんなどもっと行っていました。ヘディングが得意という植木選手スピードあります。
 アルゼンチンはトリプルボランチで中盤を消しにかかっており、ゴール前も人数を増やしています。「長谷川唯ちゃん、可愛いしね」と松木節が出ました(笑)。長谷川選手は女子バロンドール候補30人に入ったとか。長野、宮沢選手に替わって林、清家選手投入。後半16分にゴール前の縦パスからの混戦から清家選手が押し込む。日本ゴォール!!! 清家ゴール! 5ー0。あと3点か。

 後半21分、裏を取った杉田選手が独走し、GKと1対1で決めました。日本ゴォール!!! 杉田ゴール! 6ー0。全く大味な試合になってきました。ここで遠藤選手に替わって三宅選手投入。おっとここで飲水タイム。前半は無かったです。気温が増したのか。個人的に気になるのがユニフォームの背中ネーム。苗字だったり名前だったりいろいろですね。本人が選べるのか。アルゼンチンは予定よりも1日遅れて到着したそうです。なので、コンディション面でも気の毒な面はあります。
 後半35分、ここでトラップしようとした植木選手が倒されてPKゲット。日本ゴォール!!! 植木ゴール! 7ー0。熊谷選手に替わって三浦選手投入。そしてロスタイムに清家選手が縦にGKの上を通すシュートを打つ。日本ゴォール!!! 清家ゴール! 8ー0。ここでホイッスル。サンドバッグ状態でしたね。

 いやぁ強かったですね。ホーム戦で相手もかなり格下というのを差し引いても、W杯と同じ強さを感じました。また、この試合では若手の2選手の投入が無かったですね。いよいよ1か月後からパリ五輪のアジア予選が始まります。アジアでの出場枠はたったの2。リオ五輪では出場を逃しています。まぁ今のチームなら大丈夫でしょう。
 FOOTBRAINで、先日ちょうどアメリカの女子サッカーの特集があり、近々リスペクト記事にします。その番組を観ても、当ブログ的にはアメリカへの移籍も今後不可欠になってくると思われます。
#がんばろう日本

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クラブ経営について99

2023-09-23 00:01:53 | バスケ(Bリーグ・代表等)

 リスペクトコラムです。
 8月21日でたまたま、KSB(テレビ朝日)を付けていたら、「激レアさんを連れてきた」という番組が始まり、「経営破綻したバスケットチームを、とにかくなんとかしなくちゃいけなくなり、6,000万円借金しながら立て直した人」というテーマが出て来たので、慌てて録画ボタンを押しました。かなりインパクトあるキーワードでした。しかもスポーツ界のあらゆるチームを立て直しまくっている。そのヤマヤ氏が現B1茨城(当時:つくばロボッツで立て直しが超大変で、マンガみたいな大ピンチが襲いかかるという事で始まりました。以下、リスペクトさせていただきます。
   
【激レアさんを連れてきた(激レアさん:山谷氏)】
〔なぜかプロスポーツチームを自腹で借金して立て直すことになっちゃった人「立て直し屋のヤマヤ」〕
山谷氏が手掛けてきたプロスポーツチーム
 ・2002年:アメフト「リクルートシーガルズ」  ・2007年:バスケ「栃木ブレックス」設立 
 ・2014年:バスケ「つくばロボッツ」      ・2021年:ラグビー「静岡ブルーレヴズ」 
   
〔つくばロボッツ 逆転ストーリー〕
 2014年、当時その経営手腕を買われ、NBLの専務理事を務めていたが、開幕と同時につくばロボッツが経営破綻。リーグを運営するために、つくばロボッツはつぶせないという事で、リーグの理事として経営支援。
〔ロボッツ立て直し 大作戦〕
①6,000万円も借りたのに! 経営破綻!→資金を集めよ!
 シーズン運営資金としては6,000万円が必要。リーグ専務理事を退任して、会社を起こしてつくばロボッツの社長に就任。チームの運営資金の6,000万円を個人で借金。リーグが一時的に払っていた運営費、3,000万円の返却をリーグから求めらてしまう。

②選手がいなくなっちゃった。選手の大量離脱 →選手を集めよ!
 給料カットのため、所属選手のほとんどが離脱。1週間後に試合が迫ってきたが、10人集めないとリーグに登録出来ない。1週間後の試合までに集める事ができるのか。
 元選手、他チームの控え選手のレンタル、他のチームの練習生(練習参加のみ許可)、ストリートバスケをするモデルを獲得、選手の友人(元バスケ部)を急場しのぎで招集。何とか試合に間に合う。
   
 しかし、謎の集団化したチームで観客の雰囲気がおかしくなり、ファンに激詰められてしまい、即席チームも大惨敗。節約などチーム全体で努力はしていたが、26連敗を記録し、試合をすればするほど赤字の状態になってしまう。それでも選手達は、お金よりプロとして生きる誇りを持っており、戦力は低いが、夢を叶えてやりがいはあった。何とかNBLの2015-16シーズンを完走(8勝47敗の最下位)したが、そのシーズンオフにBリーグが新たに発足。
 
③Bリーグに入りたい! 会場を用意せよ。
 Bリーグ参入には3千人収容可能な会場を持っている事が条件。茨城国体開催で、5千人収容可能な体育館が建設予定だったが、住民反対運動で体育館の建設計画が中止に。水戸市にある2千人入る体育館で運営していく事になった。席を詰めたり、通路が無いくらいに席を無理くり3千人で設定し、ギリギリ審査基準を満たして、滑り込みでBリーグに参入。
   
④客ガラガラ!社長自ら!チケット爆売り大作戦!
 試合の客席は家族だけ、身内だけ状態。お客さんがいないので、チケットを売り捌かないといけない状況になってしまった。集客作戦「夜のお店で突撃販売」として、個人で持ち歩いていたカード精算の携帯機器を使い、その場購入など、超地道なチケット販売で資金を増やして選手を補強。するとチームは少しずつ勝ち星を挙げるようになり、観客もどんどん増加。その結果、売上10億円を突破。人気・実力、引けを取らないチームとなり、立て直し大成功。山谷氏はこの後、ラグビーの静岡ブル―レヴズを現在立て直し中。地域密着で地域に愛されるチームを作ろうと、今社長をやっている。
TVerプラス該当ページ:https://plus.tver.jp/news/expost_144283/detail/
山谷拓志氏公式note:https://note.com/takashiyamaya
   
 という内容でした。見逃し配信はTELASAで視聴(無料お試しも)できます。なかなか面白かったです。ロボッツさんは名前だけは認識していて、途中でつくばから茨城になったんだなぁと思っていました。また、J2水戸とコラボ事業をしていた覚えがあります。Bリーグクラブの中には茨城さんのような道を歩んできたところも少なからずあるのでは。
 公式HPを観ましたが、地域貢献活動ページを見ると、「M-HOPE」というかなりしっかりした活動をされていて、関心しました。よく見ると㈱グロービスという経営スクール運営会社が親企業になっている様子で、経営も安定しているようですね。

 ちなみに茨城さんは昨季B1に所属し、順位は東地区8チーム中6位でした。気になるのが2026年にBプレミアに入れそうなのかという点ですが、クラブ社長からBプレミアを目指す宣言があったようです。会社員をプロ登録していたチームがBプレミアが目前という、すっかり立派なチームになりましたね。
 ちなみに、今やB1の強豪である宇都宮さんも、かつて立て直された存在だったのですね。今の姿を見ると信じられません。そう見ると山谷氏の功績は大きいですね。静岡ブルーレヴズって、旧ヤマハ発動機ジュビロで名門じゃないですか。あの五郎丸選手の所属していたチーム、そこが経営危機なんですね。ラグビークラブは経営が大変だと思います。何しろ選手数が多いですから。頑張って欲しいです。
茨城ロボッツ公式HP:https://www.ibarakirobots.win/
#がんばろう日本

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監督、GMの力量43

2023-09-22 00:01:11 | サッカー(J3以下・外国・他カテゴリ)

 リスペクトコラムです。
 8月12日(土)のキックオフ岡山で放送された中で、岡山理大サッカー部の話題が出ました。単なる岡山側の大学サッカーの紹介と思って観ていましたが、当ブログで馴染みのある久永氏が指導者として登場し、あとの2人もインパクトのある経歴だったのでまず注目。そして中国リーグ2部のトップへ押し上げた実績、その優れた取り組み内容について興味を持ちました。これは面白いぞと。大学スポーツを取り上げるのは、今まではシャルムくらいじゃなかったかなぁ。
   
【岡山理科大学サッカー部】
 このチーム、以前は中国リーグ2部で1勝もする事ができなかった万年最下位の無名チームだったが、2022年にある人物の加入により、現在リーグトップの優勝候補までに成長。新たに加入したのは監督とコーチ。実はこのお三方、経歴がスゴいスペシャリスト。
  
秦敬治監督(秦)
 全国大会に出場した事が無い大学を2校、全国大会に導いた事のある「全国大会出場のスペシャリスト」。2022年に経営学部准教授に就任。
久永啓コーチ(久)
 元J1広島のコーチで、「データ分析のスペシャリスト」。2021年に経営学部准教授に就任。
林恒宏コーチ(林)
 J1浦和のマネジメントに携わっていた「チーム運営のスペシャリスト」。2018年に副学長、教育推進機構教授に就任。

Q:サッカー部のために3人集まったのか?
秦:まったく違います(一同笑)。
   
 サッカー部のために集まった訳ではなく、専門分野の実績を買われ、大学の先生として就任。それを知った岸波主将をはじめとするサッカー部の選手が、指導して欲しいとお願いに行った。そして、2022年にチームに合流。そこからの快進撃は凄まじく、1勝もできなかったチームがたった1年で(中国2部の)優勝争いに参加するまでに。その急成長の秘密は新たに導入した練習改革にあった。 

【練習改革①:練習時間を短くし選手のモチベーションUP!】
Q:練習はどれくらいやっている?
秦:実は通常練習は水曜と木曜、2時間ずつ。土曜日は日曜日の試合前の調整。
Q:少なくはないのか?
秦:少ないと思われるかもしれないが、週6日活動しているチームの合計の負荷と、週4日でやっている岡山理大の方が負荷が高いと思う。その(練習時間の)短さを利用して、選手達がもっとプレイに飢える。まだやりたいのになというくらいの所で帰らせる。そうすると、またその次の練習で喜んで早い時間からやってくるという感じになっている。
   
【練習改革②:GPS付きセンサーで計測し目標を明確化することで効率化】
久:自分達の運動量を見える化しようという事で、GPSを各選手がつけて、試合とか練習でどれだけ走れたか、走行距離とか、スプリント(ダッシュ)の回数が1試合で何回あったか、IPadとかで見えるようにし、データを取る事でただ単にがむしゃらに走るんじゃなくて、できたできないという所で彼らは、今ではJリーグ選手と同じくらい走れるようになっているので、それは自信になる。
 また練習方法だけでなく、チーム運営のスペシャリストの林コーチの経験を生かした様々な活動も、他の大学にない取り組みになっている。
   

・SDGs活動  ・地域高齢者との交流  ・岡山県サッカー協会と連携・強力  ・企業とのパートナーシップ契
林:サッカーを通してより社会で活躍できるような人材教育を行っているという事。
 監督・コーチ・選手が一つとなり、更なる飛躍を目指す岡山理科大学サッカー部の今後の活躍にご注目ください。

 という内容でした。県内の大学サッカーといえば、吉備国さんやIPUさんの名前が挙がります。理大さんというのは目新しい存在ですね。この3人のうち、久永コーチはファジのフットボール本部アドバイザーの久永氏ですね。森保監督時代のJ1広島のアナリストだったという事で、いい分析をしていただけるのではないかと思います。
 あとのお2人は存じ上げません。秦監督も頼もしいですが、林コーチは浦和さんのチーム運営のスペシャリストという事で、今後の展開が楽しみです。今回一つ思ったのが、理大さんの実行力ですか。このお三方をサッカーではなく教育者として招聘したところが素晴らしいと思います。ここで現在の大学サッカーの現状をリスペクトしてみましょう。

1部:順位順
 広島大/IPU・環太平洋大/広島修道大/広島経済大/周南公立大/福山大/福山平成大/山口大/広島文化学園大/島根大
2部:順位順
 岡山理科大/岡山大/鳥取大/川崎医療福祉大/吉備国際大/広島国際大/尾道市立大/広島工業大/近畿大学工学部  /下関市立大     

 確かに理大は2部の首位でした。岡大や吉備国大より順位が上というのがビックリです。この勢いなら1部に入れるのでは。1部を見ると、岡山勢はIPUさんの1チームのみ(環太平洋大FCとして中国リーグに、環太平洋大クラブとして県リーグにも出ています)。広島勢が6チームも入っています。2部には岡山勢が4チームもあります。ぜひ頑張って欲しいですね。
岡山理科大学サッカー部公式HP:https://ridai-fc.com/
中国大学サッカー連盟公式HP:https://jufa-chugoku.jp/
#がんばろう日本

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Jリーグファミリーの資格121

2023-09-21 00:01:17 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 やっとできました。水戸さん、今の社長になってから、とにかく露出が増えたし、付加価値の高い取り組みが増えました。Jクラブの付加価値シリーズ14チーム目です。水戸さんはJ2の古豪。まだJ1に昇格した事はありませんが、最近強くなってきているのでそのうちJ1昇格を達成するのではないかと個人的に思っています。以前にリスペクトした西村GMの登場や、アツマーレができた頃から急に付加価値アップされたと思います。今回も当ブログでの評価ポイントでじっくり分析しています。あくまで個人的な論調ですが、参考にご覧下さい。
     
【Jクラブの付加価値】
<ハード面>
1)サッカー専用スタジアム
 現在は陸上トラックがあるケージデンキスタジアム水戸を使用。去年に秋にクラブから新スタジアム構想を発表されました。2026年に着工、2026年に竣工を目指すそうで、場所は水戸市内で駅か高速道のICに近い場所で考えているそうです。民設民営というスタイルになるとか。
 昨年秋のクラブ発表で、計画地の選定について、具体的な地名についてはホームタウン15市町村の中から複数の候補地までは絞り込んだが、それ以上の情報は出て来なかったようです。
   
2)専用練習場
 やはり、「アツマーレ」でしょう。2018年に廃校活用で整備された、城里町七会町民センターを兼ねた施設。支所や公民館といった城里町の自治体施設としての機能を果たすと同時に、水戸のクラブハウスが併設されています。廃校を活用した行政施設とプロサッカーチームのクラブハウスの複合施設は日本初の試みだとか。愛称も公募で決定。BBQ場では後援会主催で、選手も参加するファンクラブイベントを開催しています。
アツマーレ関連:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20200104

3)アカデミー
 カテゴリーはジュニア、ジュニアユース、ユースの3カテゴリ。まだトップへの選手の輩出が余りできていないようですが、「サッカー‘’も‘’できる人材を育てる」ことをテーマとして掲げており、アカデミーの指導者もサッカー以外の社会を見る機会を作りたいと考えておられます。
          
4)後援会等支援組織(チェック機能)
 オフィシャルファンクラブ「サポーターズクラブ」の他に、後援会「葵龍会」と「支援持株会」があります。後援会は2014年に設立され、会費収入からチームの運営・選手強化費等の支援を担っており、ホーム戦での「後援会の日」など多くの活動をしています。名称も公募されました。支援持株会は2003年に設立され、ホーム戦での「持株会の日」の活動があります。
後援会関連:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141012
   
5)選手会活動 
 最近では、J3長野の砂森選手ご家族支援募金を実施されています。2011年には選手会主催による小学生を対象とした「元気フェスティバル」を開催していますが、この時の選手会長が小池選手(Fコネクト代表)でした。2016年の熊本地震でも水戸駅で全選手参加で、義援金募金活動をされています。また選手会で長年、茨城県立こども病院を慰問しており、昔から立派な活動をされている様子ですね。
 また、選手会活動ではないですが、水戸さんといえば、Make Value Projectですね。選手のセカンドキャリアを考え、様々な角度から成長させるプログラム(年会26回)での独自の選手教育プログラムとして2018年から実施されています。西村GMの書籍にそのこだわりが詳しく書かれています。
水戸ホーリーホックが地域企業と人材育成研修:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220204

<ソフト面>
1)情報公開(役員名簿や出資社などの経営面)
 クラブ概要ページに役員名簿が情報開示されています。他に「11のゴール」ページには各経営数値が目標と達成率とともに載っています。今載っているのは今季途中の数値ですね。あと面白いのが、フロントスタッフの一覧ページがあります。斬新です。更にその奥にプロフィールページがあり、まるで選手紹介ページのように情報が載っています。当ブログの価値観では、フロントはあくまで裏方であって、必要以上に表に出るべきでないというものがありますが、水戸さんの事例を見ると面白いかもとちょっと思いました。
   
2)情報公開(SNS等による情報開示)
 公式フェイスブックページ、公式ツイッター、公式Instagramページ、公式YouTubeチャンネルの他に公式LINEアカウントもあります。面白いのが公式note。ホームタウンPR大使で「選手たちのホームタウン日記」としてnoteで活動レポを投稿しています。「おらが街PRリーグ」事業のポイント対象となり、記事投稿後2週間の「スキ」数が、ポイントとして加算対象となるとか。水戸さんの付加価値が高い代表的な取り組みで素晴らしいの一言。
   
3)スタジアムイベント
 まずはイベントレポートページですね。ただ、写真だけでした。他に観たのはセレッソさんでレポート文章もありました。多くのクラブがレポそのものが無いので、いい取り組みだと思います。あとはケーズデンキMVP選手賞(10万円分のケーズデンキ優待券を贈呈)、社長とスタジアムツアーふるさと市選手のスタジアム場外イベント参加推しメン総選挙ですね。他にはシャレン事業でもある「大豆ミート事業」で、山形さんとの協働企画として「大豆ミートカレー」の販売があります。

4)広報誌
 「VOICE」とは、2011年春に創刊し、年4回サポーターズクラブ向けに発行されてきた水戸ホーリーホックサポーターズクラブ季刊情報誌。
スポーツナビ該当コラム:https://sports.yahoo.co.jp/official/detail/202005010048-spnaviow   
      
5)協賛店制度(サポートショップ制度)
 昔は「サポートシップ店」を運営されていたようですが、現在は地域通貨として機能するファントークン「ホーリーコイン」を発行する「ホーリーコイン加盟店」として活動されています。また、「茨城県内の飲食店の皆様を応援する」事業もされています。 
ホーリーコイン加盟店一覧ページ:https://yelltum.fun/service/interview_tag/mitohollyhock/
  
6)地域の後援会組織
 オフィシャルファンクラブの他に後援会組織で葵龍会がありますが、職域や地域の支部組織はまだ無いようです。ぜひ大分さんを参考に組織を発展させていってください。
   
7)サポーターカンファレンス 
 過去を追って見ると、2020年に「ファン・サポーターズミーティング」が開催されています。小島社長の発案で、クラブとファン・サポーターの皆様との意見交換を行い、今後のクラブ運営をよりよい形にする機会として実施されたとか。ちょうどコロナ禍時期だったため、オンライン開催でした。サポカンに近い取り組みとして今季開幕前に「小島社長と語ろう!2023シーズンの機運を高める、美味しいお食事会」を実施されています。水戸さんはクラブ社長と距離感が近いですね。 
     
<ハート面>
1)Jリーグ百年構想
 サッカー以外の競技が昔から活発です。まずはアイスホッケー部。2021年にJ3長野アイスホッケーチームと交流戦を開催されています。他にも女子ラグビーチームも活動しているのかな。Jリーグ「地域スポーツ振興活動および介護予防事業」を見ると、知的障がい者サッカー大会「ホーリーフェスタ」、ランニングクリニック、フニーニョの事業に取り組んでいます。また農業事業ブランド「GRASS ROOTS FARM」で、B1茨城のホーム戦の冠スポンサーを務めるという画期的な取り組みもされています。また国際貢献活動「ONE GOALキャンペーン」もされています。 

2)災害の復興支援(東日本大震災等)
 東日本大震災では、被災地クラブとして多くの地域貢献活動されていますが、ここでは省略。それ以外では、台風19号被災地支援で水戸駅で選手による募金活動や、「スポーツ×防災~水戸ホーリーホックと防災について学ぼう!~」を開催されています。
    
3)選手による社会貢献活動(Jリーグシャレン活動等)
 公式HPに「社会連携事業一覧」ページがあります。選手による農業事業「GRASS ROOTS FARM」を積極的にされており、農業ボランティアも募集されていました。シャレン事業では、ニンニク栽培の他に大豆バーガー事業がありますね。
また、今後益々地域の活性化に資する社会貢献活動を強化していくために、クラブ創設25周年(2019年)に、一社)ホーリーホックIBARAKIクラブが設立され、運営しており、沼田前社長が代表理事に就かれています。スポーツを通じて、多様な組織と連携しながら、幅広い領域で地域課題解決に貢献していく組織を目指すとの事。
    
4)市町村デー(ホームタウン活動)
 試合イベントとしては「市町村の日」があります。該当市町村在住者は優待価格でチケット販売があります。また、「共同プロモーション」として、該当試合日前後でのイベント開催、共同での情報発信をされています。事前のPRとしては、PR大使を務めるトップチーム選手によるサイン会を実施されています。
 ホームタウンPR大使事業であり、その中のPR企画「おらが街PRリーグ」ですね。他のクラブでもご当地選手事業はありますが、水戸さんは更に選手によるPR活動を推進し、競わせています。これはなかなかできない事です。ホームタウンを何よりも大事に考えているクラブだからこそ、こういう付加価値の高い事業ができるのでしょう。

5)ファン・サポーターとの交流イベント
 コロナ禍前の2019年まではファン感をされていたようです。2022年に水戸プラザホテルで「キックオフパーティー 葵会」を開催されています。ファンクラブ、後援会員以上を対象に実施されました。
   
6)ホームタウンミーティング
 クラブが主導するシンポジウムや講演会はされていないようですが、去年12月に「スポーツクラブの仕組みとビジネスをテーマに行う講演会『小島社長と話そう!スポーツクラブの仕組みとビジネス。それとここだけの話。』を開催されています。スポーツビジネスやスポーツクラブの仕組みがテーマの様子。クラファンのリターン品としての実施だったとか。

 という事で、水戸さんのJクラブの付加価値でした。当ブログの金沢さんと並んでここ数年メキメキと頭角を表わせてきた付加価値の高いJクラブでした。水戸さんも本当に今後が楽しみなクラブです。J1昇格ももう少しの所に来ているので、その日も近いかも。ひょっとしたら岡山も先かもしれません。これくらい地域に根を張る公共財になっているからこそ、この事業規模でもしっかりクラブ力を高め、選手が来たがる、他クラブが送りたがるクラブになっているのかもしれません。
「Jクラブの付加価値」全体:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170206
 〃 J2金沢:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230323
 〃 J1札幌:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190212
 〃 J2山口:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180623
 〃 J1新潟:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140709
 〃 J1・C大阪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140507
 〃 J1浦和:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140119
 〃 J1川崎:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130825
 〃 J2甲府:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130811
 〃 J3鳥取:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121021
 〃 J1湘南:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120123
 〃 J2仙台:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111230
 〃 J3松本:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111030
 〃 J1柏 :http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111126
J2水戸関連: / /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /   /  /  /  / 
#がんばろう日本 

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