J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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1年で上へ29

2023-12-15 00:01:30 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 J1の残留争いがラスト2試合までもつれ込み、盛り上がってしまいました。昨季はJ2で強さを発揮し、J1残留を目指しましたが、小川選手の海外移籍も痛手になったのか、残念な結果になってしまいました。個人的には、上位勢にも勝っていたし、強かったのに何で降格になってしまったのかなと思ってみたり。
 降格の要因や背景を求めて、今回もネットでいろいろと探しましたが、うーむ余り出て来なかったですね。四方田監督も契約更新になり、何か降格したチームには思えないような感じです。この強さで1年でまたJ1に戻ってこようという意思表示なのか。という事は地元岡山にとっても脅威の存在になるのか。そんな中で見つけた唯一のコラムです。

横浜FCは本当に「弱かったから」降格したのか 報いを受けた「弱者の兵法」

横浜FCは本当に「弱かったから」降格したのか 報いを受けた「弱者の兵法」

12月3日、鹿島。横浜FCは敵地に乗り込んで鹿島アントラーズと戦い、力及ばず2-1と敗れている。すでに実質的には最下位での降格は決まっていた(勝利し、得失点差12をひ...

集英社 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva

 

【横浜FCは本当に「弱かったから」降格したのか 報いを受けた「弱者の兵法」】
<J2からの昇格チームで、戦力的に非力だった。開幕後にJ2得点王のエース、小川航基の移籍もダメ押しに......>
「横浜FCの降格は、そう言って片づけられるのだろう。下馬評も低かった。開幕前から降格の最有力候補に挙げられ、そのとおりになっただけとも言える。しかし、横浜FCは予算的にJ1最下位クラブではない。たしかに下位ではあるが、卑屈になるほどではなかった。今年6月に小川を失ったのは痛手だが、戦績だけで言えば、それ以降のほうが勝ち点を稼いでいる。本当に彼らは『弱かったから』降格することになったのか。」
「横浜FCは開幕以来、主体的にパスを回して優位に試合を進める戦いを目指していたが、布陣もコンセプトも変更していた。実質5-4-1の人海戦術で、守備を分厚くしたカウンター戦法に切り替えた。前線からのプレッシングよりも、うしろでブロックを作り、受け身で守りながら相手のミスを誘い、勝機を探る"弱者の兵法"だった。
「いつか点が入る」川崎戦がそうだったが、敵のそうした甘さに付け込むのだ。構造・概念自体は、カタールW杯で森保一監督率いる日本代表がドイツ代表、スペイン代表という強豪から金星を挙げた戦い方と酷似していた。5-4-1で人垣を作って守りを固めてじっと耐えながら、ウイングバックで奇襲を仕掛け、前線のアタッカーに一撃を託す。ドイツ、スペイン戦では、三笘薫、堂安律が決定的仕事をやってのけた。圧倒的に攻める敵の油断を突いた形だ。
【勝てる相手に勝てなくなった】
 それはひとつの戦い方と言える。だが、"必勝の仕組み"にはならない。あくまで相手のミス次第という偶発性が強く、森保ジャパンが格下と見られるコスタリカに呆気なく敗れたのは、その証左だ。つまり、勝てるべき相手に勝てなくなる。短期決戦のチャレンジャーだったら、その魔法で乗りきれるかもしれない。しかし、リーグ戦という長期戦では必ずぼろが出る。
 横浜FCは攻められる展開になるほど、"弱者の強さ"を発揮した。第22節のヴィッセル神戸戦は、約3割のボール支配率で2-0と勝利。第25節の横浜F・マリノス戦は、先制点を浴び、圧倒的に攻められながらも、なんと4-1と逆転で勝った。第30節のFC東京戦、第32節のサガン鳥栖戦も展開は同じだ。
 一方、互角の相手には、"弱者の兵法"が通じなかった。ボールを持たされてしまい、むしろ苦しんでいるように映る。ボールを握って、つなげる強度が単純に低い。たとえば天王山と言われた前節の湘南ベルマーレ戦も、リードされたあとに慌てて反撃に出ようとして、ビルドアップをたびたびひっかけられ、危機に陥っていた。パワープレーしか活路がなく、なすすべなく敗れたのだ。
 "弱者の兵法"は劇薬である。一定の効果は望めるが、それに拘泥していくことで、根源的なサッカーの力は弱まる。よほど監督に求心力があるか、もしくはチームとしてのスタイルでなかったら、ポゼッションを半ば放棄することは「報いを受ける」ことになる。サッカーボールを蹴ることは、そのものが選手にとってはエネルギーの元であり、それを手放すことになるのだ。」
   
 森保ジャパンは「弱者の兵法」でカタールW杯で勝てたのだと。的確な説明ですね。とてもわかりやすい。当ブログでずっと気になっているのもそこ。森保ジャパンは本当に強かったのかと。元々横浜さんはポゼッションサッカーでした。元柏の下平監督が実施していましたから。そこからカウンターサッカーに変化したのですね。

 横浜さんは今月25日にクラブ設立25周年を迎えられるそうです。記念すべき時期にJ1を去るというのも残念な事。新スタジアム建設とともに、そういえば「周年」も成績不振になる例も多いかもと思ってしまいました。
 クラブ公式HPを観てみると、中村俊輔選手の引退試合で盛り上がっていますね。引退されたのはちょっと前だった気がしますが、このタイミングですか。あと、やはり横浜さんは地元商店街との連携が強いイメージがありましたが、「ポスタープロジェクト」、いいですね。横浜さんらしい取り組み。

 2000年から20年以上にわたり、地域貢献・創成活動の一環として、横浜市が設置している小学生の放課後の居場所である「放課後キッズクラブ」を利用する子どもたちに、選手やコーチ・クラブスタッフが訪問しサッカーボールと触れ合う場、遊びの中から体を動かす場を提供するイベント、「横浜FCと遊ぼう!」も素晴らしい取り組み。何しろ20年以上ですから。そして、かつてあのカズ選手も積極的に参加したという「夢で逢えたら授業」もいいですね。

 若い読者の方は知らない話でしょうが、実は当ブログではその昔に馴染みが強かったクラブです。Jリーグサポ歴30年として、かなり前ですが、旧横浜フリューゲルスの一連の合併劇を見てきました。その後サポーターの方々が一からクラブを作っていったのが今の横浜さん。そういえばあの当時タオマフを買った覚えがある。J1に昇格したら「フリューゲルス」の名前に変えるのかと思っていましたが、そのままでした。過去は過去なのでしょう。
 それから何度かJ1に復帰されました。横浜さんのエンブレムに描かれてあるのは不死鳥(フェニックス)ですか。今回J2に降格されても、また不死鳥のごとくJ1に戻って行かれるのでしょう。来季は本当に横浜さんは強そうだ。いつか福岡さんのようにJ1に定着される事を祈念して、記事を終わらせていただきます。
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#がんばろう日本

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