J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化等「岡山からJリーグ百年構想を」。情報リスペクトブログ。

桜咲き誇るセレッソ大阪13

2014-05-07 00:23:56 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

事例紹介レポです。
 Jクラブの付加価値シリーズ8チーム目ですが、今はやはりこちらのクラブでしょう。親企業のある企業チームですが、岡崎社長(最近尊敬するJクラブ社長の一人に)のもと、特にアカデミー組織の構築は素晴らしいの一言です。当ブログでの評価ポイントでじっくり分析しています。あくまで個人的な論調ですが、参考にご覧下さい。

【Jクラブの付加価値】
<ハード面>
1)サッカー専用スタジアム
 ヤンマースタジアム長居の他に、専スタであるキンチョウスタジアムがあります。2009年に、C大阪が長居球技場を試合会場として使用することで所有者の大阪市と合意。改修工事をクラブが費用を負担して実施。日本の主要競技場で人工芝から天然芝へ転換した例は史上初。元々はキンスタをメインに考えていたのに、長居での試合が増えて、クラブも予想外だった事でしょう。
     
2)専用練習場
 舞洲グラウンドにあるヤンマーグラウンドになります。去年1月にクラブハウス
「セレッソハウス」がオープンしたのですが、クラブハウスの周囲に、桜の苗木を植栽し、クラブとともに生長していく「桜の森」を育て、市民やチームの誇りとなる名所「セレッソの森」を創造する「セレッソの森 プロジェクト」を実施されています。このプロジェクトでは、市民が、サッカーをはじめとした様々なスポーツに興じ、木陰の下に家族やサポーターが集うことが出来る緑溢れる広場をつくり、この「セレッソの森」の造園を、地域住民からの寄付金によって実施されています。専用ページを開設し、専用ブログにてタイムリーに事業報告がありました。これぞ情報公開・情報共有、ファン・サポーターへの報告義務とこの時の紹介記事では触れています。価値観が違うんだなと強く感じました。
セレッソの森関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121102
3)アカデミー
 U-18、U-15、西U-15、和歌山U-15、U-12のアカデミーが組織されているようです。運営会社とは別に「一般社団法人セレッソ大阪スポーツクラブ」があり、そこの所属となります。アカデミー向けスポンサー制度「ハナサカクラブ」のもとで順調に効果を上げ、代表選手を順番に輩出する優れた組織と言われています。レポートページもしっかり運営されており、各カテゴリの様子がよくわかります。
   
4)後援会等支援組織(チェック機能)
 「東住吉区セレッソ大阪後援会」という組織があります。組織名こそ狭い地域名ですが、入会条件は無いようです。年1回開催されるパーティーには選手も参加されるとか。この辺りは当ブログでよく口にする「選手を囲わずに、しっかり街に出す」という面がよく出ていると思います。甲府さんのように県民クラブとしてしっかり成長されるクラブもあれば、狭いホームタウンを意識しているクラブもあると思いますが、こちらのクラブは後者のようですね。同じく狭いホームタウンを意識するバイエルンをお手本とされているためか。まあ、同じ大阪府にもう一つJ1クラブがありますから。また、他に通常ファンクラブ「クラブセレッソ」とは別に「プライムセレッソ
」というファンクラブ組織があり、多くのメリットがあるようです。
後援会関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20131206
プライムセレッソ関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130829

5)選手会活動 
 セレッソ大阪選手会があり、2004年の新潟県中越地震災害から、2011年の東日本大震災への義援金の拠出をされています。また、2012年のアウェー仙台戦で、仙台市沿岸部の小学生を中心に50名様を招待されています。他にも2008年には、ホーム試合前に、ブラインドサッカーに対してボール贈呈式セレモニーとブラインドサッカー(B1)の体験コーナーも同時開催されました。
<ソフト面>
1)情報公開(役員名簿や出資社などの経営面)
 会社概要に役員名簿及び出資企業がキチンと情報報開示されています。確かに役員構成を見ると、ヤンマーと日本ハムで占められていますが、元々は釜本が所属したヤンマーを前身とする企業チームであり、出資企業を観ると、大阪市を始め大阪市内の公共企業が占めている事で、このクラブが「親企業のある市民クラブ」である事がよくわかります。当ブログの印象では、G大阪より公共財の度合が強い印象があります。何よりキチンと情報開示されているところが素晴らしいです。こういう部分の情報公開がほとんど行われないクラブもある中で。

2)情報公開(SNS等による情報開示)
 公式ブログ公式フェイスブックページ公式YouTubeで。ちなみにLINEはJリーグ自体が推進しているので、どこでもされているものとして説明は省略させていただきます。

           
3)スタジアムイベント
 こちらのスタジアムイベントですが、余りよそでは観ないような個性的なイベントが多いようです。
1番オフィシャルスーツが似合う選手を決める「セレッソ大阪オフィシャルスーツベストドレッサー」、セレ女を意識した「セレッソ大阪ファッションコンテスト「セレコレ」、ハーフタイムに芝生をメンテナンスする「奥アンツーカ株式会社presents ベストピッチで選手を後押し!セレッソ大阪グリーンキーパー体験」などが特に目に留まりました。
 公式HPでホーム戦の「イベントレポート」として、しっかりファン・サポーター向けにレポートされています。広報さんのこういった地道なワークも、観客動員アップに貢献されているのでしょう。情報公開・情報開示を正しく認識されているクラブだと思います。
4)広報誌
 オフィシャルマガジン「12th」がクラブセレッソ会員に無料配布されている他に、
Viva! CEREZO―まるごとセレッソ大阪応援BOOK」という雑誌が1,028円で販売されているようです。
5)協賛店制度(サポートショップ制度)
 現在189店のセレッソ応援商店街を運営されています。観ると、大阪市外にも31店登録されています。川崎さんのように専用サイトがあり、地図や業種から検索して探せるようになっています。また、東住吉区商店会連盟主催で「南野拓実選手「1分間連続ハイタッチ」ギネス世界記録」挑戦イベントを実施しており、見事ギネス記録を達成されたとか。
   

6)地域の後援会組織
 本会と兼ねる「東住吉区セレッソ大阪後援会」という組織があります。詳しくは4)をご覧下さい。
7)サポーターカンファレンス 
 クラブ主催で、「サポーターズコンベンション」というサポカンも実施されています。
<ハート面>
1)Jリーグ百年構想
 こちらのクラブでは、アカデミーなどを切り離して、「一般社団法人セレッソ大阪スポーツクラブ」という別の総合型地域スポーツクラブを設立されています。アカデミーの他に、サッカースクールやヘルスケアサポートも実施されてます。最近、ランニングクラブも立ち上げられたようです。
一般社団法人セレッソ大阪スポーツクラブ関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110226
     

2)東日本復興支援
 「ヤンマーサポーティングマッチ~がんばっぺ!!福島~」を開催されています。福島県の農業の復興への想いを込め、福島県産のおいしい「お米」を広く、来場者に周知するために、福島県の協力によりイベントを実施。他にも「スタジアム選手バナー販売」という事で、スタジアムの外に掲げる全選手のバナーに選手がサインを入れて入札販売されています。収益の一部は、Jリーグを通じて、東日本大震災およびフィリピン台風(Typhoon Haiyan)の被災地支援活動の原資になるそうです。樽募金のようなクラブ運営資金に回るのかなと思っておたら、やっぱり社会貢献できていました。ここでも抽選会ではなく、オークション方式です。1円でも多く被災地へ届けたいという思いがよく出ています。
やはり、付加価値の高いクラブだから、こういう事がサラっとできるんだなと思いました。
3)選手による社会貢献活動
 大阪府「トップアスリート小学校ふれあい事業」に選手等が参加し、府内小学校の授業または放課後に参加し、児童との対話、デモンストレーション、児童参加の簡単な練習やゲームなどの交流をしています。Jリーグ規約87条に義務として書かれてありますね。
4)
市町村デー

 大阪市民、堺市民向けに「応援デー(区民デー、区民優待デー、堺市民デー)」を実施。また、試合外でもホームタウン各地へ出張され、「本日開催のイベントの実施状況」という事で、公式HPでしっかり情報公開されています。ホームタウン活動でしっかり報告できているところ、全くできていないところがありますが、こちらのクラブは前者ですね。

5)ファン・サポーターとの交流イベント
 こちらのクラブはとにかくファン・サポーター相手によく感謝イベントを実施されています。ファンクラブ会員対象の「ファンクラブサンクスDAY」と、一般向けファン感謝デー「三菱電機 presents 2013セレッソ大阪ファン感謝イベント『セレッソの日』」、「セレッソ大阪×スポニチ Jリーグ開幕特別企画「セレッソ大阪まつり」「オーナーズシート交流会」などよくされています。これに「プライムセレッソ」も加えたら、本当に多いサービス活動です。「選手ご当地ブース」も面白いですね。
 最近は「セレ女」という現象も起きています。練習場でもしっかりファン・サービスに力を入れているようです。   
セレ女関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20131108

 という事で、Jクラブの付加価値でした。調査中のものは随時更新していきます。こうして見るとほとんどの評価項目に合致している事がよくわかります。あくまで個人的な勝手な評価ですが、この辺ができていないと、いくら今盛り上がっていてもそれは「一時の出来事」で、100年は続かないかなと個人的に思っています。そういう面ではセレッソさんは100年続くクラブでしょう。早くフォルランを観に行きたいですね。とにかく、サッカー雑誌にもセレッソさんの記事がよく出てきます。なので、岡野社長のインタビューはよく読みました。今後も当ブログでもセレッソさんの記事は出てくるでしょう。
 岡野社長は、いつもご自分の言葉ではっきりと話しておられます。2ステージ制を実は否定している方として認識しています。今年からJリーグ理事に就いたそうですが、一番期待している理事さんです。ぜひ早く「失われた5年」を打破して、本当に強い日本サッカーを取り戻して下さい。期待しております。
「Jクラブの付加価値」全体:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110926
 〃 J1浦和:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140119
 〃 J1川崎:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130825
 〃 J1甲府:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130811
 〃 J3鳥取:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121021
 〃 J2湘南:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120123
 〃 J1仙台:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111230
 〃 J2松本:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111030
 〃 J1柏:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111126 
C大阪関連⑬:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140419
 〃     ⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140219
 〃     ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20131108
 〃     ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130922
 〃     ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130829
 〃     ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130817 
 〃     ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130122  

 〃     ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121102
 〃     ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110226
 〃     ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100929

 〃     ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20091108
 〃     ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090406
 〃     ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081006 

 話は変わり、今日カンスタで開催された、ファジのホーム福岡戦に行ってきました。その模様は明日。

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