Yoshi Veggie & Salon de Topinambour

自然な暮らしとナチュラルフード、地球の多様な食文化を愛する、旅する植物料理研究家YOSHIのつれづれ

何もない日のスープ

2006-04-14 | Cafe Topinambour
家に野菜が何にもなかったんです。
だけど買い物に出かけるのもなあ、って出不精モードになっていたので、
キッチンを見回してあるものを取り合わせてみました。

たまねぎ
にんじん
かんぴょう
粉かじめ、以上

かんぴょうって、お寿司なんかに甘く煮て使うあれ。
でっかい夕顔というウリをリボン状にして乾かしたものなんだよね。

粉かじめ。へっへっへ、知っているやつは少なかろう。
パッケージによると、かじめは昆布科の一種で、ヨウ素は海草随一なんだそう!!
これは長崎に里帰りしたときに必ず行く海産物屋さんで買うんだけど、対馬産。
対馬海流の中で元気に育ってきたのだねえ。
で、これは粗挽きになっているので、おつゆやお漬物なんかにぱっとふりかけたらそれだけでさっと戻って使えます。
お弁当のご飯に混ぜといたら、食べる頃にはしっかり戻って、海の香り。
なければ、わかめでも、あらめでも、昆布を自分でミルサーで砕いたものでも、お好みの海草を使って。



乾物の粋
乾物ゆえに目立たない地味な存在だけど
いつもキッチンの片隅でじっと控えていてくれて
空腹のときに呼ぶんだ
そして閉じ込められたお日様の匂い
海の匂い
スープの中に溶けていくんだ



何もない日のスープのつくり方

たまねぎを薄くスライス。
厚手の鍋にオイルを入れて、にんにくのスライスをじっくり炒めて香りを出す。
たまねぎを入れて、塩も少し振りいれて、しんなり甘い香りがしてくるまで気長によーく炒める。
人参は薄めのいちょう切りにして鍋に加えて、しんなり火が通るまで炒める。
水かスープストックを加える。
水で戻しておいたかんぴょうをひと口サイズに切って入れて、かんぴょうがいい柔らかさになるまでことこと煮る。
塩、こしょうで味をつける。
器に盛って、粉かじめをぱらぱらとトッピング。


今回も前に紹介したTAC21のスープブイヨンを使いました。
虎豆のシチュー 参照

かんぴょうがふわふわと浮遊している様が、白身の溶きたまごみたいな、とにかくやさしさがある。

粉かじめのトッピングが、パセリのトッピングみたいに洋風モードを作り出すと同時に、食感とダシ力を発揮する。


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