Yoshi Veggie & Salon de Topinambour

自然な暮らしとナチュラルフード、地球の多様な食文化を愛する、旅する植物料理研究家YOSHIのつれづれ

ヴィクトリービーチ、カンボジア

2006-05-31 | Asia&Cambodia
あのビーチへ戻ろうか
町の誰もが私の孤独を見透かしているあの広い道を
歩こうか

スコールと雨雲にやられ
メコンの延長のように濁る海の色
話しかけてくるのはフルーツ売りの少女ガリ
雨季にはお客も来ないから商売あがったり
学校へ行くお金もままならない

乾季がきて
再び客が戻ってきて
彼女の頭上の平篭が
ドラゴンフルーツやパイナップルやバナナで重くなり
日暮れにはタイランド製のフルーツナイフと
空っぽの平篭だけになっていることを願うのだ

yoshi

※ 写真は2006年2月カンボジア南部シアヌークビル、セレンディピティビーチで。
ビーチ沿いの壁に屋外ギャラリーが設けられ、その前で地元の子どもたちが油絵を描いて、ビーチ客に懸命に売り込む。
1枚3ドル~。売れたら一部は絵の具など材料費としてこの支援団体に入り、一部は小さな画家に支払われ、家計や学費の足しとなる。子どもたちは一日中ビーチにいて、アクセサリーやフルーツ、手長海老のフライなどを売り歩いている。スカベンジャー(ごみの収集)の子どももいる。そんな一人、ヴァンから買った「アンコールワット」という作品は、シンボリックな描写で、渋めの色使い、ヴァンの深くてきらきらしている瞳をいつも思い出させる。「今からお好みの絵を描くから絶対買って」と強引だった美人のスレイラックは、お調子者らしいなんとも大雑把な絵を描いてくれた。
ビーチのピークシーズンには、他の地域からも子どもたちが出稼ぎにやってくる。この時期ビーチでの盗難は日常茶飯となる。また、人身売買、子どもの買春、ストリートチルドレン、薬物依存も深刻な町だ。

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