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ブルース・スプリングスティーン自伝本「Born To Run」の感想その9

18 スティール・ミル  19 帰郷
ブルース・スプリングスティーンのバンド、スティール・ミルは地元ニュージャージーでは人気を得ていた。
そこで西海岸に行き、自分達の実力を見せつけてやろうと、そして契約を得ようとした。
でもブルース達は上手かったのだが、他にも上手いバンドが数多くいて契約を得るところまでは行かなかった。
そしてニュージャージーに戻って来た。
そしてバンドメンバーも入れ替わり、いよいよ盟友スティーヴ・ヴァンザンドがバンドに加わった。
スティーヴは自分のバンドではリードギターをやっていたが、スティール・ミルではベースを初め弾いたようだ。
ブルースはこの時期に自分達は上手い、でも他に上手いバンドはたくさんいると分かったようだ。
それならどうするかと考えたようだ。

He's Guilty(The Judge Song)Steel Mill
を聴くと僕はよく分からないけれどエリック・クラプトン、クリームのような曲に感じる。グルーブみたいのも感じる。
これも僕は好きだが、このような音楽から今のEストリート・バンドの音楽とはだいぶ違うところがあると思う。
どのような経験をしてそうなっていったのか。
それをこれから「Born To Run」を読み進めていって理解出来ればいいと思う。 
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ブルース・スプリングスティーン自伝本「Born To Run」の感想その8

16 アップステージ・クラブ 17 ティンカー
ブルース・スプリングスティーンの自伝本「Born To Run」を読み進めているのだけれど、
翻訳者が変わったのか、どうも読みづらくなった。気のせいかもしれないけれど。
ブルース・スプリングスティーンの歌詞のような微妙な意味を持つ言葉を翻訳するのは難しいだろうと思う。

ブルースはキャスティールズを卒業して、チャイルドそしてステイール・ミルへとバンドを進めていく。
バー・バンドのギグから数千人規模のコンサートをするバンドへと成長する。
その中でEストリート・バンドの核となるメンバーと出会っていく。
それにしてもブルースは多くの人と出会ったのだなと僕は思う。
それぞれの人との出会いを大切にして成長したのだと思う。

ブルースの両親と下の妹はニュージャージーから離れて西海岸へと引っ越す。
父の行き詰まりで地元から逃げていった形となった。
複雑な出来事だったのだろう。
ブルースは案外、家族を大切にしていると僕は感じる。
父へは嫌いながらも同情しているような、母には信頼している親しみのような、妹には家族の愛情のような、
それぞれが大切な家族なのだと。
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ブルース・スプリングスティーン自伝本「Born To Run」の感想その7

15 アース
僕はこの章は大切と思ったので、ここだけでまとめた。
ブルースにもベトナム戦争への召集令状が来た。
ブルースは今までもコンサート中の語りでこのことを話していた。
ブルースはどのようにして適性検査に不合格になったかはあまり話していなかったが、
当時の若者が皆したように対策は取ったようだ。
そして不合格になる。
ブルースの対策が効果があったのもあるだろうし、ニュージャージーの検査は甘かったらしい。
それで不合格になった。

そして家に帰り、両親にその話をする。
父は一言「それはよかった」と言った。
これは「The Live」のどこかで入っていたのを聴いて僕は覚えている。
さんざんブルースを嫌っていた父がぼそっと言った一言。深いと思う。

それでもブルースは今になると、自分の代わりに誰かが行ったのだと考えるという。
そしてその誰かが死んでいったり、体が不自由になったのかもしれないと考える。
そして義務感として、その話をしているようだ。
僕は当時のアメリカをあまり知らないけれど、ベトナムに行った人も行かなかった人も、
それぞれがそれぞれの十字架を背負っているのだろうと思う。
それがアメリカのベトナム戦争なのだろう。
日本でも戦争を語る人は少なくなってきていると聞く。
僕も僕の世代の義務として、その話を聞いて伝えるのが必要だと思った。
僕の祖母は関東大震災も東京大空襲も体験して隅田川に入って助かったと話していた。今はもう祖母はいない。
もっとよく聴けばよかったと思う。
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ブルース・スプリングスティーン自伝本「Born To Run」の感想その6

14 昔あるところに、リトル・スティーヴンという子がいました
ブルース・スプリングスティーンは高校生の時、キャスティールズでギグを繰り返している頃に
盟友スティーヴ・ヴァンザンドと出会ったようだ。お互いのギグに顔を出していたらしい。
僕がひかれたのは、ブルースが自分の住むニュージャージーからニューヨークへ出かけるようになった。
ニューヨークのギグにもキャスティールズが出演するようになった。
これが大きな一歩なのだと僕は思う。
また、ブルースがいたたまれなくなり、ニュージャージーから失踪してニューヨークへ出て一日をつぶすこともしたようだ。
ブルースと僕は比べ物にならないけれど、僕も僕の住む千葉と東京、電車で30分、1時間の距離。
僕は高校を不登校の時、総武線の各駅停車に乗って津田沼と中野を往復していたなと思い出した。
おそらくニュージャージーとニューヨーク。近いのだろうけれど遠いのだと僕は思う。
その微妙な距離がブルース・スプリングスティーンの世界なのだと思う。
物理的な距離だけでなくて近くて遠い、いろいろな物へ、その距離感をブルースはずっと感じてきたのだと思う。
僕もその距離をずっと感じて生きてきたと思う。
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ブルース・スプリングスティーン自伝本「Born To Run」の感想その5

ブルース・スプリングスティーン自伝本「Born To Run」の感想5回目。
13キャスティールズ
読み応えがあり、なかなか先に進まない。
でも僕はブルースが出会ったそれぞれの人に、ありがとうと言いながらこの本を書いていたと思う。
今の自分があるのはその人たちの手助けがあったからだと思いながら。
ブルースはギターを手に入れ(母の援助もあり)、ギターを練習して何とか弾けるようになり、
バンドに入り、別のバンドに入り、そうしている内に実力をつけていったようだ。
各地でギグをして周ったようだ。
当時のミュージシャンが通る道をブルースも通った。
CDに入っているキャスティールズの2曲、「Baby I」「You can't judge a book by the cover」を聴いた。
僕はよくは分からないけれど初期のローリング・ストーンズのような音に感じた。
ブルースはこの頃、ライブで魔法をかけることが出来たと感じた時もあったと書いている。

ブルース・スプリングスティーンはこの本で自身のうつ病体験も語ったと話題になっている。
僕は騒ぎ過ぎだろうと思う。
でもそれが現実なのかなと思った。
僕はブルースの書く日記を読みながらブルースの人生を知っていきたい。
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ブルース・スプリングスティーン自伝本「Born To Run」の感想その4

10ショーマン 11労働者のブルーズ 12バンドのいるところ
ブルース・スプリングスティーンの高校生の頃。音楽に目覚めてきた。
純粋に音楽というよりも、ロックンロール、目立ちたい、かっこよく見られたいみたいなところもあるようだけれど。
その中でブルースは結構、母親に世話になっていたようだ。
父親はあまり話に出て来ないが母親はその時々に登場する。
母親とはいい関係だったのかなと思う。
ロックの世界では母親は卒業すべき恥ずかしい存在のようにも見えるけれど、
ブルースは母親を大切にしている。
それは50年後の今でも変わらず母親を大切にしている。
僕も母から、この「Born To Run」をゆっくり楽しんで読みなさいと言われた。
僕もブルースのように母に恩返し出来たらいいなと思う。
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ブルース・スプリングスティーン自伝本「Born To Run」の感想その3

ブルース・スプリングスティーンの自伝本「Born To Run」の感想
8ラジオデイズ 9再臨
ブルースの少年時代。母親の運転する車でドライブ。そしてそこにはラジオ。
Top40が流れている。
50'sの甘く切ないアメリカを僕はイメージした。そこはアメリカなのだ。
そしてその後、ビートルズが現れて、そして人種暴動へと流れていく。
ブルースも好む好まずに関係無く、そこに生きていたのだ。
それにしてもこの自伝本のブルースの文章は読みやすい。情景が浮かんで来る。翻訳も上手いのかもしれないけれど。
僕はブルースの描くその世界に導かれていく。
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ブルース・スプリングスティーン自伝本「Born To Run」の感想その2

ブルース・スプリングスティーン自伝本「Born To Run」の感想
ビッグバン(知らせを聞いたか、Have you heard the news?)
ブルースがエルビス・プレスリーをテレビで初めて見た時のことが書かれている。
僕はブルースが考えられる最高の賛辞でその時のことを書いたのだと思った。
それまでのみじめな生活の他に外には生きる喜びがあるのだと知った瞬間。
ブルースの最高の表現でエルビスをリスペクトしている。
ブルースの本当の人生はここから始まったのだ。
そしてそれと同じようにとは言えないけれど、
僕もブルース・スプリングスティーンを通して僕の本当の人生を知ったのだと思う。
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