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「52ヘルツのクジラたち」町田そのこを読んでの批判

「52ヘルツのクジラたち」町田そのこさんを読んでの僕なりの感想です。
この本を読み進めて行って僕に力をつけてくれる本かなと思って読んでいました。
でも途中からありふれた大袈裟な小説になってしまった。
僕は何がこの小説で嫌なのかと言うと、それはいわゆる弱者をステレオタイプというかかわいそうな人、欠陥のある人としての役割をつけて話が進んで行った所です。
大切なストーリーの運び方も何か単純な暴力の話になっている。
なんか気持ち悪い。世の中は常識で全て出来ている、例外は良くないというような。
そして恐い。問題のある老人は認知症が進んで施設に入りましたで片付けてしまう。
すごく暴力的に感じました。そして妾はダメだという前提で話を進める。
いわゆる弱者への愛情が無いのだ。僕はこの本が嫌いです。
僕はいわゆるマイノリティー、弱者と言われている人が自分なりに生きて行こうとする姿を描く作品が好きです。
そんな本を僕は読んでいきたいです。そしていつか僕がそんな話を書けたらいいと思っています。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
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コメント(10/1 コメント投稿終了予定)
 
 
 
Unknown (ずく)
2023-07-20 10:14:17
文庫化を待って読んだところですが、全く同感です。本作の内容も違和感ばかりですが、問題を指摘することなく大絶賛の出版人、批評家には絶望します。性的マイノリティの人物の死なせ方、非婚の親子の古いステレオタイプな卑下の仕方、親に名前を呼ばれなかった少年を"ごじゅうに"と名付ける無神経さ、虐待をする親側の"病み"に触れない薄っぺらさ…読んだ当事者を傷付けるのは、何もわかっていないのに、ファンタジーのように収束させるお気楽さです。このような暴力的な小説に大賞を与えてしまう、本屋大賞の質的変化はファンとして、残念でたまりません。
 
 
 
Unknown (kantenbou)
2023-07-20 19:31:50
ずくさん

コメントありがとうございます。
僕はこの本を何か違和感を持って読んだのを覚えています。だいぶ忘れてしまいましたが。
この本は本屋大賞だったのですか。僕は本屋大賞の本が好きですがこの本は別です。何かすごく同調圧力というか暴力的に感じました。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2023-08-03 18:59:50
なぜ人と人は支え合うのか
という本、おすすめです。
 
 
 
渡辺一史さんの本 (kantenbou)
2023-08-04 19:49:30
Unknownさん

「こんな夜更けにバナナかよ」の作者渡辺一史さんの本ということなので続編として読んでみます。
教えてくださりありがとうございます。
 
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