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ブルース・スプリングスティーン ダークネス・ツアー ニュージャージー1978.9.19

ブルース・スプリングスティーン&ジ・Eストリート・バンド、
ダークネス・ツアーのブートDVDを観ての感想です。

「DARKNESS ON THE EDGE OF TOWN」発売30周年のスペシャル・エディション
が発売される予定だというニュースを読んで、
久しぶりにダークネス・ツアーを聴きたくなった。
CDを聴こうと思ったが、とっておきのDVDを観ることにした。
この前、久しぶりにブートを買ってきて観るのがもったいなくて
しまって置いたものだ。

白黒画像で画面の下に時間のカウンターが出ているし、
テープの切り替え時に映像と音声がずれてしまう所もあったが、
一応ほぼ完全収録になっていた。
僕にとってはとても貴重なものだ。

僕はブルース・スプリングスティーンのライブ・ツアーの中で
ダークネス・ツアーが一番好きだ。
始めてブートを買って聴いたのもダークネス・ツアーのもので
「LIVE IN TROY」というタイトルで、
今思えばよくこんなものを聴けたと思うぐらい
音質が悪く、観客の声の方が演奏よりも大きく、
演奏自体も変に急いだものになっていた。
でも、ブルースのライブを始めてフルセットで聴いて、
ブルースのライブの乗りはこんな凄いのかと、
物凄く素晴らしく感じたのを覚えている。
それ以来ブートにはまった。

僕はこのダークネス・ツアーの前半、1st setがすごく好きだ。
落ち込んで、内に入り込んでいる自分を徐々に外へと引き出してくれる。
おおげさに言えば精神を解放してくれる。
これを聴いてきたから、もう一度やってみようと聴くたびに思い返させてくれた。

このライブはBADLANDから始まる。
「このBADLANDで生きていくんだ。落ち込んだ心を立て直して。
それが払わなければならない代償。住み易くなるまで努力し続けるんだ。」
僕はこのフレーズを何度も繰り返して聴いてきた。

そしてDARKNESS ON THE EDGE OF TOWN
「だれもが直視出来ない秘密を持っている。ずっとその秘密はついてくる」
「でもいつかそれから離れるんだ。それをぐちゃぐちゃに踏みつけるんだ」
僕はこれを拳を握り締めて聴いたものだ。
今、映像で観るとなおさら力が入る。

INDEPENDENCE DAY
父との葛藤は僕にもあった。
随分とこの曲を聴いてなぐさめられたものだ。
そして僕は父が癌で亡くなる前にしっかりとお礼を言えた。
この曲を聴いたから言えたと思う。

そしてTHE PROMISED LAND
曲の初めのハーモニカを聴くと涙が出てくる。
これを聴いて、これで大丈夫。と毎週末に聴いたものだ。

ここでもったいないから今日はここまでで観るのをやめて、
また別の日に観ようかと思ったが、続きも観ることにした。

今日はRACING IN THE STREETがじーんときた。
そしてTHOUNDER ROAD
何てロマンチックなんだ。
さらにJUNGLELANDに続く。ここで心は解放される。
そして静かなささやき。

僕は今の自分があるのはダークネス・ツアーを聴いてきたからだと言う位、
夢中になって聴いてきた。
思っていることを言っていいんだ。
中に入り込もうとする自分を、そう励ましてくれた。

今回、映像を観ていて妙に感傷的になった。
それにしてもよくこんな映像があったのだと思う位良いものに感じる。

休憩の後の2nd setは少し中だるみを感じてしまう。
ダークネス・ツアーではここが難点だと僕は感じる。

BACKSTREETSからまた見入って聴き入ってくる。
こういう友人、恋人にあこがれたものだ。
最後は別れてしまうのだけれど。

ROSALITAで吹っ飛んだ。

そしてアンコールではSANDYを演った。
ダニーのアコーディオンがよかった。
いつまでも映像に残っている。僕の思い出にも残っている。

いつものBORN TO RUN
今回は気のせいか妙に早く演奏しているように感じて今ひとつに思えた。

10TH AVENUE FREEZE OUTの乗りが凄かった。
そしてDETROITO MEDLEY 物凄い乗りだ。
これがEストリート・バンドの一番の良さだと思う。
僕はこの乗りが好きなんだと再確認した。
更におまけでRAISE YOUR HAND
欲しいものがあれば手を挙げて取りにいくんだ。
本当に僕は生きていると感じる。


今日はこのダークネス・ツアーの映像を観て妙に感傷的になった。
ブルース・スプリングスティーンには乗り、勢いがあるけれど、
そのなかには苦しさ、そして切なさが含まれている。
ただ勢いだけでなく、この内面があるから曲がリアルになるのだと思う。
ライブでは繊細さと激しさ。
おおげさに言えば、精神と肉体の解放。
これを求めて僕は毎週末にスプリングスティーンのライブをブートでだけど
体験してきたのだと思う。
何か僕の今までの生活。出会った人が浮かんできた。
僕はブルース・スプリングスティーンのライブで生きる喜びを
思い返させてもらってきたのだと今回のライブ映像を観て感じた。
ブルース、ありがとう。
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