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「サード・キッチン」白尾悠さんを読んでの感想

「サード・キッチン」白尾悠さんを読んでの感想です。
この本はアメリカの大学に留学しているナオミさんの話です。
ナオミさんはせっかくアメリカに留学して来たのに友だちが出来ず勉強だけしているさみしい生活をしていた。
ルームメイトとも上手く行かず本当にさみしかったのだと思う。
ふと偶然か女神さまの思いつきかナオミさんは隣の部屋の女性の部屋のドアをノックする。そこからナオミさんの新しい学生生活が始まりました。

そうだな僕もブルース・スプリングスティーンの曲を聴いて行こう。僕もアメリカ行くのが夢だよな。僕はもう一度アメリカに行くのだ。
ナオミさんはそれまで架空の良い話を書いていたのが、初めて足長おばさんに手紙で書いたことが全部本当のことを書けた。ナオミさんよかったねと僕は読んでいて思いました。

ナオミさんの大学での授業では「文化の盗用」という話も出て来ました。
昔、日本でラップ音楽が流行り始めた頃に恰好だけマネて野球帽斜めにかぶって歌っていたのがいたけど格好悪かったなと僕は思い出しました。
僕も相手の文化を自分の都合の良い所だけ取り入れることをしないようにしようと思いました。
ソウル・ミュージックもルーツには差別とか様々な背景があり、それを訴えたいのが一番の元なのに表面の音楽だけ味わってしまうのは違うと思う。
僕が好きで聴いているロック音楽にしてもそう。僕も気を付けようと思いました。

そして知らないのは仕方ない。でも無視して知ろうとしないのが差別になるということに僕は教えられました。
知らなくてもいいのだ。これから学び直して行けば。知ろうとしないのが差別に成るのだ。

そしてナオミさんが大学で人づきあいに苦労している姿を見ていて思いました。
僕も浦河で相手と言い合うことで中に入れた気がする。べてるでいろいろあってももみ合うのがいいのだと思う。
僕は「石ころの原理」を思い出しました。最初はごつごつした岩どうしなのが川を流れながらお互いぶつかり合いながら流れて行く。そうしてぶつかり合っていくうちにそれぞれの石がまろやかなすべすべした石に成って行く。そんな話を思い出しました。僕も浦河留学しているのだな。
そして読んでいて青春っていいな。僕はこれを浦河でやりたいのだなと思いました。

ナオミさんは英語力が無いから相手に伝えられないとずっと思っていた。
でも本当はただ伝えたいという気持ちが大事だったのだと気が付く。
そして分からないなら「考え続けるしかない」と言う教授の言葉を思い出す。
そうなんだ。僕も考え続けるのだ進み続けるのだと最後涙ぐんで読みました。
よかったねナオミさん。明るい未来に乾杯だ。

この本は少し描写につたない感じもしたけれど(そういう僕もつたない文章だけど)青春小説。僕も若返った。
僕はこれを浦河でやりたいのだ。僕はそう思いました。

追記 2022.10.5
この本はナオミさんとアンドレアさんやいろいろな学生との話が中心。それを書き忘れてしまうのが僕が友情を軽視している現れなのかなと思います。ダメだな。
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